熊本でのひとり呑み。のはずが、店で知り合った方と意気投合し、大盛り上がりした夜。 [宴会、呑み会]
2023年10月。
♪ きみも今日からは~ ぼくらの仲間~ ♪ 飛~び出そう~ 青空の下へ~ ♪ と、青い三角定規の名曲「太陽がくれた季節」(1972年)を口ずさみながら、やってきました熊本県、熊本市へ。
シゴトでも観光でもなく、酒を呑むためにここまで来たワタクシ。16時30分に熊本バスターミナルに到着し、周囲を眺めて、ターミナルの建物が立派になったねえ、と小さくつぶやく。
ホテルに荷物を置いて、いざ飲み屋街へ!・・・と意気揚々、酒場へ向かうはずが少々残念な事態が起きていたのでした。大好きなお店「洲さき」さんへ事前連絡を入れたところ、なんとまあ、この日はテーブル席、カウンター席ともすべてが予約で埋まっているという。水曜日なのにマジすか~?あの~私一人なんで、なんとかなりませんか?とプチ粘るものの、ご主人いわく「ごめんね~、次の日なら席あいてるんだけどね・・・」と残念そう。
切換えの速さが自慢のワタクシ、了解デス!と納得し「洲さき」さんを諦めて、しかしそうなると、どの店へ行けばよいのか・・・。
と迷ったふりしたけど、ココロは決まっています。日本酒の豊富な品揃えと、料理のコスパの良さで異彩を放つ「ねぎぼうず」さんであります。パチパチ!
こちらのお店は、4人テーブル席が並ぶ店舗と、カウンターメインの店舗に分かれていて、私のようなひとり客は当然、後者へと案内されます。
人気店ゆえ、予想どおりカウンター席はゼンブ埋まっております。私は樽を立てた簡易テーブルのエリアへ。ここは知らないヒトどうしが相席になるので(それでよいですか?と入店時に店員さんに聞かれる)もしかして~もしかして~吉岡里帆さんのような美女と相席になり、酒を酌み交わしながら談笑できるかもしれない!そうなったら、どうするどうする?・・・という僥倖が訪れる可能性は限りなくゼロ。1年以内にリニア新幹線が開通するよりも確率は低いであろう。
まあ、いいや、と壁に貼られた日本酒ラインナップ(下写真)を眺めたワタクシ。いいじゃん!と思わず声が出て吉岡里帆さんのことはすっかり忘れました。ここは九州か?というくらいの充実ぶりですぜ。
ワタクシの出身地、北海道の、今一番勢いのある「上川大雪」まであるとは!「九州初上陸」つう添え書きが泣かせるじゃないですか。
さあ、呑むぞ~呑むぞお~と、窓口で現金引換えで2種類を注文。上川大雪(北海道)→満寿泉(富山)と展開して、鍋島(佐賀)→乾坤一(宮城)と勢いがつき、もう幸せ気分MAXじゃよ。
「乾坤一、美味い酒ですよね~サイコーすよね~」という私の言葉に、お店のご主人「嬉しいこと言ってくれるね~、でも九州じゃ人気ないのよ、乾坤一。美味いのにねえ」とくる。たまらん。日本酒好きの連帯感、ここに極まれり。吉岡里帆さんだったら、ここまでディープな日本酒愛を見せてくれたであろうか、ってまだその話かよ。
さて、ここまでが前置きです・・・って、前置き長っ!
