ジャズ、ロック、ポップス ブログトップ
前の10件 | -

ドイツのヘヴィメタルバンド ACCEPTのニューアルバム発売日(4月26日)が待ち遠しい~。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2024年3月。

♪ 良い子が住んでる良い街は~ ♪ 楽しい楽しいメタル街~ ♪ てなわけで猫も杓子もみ~んな大好き、今日は、ヘヴィーメタルの話題ですう。あ~あのヘヴメタってやつね、時代遅れのウルサイだけの雑音ね、子供が聴いたらバカになるやつね、シッシッ!あっちに行け!・・・と無思想にメタルを拒絶するアナタとは、ここでサヨウナラだ。

アンタなんかはね、ヨハン・セバスチ~~ャ~ン・バッハ様の鍵盤楽曲なんぞ聴きながら、メリハリもなくボンヤリ一生を過ごすのがお似合いだ。死ぬ間際になって、アイアン・メイデンやジューダス・プリーストを聴きたくなっても、わしゃあ知らんからね。ふっふっふ、今日も勝った!って誰にだよ。

ちなみに、いまワタクシはバッハの未完の名作「フーガの技法」(2台チェンバロ版)を自宅オーディオで聴いております。良いですなあ、バッハ・・・って、そこ、ヘヴィメタじゃないのかよ!

強引かつ冗長なノリツッコミが出たところで、本題へいきましょう。

2年前の定年退職以降、ヘヴィメタルのみならず、クラシック、ロック、ジャズ、ポップスを含め、音楽CDの購入数が激減したワタクシ。主として経済的理由によるものですが、そんなワタクシも新作アルバムが出たら必ず買うバンドがいくつかあります。そのひとつがドイツのヘヴィーメタルバンド、1976年結成の、

ACCEPT(アクセプト)であります。彼らの50年近いキャリアはけっして順調ではなく、初代ヴォーカル(ウド・ダークシュナイダーさん)が解雇されたり、解散したり再結成したり、メンバーチェンジが続いたり、あげく壊滅状態に陥ったり、と、島倉千代子さん的に申せば「人生いろいろ」なのでした。

大きな転機は2009年。半死状態だったバンドが、アメリカ人シンガー、マーク・トーニロさんをフロントに迎えて状況が一変します。マークさんの絞り出すような塩辛声を武器に、バンドは復活の狼煙を上げ、2010年に新メンバーでフルアルバム「Blood of the Nations」を発表したのでした。パチパチ(拍手の音)。

いや~あ、このアルバムが、ACCEPTファンのワタクシの心をドドーンと射抜いて、やっぱすげえ!と感動を新たにした次第。ACCEPTを、ACCEPTたらしめるエレメントは、ウルフ・ホフマンさんのギター、軍隊調の重低音コーラスなど挙げられますが、一番はメインヴォーカルのしわがれ声なんだよなあ~。

1980年代(バンド全盛期)のウド・ダークシュナイダーさんの声も良かったけどハッキリ申し上げて、ピッチの安定、コントロールという点で、現シンガーのマーク・トーニロさんが格段上に思える。彼はクリーンヴォイスもイケるのが強みですよね~。で、バンドはその後、さらに4枚のアルバムをリリース、どれもがACCEP節全開の快作で、とくに直近(2021年)の「Too Mean to Die」は傑作と申し上げたい(関連ブログ記事は→ここ)。

・・・おおっと熱くなってマニアック沼にはまりました、失礼。本日、私が何を言いたいかつうと、

来月、4月26日に彼らのニューアルバムが発売されるってこと。楽しみで仕方ありません。

タイトルは「HUMANOID」(ヒューマノイド)。すでに1曲の動画がオフィシャルサイトにアップされており、それを観た限り、バンドの路線にブレは一切なし。相も変らぬACCEPT節ってこと。マンネリと言われようと金太郎飴と言われようと、わしゃあこれが好きなんじゃあ!

ACC2401.jpg
ACCEPTに不安要素があるとすれば、シンガーのマーク・トーニロさんの健康状態でしょうか。なんたって、今年で御年69歳ですからね。ヘヴィーメタルを愛する彼のこと、文字通り重金属なみの強い肉体と精神をお持ちでしょうけど、無理なさらんで下さいね~。ツアーは控えめにして、1日でも長くACCEPTのフロントマンを続けて下さい、お願いします!

とにもかくにも、アルバム発売日、4月26日が待ち遠しいなあ~。私はニューアルバムをネットで購入なんてしませんぜ。リアルな店舗に行きます。さあてどこの店に行こうかな~銀座かな~渋谷かな~新宿かな~たまに横浜もいいな~名古屋や大阪もいいなあ・・・って方向がぶれてきた。いかんいかん。

ここで新曲「Humanoid」のクリップをくっつけます。ベースのピーター・バルテスさんも脱退して、いまやオリジナルメンバーはギターのウルフ・ホフマンさんだけか・・・同じメンツでバンドを続けるって大変なんだネ。


ついで、といっちゃナンですが、2010年のバンド復活第1弾アルバム「Blood of the Nations」から「Teutonic Terror」のクリップもくっつけます。これ観たら、世の中のオジサンたちは元気になりますな。シンガーのマーク・トーニロさんの熱量に負けちゃいられませんぜ。


今回の記事でACCEPTファンは、世の中に3人は増えたろう。やった、今日も勝った!って誰にだよ。さっきと同じノリツッコミが出たとこで本日は以上っす。

チュース!(←ドイツ語の「じゃあね」が出ました~)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

スコットランドのシンガー、ルイス・キャパルディのセカンドアルバムが良いんだなあ、という話。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2023年10月。

前回記事で、ドイツのヘヴィメタルバンド、ブラインド・ガーディアンの昨年リリースのアルバムを取り上げました。ヘヴィメタを熱く語ったあとにナンですけど、本日のお題は、ワタクシが最近よく聴いてるロック系アルバムで、これが良い感じのポピュラー路線なのでした。

スコットランドの29歳のシンガー、ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)さんの、2ndアルバム「Broken by Desire to be Heavenly Sent」(2023年)であります。

Broken01.jpg
見た目、どこにでもいそうな、ぽっちゃり体形兄ちゃんというルイス君ですが、外見に似合わぬ(失礼)エモーショナルな歌唱が素晴らしいのです。絶唱というよりはごく自然体で、それゆえかえって歌がココロにしみいるのですね。いやはや、たいした才能です。

2019年の1st アルバム「Devinely Uninspire to a Hellish Extent」に収録の出世作「Someone You Loved」を聴いたとき、お!すごいヤツが出てきた!と思ったものの、一発屋で終わるんじゃないのお?な~んて、多少、意地悪な見方をしていたワタクシ。

