こうゆう普通の風景が好きなんですよね~。 [日常]

2021年8月。

本日の記事は昨今の世間風潮にあわせ、文章は簡潔に、写真をメインで勝負!・・・って前置きすることでもないか。

さて、名所でも観光地でもなく、どうってことのない「普通の景色」に感動と幸せを感じるワタクシ。今月のTOP2風景はこれであります。ひとつめは、自宅ご近所の江戸川河川敷の夕暮れ。千葉県にて。

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ふたつめは睡蓮をおいたらマネの絵じゃん、つう札幌市の中島公園。朝の散歩にて。

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うーーん、なんとフツウであろうか。しかし、これで幸せ気分に浸れるオレって、いいなあ、とつくづく自画自賛(つうのも変だけど)。本日は以上であります!


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名古屋駅の新幹線ホームで、きしめんをいただいた話。 [旅]

2021年8月。

関西方面へ出張があり、東京→米原、と新幹線で移動しました。東京から「ひかり」に乗れば、乗換えなしで米原へ行けますが、諸事情により「のぞみ」に乗車したワタクシ。いったん名古屋駅で下車し、ひかりか、こだまに乗換えるわけです。なぜわざわざ名古屋駅で乗り換えるのか?理由は、こちらであります。

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名古屋駅の新幹線ホームにある、立ち食いきしめん「住よし」さんです。乗換え時間を利用し、ここで名物きしめんを食べるぞお!という計画です。

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こちら「住よし」さんはワタクシが社会人になった1980年代には、すでに名古屋駅ホームに店を構えておられました。当時の私、愛知県や岐阜県への出張が多く、よく名古屋で新幹線を下車していました。そうすると、つい、このお店に入っちゃうんですね。注文すればすぐ出てくるし、値段も手ごろですからねえ。

その後は中京地区のシゴトが減ったため、ここ10年ほど、きしめんと疎遠になっておりました。すいません・・・って、謝る必要はないか。

さて、久しぶりの駅ホームきしめん。ちょい豪勢に、えび天きしめんをチョイスです。どーん。

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そうそう、この味ですよ、懐かしいなあ・・・と感慨深げに、つぶやきたいところですが、残念ながら昔の味を全く覚えていないワタクシ。そういやあ、こんなんだったかなあ?つう薄い感想となりました。すいません・・・って、また無意味に謝ってしまった。

しかし、食べたいときに、食べたいモノを食べた、というジャスト・ミートのヨロコビと満足感は、対象の味以上に得難いわけで、まさに幸せの瞬間といえましょう。

お店の外に、昔の様子がわかるポスターを見つけました。それによると、このお店は昭和36年(1961年)開業とのこと。今年で60周年ではありませんか!年齢がワタクシとほぼ同じ、シンパシイを感じます。

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ハナシは変わりますが、JR名古屋駅新幹線口の前の広場は、工事中でした。それなり大規模工事のよう。どのように駅前が変貌するのか楽しみです。今週は以上です!

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映画「ライトハウス」。ウィレム・デフォーさんの怪演もすごいが、それ以上の名演をしたのは。 [映画]

2021年8月。

3週間ほど前、ミニシアターで映画を拝見しました。2019年アメリカ・ブラジル合作の「ライトハウス」であります。

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出演するのはコワモテ演技派俳優ウィレム・デフォーさんと、「TENET」で素晴らしい活躍をされた(トワイライトシリーズのヴァンパイアのほうが有名かな?)ロバート・パティンソンさんであります。

娯楽映画、ではなく、完全アート系ですね。画面サイズはいまどきお目にかかれない「横1:縦1比」の正方形。カラーではなくモノクロつう点にも、監督のこだわりが感じられます。

ストーリー説明は手抜きして、Yahoo映画から拝借いたします(すいません)。

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1890年代、アメリカ・ニューイングランドの孤島に灯台守としてベテランのトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と経験のない若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)がやって来る。彼らは4週間にわたって灯台と島の管理を任されていたが、相性が悪く初日からぶつかり合っていた。険悪な空気が漂う中、嵐がやってきて二人は島から出ることができなくなってしまう。外部から隔絶された状況で過ごすうちに、二人は狂気と幻覚にとらわれていく。

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・・・とまあ、こうゆう話でした(コピペしただけで、スイマセン)。

食糧が尽きていくなか、精神を病んでいく(?)二人の関係は、振れ幅を増していきます。あるときは相手に甘え、あるときは酒に酔って踊り、あるときは恫喝し、罵倒しあう、またあるときは許しを乞う・・・と目まぐるしい展開に、観客が置いてきぼりになる感なきにしもあらず、です。が、「人間のココロの闇」「狂気」を描こうとすれば、こうした剥き出しの訳の分からなさ、になるのも必然であり、そのドロドロっぷりやシュールさは、私の好むところであります。

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たとえは妙ですが、映画全体の粘り気から、勅使河原宏監督「砂の女」や、新藤兼人監督「鬼婆」といった、1960年代の日本映画を思い出してしまったワタクシであります。ちょっと違うか。

さて、この映画の見どころといえば、なんたってウィレム・デフォーさんの怪演でありましょう。お顔ドアップで長台詞を、歌うように叫ぶように語りきるお姿は、まさにシェイクスピア劇のリア王やオセロです。日本人なら吉田鋼太郎さんや市村正親さんしか出来ない芸当であります。デフォーさんの、熱すぎる芝居だけでも、ワタクシとしては「この映画、観て良かった!」と思ったくらいです、ほんと。

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しかし。世の中には、上には上があるものですなあ。デフォーさん以上の、ぶっとんだ演技をご披露してくれたのが、なんと!この方であります。

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そう、海鳥さん(カモメかな?)です。人間を拒否する「荒海」を象徴するように、ロバート・パティンソン演じる若手の灯台守に、攻撃的姿勢を見せるのが、この鳥さん。アップの顔がめちゃ怖いし、ぞっとするほど嫌なことをしちゃうんです。いったい、どうやって鳥さんを仕込んだのか??