このあとちょっとした事件が起きたのであります。テーブルに一人陣取り、日本酒を堪能しておったところ、短髪のオジサンが入店してきました。店内をキョロキョロ見回しております。私と同じ一匹狼、空いてる席を探しているのでしょう。
なんとな~く人としゃべりたくなってたワタクシ、見ず知らずのそのヒトに向かって、こっちこっち、と手招きをしたところ、オジサン、素直にやってきました。ご本人の許可を得ていないので、お顔の一部を隠しました。犯罪者じゃないよ。
私より10歳ほど若いこの方、体育会系っぽくもありインテリっぽくもあり、ただ者ではないな、と思いつつ、まあ、ここで会ったのも何かの縁、とお約束のセリフを添え、このあと二人仲良く酒を呑み料理を食らったのであります。ははは。
ところでお仕事は?と私が問うと、大学のセンセイ、だとおっしゃる。学部はどっち系?と問うと、工学系とおっしゃる。おや、そうなると所属学会は?と問うたところ、彼と私は同じ学会に所属していることが判明。
親近感がわいたので、ほお、そうすると、Y教授はご存じ?と聞いたところ、えええ?と相手から大きな声が出たのでした。いわく「Y教授とは親しいです、いつもお世話になっています」。私は「え?そうなんすか。私は、Y教授と学生のとき同じ研究室で、私が1年後輩です。来週、Y教授と東京で呑みますよ~」と返すと、親近感を超えてもはや同胞、酒がはいってお互い調子がよくなってるので、うわあ奇遇ですなあ~とか、世間は狭いですな~などとわめきながら、また1杯、もう1杯、と勢いよく酒が体内に消えていくのでありました。パチパチ。
すっかり、昔の友人と遭遇した気になり(じっさいは知らない方だけど)酔っ払いとは怖いもので、じゃあ二軒目に行きますかあ!と「ねぎぼうず」を出て、焼き鳥屋さんへ展開したワレワレ。
しかし1軒目で食いすぎたため、焼き鳥を食べずに(食べられずに)サラダ程度で終わったワレワレ。
腹いっぱいのはずなのに、3軒目にラーメン屋さんへ行き、ライス付きのラーメンを食ってしまったワタクシ(ここは一人でした)。とんだ大食い野郎みたいだけど、実のところ、店員さんから「ライス付けますか?」と聞かれた(みたいだ)けど、酔っぱらってて訳わからず、「はい」と答えたらこうなった。わははは。
う~ん、吉岡里帆さん似の美人との相席はかなわなかったけど、元気で明るいオジサンと酒を呑んで、大盛り上がりしたので良しとしましょう!なお、センセイとは、その後もメールやりとりをしており、どっかでまた呑みましょうや、と計画は地味に進んでおります。何歳になっても、知り合いが増えるのは良いコトですなあ。てなわけで、たいへんに楽しかった熊本での呑み報告でした。本日は以上!ぷしゅ~~。
ハイドン 弦楽四重奏全集(CD19枚組)。フェシュテティーチ四重奏団の演奏にはまってます。 [クラシック音楽]
2023年10月。
日中は寒くもなく暑くもなくサイコーですなあ。こんなさわやかな季節は屋外でスポーツ三昧・・・という健康行動はとらず、もっぱら自宅オーディオ部屋で音楽を聴くワタクシ。ははは。
さて本日のお題は、ヨーゼフ・ハイドンさん(1732~1809)の「弦楽四重奏曲」であります。マニアックな展開は必至ゆえ、クラシック音楽に(&ハイドンさんに)興味のない方とはここでお別れ、BGMにはハイドンさんの交響曲45番「告別」が流れております、サヨウナラ~。
話を続けます。ワタクシが現在はまっているCDが、ハンガリーのフェシュテティーチ四重奏団による「ハイドン 弦楽四重奏曲全集」(CD19枚組)なんであります。
1993年から2006年にかけての音源です。20年ほど前、全集進行中だったフェシュテティーチ四重奏団のCD(下写真)を1枚購入、それがいい演奏だったので、全集ボックスセットになるのを密かに待っていたのでした。
