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SANSUIのプリメインアンプ AU-α607DR(1991年製)を茨城県の会社、IDKさんで修理してもらったハナシ。 [オーディオ、楽器]

2023年12月。

オーディオ部屋で使っているSANSUI(サンスイ)製のプリ・メインアンプ(生産中止品)を、見事に修理していただいた報告&感謝&自慢をします・・・って、別に私が自慢することじゃないけど。

背景を申しましょう。昨年、DENONのプリメインアンプ(PMA-2000ⅢR)が致命的故障を生じたため、緊急リリーフ登板したのが、死蔵品として放置されていた、SANSUI製、AU-α607DRでした。購入したのは32年前(!)という老朽マシンであります。

20年以上も電源投入してなかったので、どうなることか、と不安に思いきや、意外にちゃんと音が出る。むしろいい感じ・・・やったあ!捨てなくて良かったなあ。こうして、SANSUI君はリリーフ登板どころか、我が家のエースピッチャーとして堂々の主役をつとめるに至ったのでした。前のエース、DENON君、ごめんな!

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しかし。好事魔多し、とはよく言ったもので、オーディオに限らず、32年も経過した電気機器には様々な不具合が出るもの。今年の夏頃からトラブルが顕著になりました。具体的には「音量つまみを回すとガリガリと音が出る」「散発的にスピーカーから音が出なくなる」「ソース切換えスイッチが効かない」「スピーカーセレクトスイッチ(A←→B)が死んでいる」etc。とくに、スピーカーから音が出なくなるのは困る。音楽が途切れてしまうんだから・・・。

それでもダマシダマシ使っていたワタクシ、が、某日ついに、ああ~もう耐えられない!と叫んだのでした。これまでの働きに感謝はするが、SANSUI君、君を自由契約にする、どこの球団にでも行ってくれ、と申したところ、SANSUI君はこう返してきたのでした、「かの大谷翔平選手も腕の手術をしたのですよ。私を手放す前に、修理しようとは考えないのですか?」と。

ん、修理とな?でもさあ、SANSUIというメーカは廃業して今は無い。ましてや、30年前のオーディオ機器。修理できる会社あるのかよ?つう素朴な疑問に対して、「はい、ありますよ~」と答えたのは、我が家の飼い猫そら、でした(気のせい?)。

結論を申しますと、茨城県つくばみらい市にある(株)IDKさんが、SANSUI製品の修理・メンテを一手に請け負っているのでした。茨城県といえば、私の住む千葉県のお隣、つまりご近所じゃん!

てなわけで、サクッとIDKさんに不具合症状をメールして事前やりとりを済ませ、18kgのアンプをヨイショと車に積みこみました。行くぞぉ、つくばみらい市に!と千葉県市川市の自宅を出て走ること2時間(水戸街道の渋滞でけっこう時間がかかった由)で無事、到着。

じゃーん。この一面の畑がIDKさんです・・・じゃなく、IDKさんの建屋前の風景です。のどかで良いじゃないですか!

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到着から10分、SANSUI製品メンテ部門のKさんに、故障アンプを社内に運び込んでいただき、そのあとオーディオルーム兼展示ルームへと案内いただきました。足を踏み入れるなり、うひゃあああ~と声が出ました、いや、マジで。正面にドーンと置かれたオーディオシステム。スピーカーはJBLであります。

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そして観てください、これを。SANSUIファンなら泣きますぜ!往年の名機(すべて生産終了)が棚にどかどか並んでおります。これらは記念展示じゃなく、売ってるんです、つまり買えるんですよ。

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オリビア・ニュートン・ジョンのアルバム「COME ON OVER」(1976年)が、さりげなく置かれているところなんざ、シロウトじゃないね、IDKさん!

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ワタクシの興奮を察したか、Kさん(下写真右の方)が各機の解説までしてくださいました。いやあ、感激というか感動というか、要するに、この世の天国は、ここ茨城県にあった、つうことですなあ。

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まずは、1987年発売のプリメインアンプ AU-α907i、であります。型式末尾のサフィックス「i」付きは、セレクトスイッチがロータリー(回転式)タイプではなく、まだプッシュ(押し)ボタンだった頃の逸品ですね。メカメカしい顔がレトロ感を醸して、実にカッコいいのだ。当時、欲しかったんだよね~、これ。

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次は高級品であります。コントロールアンプ C-2302(1992年)。当時の価格は128万円。今も昔も私には手がでませんが、憧れの一品です。フロントパネルはシルバー、天板はブラウンのグラスサーフェス。ひやあ~ここで出会えて感激ですよ。

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次もすごいですよ。こうなるともうアンティーク品です。1970年(53年前!)発売のプリメイン AU-666、であります。666、と聞くと、オカルト映画「オーメン」を連想する方もいましょうが、あの映画は1976年の公開。したがって、当該アンプのほうが「666の、6年先輩」であります。おお、6が4つ並んだぞ!・・・って、なんのこっちゃ。話を戻すと、AU-666の黒パネル+銀色のつまみのウエルバランス。ライトブラウンのウッド天板の渋さ、嗚呼なんとステキなのだ!