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ゆえに「最優秀アニマル俳優賞」は海鳥さんに決定!・・・って、なんか話がぶれた。そういやあ、今年観た映画のなかで、この鳥さんに対抗できる演技派がいましたね。「ブラック・ウィドウ」でレイチェル・ワイズが飼っている豚さんです。あの「死にそうになる演技」は、けっこう凄かったですよね。おっと、さらに話がぶれた、失礼。

では、そろそろ記事を終わりたいので、締めに「ライトハウス」予告編を貼り付けておきます。口直しにご覧ください。本日は以上!


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モデルナワクチン 2回目を接種したハナシ。 [日常]

2021年8月20日。

テレビやネットであーだこーだ言い尽くされているテーマゆえ、個人的にはツボにはまらないネタではありますが、自分用の覚書きとして残そうと思う次第です。

新型コロナワクチン、2回目を接種した、件です。

注入したブツは副反応がきついと噂の「モデルナ」製であります。職域接種で、7月20日に1回目、8月17日に2回目を打ちました。

ワクチンに対し副反応への不安から、ちょっと怖い、とおっしゃる方が世間にいるようですが、ワタクシからすると結果考えたって分からんし、とりあえず一発(二発か)打ちゃわかるわな、つう軽いノリであります。なんたって、感染防止へそれなり効果がある(らしい)処置が、ただ(出費ゼロ)、それだけで嬉しいです。ま、これは各人、自分の体のことゆえ、他人がどうこう言える話ではないですが。

さて、ワタクシの接種結果。7月20日の第一回目接種。翌日に注射した左肩まわりが痛いくらいで、体調への影響は何もありませんでした。職場の人たちも、ほぼ同様でしたね。

そして、2回目、8月17日の接種であります。接種翌日、体調不良はなく、在宅勤務していたワタクシ。家の者から「体温は測ったほうが良い」と言われ、そうすかねえ、てなもんで午前10時に検温。そうしますと、

あれま、平熱(36.2℃)より1度ほど高い、37.3℃ではないか。これって微熱?よくわからんが、家の者が準備していた解熱薬(市販品)を飲みました。

体がだるいでなく、寒気がするわけでなく、体調は良好のまま、2時間後の正午に再度、検温すると、

あれ、さらに高いぜ、37.5℃まで上がっております。

ここに至り、困ったな、と思ったワタクシ。なぜなら、夕方にヒコーキで北海道へ移動するからです。空港の検温で体温37.5℃以上と判明したヒトは、ヒコーキに搭乗できないルールだったような。

その場合、空港の職員さんに「昨日、モデルナ2回目接種した副反応なんじゃあ!」と接種証明書をみせ、声を大に主張したところで「ダメなものはダメ!」と一蹴されるであろう。

まあ、そのときは仕方あるまい。ヒコーキに乗れないなら、家に帰ってくればよいと割り切り、もう一度、解熱薬を飲み、空港へ向かったワタクシ。それから、1時間30分後。空港のゲートへ向かう通路では検温器のわきに職員さんが立っており「高熱の奴は排除だもんね!」というオーラを発しております。ワタクシの番がきて、顔面を測温器に近づけると、ピピッ!と鳴る。

表示された体温は、35.8℃

低っ!それはそれで、おかしくね?と首をひねりつつ、クリアできホッとしました。そういえば、なんだか手先が冷たく不思議な感じ。気のせいかな。

さらに3時間後です。札幌のビジネスホテルにて。チェックインのときも検温があります。こんどは額ではなく、手首で検温です。ふーむ、これは正確かも。

結果は、35.8℃。やっぱり低い。解熱薬が効きすぎ、ってことでしょうか。翌日は、いつもの平熱(言葉がおかしいね)の36.2℃に戻り、俺は生き返ったぞ!と雄たけびを上げ・・・まではしませんけどね。

以上、話をまとめると、ワタクシの2回目モデルナワクチン接種の結果は「接種当日は何もなし」「翌日は、体調不良(の自覚症状)は無し。体温は1度ほど上がったが、解熱剤が効いたか、数時間で平熱に戻って、その後特になにもなし」でした。

ちなみに、私と同じタイミングで職域接種した、職場のひとたちの情報だと、半数以上(もしかすると7割くらい?)が2回目接種で発熱しているようです。なかには、38℃まで体温上がり、二日間、苦しんだ人もいました。そこまでではなくても、接種翌日に体調不良で仕事ができず休暇をとった人もいましたな。

結局、クスリへの反応(の程度)には個人差がある、ってことですね。その意味で「怖い」と思うヒトの気持ちも分からんではない。そうだとしても、「感染リスクが減る」メリットを、ただ(出費ゼロ)で得られるのは、ありがたいことだ、と素直に思うワタクシです。