ここでマニアの愚痴です。製造元のARCANAレーベル(フランス)および前身であるAuvidis-Astreeレーベルは、CDを廃盤にするのが早すぎます(怒)!売り出した、と思ったら、はい終わり、みたいな。そーゆー所業はホント困る。このボックスセットだって、10年くらい前に発売されたさい、私が買いそびれていたら早々にカタログから消えました。ガックリきてたら今年になって忽然と再プレスしたのです(この脈絡なき唐突さが、いかにもARCANAですが)。それでやっと購入できた次第。ああ、良かった。
フェシュテティーチ四重奏団の芸風はすでに分かっているので、CD19枚を安心して聴き進めることが出来ました。ピリオド楽器(18世紀当時の古楽器)による演奏で、余計な作為をくわえず自然体に、楽曲に語らせるスタイルです。もう少し冒険してもいいじゃん?と言いたい場面もあるが、この節度・奥ゆかしさが彼らの身上であります。聴いていると、ホント、ココロが落ち着くのですなあ。アルバンベルク四重奏団のクールで尖ったハイドン演奏にはもう戻れません・・・って、他の団体を否定してはいけませんな。
楽曲についてです。ハイドンさんの弦楽四重奏曲は80曲以上もあります。彼は18世紀の宮廷音楽家ですので、19世紀以降の作曲家によるロマンチック音楽と比べると、地味と感じる方はいるでしょう。しかし、その地味さゆえに飽きずに愛でることができ、スルメのように噛めば噛むほど味が出ちゃうんですなあ。
なかでも私の一押しは、31番~36番の6曲(作品20、通称「太陽弦楽四重奏曲」)であります。1772年、ハイドンさんが40歳のときに作曲です。世間一般では、のちの78番「日の出」や79番「五度」といった後期作のほうが高い評価でしょう。
しかし!ワタクシは強く申し上げたい。60歳を過ぎた円熟・安定の名人芸も素晴らしいけど、40代のハイドンさんのチャレンジ精神、その「ぶっ飛びぷり」こそ魅力的なのだと。作品20の、陽から陰、陰から陽へと目まぐるしく変わる曲想、力業ともいえる強引な展開、その無理やり感と活きの良さがカッコいいのであります。
水谷豊さんという俳優さんがおられるでしょう。TVドラマ「相棒」シリーズで頭脳明晰・沈着冷静な杉下警部を演じております。しかしです、私が好きなのは、ショーケン主演のドラマ「傷だらけの天使」で、「あにきいぃ~~」と情けない声を出していた若い頃の水谷豊さんなのです。あるいは片岡鶴太郎さん。文化人&渋い俳優となるはるか昔、「マッチでえ~~す~」と近藤真彦さんの物まねをしていたピン芸人の彼が好きなんです。
ハイドンさんもしかり、大御所になった晩年より、鼻息荒いヤンチャな壮年期の作品(=作品20)が私のツボにはまるのですなあ。まあ、単なる好みの問題ではありますが。
話が収拾つかなくなったので、作品20「太陽弦楽四重奏曲(6曲)」の、私のお気に入りディスクをご紹介します。
ロシアの天才ヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァさん率いる、キアロスクーロ四重奏団による2022年録音(CD2枚)。グループ名にキアロスクーロ(陰影)を冠すだけあって、演奏は巧みに強弱の妙が施され、立体感を醸し見事です。逆にいえばちょいとクセがあるかなあ、って感じ。
ピリオド楽器の名盤、モザイク四重奏団によるディスクです。人の息遣いを感じる暖かな音色、歌心に溢れ、聴き手をやさしく包み込む名演奏です。ワタクシの長年の愛聴盤。いまでも高頻度で聴いていますね。
おや、このディスクの製造元はARCANAの前身である、ASTREEですか。じゃおそらくこのCD、今はもう廃盤だね。話は戻りますが、総じて、フランスのレーベルは廃盤にするのが早すぎますって!