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というわけで、(株)IDKさんの一室に並ぶ歴代名機を堪能して、すっかり満足したワタクシであります。なんでも、これらの品々を観るためだけに、ここを訪れるファンもいるそうです。

で、不調だったワタクシのアンプ。その後、どうなったかつうと、IDKさんが故障個所の調査をおこない、修理費用の見積りをメールで送ってくださいました。指定額を振り込んで2週間ほどで、破損・劣化部品の交換&クリーニングが完了した旨、連絡がありました。またぞろ車でIDKさんへ伺い、復活したブツを受け取ってきました。

自宅へ持ち帰ってセッティングし、さっそく電源を入れてみました。ボリュームつまみのガリガリ音は嘘のように消えて、スピーカーから音が出なくなる不具合も完全解消、セレクトスイッチはすべて正動作します。特性劣化のケミカルコンデンサも交換いただいたので、音楽を聴くと以前より音がクリアになり、立体感が出たように思えます。まあ、気のせいかも知らんけどね。

というわけで、不調だったSANSUI製プリメインアンプ AU-α607DR、がいまや元気、いや、絶好調となって大活躍する毎日なのでした。

IDKさん、ありがとうございましたあ!嬉しさにニヤニヤしつつ、カール・ベーム指揮ウィーンフィルによるブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」(1973年録音)を聴きながら、この文章を書いてるワタクシ。話をまとめると、

またしても勝った!!・・・って誰にだよ!

おっと、そろそろ今年最後の忘年会へ向かうとするか。本日は以上!

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32年前に買ったSANSUIのプリメインアンプが絶好調で、少々悩んでいるハナシ。 [オーディオ、楽器]

2023年6月。

本日は自宅で使っているオーディオのハナシです。オーディオマニアほどではないワタクシ、悩むテーマでもないんだけど、多少、複雑な気分だなあ・・・ってことなのです。

というのは、昨年5月にそれまで使っていたDENONのプリメインアンプ「PMA-2000ⅢR」が故障し、新品購入までの「つなぎ」として、20年間ほど死蔵状態だった、SANSUIのプリメイン「AU-α607DR」を引っ張り出し、緊急登板させたのです。SANSUIのアンプを購入したのは32年前、まさに老朽品ですけど(つうか、SANSUIというメーカがすでに廃業してます)、意外にも、いまだ良い音を出してくれるわけです。

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メタリック仕上げが多い昨今と違い、ザ・昭和の製品、らしいブラックボディがなんとも渋いじゃないの。

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で、SANSUIが頑張ってくれてる間に、マランツのプリメインアンプのうち一番お安い「PM6007」でも購入しようかなあ~とカタログチェック。秋葉原のショップで現物も観てきました。下写真はマランツさんのHPより。

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しかし!

ここで悩ましい問題が発生したのであ~る(←嵐山光三郎さんのノリ)。新製品の購入計画に抗うかのように、リリーフ登板中のSANSUI君、音が良くなってきた、のであります。じっさいは音が変わったのではなく、こちらの耳が慣れたのかもしれないけどね。

いずれにしても、現状のままで不満が無くなったのは事実。じゃあ余計な出費が減って結構なことじゃん!つうご意見がありましょうが、ここがね、人間心理の複雑なところ。

昨今、性能向上が著しい(らしい)オーディオ製品。マランツのPM6007を聴いてみたい気持ちも抑え難い。。。いっぽうで老兵SANSUI君は、昨日もけなげに、ブラームスの交響曲4番、リヒャルト・シュトラウス「アルプス交響曲」、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、シューベルトのピアノソナタ20番を、心地よく聴かせてくれたのであ~る(←再び、嵐山光三郎のノリで)。

これほどお世話になったSANSUI君を見捨てて、新顔に乗り換えて良いのか!女房と畳は新しいほうが良い、と落語の世界で聞くけど、オーディオはどうなんじゃ!