しかし本年発表の2nd アルバムを聴くに至り(&MVを拝見して)、ルイス君、やっぱりすごいじゃん!と感心したのでした。ちなみに「ルイス君」と聞くと、往年のヒットTV番組「たけしのスポーツ大将」に登場していた、カール・ルイスの人形を思い出しますが、よく考えたら、あの人形の名前、ルイス君ではなく、カール君でしたね、ははは・・・って何の話をしているのだ、オレ。

話を戻します。ルイス・キャパルディさんの最新アルバムで私のお気に入り曲は「Wish You The Best」であります。曲がいいし、歌唱がいいし、なんたってドラマ仕立てのミュージック・ヴィデオが秀逸です。

ワンコ好きの方は、このMVを観たら涙ポロポロ、間違いなしでしょう。じゃあ、皆さんにちょいと泣いていただきましょうか。曲は、Wish You The Best(2023年) 。


さあて、シゴトも呑み会も一段落したので、明日も1日、ゆっくり音楽を聴くことにしましょう。次回記事は、私が目下はまっている、フェシュテティーチ弦楽四重奏団による「ハイドン弦楽四重奏全集」(CD19枚組)を取り上げたいと思います。ハイドンの曲って、日本酒に合うんですよ~~と思ってるのは私だけでしょうかね、ははは。本日は以上!

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ブラインド・ガーディアンのアルバム「The God Machine」(2022年)を聴いて、ビミョーな気持ちになる日 [ジャズ、ロック、ポップス]

2023年10月。

ここ2週間、ややこしいバイト仕事と、6回の呑み会で頭と体が弱ってしまい、ブログ更新の余裕がありませんでした、スイマセン・・・って当ブログの更新を待つ人はどこにもおらんので、謝る必要もないか。わははは~。

さて、ワタクシ、会社を定年退職して1年と4カ月たち、キツ~い「昔の税金」をそろそろ払い終わり、家計簿によれば収入が支出を上回る月もポチポチ出てきました。プラス収支といったってプラス額=3,000円、でも黒字は黒字なのだあ!今日も勝った!って、誰にだよ?

嬉しくなったワタクシは、呑み会で新宿に出たついでに、新宿FLAGSにあるタワーレコードへ突入、買いぞびれていたヘヴィメタルのCDをドーンと購入したのであります。

1984年結成のドイツのベテラン、ブラインド・ガーディアンによる(現時点での)最新アルバム「The God Machine」(2022年9月発売)であります。

blind_g01.jpg
ハイッ!ここからはHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)好きにしか通じないマニアック話になりますんでご了承のほどを。ふふ、良い子は一応、事前エクスキューズじゃよ。

ワタクシがブラインド・ガーディアンを聴き始めたのは、1989年の、2nd(3rd?)アルバム「Follow The Blind」あたりですが、以来30年以上にわたり、彼らの新作CDはほとんど購入しております。てなわけで、一応、ブラインド・ガーディアン愛はそれなりなのです、が・・・

正直申し上げて、ここ20年の彼らのアルバム、悪くはないけど、イマイチやという印象なんです。初期のイケイケ感が薄れ、なんつ~のかなあ~楽曲の良さより技術が勝ちすぎ、みたいな。。。つうわけで、新宿で購入した新作も期待半分、不安半分で聴き始めたわけです。

blind_g02.jpg
CD再生早々にワタクシは唸りました。おお!これだよ、これぞ唯一無二のブラインドガーディアン節だ。曲調といい演奏といい、絞り出すようなヴォーカルスタイルといい、ベテランの変わらぬ雄姿(?)に、まずは安心した次第。

で、アルバムを聴き進めるうち、ほうら、こうなるんだ。なんつうのかな、音楽がココロに引っかからない、というか、す~~っと抜けちゃう感じなんですよ。楽曲が単純だとかいう話ではなく、酷な言いかたをすると、脳にガツンとくるキャッチーなメロディ、フレーズが無いんです。もちろん、そこらの凡百ヘヴィメタルバンドに比べれば、何をとっても高水準なのは間違いないです。でも、ブラインド・ガーディアンですよ!彼らにあこがれてバンドをはじめたフォロワーが山のようにいる凄いヒトタチなんだ。どうしたって高い期待をしちゃうでしょ。

まあ、40年ちかくバンドを続け、こうして新作を発表するだけでも尊敬はしちゃうんだけどね・・・ととってつけたようなプラス評価をしても、スカッとしないワタクシの気持ち。

ちょいと話を変えます。ブラインド・ガーディアンの名盤と聞いてリスナーの多くがチョイスするのは、1992年の「Somewhere Far Beyond」とか、

blind_g04.jpg
1995年の「Imaginations From The Other Side」だろうと思います。

blind_g03.jpg
で、ワタクシ、この2枚を聴きなおしてみました。やっぱりね、名盤と言われるだけあって楽曲が良いのね。メロディが素晴らしい。そのうえ展開が上手く、メリハリがあるんです。ツボを突いてくるので、聴いててワクワクするんですよ。

いっぽう、最新作「The God Machine」。ファンを裏切る作品ではない。まごうかたなき彼らの音楽です。しかし彼らの美点「楽曲の良さ」「展開の妙」がいまひとつ感じられない。だからワクワクできない。

80年代、90年代とは時代が違うよ、あんたの耳が古いんだよ、と言われるかもしれないが、ヘヴィメタルのヒトが老成しちゃいかんと思う。画家シャガールが、晩年、若い頃の自作(のモチーフ)をなぞる否定的な意味での「安定」に入ったことを思い出しちゃう。お~っと、ただのリスナーがエラソーにすいません。

ところで、ワタクシが最も愛する、ブラインドガーディアンのアルバムについて申し上げましょう。ずばり一択です。

2002年の「A Night at The Opera(オペラ座の夜)」であります。タイトルからして、Queen大好きのバンドメンバーの心意気が伝わりますなあ~。

blind_g05.jpg
このアルバムを、フェイバリットに挙げるファンはおそらくワタクシだけと思います。ProToolsによる96トラックの多重録音、結果、やり過ぎでボッタリふくらんだ音響の中、ガツンガツンと腹に響くドラムとベース、脈絡なき乱痴気騒ぎのような展開、軍隊調のコーラス・・・そのどれもがワタクシのツボであります。アンソールの絵のようなジャケット画もサイコーだ。いやあ、誰が何と言おうと、好きなんです、このアルバム。(なお、Queenの「オペラ座の夜」も大好きですよ)。

あと、前述したアルバム「Somewhere Far Beyond」(1992年)も好きですが、理由は、ボーナストラック(11曲目)に、Queenの名曲「Spread Your Wings」(1971年)のカバーが入ってること。フレディ・マーキュリーによるオリジナルヴォーカルは素晴らしいけど、ハンズィ・キュルシュの歌うカバーバージョンも大好きなのであります。血管切れそうな、歌詞を叩き付けるような歌唱がダイレクトに脳にガツンときますなあ~~。

では、最後に、Queenによるオリジナルの「Spread Your Wings」のPVをどうぞ。なんで冬の屋外で撮影したんでしょう?寒そうだよな、風邪ひくよな・・・って、締めは、Queenかよ!と自分にツッコんで本日は以上!