最後、フェシュテティーチ四重奏団と関係ない方向へ展開しちゃいました、スイマセン。ここまで読んでくださった奇特な方、ありがとうございました。本日のワタクシからのマニアック話は、これでお終いっ。チャオー。
久しぶりに、港区三田のスペイン料理屋さんへ伺ったハナシ。 [宴会、呑み会]
2023年10月。
港区三田にあるスペイン料理屋さんに約1年ぶりに伺って、美味しいワインと美味しい料理をいただいた、という自慢話であります。メンバーは、20年来の呑み仲間Hさん(女性)とワタクシの2名でございます。
キゴコロの知れた呑み友達と、通いなれたカウンター席で飲んで食べる。ああ、楽しいったらありゃしない。昨今、他人に気兼ねしない気楽さからでしょうか、酒場でひとり呑みを楽しむヒトも多いようですね。でもねえ、ひとり呑みもたまにはいいけど、ワタクシ、店で呑むのなら「会話」がしたい。ひとりで呑むなら自宅のほうが楽だし・・・おっと酒の楽しみ方は人それぞれ、私がとやかくいうハナシではなかった、反省。
ではワレワレが、ビール2杯、赤ワインをボトル1本、サングリアのデキャンタ1本を呑みながらいただいた料理をいくつかご紹介しましょう。
生ハム、からすみ、と軽く攻めてから「牡蠣のアヒージョ(オリーブオイル煮)」。うはあ、美味いっ!
間にチーズの盛合せをはさみ、締めは、
海鮮パエリアですぜ~。そう、スペイン料理とくりゃあパエリアは外せません!
いやあ、気分はサイコーだあ~と何度もつぶやき(←歳ですな)この日も、店のご主人(イケメン)と奥様(美人)に深く感謝した次第です。店前で奥様とHさんのツーショット。いい感じです。
なんとなくワタクシも参加したくなり、むりやり真ん中に割り込んで撮影だぜ。
いやあ、良い1日でした。満腹で酔いもまわってフツーならここで解散・撤収なんだけど、あまりに楽しいんで、Hさんとワタクシ、このあと中華料理屋へと移動し、そこで紹興酒ボトル1本を呑み干したのでした。ノンベイ、恐るべし!
てなわけで、本日は以上。アスタ ルエゴ!(←スペイン語の「じゃあね」が出ました~)
スコットランドのシンガー、ルイス・キャパルディのセカンドアルバムが良いんだなあ、という話。 [ジャズ、ロック、ポップス]
2023年10月。
前回記事で、ドイツのヘヴィメタルバンド、ブラインド・ガーディアンの昨年リリースのアルバムを取り上げました。ヘヴィメタを熱く語ったあとにナンですけど、本日のお題は、ワタクシが最近よく聴いてるロック系アルバムで、これが良い感じのポピュラー路線なのでした。
スコットランドの29歳のシンガー、ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)さんの、2ndアルバム「Broken by Desire to be Heavenly Sent」(2023年)であります。
見た目、どこにでもいそうな、ぽっちゃり体形兄ちゃんというルイス君ですが、外見に似合わぬ(失礼)エモーショナルな歌唱が素晴らしいのです。絶唱というよりはごく自然体で、それゆえかえって歌がココロにしみいるのですね。いやはや、たいした才能です。
2019年の1st アルバム「Devinely Uninspire to a Hellish Extent」に収録の出世作「Someone You Loved」を聴いたとき、お!すごいヤツが出てきた!と思ったものの、一発屋で終わるんじゃないのお?な~んて、多少、意地悪な見方をしていたワタクシ。
しかし本年発表の2nd アルバムを聴くに至り(&MVを拝見して)、ルイス君、やっぱりすごいじゃん!と感心したのでした。ちなみに「ルイス君」と聞くと、往年のヒットTV番組「たけしのスポーツ大将」に登場していた、カール・ルイスの人形を思い出しますが、よく考えたら、あの人形の名前、ルイス君ではなく、カール君でしたね、ははは・・・って何の話をしているのだ、オレ。
話を戻します。ルイス・キャパルディさんの最新アルバムで私のお気に入り曲は「Wish You The Best」であります。曲がいいし、歌唱がいいし、なんたってドラマ仕立てのミュージック・ヴィデオが秀逸です。
ワンコ好きの方は、このMVを観たら涙ポロポロ、間違いなしでしょう。じゃあ、皆さんにちょいと泣いていただきましょうか。曲は、Wish You The Best(2023年) 。
さあて、シゴトも呑み会も一段落したので、明日も1日、ゆっくり音楽を聴くことにしましょう。次回記事は、私が目下はまっている、フェシュテティーチ弦楽四重奏団による「ハイドン弦楽四重奏全集」(CD19枚組)を取り上げたいと思います。ハイドンの曲って、日本酒に合うんですよ~~と思ってるのは私だけでしょうかね、ははは。本日は以上!