ちょっと話が逸れますが、ワクチン接種に関して、マスコミ連中は、予約が決まらない、段取りが悪い、工程が遅れている、ワクチンを無駄にした、だのと、相も変わらずマイナス事象をあげつらっては批判し、世間もそれに無思想に迎合する構図がありますよね。そうやって、政府や自治体にケチをつける材料を見つけては、悦に入ってるのだろうけど、ほどほど、にすべきと思う。他人の落ち度を探し出しては、鬼の首でもとったかのように喧伝、騒ぐのって品がないというか、なんか空しいですもん。結果をみて批判するのは誰にでも出来ることで、にわか「批評家」ってどうも苦手です。

批判するヒトからすれば「そんなんじゃ全然ダメ!」レベルかもしれんが、関係者は、出来る範囲で頑張っているわけです。ニホンコクという同じ船にのった仲間として、ここは広い心を見せるとこ、ちゃうかなあ。・・・と、強引に関西弁をからめたところで本日は以上!

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岡山県のJR児島駅。ジーンズの街ながら宣伝文句控えめ、つう奥ゆかしさがヨロシイ。 [旅]

2021年8月。

一か月も前のハナシでナンですが、7月に出張で岡山県に行きました。行先(現場)の最寄り駅は「JR児島駅」です。倉敷市の南端にあり、そのまま電車で南に進むと、瀬戸大橋を渡って四国上陸というロケーションであります。

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こちら、児島の街は「日本のジーンズ発祥の地」だそうです。ワタクシは疎いので、興味のある方はネット検索ください。行ったことありませんけど、駅から徒歩圏内に、児島ジーンズストリート、なる名所があるらしいです。

まあ、そんな事情を知らずとも、児島駅で電車を降りると、誰しもジーンズ雰囲気、を感じるのであります。たとえば、ホームにあるエレベータ昇降口のボックス。全面、ジーンズ風にデコレーションされてます。凹凸があるエレベータの扉さえも、ぴっちり仕上げてあり、お見事。

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ホームから改札口に降りる階段です。下から見上げると、巨大なジーンズが描かれているではないか。

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改札出る前の白壁に、でっかいジーンズが掲げてあります。

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ここで気づいたのですが、構内に「説明・宣伝の文字」がほとんど見当たらないのです。たとえばです、上写真であれば、白壁に「国産ジーンズ発祥の街、児島へようこそ!」と書く、とか、そうゆう解説はしたくなるじゃないですか。

ところが児島駅は、その欲求をグッと抑え(たのかは分かりませんが)、文字など不要じゃ!分かるヒトに分かれば良いのじゃ!というストイックを貫くのであります。結果、ジーンズがものすごい「存在感」を放ち、サルトル的実存の域に達しておるのであります。

改札を出ました。さすがに、ここで「ようこそ。ジーンズステーション児島へ」という2行が登場したものの、わきに立つ鷲羽(わしゅう)山イメージのキャラが目立ちすぎでしょう。横におられる「妖怪ぬりかべ」的キャラが、本題である、パンダとジーンズを掛け合わせた「Gパンだ」らしい。このネーミング、なんともいえぬ、味ですなあ。

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さらなるツボは、駅舎を出たアーケード歩道。上からぶら下がってヒラヒラしているのは、ジーンズそのものでしょうね。一瞬、魚の干物か!?と思ってしまいます。

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ジーンズの街だから、ジーンズをぶら下げるのは全然アリ、なんだけど、かなりシュールな雰囲気、ちょっと怖いです。フィリップ・K・ディックの短編小説に、こんな風景が出てきたような・・・フト、思いました。

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ジーンズの街、児島。恐るべし!と、ココロのなかで唸ったワタクシ。だが、そんなメインストリームに反旗を翻す(?)看板を見つけ、今度は、フーム、と唸ったワタクシでありました。

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そうかあ、作業服もある、のですね。ジーンズ素材は耐久性があるので、アメリカでは作業着としてフツウに使われていましたもんね。別に今だって、それでいいじゃん、と考えますが、おっしゃっているのは「ファッションとしてのジーンズじゃなく、作業用に特化した商品もありまっせえ」つうアピールなのでしょうな。

そうそう、話は逸れますが、聞いたところ、ジーンズって人気商品はずいぶん高い(数万円)らしいじゃないですか。さらには、見た目ボロボロの汚い古~いジーンズが、数十万円、下手すりゃ100万円で取引、と聴くと、ワタクシなんぞは「あっしにゃ関わりのないことで・・・」と木枯し紋次郎的、伏し目がちのまま、立ち去りたくなります。本日は以上!

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雨の日のジャズ三昧。マイルス・デイヴィス「Kind Of Blue」の、そこかよ、的ノリツッコミ。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2021年8月14日(土)。

早朝5時30分。都内の職場へいって、来週の出張準備を済ませ、自宅に戻ったのが朝9時。この後、関東でも雨が強まるらしいので、そうとなれば自宅オーディオ部屋にこもって、音楽三昧でしょ!てな話です。

本日は、ヘヴィメタル、クラシックではなく、ジャズでいってみましょう。

ワタクシは、音楽のジャンル分けにたいした意味を感じません。どのジャンルにも、好みの曲や演奏があるわけで、音楽評論家でもないリスナーのワタクシは、音楽なんて「好きなら、それでいいじゃん」と思ってしまう。なんでこんな前置きをするか、つうと、当方の偏見かもしれないが、「ジャズ好きのヒト」って対象への思い入れが強いというか、各人が一家言をお持ちで、中には、他人の好みを平気で否定する「大きなお世話」の輩がいるからです。そーゆーアティチュードを「独善的」と呼ぶわけで、度を過ぎたヒトには石を投げてよい、という法律があるべきと思う次第。