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

札幌の実家で聴いたCD4枚。最後の1枚は、10年後にはプレミアが付くかも?? [ジャズ、ロック、ポップス]

2023年8月。

前回に続き、先週の帰省中のハナシ。北海道の多くの家庭と同様、私の実家にはエアコンがありません。冷房が欲しくなるほど暑い日は、1年でせいぜい3日、なら扇風機で十分だよね、つうのが昔の札幌だったからです。それが今や連日30℃越え、エアコンが無いと室内熱中症で死ぬぞ、くらい熱帯に変貌したのであります。地球温暖化の波、恐るべしですなあ。

某日の午前7時。2歳年上の兄が出勤し、実家で留守番するワタクシ。午前11時、すでに室温は34℃までアップ、クラクラしてきます。全開の窓から流れ込むのはドロリと湿った熱風です(←これも本州と変わらんなあ)。情熱☆熱風・セレナーデ・・・マッチが歌ってた頃の、涼しい日本が懐かしい。嗚呼。

とりあえず音楽でも聴くかと、兄の所有CDを眺めたワタクシ。幸いわれら兄弟は音楽の嗜好が似ておるのです。さくっと棚から4枚を選びました。1枚目をSONYのCDプレーヤーにセットします。スピーカーはタンノイのブックシェルフ。おっ、けっこういい音、出てるじゃん、兄ちゃん、やるなあ。

最初のCDは、ショパン「バラード(全曲)」。ロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシンさん(1971年生)による1998年の演奏です。レーベルはRCA。

jicd01.jpg
ショパンの独奏曲で、私が一番好きな作品がこの「バラード(全4曲)」です。ピアニストが誰であっても幸せに聴けちゃうけど、キーシンさんの、粘り過ぎず、重たすぎず、軽快でありながら、スケールの大きな演奏には感心しました。オルゴールのような粒立ちの弱音もたまりません。普段聴く演奏は、ポリーニさん、河村尚子さん、ルービンシュタインさんだけど、キーシンさんのアプローチはその誰とも違っており、ふーむ、今日は勉強になったわい、とつぶやいた次第、はい。

次のCDです。ジャズサックスのレジェンド、ジョン・コルトレーンさんの「A Love Supreme」(1965年)であります。邦題を「至上の愛」という。

jicd02.jpg
懐かしいなあ~。高校時代にLPレコードで聴いてたよ。兄はCDで買い直してたんですね。その兄に歯向かうわけじゃないけど、コルトレーンのリーダーアルバムのなかで私のフェイバリッツは、迷いなく「バラード」(ショパンじゃないよ)それと「ソウル・トレイン」「ジャイアント・ステップス」です。つまり、彼がフリージャズに走る前の作品つうこと。

「至上の愛」はジャズ史におけるエポックでしょうが、穏健で未熟なリスナーのワタクシ、あのぶっ飛んだ世界にはどうも馴染めない。4人のプレーヤーがバラバラ(は言い過ぎかもしれないが)に演奏し、そこからひとつの宇宙が生まれる様は、たしかにスゴイ。おお~~と歓声が出ちゃう瞬間が多々あるわけですよ。

でもね、個人見解で恐縮ですが「至上の愛」を聴いても、心地良くはならんのですよ。音楽ですからね、哲学じゃないもんね、オーネット・コールマンや、セシル・テイラーが肌にあわないのと同じ理由で、すいません、「至上の愛」はご勘弁ください・・・って、なんで謝ってるのか、オレ。ちなみに、各プレーヤーの演奏は見事で、久しぶりに聴いてツボにはまったのは、エルヴィン・ジョーンズさんのドラムでした。変幻自在、何かが憑依したかのようなプレイであります、はい。

次に聴いたCDはこれ。うわあ、懐かしくて泣きそうってブツが出たあ。

YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の「Solid State Survivor」(1979年)であります。

jicd03.jpg
細野晴臣さん、高橋幸宏さん、坂本龍一さんのユニットによる、日本のみならず世界まで席巻した歴史的名作でございますな~。高橋さん作曲の「ライディーン」なんていま聞いてもカッコ良いもんね!たまらんよ。

本作の個人的ツボといえば、名カメラマン、鋤田(すきた)正義さんによるジャケット写真でしょう。この素晴らしいアートワークがあったから、本作は超・名盤になったのであ~る(知った顔して断言)。

さて、最後に聴いたCDはこれです。

日本のベートーヴェンこと佐村河内 守(さむらごうち まもる)作曲・・・といい体、新垣 隆(にいがき たかし)さん作曲の、交響曲1番「HIROSHIMA」(2011年)でございます。うーむ、説明がややこしいな。

jicd04.jpg
兄貴はこんなCDも買ってたんだな~渋いな~~。で、皆さん、本件にまつわる2014年の事件を覚えていますか。長髪にサングラス、耳が聞こえない天才作曲家という触れ込みで時代の寵児となった佐村河内守氏の楽曲が、実はゴーストライターの作と発覚、守氏はトホホな凋落一途を辿ったのでした。よーするに、世間はすっかり騙されてたわけで、いい面の皮でした。だいたいね、パリ大学ソルボンヌ卒の、イケメン経済コメンテーターって時点でおかしいもんねえ・・・

って、それは、ショーンK だろうがあっ!・・・無駄なノリツッコミで失礼しました。こんな戯れ言ばかり考えて聴いてたので、音楽がまったく頭に入りませんでした。ちゃんちゃん。ところで佐村河内 守のクレジットがはいったこのCD、10年後にはプレミア化して、中古で10万円くらいになってるかも!?と下世話な興味がわきネットをチェック。結果は、現時点で中古品が600円くらいでした。10万円は到底無理、残念だなあ。つうか、これ私の物ではなく、兄貴の、ですからね。

以上、真夏の札幌、エアコンのない実家で、汗を流しながら聴いたCD4枚の報告でした。中身が薄くてすいません(いつものことだけど)。では、ご安全に~~。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

小岩の中古CDショップで、ロックのCDをお買い得にゲット。しかし、180円ってさあ・・・。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2023年3月。