ブラインド・ガーディアンのアルバム「The God Machine」(2022年)を聴いて、ビミョーな気持ちになる日 [ジャズ、ロック、ポップス]
2023年10月。
ここ2週間、ややこしいバイト仕事と、6回の呑み会で頭と体が弱ってしまい、ブログ更新の余裕がありませんでした、スイマセン・・・って当ブログの更新を待つ人はどこにもおらんので、謝る必要もないか。わははは~。
さて、ワタクシ、会社を定年退職して1年と4カ月たち、キツ~い「昔の税金」をそろそろ払い終わり、家計簿によれば収入が支出を上回る月もポチポチ出てきました。プラス収支といったってプラス額=3,000円、でも黒字は黒字なのだあ!今日も勝った!って、誰にだよ?
嬉しくなったワタクシは、呑み会で新宿に出たついでに、新宿FLAGSにあるタワーレコードへ突入、買いぞびれていたヘヴィメタルのCDをドーンと購入したのであります。
1984年結成のドイツのベテラン、ブラインド・ガーディアンによる(現時点での)最新アルバム「The God Machine」(2022年9月発売)であります。
ハイッ!ここからはHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)好きにしか通じないマニアック話になりますんでご了承のほどを。ふふ、良い子は一応、事前エクスキューズじゃよ。
ワタクシがブラインド・ガーディアンを聴き始めたのは、1989年の、2nd(3rd?)アルバム「Follow The Blind」あたりですが、以来30年以上にわたり、彼らの新作CDはほとんど購入しております。てなわけで、一応、ブラインド・ガーディアン愛はそれなりなのです、が・・・
正直申し上げて、ここ20年の彼らのアルバム、悪くはないけど、イマイチやという印象なんです。初期のイケイケ感が薄れ、なんつ~のかなあ~楽曲の良さより技術が勝ちすぎ、みたいな。。。つうわけで、新宿で購入した新作も期待半分、不安半分で聴き始めたわけです。
CD再生早々にワタクシは唸りました。おお!これだよ、これぞ唯一無二のブラインドガーディアン節だ。曲調といい演奏といい、絞り出すようなヴォーカルスタイルといい、ベテランの変わらぬ雄姿(?)に、まずは安心した次第。
で、アルバムを聴き進めるうち、ほうら、こうなるんだ。なんつうのかな、音楽がココロに引っかからない、というか、す~~っと抜けちゃう感じなんですよ。楽曲が単純だとかいう話ではなく、酷な言いかたをすると、脳にガツンとくるキャッチーなメロディ、フレーズが無いんです。もちろん、そこらの凡百ヘヴィメタルバンドに比べれば、何をとっても高水準なのは間違いないです。でも、ブラインド・ガーディアンですよ!彼らにあこがれてバンドをはじめたフォロワーが山のようにいる凄いヒトタチなんだ。どうしたって高い期待をしちゃうでしょ。
まあ、40年ちかくバンドを続け、こうして新作を発表するだけでも尊敬はしちゃうんだけどね・・・ととってつけたようなプラス評価をしても、スカッとしないワタクシの気持ち。
ちょいと話を変えます。ブラインド・ガーディアンの名盤と聞いてリスナーの多くがチョイスするのは、1992年の「Somewhere Far Beyond」とか、
1995年の「Imaginations From The Other Side」だろうと思います。
で、ワタクシ、この2枚を聴きなおしてみました。やっぱりね、名盤と言われるだけあって楽曲が良いのね。メロディが素晴らしい。そのうえ展開が上手く、メリハリがあるんです。ツボを突いてくるので、聴いててワクワクするんですよ。