40年ほど前。ワタクシがジャズなんて全く聴いてなかった頃、友人Kが、たまたま聴いたローランド・ハナのピアノ(レコード)に感動した、つう話をしたら、それを聞いた「ジャズ好き」女性が、彼のコトバをボロクソに否定したのを聴いて「こわ!」と思いましたね。自分が嫌いなのは勝手だけど、それを好き、という他人の気持ちを全面否定はないでしょ、と単純に思うわけです。

アイドルグループを好まないのは勝手だが、アイドル好きのヒトの「思い」を否定する、つうのは話が違うわけで横暴ですわね。良い・悪い、ではなく、好き・嫌い、の問題なのだから。。。思えばニホンコクは、その区別ができていない言説が多すぎます・・・って、話を広げ過ぎました。失礼。

ええっと、何の話だっけ。そう、ジャズですよ。今日は1日、オレはジャズ聴いてた、つうそれだけの話でした。で本日、最初に聴いたアルバムがこちら、であります。名盤と呼ばれて久しい、1959年録音、

マイルス・デイヴィスのリーダ作「Kind Of Blue」です。

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前回いつ聴いたかすら覚えていない(30年以上前?)ゆえ、内容全然覚えておらんかった・・・ことはなく、第一曲目から、横山大観先生の朦朧体日本画のような、ブルックナーの交響曲の冒頭原始霧のような、もわあ、な世界がたまりません。これ、この感じだよね~と、声が出てしまった。

とはいえ累計売上1000万枚のモンスター・アルバムにワタシごときが説明をしてもしょうがなく、モダンだ、モードだのと知ったかぶりも悲しいわけで、以下、ワタクシの極私的「ツボ」を書きます。あほか!と罵られようと、ワタクシがこのアルバムを聴く理由は、マイルスのトランペットではなく

ずばり、ビル・エヴァンスのピアノ、であり、ジョン・コルトレーンのテナー・サックス、であり、キャノンボール・アダレイのアルト・サックス、なのであります。要するに、サイドメンたちのプレーのほう、なんです。

マイルス御大も素晴らしいですよ、もちろん。しかし御大の管理下(?)でご披露される、エヴァンス、コルトレーン、アダレイの渋~い掛け合い、もう、たまらんでしょう。エヴァンスさんのピアノに見え隠れするクラシック音楽風味が、また、深い、深い、のであります。

ちなみにキャノンボール・アダレイのリーダ作「Something Else」では、逆に、マイルス・デイヴィス御大の、刺すようなトランペットの音色がワタクシのツボであり、こうなるとジャズ・アルバムのアーチストの「名義」って、なんなんでしょ?と思うわけです。

さて話は戻ります。「Kind Of Blue」をトリガーに、マイルス流れではなく、ビル・エヴァンス流れへ移行したワタクシ。定番押さえておきましょ的に、名盤「Waltz For Debby」(1961年)をプレーヤーにセット、聴き始めたんだけど、すいません、ここでは、スコット・ラファロのベースがいいのう~などと、またぞろ頓珍漢な感動をしちゃうワタクシ(ジャズ好きの方、こんな体たらくで、すいません)、

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次いってみましょう。ビル・エヴァンスの(私が保有する)アルバムのなかで、最高のお気に入り、これ出すと後がないってヤツ。モノクロのジャケ写真がアートしちゃってる、このディスクを聴くのであります。ジャーン。

アンダーカレント(Undercurrent)(1962年)。エヴァンスさんのピアノにからむ、ジム・ホールさんのギタープレーが秀逸です。派手さはなくとも、いや派手さがないからこそ染み入る抒情。その「からみっぷり」は、ザ・ピーナッツか、チャゲ&飛鳥か、危ない刑事か、てなもんで、このコラボを企画された方には、千葉名産の落花生詰め合わせを贈呈したい。

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こうなると、止まりませんナ。次はジャケ上半分にでっかくアーチスト名が踊る、こちらでありますな。スタン・ゲッツと、ビル・エヴァンスの共演作、タイトルはまんまの

「ゲッツ&エヴァンス」(1964年)であります。ゲッツさんらしい、骨太サックスプレーにベタ惚れのワタクシ、このアルバムはもっと評価が上がって良いと思う。

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ところで本作の、ジャケット・アートワークが、写真ではなくイラストなのは大正解。スタン・ゲッツさんは「慕われる漁協の組合長」的な風貌であり、量子物理学者的なご面相のエヴァンスさんと、写真を並べるのはビミョーですもんねえ。

このあとマイルス・デイヴィスのリーダ作にいったん戻ったワタクシですが、そこからレッド・ガーランドさんに派生。そうなると連鎖的にアート・ペッパーの「Meets the Rhythm Section」に至って、大興奮ですぜえ。

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なんたって、ワタクシ、学生時代、このレコードを聴いて感動した勢いで、アルト・サックスを買っちゃいましたからね。 全然上手くならなかったので、反省しか残りませんでしたが。

もし、チェット・ベイカーを先に聴いていたら、トランペットを買っていたんだろうな~と、話が収拾つかなくなって、本日のジャズ話はお終いっ!