今週の火~土曜(3月14日~18日)は4泊5日で名古屋に滞在してました。4晩連続で呑みまくるぜ、てなもんで、栄、伏見、住吉、笹島(名古屋駅近く)と河岸を変えての呑み会三昧。観光地にゃ目もくれず、ヘベレケになるだけよん・・・というハナシは別途、書くとして。

本日はひさびさの洋楽ロック、いってみよう。そちら方面へ興味が薄い方とはここでお別れ、サヨウナラ~~であります。

先般。千葉県市川市の自宅から江戸川区の小岩まで散歩しました。往復距離は11km。で、小岩駅界隈をポチポチ歩いておると、お?こんなとこに中古CDショップあるじゃん。今まで気づかなかったなあ。

CDkoiwa_00.jpg
小岩らしい(?)派手な張り紙に惹かれて入店すると、良い意味で脈絡なき品揃え、雑多に様々なCDが並んでおって発掘意欲がかき立てられる。洋楽ロックに狙いを定めたワタクシは10分ほど探索、CD3組を購入したのであります。今日はそれらを自慢しちゃおう、って腹でやんす。

まずは、ベン・フォールズさんの「Way To Normal」(2008年)。購入額は180円(!)。これは買い、でしょう。シンガーであり天才的センスのピアノマン、それがベンさんです。20年くらい前に、中野サンプラザのライブに行ったなあ~、懐かしいなあ~。それにしても中古CDとはいえ、180円って価格設定、どうなのよ。ベンさんは日本での認知度が低いのか。アンジェラ・アキさん、いかがでしょう?
CDkoiwa_02.jpg
さて、このアルバム「Way To Normal」、残念ながら前作「Songs For Silverman」(2005年)には遠く及ばない出来、と言わざるをえません。つうか「Songs For Silverman」があまりにも素晴らしすぎて、どうしたって他作は見劣りしちゃう。さらにいえば、ベンさんは、おふざけノリはほどほどにし、シリアス方向に進んでほしかった。この手のユーモアってアメリカ人には受けるのだろうけど、真面目な(?)日本人にはキツイんですよ、すいません・・・って、なんで謝ってるの、オレ。

次のCDにいこう。じゃーん、レインボー「Rainbow Rising」(1976年)であります!邦題は「虹を翔ける覇者」ですなあ。これは珍しく良い邦題であった。お値段は、480円。

CDkoiwa_01.jpg
高校時代、借りたLPレコードからカセットテープにダビングして聴き込んだな~。45年も経ってCDを買うとは思わんかった。一聴してしみじみ感じるのは、ロニー・ジェイムズ・ディオさんの歌の上手さ!全声域にわたってピッチの精度、声の伸びと艶、節回し、そしてディクション(歌唱発声)、どれをとっても非の打ちどころがないのです。当時(70年代)とびぬけて歌が上手いシンガーといえば、フレディ・マーキュリーさん(クイーン)、デヴィッド・カヴァデールさん(ディープパープル)が思い浮かびますが、ディオさんの芸風には独特の粘り気、つうかクセがあって、そこにリッチーさんのギタープレイが相まって、レインボー独自の様式美ロックが確立したのだ、と思う由。5曲目の「STARGAZER」なんて、もう、涙もん、ですよ。

忘れちゃいけないのは、本作から参加のコージー・パウエルさん。50歳でお亡くなりになったレジェンド・ドラマー。日本で「渡り鳥」つうと小林旭さんですが、イギリスではコージーさんを指します(←説明が面倒なので書きっぱなし)。タイトかつラウドなドラムプレイ、じつにカッコいいんだなあ。いやあ、とにかく素晴らしいですよ、このアルバムは。。。(語彙貧困で失礼)

最後のCDにいきましょう。「神」こと、マイケル・シェンカー御大による「Temple Of Lovedrive In Warrington」(2013年)であります。2枚組で、780円也。

CDkoiwa_03.jpg
こんなCDあったっけ?と意外な感。どうやらライブツアー「Temple Of Rock & Lovedrive Reunion UK Tour 2013」のワーリントンでのステージを録音したものらしい。パッケージを開けると、いきなり「Not For Sale」(非売品)なる文言があり、もしや海賊版のたぐいか?と思ったりして。

ま、そんな詮索は置いといて、中身についてです。リードギターは当然、マイケル・シェンカーさん。ヴォーカリストが、ドゥギー・ホワイトさんであります。ロックマニアックな方はニヤリじゃないでしょうか。そう、ドゥギーさんといえば、前出のコージー・パウエルさんのソロアルバムで歌っており、さらには、レインボーのシンガーとして活動したこともあります。おお!小岩で購入した脈絡なきCDから、期せずして横のつながりが生まれたではないか!感動・・・って、なんのこっちゃ。

このCD、演ってる曲が良いんですな~~。MSGの曲もありますが、聴きどころはなんたって、UFOのヒット曲でしょう!UFOはマイケルさんが1973年に18歳で加入したバンドで、彼のルーツといえるわけです。どんなにベタと言われようと、UFOのキャッチーな曲をガンガンやって欲しいの、私は!

CDkoiwa_04.jpg
ワタクシが考える、UFOのベストチューンといえば「Doctor, Doctor」「Only You Can Rock Me」「Shoot Shoot」で決まりであり、このCDには、3曲ともバッチリ収録されています。とくに「Doctor, Doctor」はライブの締めにブチかましてくれてて、現場(ライブ会場)はギュンギュンに盛り上がる。私もオーディオ部屋で一緒に合唱(絶叫)しちゃいましたよ~。いやあ、サイコーだね。

CDkoiwa_05.jpg
少々ツボをはずしたのは、Scorpionsの名曲「Rock You Like A Hurricane」でしたなあ。Scorpionsの元メンバー(マイケルさんを含め)がいるので、ライブで演奏することには違和感はない。が、惜しいことに、ドゥギーさんの声質や歌唱が合っていないと思う。あの曲って、クラウス・マイネさんの鼻から抜けるようなストレートヴォイスのイメージが強く、ドゥギーさんのロック然とした歌唱だと「・・・」となってしまう。じゃあ、UFOの曲はいいのかよ、つうと、UFOのフィル・モグさん(ヴォーカル)って、それほど強い個性はないので(失礼)、力量のあるシンガーが歌えば的は外れないわけです・・・と分かったようなことを言ってみました。

そんなわけで、小岩の中古CDショップは「10年経とうと50年経とうと、良いモノは良い」という当たり前のことを改めてワタクシに教えてくれたんであります。感謝しつつ小岩の喫茶店「モナリザ」で食べたナポリタンスパゲティの写真をくっつけましょう。けっこう、酸っぱかったですな。