いっぽう、最新作「The God Machine」。ファンを裏切る作品ではない。まごうかたなき彼らの音楽です。しかし彼らの美点「楽曲の良さ」「展開の妙」がいまひとつ感じられない。だからワクワクできない。
80年代、90年代とは時代が違うよ、あんたの耳が古いんだよ、と言われるかもしれないが、ヘヴィメタルのヒトが老成しちゃいかんと思う。画家シャガールが、晩年、若い頃の自作(のモチーフ)をなぞる否定的な意味での「安定」に入ったことを思い出しちゃう。お~っと、ただのリスナーがエラソーにすいません。
ところで、ワタクシが最も愛する、ブラインドガーディアンのアルバムについて申し上げましょう。ずばり一択です。
2002年の「A Night at The Opera(オペラ座の夜)」であります。タイトルからして、Queen大好きのバンドメンバーの心意気が伝わりますなあ~。
このアルバムを、フェイバリットに挙げるファンはおそらくワタクシだけと思います。ProToolsによる96トラックの多重録音、結果、やり過ぎでボッタリふくらんだ音響の中、ガツンガツンと腹に響くドラムとベース、脈絡なき乱痴気騒ぎのような展開、軍隊調のコーラス・・・そのどれもがワタクシのツボであります。アンソールの絵のようなジャケット画もサイコーだ。いやあ、誰が何と言おうと、好きなんです、このアルバム。(なお、Queenの「オペラ座の夜」も大好きですよ)。
あと、前述したアルバム「Somewhere Far Beyond」(1992年)も好きですが、理由は、ボーナストラック(11曲目)に、Queenの名曲「Spread Your Wings」(1971年)のカバーが入ってること。フレディ・マーキュリーによるオリジナルヴォーカルは素晴らしいけど、ハンズィ・キュルシュの歌うカバーバージョンも大好きなのであります。血管切れそうな、歌詞を叩き付けるような歌唱がダイレクトに脳にガツンときますなあ~~。
では、最後に、Queenによるオリジナルの「Spread Your Wings」のPVをどうぞ。なんで冬の屋外で撮影したんでしょう?寒そうだよな、風邪ひくよな・・・って、締めは、Queenかよ!と自分にツッコんで本日は以上!
港区三田の中華料理「慶珍楼」で、高校時代の同級生と呑む! [宴会、呑み会]
2023年10月。
灼熱地獄の残暑も終わり、やっと関東が涼しくなってきました。ホッとする今日この頃、本日は、東京都港区の三田(みた)の中華料理店で呑んだつう、他人様にとってはどーでも良い極私的デキゴトを書きます。
呑みメンバーは、44年前に札幌の高校で同じクラスだった同級生、M(札幌在住)と、I(東京在住)であります。Mから「東京出張だけど、ヒマだったら呑まね?」と打診があり、無職プータローのワタクシは「御意!」と即答したのでした。2名だけもナンだよね、つうことで、同じクラスだったIに声をかけ呑み場へ投入した次第。
I、M、ワタクシとも当たり前だけど同い年、60歳であります(正確にいうと61歳もおりますが)。ま、いくつになっても、おバカの本質は変わりませんな。いいのか、日本はこんなことで・・・。
ちなみに、Iと私はつい2週間前に一緒に札幌で呑んでます。頻繁に会うとお互いのありがたみが薄れる、ということで、次回は30年後、90歳になったら呑みましょうね・・・って、もう生きてないか。
今回のお店は、ワタクシの行きつけ中華料理屋「慶珍楼(けいちんろう)田町店」さんであります。行きつけ、といいながら2年ほどご無沙汰しているので、店に向かう前に電話をいれると、いつもの店員さんが「店の場所、変わったけど、分かる?」と聞いてくる。行きゃあ、なんとかなるでしょと現場に向かうと、たしかに店は移転してました。が、前の店との距離たったの30m。近っ!