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オリンピックの放送で、ワタクシが感じた勝手な違和感2件。 [雑感]

2021年8月13日(金)。

数日前に閉会した東京オリンピック2020。開催前には、開催か中止かの激しい議論がありましたね。様々な立場の方が意見を述べておられました。本件に限らず「選択」とは、絶対的に一方が正しく他方が間違っている、と言い切れるケースは少ないわけで、本件も良し悪しは・・・何とも言いようがないですね。

おっと、今日は、そーゆー話をしたいのではなかった。

ボンヤリ、TVでオリンピックのニュースを観て、ワタクシが勝手に違和感を感じたこと2点、であります。当事者に対する批判とか非難ではなく、私にはしっくりこない、というハナシですので、お間違えなく。

試合後の選手のインタビュー。オリンピックに限らず、プロ野球、サッカーもだけど、インタビュアーが選手に質問するたび、選手が最初に「そうですね」って返すでしょう。あれムズムズするんですよね。以下はワタクシの創作ですが、こんな感じです。

「今日の体調はいかがでした?」「そうですね、万全ではないですが体のキレはあったかなと」「スタートダッシュが素晴らしかったですね?」「そうですね、僕の強みはスタートなので頑張りました」「後半はアメリカの選手の追い上げがありましたね」「そうですね、きつかったです」「今日の勝因は?」「そうですね、やはり後半の粘りですね」。

うーん。そうですね病、は根深いなあ、と思ってしまう。Yes・Noクエッションに対しては「はい」「いいえ」、What・Whyクエッションに対しては「〇〇です」「〇〇だからです」が素直な物言いと思う。とりあえず冒頭に「そうですね」を入れるのは、ワンクッション感を出したいのかな?それにしても、何度も使い過ぎでしょう。

では、違和感無し、正しい「そうですね」の使い方をご披露しましょう。

「70年代から80年代にかけ活躍した、双子のマラソン選手といえば?」

「そう(宗)ですね!」

「04年の第一作公開後、シリーズ化もされたグロなスリラー映画といえば?」

「ソウ(SAW)ですね!」

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「クリス・ヘムズワース主演のマーベル映画といえば、マイティ・・・」

「ソー(Thor)ですね!」

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おお、素晴らしい~。なんとなく勝った!

さて次のお題であります。オリンピックのメダルを「嚙む」というパフォーマンスです。他人様のメダルを噛んだ名古屋市長は論外ですけどね、ワタクシの違和感は、受賞したご本人のほうです。努力に努力を重ねた結果、やっと掴んだメダル、なのは理解しますが、とはいえ「嚙む」って妙だよなあ、と思ってしまう。もちろん、ご本人の持ち物なので、煮て食おうが、焼いて食おうが、ご自由なんですけどね。

勝利の味をかみしめる、という言葉があります。ただメダルは「勝利」そのものではなく、勝利の証明・象徴であり、物理的にはただの金属です。嬉しいからって金属をかじる?よく分からんです。

そういえば「君の膵臓を食べたい」じゃないけど、日本には「食べたいくらい可愛い」という表現もありますね。でもホントにやれるのはレクター博士くらいですわね・・・ちょっと話が違うか。さらに思い出しましたが、40年くらい前に、民放TVのスペシャル番組で「自転車を切り刻んで食べちゃう男」が登場してました。彼は、ホントに食べていた(のかなあ?)ので、メダルをかじろうと呑みこもうと違和感はございません。

ところで、メダル以外の、たとえばトロフィー、優勝ベルト、記念の盾、賞状、記念品の博多人形や陶器は、かじらんと思う。せいぜいが頬ずり、やってもキス止まり、ではないか。ということは、メダルをかじる理由は、

形状もサイズも、せんべいに似ているから。

ということでしょうか?うーん腑に落ちた。それではコースターにアルミホイルを巻いた銀メダルをかじるパフォーマンス。

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飼い猫そらに対しては、可愛いので頬ずりじゃ。すりすり・・・。

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そらはお返しに、私の頬をぺろぺろ。。。

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締めはもちろん、このセリフ。「そうですね!」

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何を言いたいのか分からなくなったので、午後4時も近いし、そろそろ酒でも呑むかあ、と、記事強制終了で、本日はお終いっ!

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この夏、一番の暑さ。織田裕二さん的に「キターッ」と叫んだ日。 [日常]

2021年8月11日(水)。

先般閉会した東京オリンピックの期間中、日本全国で猛暑が叫ばれてましたけど、昨日(8月10日)はダントツの暑さ!って感じでしたね。

ワタクシの住む千葉県の市川市。朝の気温もそれなり高かったのでしょうけど、風が吹いてたせいか、ガツン!とくる体感気温ではなかったです。ご近所の散歩コースをダラダラ歩きつつ、長く伸びた自分の影など撮っておったワタクシ。

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矢切のネギ畑。こうゆう、ごく普通の景色が大好きなんですよ~。

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・・・と、余裕をかましておったのですがね。昼前、近所のスーパーに車で買い物に出かけようと、家から外に出て、うわあ、と驚きました。ぶはっと熱風が体を直撃です。クルマに乗って、スピードメータ脇の温度計表示をみると、外気温はなんと、40℃、すよ。あとで知ったのですが、この日の関東は、今年一番の暑さだったらしい。キターッ!(←織田裕二さん風に)