CDkoiwa_06.jpg
最後に、Scorpionsが、2000年にオーケストラと共演した「Rock You Like A Hurricane」の動画をくっつけて本日はお終い。ちなみにオケはドイツが世界に誇るオーケストラ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団であります。ちゃんちゃん。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

2023年3月2日、ジャズ界の巨星、ウエイン・ショーターさんが逝去されました。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2023年3月。

先週木曜日(3月2日)、サックス奏者のウエイン・ショーターさんがお亡くなりになったという衝撃のニュースが・・・。享年89歳。ジャズ界の巨星逝去に、うわ!と声が出てしまいました。1950年代から活躍され、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズや、マイルス・デイビス・クインテットにおいて単なるサポーターではなくバンドを支える柱としてご活躍され、その後もグラミー賞の常連、という天才プレーヤーであります。ご冥福をお祈りいたします。。。

WAYNE_01.jpg
世間的評価が高い名盤は、1960年代のリーダー作「Speak No Evil」「JuJu」「Super Nova」といったBlue Noteからのリリース作でしょうか(と、勝手に思っている)。あるいは変化球で「Native Dancer」?

しかし!当ブログの読者はお分かりでしょう、ワタクシにとって、ウエイン・ショーターさんといえばこのアルバムで決まり!なんであります。

ウエザー・リポートの「8:30(エイト・サーティ)」(1979年)であります。

WAYNE_02.jpg
40年以上前、ジャコ・パストリアスさんのベースプレイが大好きでウエザー・リポートにドはまりしたワタクシ、本作、もちろんジャコさんの超絶技はスゴイ。いっぽう聴き込むほど、泣かせどころはショーターさんのサックスだわ!と強く感じる次第。真面目というか、バランス重視で攻めまくらないのがショーターさんの良さだけど、「8:30」はライブアルバムつうこともあり、ショーターさん、ノリノリでぶっこんでいくわけですよ。

冒頭1曲目の「Black Market」なんて、ショーターさんのサックスの一音目が鳴った瞬間、声上げて拍手しちゃいますもん、オレ。そして超フェイバリッツ曲「A Remark You Made(お前のしるし)」の朗々たるサックスの響き、フレージングと音色の美しさ、そしてジャコさんのベースとのからみ・・・もう、絶対に泣くでしょう、これ!どうよ!と申し上げたい。

ウエザー・リポートのスタジオ・アルバムならば「Mr.Gone」あるいは「Heavy Weather」でしょうかね。

WAYNE_03.jpg
「8:30」で頂点を極めた(?)あとの「Night Passage」(1980年)も世評ほどは悪くないと思っております。往時に比べ、ちょいと元気がないなあ、とは感じるが。

WAYNE_04.jpg
・・・っていつの間にか、ウエイン・ショーターさんじゃなく、ウエザー・リポートのハナシになっちゃいました。ま、それだけあのバンドにおけるショーターさんを好きだってことです、ご容赦を。

さて、ショーターさんは演奏だけでなく作曲でも才能を発揮した「なんでもできる方」であります。で、私がすごいなあと思うのは、大変な技量を持ちながら、演奏では余計な手数を弄さず、シンプルでストレートなプレーをされること。巧さをひけらかさずに、バランスをふまえ「ツボを押さえる」ところが見事なんです。それでいて確固とした個性がある。どうも、話がくどくなっちゃうんだけど、たとえばウエザー・リポート。ジャズバンドというよりフュージョンバンドで、じっさい主役の体で前面に出るのはジョー・ザヴィヌルさんのキーボードなんですね。しかし、ウエイン・ショーターさんのサックスって、フュージョンだから、とか、エレクトリック系だから、って変にそっちに寄せるんじゃなく、バシッと堂々と「ジャズしてる」んです。それって当たり前のようで実はすごい事じゃないですか。

つまり、チック・コリアさんやハービー・ハンコックさんのエレクトリック系バンドとは、テイスト(出自というべきか)が根本的に違うわけです(これ、彼らの悪口ではないです)。そのセンスですよ、私がショーターさんに惚れこんでしまうポイントは。

うわ、なんだか文章長くなった。と言い体、あと500行くらいウエザー・リポート(と、ウエイン・ショーターさん)の素晴らしさを書き連ねたいけど、語彙貧困でバケツの底が見えてきたので、このあたりで終わりましょう。

蛇足ですが当ブログのウエザー・リポート関連記事のリンクを付けておきます(なんのため?自分でも分からん、ま、いいか)。

ウエイン・ショーターさんのジャコさん高評価の件→記事はここ

長崎県で、ウエザー・リポート愛を語ったハナシ→記事はここ

話は戻ります。人の命は有限、だれもが必ず死ぬわけですが、愛していたミュージシャンが亡くなると、死が現実として身に沁みます。昨年のラルス・フォークトさん(クラシック音楽のピアニスト)、今年にはいってギタリストのジェフ・ベックさん。そして、ウエイン・ショーターさん・・・。

そうだ、今日は寝る前に大好きな「A Remark You Made」を聴くことにしよう。天国で、ウエイン・ショーターさんとジャコ・パストリアスさんがこの曲で共演されている、と信じております。本日は以上。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

50~60年代のジャズ・アルバムを、31年前に買ったSANSUIのプリメイン・アンプで堪能じゃあ!つうハナシ。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2022年9月。

4か月ほど前。自宅オーディオのプリメイン・アンプ(DENON製)に致命的な故障が発生して使用不能となりました。そこで、31年前に購入し、いまは置物と化していたSANSUI製プリメインAU-α607DRを、急遽、リリーフ登板させたのであります(詳細についてのブログ記事は→ここ)。

製造後30年を経過した老朽品、ましてや10年間も電源投入していなかったマシンゆえ、機能万全とは言い難く、高い頻度で音が出なくなったりしました。とりあえず新品アンプまでの「つなぎ」と割り切って、ダマシダマシ使っていたのでした。

しかし!世の中には不思議なコトもありますなあ。使いこむうち、AU-α607DRの状態は安定、どころか、どんどん向上して、いまや完全復活と言えるレベル。音が出ないトラブルも解消されたのです。そのうえ再生音はまろやかでありながらクリーン、DENONアンプより、音、良いじゃん?(比較試聴できないので、単なる思い込みかもね)。妙な気分ながら、新品を買わずに済み、出費が減ったわあ、と嬉しくもあり。

erroll_00.jpg
無職プータローのワタクシ、毎日、オーディオに対面設置されたソファで、日長、音楽を聴いておりました。荒井由実さんの「14番目の月」「中央フリーウエイ」、サザンオールスターズの「ミス・ブランニューデイ」などの名曲にあわせ、体をくねらせ叫び歌う気味悪い仕草までしておったのですが、突然、おや?と気になったのであります。