ハウルの動く城じゃないので、建物ごと移動したわけではなく(←できっこないわ)、入店してるビルが変わったのですね。必然的に、店内レイアウトはすっかり変貌、昔の面影は無し。東京都内は、渋谷、新宿、日本橋、八重洲と再開発が活発ですが、その波がついに三田にまで・・・って、そんな大げさな話ではございません。ちゃんちゃん。
さて3人の呑み会、高校時代の昔話に花が咲き、埋もれていた記憶が発掘され(ちょっと感動です)おおいに盛り上がるのでした。得意のニヤケ笑いのI、と真面目そうなM。
後半はお互いの仕事の話が出ました。それにしても、Iの話術にはほとほと感心しました。ふつう、他人の仕事の話ってツマラナイもので、「あ、そう」くらいの薄い反応しか返せないでしょう。業種も職種も違うんだから、食いつきようがないですもんねえ。
ところが!Iときたら、こちらが全く無知な仕事ネタを、テンポのよい話術と、ツボを心得たノリツッコミで爆笑ドラマに仕上げるわけです。映画を観ているような臨場感。恐るべきストーリーテラーです。いやはや腹を抱えて笑いました。君の事は話術モンスターと呼ばせていただこう。もしかすると、神田伯山さん、稲川淳二さんを超えたかも、と身内びいきでスイマセン。
いやあ、ホント楽しいなあ~~。10代のガキのころ放課後にやってたアホ話を、60代になって、同じメンツで同じようにやってるワレワレ。進歩がないのか向上心がないのか、でも、こーゆーのが人生の幸せ、ってやつなんですよ。
・・・と強引に自らを肯定し、さあて、次回はホームグラウンドの札幌で呑もうぜ~と、3人、気合をいれたところで以上です。したっけ!(←北海道弁の「じゃあね」が出ました)
飼い猫そらは、相変わらず好き放題の毎日。なんという甘えん坊だ! [家の猫]
2023年10月。
生産性のカケラもない当ブログを、熱心に読んでくださる奇特な知り合いから、「最近、そらちゃんがブログに登場しないけど元気ですか?」という質問をいただきました。
そら、とは、我が家の4歳の飼い猫(女の子)であります。そういえば、最近、そらをアップしてませんでした。でもご心配は無用でございます。
そらは元気いっぱい!であります。毎日、家の者とワタクシに甘えまくってます。本日は、改めて、そらの午前中ルーチンを順を追って説明いたしましょう。
早朝5時。そらのブラッシングを終えたワタクシが、2階の作業部屋のPCで、メールチェックや仕事の資料つくりを始めると、背後にそらの気配が・・・。そらは、ぴょんと机に飛び上がると、PCのすぐ前にどーんと寝転がります。「そんなもん、いじってないで、私にかまってよ!」という身勝手な要求なのですなあ。
なんというワガママじゃ!とプチ憤りつつ、可愛いので頭や体をさすってやると、そらはうっとり、やがてふあ~っ~と眠りに落ちていく・・・って、ここはお前のベッドじゃないぞぉ!