さて、どうする!?

で、オーディオ部屋にやってきた飼い猫そら(4歳)に、ワタクシの進むべき道を問うてみました。

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名前を呼ばれたそらは、お約束どおり、ころりんとひっくり返って「撫でて!」と要求。

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うーむ。猫にオーディオの相談をしようとしたオレがバカだった・・・とプチ反省。本件の方針はこちらとしました、すなわち「とりあえず、今のまま様子を見る」。嗚呼、なんとステキな結論であろう。が、これじゃまるで無能な管理職の言いぐさ、優柔不断の極みではないか。

SANSUIのAU-α607DRは、ワタクシの決定を感じ取ったか、嬉しそうに松山千春ベストアルバム(CD2枚組)を美音で部屋に響かせてくれたのであった。♪ 果てしない~~、大空と~、広い大地の、そのなかでえ~~ ♪

我ながら見事な着地点だ・・・って何もしてねえし。話がくどくなってきたので本日は以上!チャオー。

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自宅のオーディオが期待以上に活躍中。今日は居間のシステムで音楽を堪能。 [オーディオ、楽器]

2022年11月。

自宅で使っているオーディオたちが、どうした風の吹き回しか絶好調なんであります。どのコンポ―ネントも、購入後10年以上経過しますが、老いてますますお元気。ワタクシも見習わねば。。。

まずは2階オーディオ部屋(兼PC作業部屋)のシステムです。昨年末に修理に出し、みごと復活を遂げたDENONのユニバーサルプレーヤーはバッチリ稼働中でございます。プリメイン・アンプは故障品の買い替えまでのリリーフ登板と考えて暫定使用していたSANSUI製AU-α607DRが、1980年代(30年以上前)の製品とは思えぬ素晴らしい活躍っぷりで定位置をがっちりキープ。15年以上の付き合いになるイタリア、Sonas Faber(ソナスファベール)社のスピーカーに至っては、艶めかしい音に磨きがかかり、女性ヴォーカルのジャズなど聴いた日には涙モノ!でございます。はあ~~。

さて、バイト仕事が一段落して、今週は目先のシゴトがないワタクシ。よおし、と気合を入れ、今日は、1階のリビングで使っているオーディオまわりを整理して、スピーカー位置の調整などを行いました。オーディオ部屋のシステムに比べると、コンパクト・簡易・安価ですが、そうバカにしたもんじゃないですぜ。

全体はこんな感じです。音楽を聴くより、TVを観るのがメインなので、銭をかけずに、CDレシーバー+小型スピーカーつう組合せであります。

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スピーカーは14年前に購入した、イギリスのモニターオーディオ社製、RADIUS-180。センタースピーカーとして使う想定らしいですが、私は2台を左右に配置する、つまり、ふつうにペアのスピーカーとして使ってます。ちなみに、お値段は2台で5万円くらいでした(昔の話なので、よく覚えてないけど)。

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カタログの写真はこんなんで、私の使っているウッド仕上げのエンクロジャー(上写真)のほうが渋くてカッコよいでしょ、むふふふ(自慢じゃ)。

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RADIUS-180はすでに廃型となっていますけど、輪郭のはっきりしたストレートな音を出してくれます。音質としては不満はないんだけど、箱が小さいためどうしたって低音は弱い。そこで、ワタクシは、YAMAHAのスーパーウーファーでガッツリと低音を強化しております。こいつがあるのと無いのでは大違い。

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CDレシーバーは我が家の3代目となるDENON製。立派なアンプ、プレーヤーでなくても、こんなんで十分なんですよ、はい(自分に言い聞かせている)。USBプラグ、ラインプラグから、ゴミが入らないよう養生テープを貼っているところなんざ、こころニクイでしょ。

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スピーカー周りのホコリを掃除し、スピーカーケーブルの端の被覆を剥きなおし、ターミナルに締めなおしてから位置の調整。ほらね、音が良くなる予感がするじゃん・・・そんなこたあ、ないか。

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さあて電源ON。好きなCDをセットして、音楽を楽しもうじゃないか!以下、本日聴いたアルバムの紹介。

Retuen To forever、の70年代の名盤「Romantic Warrior」(邦題:浪漫の騎士)。リズム隊の音が腹に響きますなあ。故チック・コリアさんの鍵盤もたしかに良いけど、私は地味に(?)アル・ディ・メオラさんのギターが好きなのである。ああ、ニッチなオレ。