左と右のスピーカから出る音の、音量が違ってないか?耳も頭もボケている由、断言できないが、いったん気になるとますます気になる。。。あ、そうだ、モノラル録音の音源を使って確認しよう!とアイディアがひらめいた。ステレオ音源だと、そもそも左右の音はビミョーに違うのでね。で、引っ張り出したCDがこれ。ジャンルは「ジャズ」であります。

エロール・ガーナ―(1921~1977)のリーダーアルバム「Concert by The Sea」(1955年録音)。

erroll_01.jpg
どれどれ、左と右のスピーカーの音は・・・お、問題ないじゃん。同じ音量でちゃんと出てるじゃん。あははは、良かった良かったあ~と安心したとたん、うはあ、と別事に驚いたのであります。それは、

エロール・ガーナ―のピアノがメチャクチャに良い!ってこと。ここから話は、マニアックの沼にはまり込んでいきます、ご容赦を。

エロール・ガーナーさんはエンタテインメント・ピアノと揶揄される、誰にでも分かるキャッチーでスカッと痛快なプレーをする御仁なんです。ゆえに、エラソーなジャズマニアは、彼のコトを一段低く見たりします。オーケストラ楽曲でいえば、交響曲をつくる作曲家が偉く、映画音楽の作曲家は下、みたいな。古典落語を得意とする噺家が偉くて、新作落語メインの噺家は下、みたいな。新幹線は偉く、在来線は下、みたいな・・・ちょっと違うか。

ワタクシも知ったかブリっこして、世間評価に阿諛追従するアホなリスナーですが、本日をもって、そんな迎合根性を脱却、エロール・ガーナ―はスゴイんじゃ!文句あるかあ!と声を大にし、さらに体をくねらせるのです、ハイ。分かりやすいジャズで何が悪い、万人受けして何が悪い!ってなもんです。

勢いがついたワタクシ、コンサートライブつながりで、次に引っ張り出したのはこのCD。

ジョージ・ウォーリントン(1924~1993)の「カフェ・ボヘミアのジョージ・ウォーリントン」(1955年)であります。

erroll_03.jpg
ぶっはあああ(←ジャッキー・マクリーンのアルトサックス)、ぷっぷううう(←ドナルド・バードのトランペット)・・・と、これはバカにしているのではなく、ビバップのグルーヴをワタクシなりに表現した結果。管楽器の二人の存在感が強くって、ピアノのジョージさんはイマイチだねえ・・・つう過去のワタクシの感想は、今回、打ち砕かれたのであります。カッコいいじゃん、センスいいじゃん、ジョージ!すごいぜ、ジョージ!(気安くファーストネームで呼ばせていただく)。

こうなったらモノラル、ステレオに関係なく、ライブアルバムで突っ走ろう!CD棚から、次に取り出したのは

ホレス・シルバー(1928~2014)クインテットの「Doin' the Thing」(1961年録音)、ニューヨークのビレッジゲートでのライブです。

erroll_02.jpg
うはあ、たまらんぜ。ホレスさんのピアノの推進力、それとブルー・ミッチェルのトランペットのからみが絶品です。ファンキー・ハードバップのお手本ですな。なにせバンドの一体感がハンパなしじゃ!勝手に体が横揺れしてしまう、この楽しさ、分かりやすさ、湧き上がる感興のいったいどこにケチをつけるのか!私のことをシロートとバカにしてもらっちゃ困るぜえ!と、勝手な被害妄想が入りました。

バド・パウエルだ、セロニアス・モンクだ、セシル・テイラーだ、オーネット・コールマンだと、小難しいジャズを知ったような顔で語っていた、今までの自分が恥ずかしいぜ!今日から、リバース!

そう、結局、私は、聴いて楽しい気分になるジャズが好きなんです。眉間にしわをよせながら聴くジャズはご勘弁いただきたいのです。と言いながら、さきほどマル・ウォルドロンの(というかジャッキー・マクリーンの)「レフト・アローン」を聴いて、良いなあとシミジミ・・・ま、何事にも例外はあるってことね。いかんいかん、マニアックの沼は底なしなので、そろそろシメのラーメン、じゃなく、シメのアルバムいってみよう。ライブアルバムといえばこれ!ワタクシの永遠の一押し、でございます。

ウエザー・リポート8:30(エイト・サーティ)」(1978~79年録音)であります。

erroll_04.jpg
ジャコ・パストリアスのアグレッシヴなベースプレイ、そして、ウエイン・ショーターの骨太の渋いサックス、その掛け合いの素晴らしいことよ!ワタクシ、1曲目「Black Market」で踊り狂い、「A Remark You made」でお約束どおり泣きました。60歳を過ぎたオッサンが、フュージョン聴いて泣くなよ、ってか。今日は話がメロメロですが、ま、楽しかったので良いでしょう。このへんでチャオー。。。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

神保彰さんのワンマン・オーケストラのライブに大満足したハナシ。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2022年8月。

6月末に定年退職したワタクシ、いまは自宅で好きな時間に好きなCDを聴く気まま生活。これを幸せと呼ばずになんと呼ぶ!てなもんです。ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲を2日かけて、通しで聴くなんてサイコーでっせ・・・って、ある意味、苦行ともいえるけど。

CDやDVDの再生もいいが、実演(ライブ)にも心が惹かれます。つうわけで、行ってきました、かつしかシンフォニーヒルズへ。7月30日(土)、凄腕ドラマー、神保彰(じんぼ あきら)さんのワンマン・オーケストラ・ライブでございます。当ブログ7月4日の記事にも書いた件です(記事は→ここ)。

jimbo_03.jpg
葛飾区の京成線青砥(あおと)駅から徒歩10分弱。かつしかシンフォニーヒルズは、モーツァルトさんが入口でお出迎え。カブトムシのように見事に黒光りしております。

jimbo_05.jpg
14:00、神保さんのワンマンオーケストラ・ライブが開演しました。

という本題の前に、予備知識の無い方のためちょいと補足説明をしましょう。神保彰さん(1959年生)はフュージョン・バンド「カシオペア」のドラマーだった方。キャリアは40年以上、日本のみならず世界中でライブをこなす大御所でございます。発表したアルバムはカシオペアで30枚超、ソロで30枚超というパワフルつうか、ワーカホリックなお方なんですなあ。

数年前、カシオペアを脱退されソロメインで活動する神保さん。10年ほど前から始めたのが「ワンマン・オーケストラ」つうイベントです。ステージに登場するのは神保さんおひとり。しかし演奏が始まると、神保さんのドラムとともにシンセやベースの音が鳴り響きます。バックの音はカラオケで流しているわけではありません。トリガーシステムという技術を使って、プログラミングされた音を、ドラマーがリアルタイムでテンポや拍をコントロールするのです。つまりドラマーが、全楽器をその場で生演奏しているわけ。まさしく「ワンマン・オーケストラ」なんですな。