まあ、いいか。PC作業は後回しじゃ、朝飯でも食おう、と私が1階の居間に降りると、ドタドタと階段を駆け下りる足音が・・・。寝ていたはずのそらが、私を追ってやってきます。ひええ、この目は、まるでストーカーじゃあ~怖っ。
ソファの上で寝そべって、あおむけ、へそ出し、くねくねと可愛さアピールをするそら。
うは、ここでも、びよーんと伸びているぞ。そして、この姿勢でフリーズ。
仕方ないのでナデナデしてやるか。ほらね、お約束どおりにウットリするそら。
もういいかな、と私が台所へ移動すると、そらは「はっ」と顔をあげ、むっくり起き上がると、窓際のキャットタワーへ移動します。中段の小部屋へ無理やり入り込んで・・・。
そのあとキャットタワーのてっぺんへと登っていきます。
頂上の枠板が、そらのお気に入りの睡眠場所なのです。ここで寝てくれれば、2時間ほど、私の作業が邪魔されないので、このスキに素早くメールチェック&返信、仕事資料の作成です。バタバタバタバタ・・・嗚呼、こんなふうに、すべてのモノゴトが、ネコを中心に回っている我が家なのです。 ♪ 人間なんて、ララ~ラララララ~ ♪ ん?これって誰の曲だっけ。ま、いいか。
以上が典型的な午前中の流れ。午後は午後で、別ルーチンの駆け引きが繰り広げられます。はあ~~そらは、ホントに元気だ、そしてなつこいなあ、と感心したところで本日は以上・・・ご安全に~~。
博多で、謎の文字にプチっと悩んだ件・・・そりゃダメだろっ! [旅]
2023年9月末。
シゴトで博多へいったさい、午前中の半日、時間が空いたので天神から地下鉄で2駅隣「大濠公園」界隈を散歩しました。都心に広がるでっかい池(濠?)を眺めながらボンヤリ。。。
そういえば、ここは博多の漁港にも近いよね、時間もあるしチョイと港を散歩しようと歩き始めて3分後。大きな通りに面してお寺がありました。寺前に置かれた看板を観たときに、お?と思ったのでした。
なんじゃあ、これ。2文字目をご覧ください。寺男・・・じゃないな?
仏教界で使われる特殊な漢字なのか?ほら、各業界、各業種でしかお目にかからない漢字や単語ってありますよね。たとえば、東京の新小岩で、ワタクシはこんな看板に出会ったのです。一番下の「按摩」が、あんま、とギリギリ読めますが、上の2単語は手も足もでません。かっさ?ばっかん?・・・♪ いやん、ばっかん~~♪ って、笑点の林家木久扇師匠かっ!
話は戻って博多の路上。お寺が掲げる難読文字にプチ悩んだワタクシ。しかし、気づいたのである!不都合な真実に!
これ、レア漢字でもなんでもなく「寺ヨガ」って書いてあるんですね。ようするに、カタカナの「ヨ」と「ガ」が上下くっついてヘンテコな文字に変貌したってこと。
どなたが書かれたのか知らんけど、紛らわしいわっ!つうか、看板を外に出す前に、誰か指摘してあげてください~~。・・・とタネが明かされたところで、海へ向かって散歩を続けます。ほどなく博多漁港へ到着。ここの看板に食いつきネタがないかを、つい探しちゃうワタクシ。海だけあって、目が泳いでしまうぜ・・・おお、座布団1枚!って、やっぱり笑点かよ!
おや、博多漁港のキャラクターでしょうか、可愛い顔してイカと鯖を手づかみしておる。こりゃワイルドだ!頭上の赤丸も思わせぶりでヨロシイね。
でもね、この界隈で驚いた物件はこちらです。塗装屋さんのビルの壁面に描かれているペインティングです。
うおお、ホーンセッションのパフォーマンスですな。音楽が聴こえてきそうな躍動感と迫力があります。こりゃもう、たいしたアートですよ、アート!
ビルの絵に、しばし見とれたワタクシ、おっとそろそろ仕事に行かねば・・・と我に返ります。
お寺の謎文字、博多漁港のちょいワルキャラ、迫力の街アート、で、おなかがいっぱいになりましたが、それはあくまで比喩であって、すっかり空腹になったので「ウエスト」で博多うどんを食べましたとさ、と話をまとめて本日は以上!チャオー。