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次はぐっと新しい、といっても15年くらい前のアルバム、Sweet Jazz Trioの「Little Girl Blue」。ストリングスをバックにスタンダードナンバーが演奏されます。ゆったり流れるコルネットの優しい音色が胸に沁みますなあ。彼らのアルバムのほとんどは、ジャケット写真が演奏者つまりオッサンなんだけど、このアルバムは可愛らしい女の子。アートワークは、絶対にこの路線が良いと思うのだが。。。

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ブルーつながりで、アナ・カランさんの「ブルー・ボッサ」。実力派ボサノバ・シンガーである彼女の歌には、言語やジャンルを超えた説得力がありますなあ。これまた、しみるよ。。。

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ブルーつながりで(この関連づけ、なんなんでしょうね)、ジャケットの青色が印象的な、Judas Priestの「ペインキラー」(1990年)でございます!ここでなぜヘヴィメタル?はいっ、理由は、ロブさんと一緒に叫びたかったから、であります。キュエエエエ~ン(←Painkiller、のサビのつもり)。

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キラーつながりで、最後は、Scorpionsの「Virgin Killer」(1976年)、それも発売当時のオリジナルジャケットでどうじゃ!・・・って、それだけは、やめとけ!はい、わかるヒトにしか分からない、きわどいネタが出たところで本日は以上。 音楽バンザイ!チャオー。

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15年ほど使用したDENON製プリメインアンプが故障。急遽、SANSUIの名機がリリーフ登板です。 [オーディオ、楽器]

2022年5月。

数日前のこと。自宅オーディオ部屋(兼PC作業部屋)で、ハイドンのピアノ三重奏曲のCDを聴いておったところ、突然スピーカーからボワン!と大きな音が出たのです。聴いたことのない特殊な音でした。ハイドンさんは「驚愕」なるタイトルの交響曲(第94番)で、曲の途中、急に大きな音を出し聴衆を驚かせる仕掛けをしています。しかし、私が聴いていたのは室内楽曲。そんなビックリは無かったはずだが・・・。

と思っていると、今度はガリガリ!ガガガ!と耳障りな雑音が出始めました。オーディオの前にいくと、明らかに左スピーカーから、その音は出ています。

CDを止め、いったんプリメインアンプ、CDプレーヤー、サブウーファーの電源を切りました。10分ほど経ってから電源を再投入。CDをシューベルトの交響曲5番に交換して、再生してみると・・・うわ、さきほどと同様、左スピーカーから、ガリガリ、ガガガ、ブブブ!とすごいノイズ音が出てきます。

ああ、左のスピーカーが壊れたな?電気系おそらくネットワークのコンデンサが抜けたか?と推察。ショックですなあ。このスピーカー、イタリアのソナス・ファベール社製でペア50万円くらい。柔らかく、つややかな音が気にいっているのです。20年くらい前に買ったので壊れても文句は言えません。ただ修理に出すとなると、金と時間がかかりそうやな~と、そちらが心配です。下写真、左が自宅のスピーカー。右はカタログ写真です。

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いずれにしても、このままじゃ音楽が聴けないので、スピーカーをソナス・ファベールから、手持ちのイギリスTANNOY製のブックシェルフに替えました。CDはジャーニー「Escape」をセットしていざ再生。

あれれ?

スピーカーを替えたのに、やっぱり左のスピーカーからガガガという雑音が出てる。もしや、と思い、スピーカーケーブルを左右入替えると、今度は右スピーカーからガガガ・・。お分かりですね。壊れていたのはスピーカーではなく、DENON製のプリメイン・アンプということ。ソナス君、君を疑って悪かった!オレはなんて馬鹿だったんだ!とスピーカーさんに許しを乞うたところで、さあて、どうする。

話は前後しますけど、当方使用のオーディオ・システムの説明です。ちょい写真は古いですが、こんな感じであります。壊れたプリメイン・アンプは黄色矢印の先。

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アンプを撮ろうとデジカメのシャッターを押したタイミングで、飼い猫そらが前を横切り、こんな情けない写真になりました。トホホ。

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カタログ写真はこれ。DENON製 PMA-2000ⅢR、2000年発売で、当然、現在は製作していません。

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購入してから15年以上が経過しており、かりに今回、修理できたとしても、近い将来、別部品が故障する可能性があるわけです。ここは腹をきめて新品のプリメイン・アンプを購入することとしました。たまにはYAMAHA製も良いかも、DAC搭載のA-S801か、シンプルなA-S501、とか。

・・・つう前向き議題は、後でゆっくり考えるとして、目先の問題「音楽が聴けない」をどう解消するか、です。はい、答えは決まっています。ここ数年、電源も投入されず哀しき死蔵品となっていた、SANSUI(サンスイ)のプリメインを復活させるのだ。これじゃあ!