おっと、補足説明が長くなった。

7月30日のライブ。文学青年風の細身の神保さんがステージに登場すると観客は大拍手です。演奏曲はマンボあり、映画音楽あり、J-POPあり、クラシックあり、もちろんフュージョンありで年齢・性別にかかわらず楽しめるよう神保さんが工夫を凝らしております。ワタクシなど、YOASOBIの「群青」ってこんないい曲だったのね、と小さく目からウロコ。映画「STAR WARS」のテーマ曲は、ワンマンオーケストラにピッタリ、大迫力にブルブルッと震えましたなあ。

それにしても感心するのは、曲の合間の神保さんのトーク。上手いのなんのって。優しい語り口、はっきりした発声、よどみなく、杓子定規でもない絶妙な話術に恐れ入りました。

さてライブのハイライトのひとつはドラム・ソロ。涼しい顔で淡々とムズカシイ技をこなすハイパー・テクニックに脱帽です。ロック系ドラマーにありがちな全身全霊でドラムと格闘みたいな強引さがありません、つうかドラマーは体を動かしすぎると首や背骨を傷めるので、安定した姿勢で、無駄な力を使わず演奏するのが達人ですよね。ソロ後半、シンバルワークでは目にもとまらぬスティック・スピード。あなた、何本、手があるんだ!?つう千手観音ヴィジュアルです。余談ですがドラマーで千手観音といえば、故・コージー・パウエルさんのソロアルバム「オクトパス」のジャケ写真が思い浮かびます。ユニコーンの「半世紀少年」ではありませんよ、お間違えなく・・・あ、話をややこしくしてすいません。

jimbo_01.jpg
神保さんのライブ後半、フュージョン曲のメドレーであります。スクエア(T・スクエア)とカシオペア、日本のフュージョンバンド二大巨頭の名曲をドドーン!と演奏してくださいました。いやあ、泣ける、泣けるね~。スクエアの「オーメンズ・オブ・ラヴ」「宝島」「TRUTH」、カシオペアの「HALLE」「ASAYAKE」と来ましたぜ。神保さんのタイトでソリッドなプレイが、フュージョンにベストマッチ、いよいよ絶好調です、皆さん!皆さあん!と肩に力が入るワタクシ。そして、拍手のなかライブの最後を飾る曲は、な、な、なんと、

Earth、Wind & Fire、の名曲「September」ですぜ!

そう、この世はもうファンクなのです、踊り踊るなら東京音頭~ヨイヨイ、なんです!たまらん、選曲がニクイ!というわけで手のひらが真っ赤になるほど拍手したワタクシ、来年(2023年)もワンマンオーケストラのライブに来る!とココロに誓った次第です。はい。

ちなみに今回のライブの翌日(7月31日)、神保さんと、キーボードの向谷実さん、ベースの櫻井哲夫さんによる「かつしかトリオ」のライブもあったのですが、ワタクシは今回見送り。そうそう、向谷さん(元カシオペア)はいまや日本を代表する業務用鉄道シミュレータのメーカ社長ですよね。嗚呼、技術屋魂、恐るべしです。

jimbo_02.jpg
以下、蛇足の蛇足です。ドラムに関心が薄いワタクシですが、日本人のドラマーとして思い浮かぶのが、まず、神保彰さんです。そして村上ポンタ秀一さん。村上さんは残念ながら昨年、逝去されましたね・・・。

海外ドラマーだと、イアン・ペイス(ディープ・パープル)、ジョン・ボーナム(レッド・ツエッペリン)、ロジャー・テイラー(クイーン)、スティーブ・ガット、と、私の世代にありがちな志向ですな、わはは。

あとはピーター・アースキン(ウエザー・リポート)、ジャズだと、フィリー・ジョー・ジョーンズ、大御所エルヴィン・ジョーンズ(←これもベタですなあ)・・・と、そこそこ、お名前は出てきますが、一番好きなドラマーは、なんたって、コージー・パウエルさん、なんであります。というマニアックなハナシは、別の機会に書くことにしましょう。ちゃんちゃん。

nice!(0)  コメント(1) 
共通テーマ:日記・雑感

パンテラ三昧の夏の一日。いいのか、それで。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2022年7月。

シゴトを辞めて自由勝手に使える時間が増えました、つうか、1日・24時間・1440分が自由時間なんだわ、わはは・・・と言いながら現実には、飼い猫にご飯をあげる、飼い猫にブラッシングする、飼い猫のトイレ掃除をする、飼い猫のご機嫌をとる、など必須の外的都合に縛られる不自由時間は必ずあり、さらにジジイといえども睡眠はある程度とらねば生きてはいけず、そーなると1日24時間が自由だぜ奔放だぜ、と舞い上がってはいられませんなあ。

で、えーと、オレ、何を言いたかったんだっけ・・・そうそう、毎日、日中に3時間は音楽を聴く、つう話。老後の楽しみにと買いためた膨大な数の音楽CDが、いよいよ務めを果たすときが来たのであります。屋外は35℃の灼熱、しかし、ワタクシはエアコンが効いたオーディオ部屋で、ぶんぶん好きな音楽を聴くのである。素直に幸せです。うはは自慢自慢・・・って、誰に対してだよ。

さて我が家のCD収納棚は上下11段、左右3列、奥行方向3段スライドつうどでかいブツでして、ズボラなワタクシに似合わず、CDはジャンル別にバシッと分類・整理されており、クラシックであれば作曲家の名前、ロックやジャズであればアーチスト名のABC順に整列収納されているのであります。「あれが聴きたい」と思えば、3000枚超の保有CDから、即時に対象を取り出せます。うはは、自慢自慢・・・って、誰に対してだよ。

で、昨日のこと。

突然、ミシェル・ポルナレフを聴きたい!と思い立ち、名曲「忘れじのグローリア」をソラミミ的なフランス語で口ずさみながらCD棚の前に立ったワタクシ。「ロック」カテゴリーの、アーチスト名=「P」界隈を眺めました。目は、Polnareff、を認識しているのに、いったい何が起きたのか?手にとったCDは、

パンテラ(PANTERA)の、オリジナルアルバム5枚組セット、だったのであります。

pantera_a_01.jpg
ミシェル・ポルナレフとパンテラは頭文字のPが共通するだけで、音楽はまったく違います。例えるなら、氷川きよしと氷室京介。吉田拓郎と吉幾三。松田聖子と松浦亜弥。オフコースと小田和正・・・あれ、これは同じですね。

