オリンピックの放送で、ワタクシが感じた勝手な違和感2件。 [雑感]

2021年8月13日(金)。

数日前に閉会した東京オリンピック2020。開催前には、開催か中止かの激しい議論がありましたね。様々な立場の方が意見を述べておられました。本件に限らず「選択」とは、絶対的に一方が正しく他方が間違っている、と言い切れるケースは少ないわけで、本件も良し悪しは・・・何とも言いようがないですね。

おっと、今日は、そーゆー話をしたいのではなかった。

ボンヤリ、TVでオリンピックのニュースを観て、ワタクシが勝手に違和感を感じたこと2点、であります。当事者に対する批判とか非難ではなく、私にはしっくりこない、というハナシですので、お間違えなく。

試合後の選手のインタビュー。オリンピックに限らず、プロ野球、サッカーもだけど、インタビュアーが選手に質問するたび、選手が最初に「そうですね」って返すでしょう。あれムズムズするんですよね。以下はワタクシの創作ですが、こんな感じです。

「今日の体調はいかがでした?」「そうですね、万全ではないですが体のキレはあったかなと」「スタートダッシュが素晴らしかったですね?」「そうですね、僕の強みはスタートなので頑張りました」「後半はアメリカの選手の追い上げがありましたね」「そうですね、きつかったです」「今日の勝因は?」「そうですね、やはり後半の粘りですね」。

うーん。そうですね病、は根深いなあ、と思ってしまう。Yes・Noクエッションに対しては「はい」「いいえ」、What・Whyクエッションに対しては「〇〇です」「〇〇だからです」が素直な物言いと思う。とりあえず冒頭に「そうですね」を入れるのは、ワンクッション感を出したいのかな?それにしても、何度も使い過ぎでしょう。

では、違和感無し、正しい「そうですね」の使い方をご披露しましょう。

「70年代から80年代にかけ活躍した、双子のマラソン選手といえば?」

「そう(宗)ですね!」

「04年の第一作公開後、シリーズ化もされたグロなスリラー映画といえば?」

「ソウ(SAW)ですね!」

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「クリス・ヘムズワース主演のマーベル映画といえば、マイティ・・・」

「ソー(Thor)ですね!」

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おお、素晴らしい~。なんとなく勝った!

さて次のお題であります。オリンピックのメダルを「嚙む」というパフォーマンスです。他人様のメダルを噛んだ名古屋市長は論外ですけどね、ワタクシの違和感は、受賞したご本人のほうです。努力に努力を重ねた結果、やっと掴んだメダル、なのは理解しますが、とはいえ「嚙む」って妙だよなあ、と思ってしまう。もちろん、ご本人の持ち物なので、煮て食おうが、焼いて食おうが、ご自由なんですけどね。

勝利の味をかみしめる、という言葉があります。ただメダルは「勝利」そのものではなく、勝利の証明・象徴であり、物理的にはただの金属です。嬉しいからって金属をかじる?よく分からんです。

そういえば「君の膵臓を食べたい」じゃないけど、日本には「食べたいくらい可愛い」という表現もありますね。でもホントにやれるのはレクター博士くらいですわね・・・ちょっと話が違うか。さらに思い出しましたが、40年くらい前に、民放TVのスペシャル番組で「自転車を切り刻んで食べちゃう男」が登場してました。彼は、ホントに食べていた(のかなあ?)ので、メダルをかじろうと呑みこもうと違和感はございません。

ところで、メダル以外の、たとえばトロフィー、優勝ベルト、記念の盾、賞状、記念品の博多人形や陶器は、かじらんと思う。せいぜいが頬ずり、やってもキス止まり、ではないか。ということは、メダルをかじる理由は、

形状もサイズも、せんべいに似ているから。

ということでしょうか?うーん腑に落ちた。それではコースターにアルミホイルを巻いた銀メダルをかじるパフォーマンス。

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飼い猫そらに対しては、可愛いので頬ずりじゃ。すりすり・・・。

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そらはお返しに、私の頬をぺろぺろ。。。

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締めはもちろん、このセリフ。「そうですね!」

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何を言いたいのか分からなくなったので、午後4時も近いし、そろそろ酒でも呑むかあ、と、記事強制終了で、本日はお終いっ!