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ところで、さんざん、暑い暑いと書いたわりに、ワタクシ、暑さには強く、生まれてから約60年、夏バテなど経験したことがありません。「ま、夏だから暑いのは当然だよねえ。日本の夏、キンチョーの夏・・・ボーン(花火の音)」とクールに言い放ち、ギラギラ太陽光を浴び、ご近所散歩するのでした。歩く道々で「バッタさん、焼けちゃうんじゃないか」とか、

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「セミさん、かなり弱ってるけど大丈夫かいな・・・」と、昆虫たちに注目しておるのであります。

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さあて、関東の暑さも本日でいったん終わるようです。天気はこのあと下り坂。雨が続いてくれれば、ワタクシの最大の楽しみ「きのこウオッチング」が佳境ですな。ムフフフゥ・・・と、ほくそ笑んだところで本日は以上!

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宮崎県の都城(みやこのじょう)で、うどん、と、かしわめし弁当にホッとしたハナシ。 [旅]

2021年8月9日。

2週間前の7月末に、宮崎県へ出張したときの話であります。シゴトは県南にある串間(くしま)市での屋外作業。ギラギラ照り付ける太陽に炙られながらも無事ミッション終了です。

その後、クルマで北上し、都城(みやこのじょう)市で一泊しました。地図の赤矢印先が、都城駅あたりです。

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都城といえば霧島酒造さんのお膝元ですね。日本全国どこでも容易に買える、知名度と生産量No1の芋焼酎「霧島」シリーズを造っておられます。都城駅前の看板には名産品「宮崎牛」と並んで、焼酎がしっかりアピールされてます。「幸せ上々、みやこのじょう」とは、なかなか良いコピーですなあ。

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駅近くのホテルにチェックインし、人との接触を避けつつ、晩飯の店探しに出かけます。歩きはじめて5分足らずで、ほうら出たよ。コロナ事情がなければ、即座に入店したい店構えの酒場です。2軒ともいい味出しとるな~。ここは、がまんがまん・・・。

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こちらの看板もスゴイ。店名記載はなく「楽しいスナック」とだけ言い放つ潔さ。むしろ客が引いてしまいそうだが・・・。

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カメラ屋さんの看板です。古い写真を直します、は頼もしいですが、「古い写真」の字体が、ホラー文字になっております。スナップ写真を直したら、背後に見知らぬ女性が増えたりして・・・って、心霊写真かよ!

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などと無言のツッコミ(黙突き)しつつ、交通量の多い通りに出ると「うどん、そば」の看板を発見。やりましたあ!九州全県に店舗展開する「麺勝」さんの都城店。

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私は九州のうどん大好き、ですからね。ムフフと笑みがこぼれます。ちょいとゼイタクに、天ぷらうどんに炊き込みごはんをコラボだぜ!幸せじゃーー。

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翌日。ホテルをチェックアウトし、2km先の西都城(にしみやこのじょう)駅を目指します。宮崎空港行き高速バスが、この近くから始発で出るのですな。いやあ朝から暑い!マラソン選手は夏でも42km走るわけですが、私は2kmを歩いただけでヘトヘトですよ。

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案の定、西都城駅につくと、腹が減った!わけです。飲食店は空いていない時間、つうか、駅周辺に飲食店が見当たりませんのよ。しかし!神はワタクシを見捨てなかった。駅すぐ近くに、お弁当屋さんを発見です。

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購入したのは、どどーん!かしわめし弁当、であります。お店入口にも「かしわめし」の文字が掲げられております。宮崎県は地鶏も有名なのであった。ほら、パッケージからワクワクさせるじゃないの。鳥が、ひよこっぽいデザインなのが可愛いね。

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食べてみれば、もう間違いない!わけですよ。ちゃんと美味いんです。旅番組の芸能人なら、一口食べるなり「めちゃウマァ!」などと叫ぶでしょうけどね、ワタクシは、めちゃ、まじ、超、エクセレント、ボーノ、ギョギョギョ、など取ってつけた単語は使いません。強いていえば「ふつうに美味い」のです。それが、美味しさ天国=日本国なのですよ、分かるかな~、フッフッフ。

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まさに「幸せ上々、みやこのじょう」でございました。本日は以上!

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飼い猫そらは、今日も遊びたい放題だっ! [家の猫]

2021年8月8日(日)。

本日は、東京オリンピックの閉会式だそうです。本件に興味の薄いワタクシも、一応、新聞やTVニュースは観ますので、日本人選手の活躍を知ると嬉しくなりますね。直近ネタでいえば「やっぱり山田哲人選手は、すごいバッターであった!」つうことでしょうか。はい。

ところで、我が家にはワタクシ以上に、五輪への興味が薄い者がおります。

飼い猫のそら、であります。そらは誰かが遊んでくれさえすれば幸せであり、世間の動向など気にもしません。

しかし、付き合わされるこっちは大変なんですよ~。朝3時半、そらの第一発目「遊んで要求」が始まります。寝ているワタクシや家人の顔を、ぺろぺろとなめ、おもむろに「にゃあ」と鳴く。おお、鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい・・・って角川映画「悪霊島」かっ!(このネタを分かる人、いまは少ないか。。。)

さて、そらが大好きな遊びといえば、これです。棒の先にひもで毛糸の鳥がつながってるオモチャ。こいつをフリフリすると、ぴょんぴょん跳ね回るわ、転げまわるわ、元気いっぱい、嬉しさ爆発です。下写真は遊びが一段落したところ。鳥さんをしっかり抱きかかえておりますね。