で、手に取ったのも何かの縁てなわけで、昨日は久しぶりにパンテラを聴き元祖・グルーヴメタルを堪能したのであります。パンテラのアルバムのうち最大のヒット作は、おそらく1994年発表の「悩殺」(Far Beyond Driven)だと思うんですけど、聴くならコレでしょう!往時のメタルファンを狂喜させた記念碑的名作、

「俗悪」(Vulgar Display of Power、1992年)であります。

pantera_a_02.jpg
30年間、まったく気にしていなかったのですが、アルバムタイトルに使われている「Vulgar」なる単語、意味は何でしょう?わからん。調べたところ「卑しい」だそうです。うーん、おそらく一生使わないけど勉強にはなった。そうなると「Vulgar Display of Power」の意味は何?・・・おっと深みにはまるのでこれ以上は止めとこう。

アルバム「俗悪」、いやあ、懐かしいなあ~。攻めてますなあ、ザクザクしてますなあ。このアルバムから丸坊主になったボーカルのフィル・アンセルモさんの攻撃的シャウトがめちゃツボであります。後年、ライブ中に暴漢に射殺されたダイムバック・ダレルさんのギタープレーも凄い、グワングワン、うねってますから。

アルバムの一曲目「Mouth for War」で、パンテラをご堪能ください。


「俗悪」に続いてアルバム「鎌首」(The Great Southern Trendkill、1996年)を聴きました。ジャケットを見ると、B級パニック映画「キングコブラ」みたいですが、そこには触れないでおきましょう。
pantera_a_05.jpg
以上、ヘヴィメタルに興味のない方には、まったくの時間の無駄つうハナシを長々書いてしまった。だからといってミッシェル・ポルナレフについて書けば良かったのか?いや、もっとダメだろう。ホリディ~~♪

パンテラに話を戻しますが、アルバム「Cowboys from Hell」のジャケ写真、かなりダサいことに今回、気づきました。スコーピオンズの「ヴァージン・キラー」の差し替え後のジャケもダサいけど、パンテラにはかなわんかも・・・。

pantera_a_03.jpg
さらに言えば、「撃鉄」(Reinventing The Steel、2000年)のジャケ写真。こりゃあヤバい。胡散臭い宗教団体の儀式みたいだ。もしかしてライブの写真すかね?こわ。。。

pantera_a_04.jpg
さんざん褒めておいて、最後は音楽とは関係ない、ジャケットのアートワークでけなす。そんなんで良いのか!お前にメタルを語る資格はない!と、自分にツッコんだところで今日はお終いっ。 ご安全に!!

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

7月の楽しみは、神保彰さんのワンマンオーケストラのライブだっ! [ジャズ、ロック、ポップス]

2022年7月。

先月末で定年退職して、目下、無職プータローのワタクシ。自由きままな環境で、好き勝手なコトをするぞお・・・と一瞬思うモノの、キホン、好き勝手は在職中からやってたので、いまさら何するでもないわな、と改めて自らの哲学に納得した次第。

つまりは、Keep Calm and Carry On(落ち着いて、いまの生活を続けよう)という当たり前の着地点でございます。いや、そーあらねばならんのだ。

ところで先人は良いことをおっしゃっております。被害妄想系の哲学者ジャン・ジャック・ルソーさんは、こう書きました。

「実は、自由にはふたつある。ひとつは、やりたいことをやる自由であり、もうひとつは、やりたくないことをやらない自由である」。

おっ、良い事言うじゃん!と膝を叩いた方(じっさいに膝は叩かんけど)はワタクシのお友達であります。まさに「やりたくないことをやらない」がために、ワタクシは雇用延長せず、60歳で会社を辞めたのであります。やりたくないことの実例としては、何言ってるか分からん営業連中のタワゴトを半日聴かされる、とか、主旨も方向性もあいまいな「打合せすることが目的の打合せ」に出席させられる、とか・・・。ゼンブとは言わないけど会社仕事のかなりの部分が、不毛でくだらん内容であって、まあ、それに付き合って給料を貰えるならアリじゃん、と思うヒトもいるだろう。しかし私からすれば、そんなの給料ドロボーだと思う。

ドロボーが言い過ぎなら、自己満足のマスタベーション野郎ってことやね。こんな動物園みたいな環境じゃあ、誰だって「やりたくないことをやらない自由」が欲しくなるでしょう。え、ならない?あ、そうすか。じゃあ、あなたは、100歳まで会社で働いて下さいな、さようなら。

・・・と、無職プータローのタワゴトはこれくらいにしましょう。

ワタクシの自由時間の使い方は、ベタですが「平日昼間に映画館で映画を観る」とか「好きなときに図書館に行く」ことで、めちゃ楽しいわけです。出張がないのでコンサートやライブも嬉しいですな。ムカシ、半年前から楽しみにしていたコンサートの日に、出張がぶち当たってチケットがフイになったことが何度かあったな。さすがに、シカゴ交響楽団の来日コンサート(ダニエル・バレンボイム指揮)は、無理やり出張先の姫路から東京に戻りましたがね・・・懐かしや。

てなわけで、久しぶりにコンサートでも行くかあ!と、クラシック音楽コンサート情報誌「ぶらあぼ」(電子版)をチェックしました。

7月9日(土)に新日本フィルが、すみだトリフォニーホール(錦糸町)でオルフ「カルミナ・ブラーナ」を演るつうことで、これだ!とチケット購入トライしましたが「売り切れ」であえなく敗退。ところが神はワタクシを見捨てなかった。

クラシックではなく、フュージョンで、これじゃ!とツボにはまり、チケットを即購入したのは、こちらのライブであります。どどーん。

元カシオペアのドラマー、神保彰(じんぼあきら)さんによるワンマンオーケストラ2022年ツアーです。

jimbo02.jpg
やりました!チケットとりましたぜ!(←フレディ・マーキュリーの、高々とこぶしを振り上げるポーズで)。

先月(6月)長崎県大村市のミュージックバー「トリケー」さんに伺ったさい、神保さんがこちらのお店でライブをされた話を聞き、羨ましいぜよ~とブルブル震えたワタクシ。そのときの記事は→ここ

1か月後にご近所(かつしかシンフォニーヒルズ)で実演を拝見できるとは、なんというナイス巡り合わせでしょうか。麻雀でいえばペンチャン、カンチャンがバシバシ入って4巡目でリーチ。もちろん一発ツモで「御無礼。つもりました。24000点です」と傀(かい)なら言うであろう・・・って、なぜここで「むこうぶち」の話?

いずれにしても、いまの楽しみは神保彰さんのスーパープレイを拝見すること、その一点であります。わしゃあ、幸せじゃあ~~と叫んだところで今日はお終いっ。チャオー。。。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感
前の10件 | - ジャズ、ロック、ポップス ブログトップ