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アチャラナータ

なかなか面白い記事を書かれますね。
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私もアスリートの「そうですね」は、何年も…いや、ずーっとずーっと前から気になっていました。
ラグビーの福岡(元)選手の「そうですね」が最近では一番耳に残っていますね。
確かに気にはなっていましたが、あの嬉しそうな笑顔とコメント。こちらも「そうか、そうか」と笑顔で聞いてしまいます。

あまりにもよく耳にするので、きっと自分にマイクを向けられると、つい選手たちも「そうですね」から切り出してしまうのかもしれません。

その点、空手の喜友名選手のコメントは昔気質の日本男児らしくて良かったなぁ。
後半、語らずして語る、とでもいいましょうか… もうそのくらいにしておいてやれよ、と若手のインタビュアーに呟いていましたよ。
今の若い人は、全てを言葉にしなければわからないのでしょうかね?
それより気になったのは、そのインタビュアーのある言葉。
毎回試合の後に選手に向かって「おめでとうございました!」というのですが、私はその言葉の方がとても違和感ありましたね。
まだ試合を終えたばかり。メダルももらっていない相手に、おめでとうございました!はないだろ?と。
なにより、おめでとうございました、という日本語はないのですがね。
NHKがそんな言葉を許しているとは、ちょっと残念ですね。

さて、メダルを噛む…件ですが。
あれは、時代劇を見て育った世代にはピンとくるものがあると思います。
小判を偽物か本物かを確認するために、よく噛むシーンが出てきました。
悪代官と○○屋のように頻繁に。
偽物だと簡単に割れてしまうけど、本物の金の小判だと噛んでも割れない。

それをマネして「これは本物の金のメダルだよ!」という意味で、選手が噛んでみたのだと私は理解しています。
たぶん、レスリングの吉田沙保里さんが最初に噛んだのではないでしょうか?
それとももっと前?陸上選手でしたかな?

それを外国人が真似したのです。
噛むというより食べると勘違いしたようですが。
今回も各国のジャーナルでメダルは食べるものではない!と書かれていました。
むしろ私は、オリンピック関係者の日本人が、誰ひとりとして、日本人が金メダルを噛んだ意味を説明していなかったことに驚いています。

だから外国人選手は、金メダルだけでなく、銀や銅まで食べる真似をして記念写真を撮っていたのですね。
誰か教えてあげてほしかったなぁ。

いずれにしても、「これは本物の金だよ!」という、日本人にだけはわかるはずのジェスチャーだったのですが、その奇妙の行動に世界の人が勘違いをして、一時、変な流行りになってしまったようです。

ところが残念なことに、その奇妙な行動の真意は日本人ならわかるはずだったものが、時代劇を見て育っていない世代や大人たちがその理由を若者に伝えないので、今や日本人すら奇妙な行為に感じてしまうのでしょう。

それにしても、名古屋市長の自分が取ったメダルでもないものをいきなり噛むという行為は、言語道断です。
by アチャラナータ (2021-08-13 17:31) 

門前トラビス

To アチャラナータ様、コメントありがとうございます。
世の中は、定番言動、誰かがそうしたから、という「なぞり」に満ちています。流行とはまさにそれであり、聖子ちゃんカットしかり、ルーズソックスしかり、ガングロしかり、でございます。
芸能人の食レポ第一声はほとんどが「めちゃウマ!」で、「こう言っておけば間違いない」定番なぞりですね。10年もたったら新たな定番タームに置き変わっているでしょうなあ。「チョベリグ!」ですかね・・・おっと時代が逆行しました。
金メダルを嚙む件、「昔の貨幣はかじってホンモノか確認」という由来話は、よく承知しております(自分は、江戸時代には生きていないので真偽不明ですが)。ただ、ワタシが議題にしているのは「そこ」ではないので、悪しからず。
昔、アルゼンチン出張中、ブエノスアイレスの店で、私の出した紙幣を、店員が光に透かしてチェックしたのを観て「さすが!」と唸ったわけです。紙幣でそうなら、金貨となれば「かじる」どころではなく、「重量を測る」「成分分析する」「鑑定士に依頼する」くらいの勢いでホンモノか確かめるでしょう。江戸時代には、鑑定士はいないか。
話がブレましたが、金メダルをかじるパフォーマンス。由来話などぶっ飛んだ「めちゃウマ!」と同等、つまり外部へ向けた「形」になっていますわね・・・という主旨であります。
形だとしても、エンジニアのワタクシとしては金属をかじるなんて自分だったら勘弁してよ、と思いますし、病的に清潔な日本国民なら「衛生面でどうなのよ?」とか言いだしそうですが、不思議なことに「それはそれ、これはこれ」と割り切れるところが人間心理の奥深さです。
逆にいえば、メダル嚙みを「形」と割り切れば(かじってホンモノか確かめるヒトなどいないわけだから)、銀メダルであろうと、銅メダルであろうと「いただいたヨロコビを表現する」手法として正しいのであり、どんどん嚙もうや、かじろうや、という事なんですね。
というわけで、いただいたコメントを拝見するに、視点や見方がワタクシとは異なるようで、ここでも小さな「違和感」が生まれたわけですが、皆が同じじゃ、つまらんですからね。良いコトだと思います。
結局のところ、さえないブログ記事を書いていられるワタクシは幸せじゃ、というまとめになりましょうか。ちゃんちゃんちゃん。
by 門前トラビス (2021-08-15 08:09) 

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