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100円ショップで購入した、赤い洗濯物ネットに入り、クネクネするのも大好き。段ボール箱にも入りますが、洗濯物ネットは、外が見えるので安心なのか。

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内側からひっかいて穴だらけとなったネットで、まったり・・・。

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私が2階にいくと、一緒についてきて、入り込むのはお約束のCD収納棚。狭い空間でリラックスしております。困るのは、そらが邪魔になって奥のCDが取り出せないこと。ハードロック、ヘヴィメタルの、アーチスト名「H~J」のあたりをふさぐので、ハロウィン、アイアン・メイデン、ジャーニー、ジューダス・プリーストのCDを取り出すのが難儀です。ジェスロ・タルは聴かないからいいけどネ、と言いつつ、たまに「アクアラング」聴きたくなりますよね・・・って、なんのハナシじゃ。

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最新の遊びネタはこれ。昨日、ホームセンターで購入した背中ツボ押し(クエッションマークみたいな形のアレです)が入っていた箱です。どう頑張ろうと、そらの体が入るサイズではないのに、無理やり頭を突っ込みます。箱をかぶったこの状態で、なぜか5分ほどジーーッとしているそら。暗闇で、哲学でもしてるんでしょうか。

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というわけで今日も朝から元気いっぱい。遊び放題、やりたい放題のそら、でありました。ちゃんちゃん。

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江戸川区 鹿骨で遭遇した、穴埋めテスト的な注意看板が、なんとも嬉しい。 [日常]

2021年8月。

某日、日課の早朝散歩。この日は、東京都江戸川区の鹿骨、を歩きました。我が家からクルマを走らせること15分。なぜ鹿骨町なのか?鹿骨町に何があるのか?と問われても答えようがなく、強いていえば「行ったことがないので、行ってみた」となりましょう。ああ、なんと自由なワタクシよ。

ところで、鹿骨、という地名、読みかたはお分かりでしょうか。そう「しかぼね」ではありません。正解は後程ね・・・って、もったいつけるような話か?

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江戸川区鹿骨エリアは、新中川という川に接しております。川とくれば河川敷。そして散歩の王道といえば、金八先生でなくても河川敷であります。コラァ~~ッ(←武田鉄矢さん風に)。おっと、こんなところに釣り船屋さんがあります。マダコねえ、ふうーん。お、ライトタックルってなんだ?などと足が止まってしまった。いかん。

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お待ちかねの新中川の河川敷。いやあ気持ちいいなあ~。こうゆう、どうってことのない風景が、ワタクシ大好きなんですよ。

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ただの川。ただの草むら。ただの橋・・・といっても、この「大杉橋」はけっこう立派ですな。

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さて、土手の上の道から、草地へ降りる階段手前で、ワタクシは発見したのであります。

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私の大好きなネタです。「肝心の文字がすっかり消えて、用を為さなくなった注意看板」です。関東一円に「無意味看板」とでも呼ぶべき、こうした事案がわんさか存在するんです。とくに東京都は多い気がする。小池知事、どうにかしてくださいな。こんな看板じゃあ、何かあったときに裁判で負けますよ。

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なぜ看板が、穴埋め問題みたいになったのか?理由は簡単。目立たせようと「赤い塗料」で字を書くからです。赤色は真っ先に色褪せ、消えるんです。こんな現象、今に始まったわけじゃないのに、なぜ人類は同じ失敗を繰り返すのか?謎です。

しかし。

文字が消えたおかげで、そこに、勝手な文字をはめこむ楽しみが生まれます。別れは出会いの始まり、とでも申せましょうか。もちろん、看板にペンで書き込むのはNGですから、画像に赤文字を加えてみました。むふふ、意外に楽しいですねえ~。

ひとつめの作品。どうでしょう・・・うーん、いまいちだね。

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ふたつめの作品。シュール味を狙ってみましたが、やはり、いまいちだね。

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注意看板をいじり倒したところで、地名「鹿骨」の読み方の件、であります。正解は、ししぼね、でした。「鹿」をなぜ「しし」と読むのか、よう分かりませんです。本日は以上!

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ラルキブデッリによるベートーヴェン室内楽曲CD。マニアックな2枚にしびれる。 [クラシック音楽]

2021年8月1日。

コロナ感染拡大は第4波か第5波かよく分かりませんが、ワタクシは、大人しく自宅で、飼い猫そらを撫で、そして30年以上に亘り溜めに溜めた音楽CDを再聴する地味な毎日です。おっと、早朝散歩を忘れてはいけませんね。

さて、音楽CDではまっておるのがラルキブデッリによる室内楽曲であります・・・と言っても「なんのこっちゃ」の方が多いでしょう。ラルキブデッリ(L’archibudelli)とは、チェリストのアンナ―・ビルスマさん(2019年没)を中心とした弦楽四重奏団です。18世紀以前の古楽器で、作曲当時の演奏スタイルを用いるHIP(歴史的情報に基づく演奏解釈:Historically Informed Performance)の先駆け的な存在であります。

彼らはSONY傘下のVIVARTEレーベルに膨大な録音(CD)を残しております。レパートリーは、ハイドン、ボッケリーニ、モーツアルト、シューベルト、そしてベートーヴェン、といったところ。ガット弦をノンヴィヴラートで奏でるラルキブデッリの音色は、木綿のごとくザラリとした滋味あふれるもので、好みは分かれるかもしれませんね。

