新しいシゴトのオファーが来たけど、まったく食いつけないので辞退!つう自慢バナシ。 [雑感]

2024年3月。

2年前の6月に重電メーカーを定年退職して、いまは技術コンサルタント(まがい)のバイト仕事をユルユルやっているワタクシ。ヒマ生活がバレたか、世間が人手不足なのか、今年にはいって新しいシゴトのオファーが2件、舞い込んできました。

結論言うと、どっちもお断り(辞退)したわけです。2件のうち1件はギャラが良かったので、一瞬、オ、いいじゃん!と興奮したけど、シゴト内容を聞いてやる気が失せましたね。

深掘りする話題でもないけどちょい説明。ここで唐突ですが、引退して隠居してる料理人を想像してみてください。その人に向かって、ある料亭の店長が「昔、あなたが作っていた伝説の卵焼きを私の店で出したい。高給出すのでうちに来て作ってくれませんか?」と申し入れたとする。さて、隠居さんはどう反応するか?

嬉しいなあ~、オレの料理が高評価されたぜ。隠居して2年、いっちょ頑張ってもう一花咲かせるか!と快諾するか?

人それぞれなので正解は無く、昔取った杵柄で再就職も全然アリ、とは思う。思うんだけど、私はこうゆう誘われ方だけで、拒否反応が出ちゃうんです。

卵焼きを作り続けたかったら引退してなかったもん。いまさら別の厨房で昔と同じ仕事でもないよ。唯一オファーを受けるとしたら、「うちの店の若いもんに、あの卵焼きを伝授してくれないか」と乞われた場合だけです。そう、私が主役で実務を担うんじゃなく、私は次世代へ技術を伝える。それならジイサン再登板の意義があるってもんですよ。

無駄に話をややこしくしたけど、何を言いたいかつうと、先般、私あてにきた仕事のオファーは、相手(雇い主)が「俺たちにはよく分からんので、あんたに任せる。あとよろしく。金は払うから」つうノリなんですなあ。分かってないなら、勉強すりゃいいじゃん、と思う。自ら汗をかいて学ぼうとせず、分かってそうなヤツ(=私)を引っ張り込んで、そいつに丸投げつう、その了見が気に入らんのよ。

こうゆう、矜持も哲学もないアティテュードをみるにつけ、近い将来、日本は滅びるな、と本気で思っちゃう。

卵焼き・・・じゃなく、工学技術、は難しそうに見えたってステップを踏んで勉強すりゃ理解はできるし、知識がそこそこ身につけば、あとは場数を踏めば能力化できる。いつ死ぬかも分からん年寄り(=私のこと)に依存せず、若手を育成することが大切なの。人を育てる手間をネグって、場当たりに結果を求めても破綻するだけなのよ、分かってるう~?そこのオジサンたち?

とまあ、せっかく声をかけてくれた仕事を断ったうえに、エラソーに文句垂れるオレって、ヘンクツ・天邪鬼・失礼の極み、相当なクソジジイですわな。あははははは。

そうそう、本件で良かった点もあります。オレもまだ技術屋でいけるじゃん、と、虚栄心がドップリと満たされたこと。こうやってブログに自慢話も書けたし、自己愛はマックス。大変にヨロシイと思います。例によって話が散らかったところで本日は以上!ちゃんちゃん。

あ、蛇足です。先般、札幌のススキノでこんな看板を見つけました。

umi006.jpg
カラオケ店の看板ですけど、ソフトクリーム完備、って書いてある。これ、日本語おかしくないすか?

umi007.jpg
完備つう単語は、たとえば「冷暖房完備」とか「上下水道完備」とか、対象は設備やマシンであって、食べ物は違うと感じる。天ぷらそば完備、いちご大福完備、って変ですもんね。書くなら「ソフトクリーム製造機完備」じゃん、と些末な言い回しにこだわって以上です。はい~。

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LargeKzOh

今流行っている(?)ハブレス企業も似た様なモンですかね。
by LargeKzOh (2024-03-17 12:49) 

nimke

「私はこうゆう誘われ方だけで、拒否反応が出ちゃう」

痛快ですなあ。
さすが、門前はん。
世に満ち溢れている「ゼニに額づく鼠輩」、
すなわち「ゼニのためには魂をも売って恥じない」やからとは画然と別な哲学人生の発露。
でも、あえて、付言すれば、
今回、貴殿が講座を受け持って、若手を中心とする受講メンバーに、かくかくしかじか、
重要な奥義を解説し、そのメンツがやがて、
その会社の幹部に昇進するとなった暁には、
ひょっとしたらそれまでとは違ったエンジニア魂が、その会社に根付いていくキッカケともなる、
かもしれない。
まあ、ならないかも知れませんけどね・・・
明治維新の大失敗政策「ゼニに額づく鼠輩」は、あまねく日本社会を覆いつくしてるさかいになあ・・・
by nimke (2024-03-17 18:12) 

門前トラビス

To LargeKzOh様、コメントありがとうございます。
ファブレス企業のなかには、矜持も哲学もなく無思想に仕事を外部委託しているアホが当然いるかと思います。
一方で、ビジネスの全体像を理解し、要所をおさえ、メリハリをつけて外部委託する優秀なファブレス企業もあると思います。
重電系メーカの場合、失敗例をおおく見てきましたが、定番パターンとしては、担当者が外部へ委託するのに慣れてしまう→丸投げが当たり前になる→基本技術すら学ぼうとしない→外注のいいなりになる→ジョブをハンドリングできなくなる→大惨事、という流れですね。
使わなくなった語学は、そのうち忘れて会話できなくなるのと同じですね。。。合掌。
by 門前トラビス (2024-03-21 09:12) 

門前トラビス

To nimke様、コメントありがとうございます。
ワタクシもお金は大好きなので、1億円あげる、と言われるとホイホイついていっちゃいそうです。が、その代償に、意に沿わないシゴトをするのだけは勘弁ね、というノリですね。
技術者教育ですけど、電気の世界では、「制御理論」だの「計測技術」だの小難しいことをテーマにして、講師だけが悦にいってるつうバカバカしい講義が散見されます。
複雑なハナシ以前に、若手には「電気の基本」をたたき込まないといけません。基本が分かっていないがゆえに、実務であたふたし、間違った指示を出すエンジニアのどれだけ多いことか。
ガタガタの土台のうえに家を建てたら、ちょっとした地震で倒壊するのと同じことですもんね。で、この「基本事項=当たり前のこと」が、実はけっこう難しいわけで、教える私も、日々勉強ということであります~。
by 門前トラビス (2024-03-21 09:22) 

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