彼らのディスクがバンバン発売されたのは1990年代、いまから20年~30年前です。当時は「古楽器演奏」が本格的ブームになりつつあり、無思想になんでも聴いてた30代のワタクシ、ブームに乗っかってCD購入したものの、当時はピンときませんでした。古楽演奏だと、オワゾリール・レーベルのホグウッドさん率いるエンシェント管や、モザイク・カルテットのハイドンやシューベルトにはまっていて、ラルキブデッリはどうもイマイチねえ、てな半端な距離感でした。音の入りのアタックが強い、と感じたのかもしれません。「もうちょいマッタリしてほしい」と思ったのか。。。ま、今となっては分かりませんが。

それは良いとして、ここ1か月ほど、ラルキブデッリのCDを、まとめて集中的に再聴しているのです。驚いたことに耳とアタマが変容したのか、イマイチどころか、なんと素晴らしいのだ!と感動に浸っている次第。

なかでも、ツボにはまったのは、ベートーヴェンであります。

まずは「弦楽三重奏曲集 Op.9」1990年録音。第2番、第3番、第4番の3曲が収録されています。クラシック音楽好きの方でも「ベートーヴェンって、弦楽三重奏曲を作ってたの?」と思うかもしれません。圧倒的に有名なのは、音楽史の金字塔たる弦楽四重奏曲でしょうから。弦楽三重奏は、ベートーヴェンさんが10代に作曲した作品で、若書きゆえか評価は低く、録音も少ないのです。私が持っている録音はムター(Vn)、ジュランナ(Va)、ロストロポーヴィチ(Vc)による1988年録音(ドイツ・グラムフォン)で、フツウに入手できるCDは、これくらいじゃないか。ちなみにこのCDは、申し訳ないが演奏がイマイチです。

だが!ラルキブデッリの演奏は、なんと素晴らしいことでしょう。「のちに多くの名曲を生み出した、あのベートーヴェンさんが、10代の頃、こんな(彼らしからぬ)曲を書いていた」という、負のパースペクティブに囚われると、ハイドンまがいの二番煎じ作品に聞こえてしまうわけです。それは、演奏者にとっても、聴衆にとっても、危険をはらんだスタンスだと思う。

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映画でいえばスティーブン・スピルバーグ監督「激突」や、デビッド・リンチ監督「イレーザーヘッド」みたいなもので、これらを、のちの有名作につながる「初期の習作」と位置付けると、本質を見誤るわけですな。スピルバーグ監督が「ジョーズ」「ET」「シンドラーのリスト」を撮らなかったとしても「激突」には固有の訴求力があり、リンチ監督が「エレファントマン」「ブルー・ベルベット」「マルホランド・ドライブ」を撮らなくても、「イレーザーヘッド」には完結したエグイ魅力があるわけです。つまり、のちの作品群を含めた全体から、初期作を評価する、パースペクティブは諸刃の剣、ってことですね。

ベートーヴェンの弦楽三重奏曲に関して言えば、音楽学者が何を言うか知らんし、ベートーヴェンらしくなかろうと、若々しく美しい魅力的な楽曲であり、それを教えてくれたのがラルキブデッリ、ということです。おっと、話が迷走してきたので、次のCDにいきましょう。

同じくベートーヴェンの「ホルン六重奏曲」「クロイツエル・ソナタ」であります。

ホルン六重奏曲は、それこそ「え?ベートーヴェンにそんな曲、あったっけ?」と私もびっくり。しかし、このCDの目玉は後半の「クロイツエル・ソナタ」なので、そちらの話をしましょう。ラルキブデッリが演奏しているのは、有名なヴァイオリン・ソナタ第9番の、弦楽五重奏曲アレンジ版なのです。編曲したのはベートーヴェンさんではなく、謎の誰かさんだそう。ところが原曲もビックリ、オリジナルはむしろこっちじゃね?くらいの迫力とダイナミズムにあふれた名編曲なのです。こりゃあスゴイ!と驚いた次第。もちろん、このアレンジ版に命を吹き込んだラルキブデッリの功績は、言うまでもないでしょう。

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企画勝ちともいえますが、あっぱれ!と申し上げたい。

書き始めるとキリがないクラシック音楽ネタ、そろそろ終わりますが、最後に、もう1枚だけ、CDをご紹介します。ラルキブデッリの演奏ではありません。ベートーヴェン楽曲の編曲つながりで、思い出したのです。

ARTE NOVAレーベルから1997年頃にリリースされた、ヴァイオリンソナタ第5番「春」のクラリネット・ソナタへのアレンジ版と、さきほど出た「クロイツエル・ソナタ」のチェロ・ソナタへのアレンジ版が収録されています。これがもう、違和感ない、というレベルを超え、たいへん良い出来栄えなんですなあ~。

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ここで気づいたのですが、ベートーヴェンの原曲が確固たる構造と精神性をもっているからこそ、楽器をかえようと異なる編成にアレンジしようと、聴き手を納得させる仕上がりになる、つうことなんでしょう。

さあて、話が長くなったところで本日のクラシック音楽ハナシはお終い!では寝る前に「セックス・マシンガンズのベストアルバム」を聴くことにしましょうか、みかん・みかん・みかん!・・・って、突然そっちに行くのかよ!コラッ!

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