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ブラックボディが誇らしげな名機、AU-α607DR、であります。カタログ写真は以下。

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発売開始年の1991年に、私はこのアンプを購入しました。いやはや、31年も前ですよ。はたしてAU-α607DRはソナスのスピーカーをちゃんと鳴らしてくれるか?つうか、それ以前に電源入れて大丈夫か?と一抹の不安がありますが、悩まず、いってみよう!

ん?

音が出ない。やっぱりダメか、30年前のアンプじゃ・・・と思っていると、プッと小さな音がしてスピーカーから音楽が流れ始めました。CDは今年発売された、アリーナ・イブラギモヴァさんの弾くメンデルゾーンのヴァイオリン・ソナタ。ガガガ雑音が無いのは当たり前として、このまったりした音色が、なんとも素晴らしいじゃないか!

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いまは無き山水電気(2012年に破産)。しかしレガシーたるSANSUIの名機プリメイン・アンプは30年の歳月などどこ吹く風、過不足なく、音楽を私に届けてくれるのでありました。

ちなみに「サンスイ」ブランドを引き継いだドウシシャさんもライセンス契約終了となり昨年(2021年)、サンスイブランド製品の生産終了だそうです。最後はちょいと寂しい話になりましたが、以上、我が家で起きたオーディオ騒動の顛末でございました。ちゃんちゃん。

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復活したDENON製DVD-3930で、SACDフォーマットで録音された楽曲を聴く。 [オーディオ、楽器]

2022年2月。

昨年12月7日、DVD-3930、の復活について当ブログに記事をアップしておりました・・・と、突然、書かれても、なんのこっちゃ?となるでしょうね、すいません。

DVD-3930、は、DENON(デノン)製のオーディオで、DVD、CD、SACD、を再生できるマルチプレーヤーであります。購入目的は、CDより音質が良いとされる、SACD(スーパーオーディオCD)を再生するため。

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と言いつつ、故障してから5年ほど放置していました(反省)。昨年末、ふと思い立って修理に出し、2週間ほどで修理完了、わがオーディオ部屋へ、戦力として堂々復帰を果たしたのであります、パチパチ。。。

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さて、久しぶりに、SACDフォーマットのディスクを聴いてみようじゃないの、とCD棚を探してみました。

まずは、故・コリン・ディヴィスさん指揮、ロンドン交響楽団による、ニールセン「交響曲2番、3番」(ライブ録音)。

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今回、ワタクシ初めて知ったのですが、DVD-3930は、ディスクの再生レイヤーを「CD」「SACD」切り替え(選択)できるんですね。そうした聴き比べに、あまり興味ないのですが、機能があるなら使ってみようじゃん、と、ここは一発、オーディオ・マニアのふりをしてみましょう。

まず、CDレイヤーでの再生。うーん、全然いい音じゃん。クリアで、くっきりしていますよ。

次に、SACDレイヤーでの再生。あれれ?心なしか、音がホンワカと柔らかくなりました。くっきり感は減ったように思いますが、かわりに管弦楽の音に奥行きが出てきました。まさにコンサートホールにいる気分。なるほど、SACDだと、音はそれなり変わるんですなあ、と当たり前のことに感心しきり。

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スイッチひとつで簡単に、CD←→SACD、が切り替えられるので、勢いがついてきました。

次のディスクです。ドイツの女性ヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーさんが弾く、モーツアルト「ヴァイオリン協奏曲全集」。ユリアさんといえば、ヴァイオリンだけでなく、ピアノでもコンテスト優勝歴を持つマルチ才人。加藤ローザさん似の美人で、神様は彼女に二物ならぬ三物を与えたわけですなあ・・・って、その話はとりあえず置いておいて。

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ニールセンの交響曲のときと同様、最初にCDレイヤー、次にSACDレイヤーで聴いてみましょう。

結果には、ちょいと驚きました。

CDレイヤーだと、ソロ・ヴァイオリンの音が前面に出ていて、相対的にオーケストラの音が背後に引っ込んでいる感じ。あくまでヴァイオリンが主役、オケはその引き立て役という印象ですね。

SACDレイヤーだとどうなるか。ヴァイオリンとオーケストラの音が、有機的に溶け合い、良い塩梅に一体感が生まれています。ホールに響くような立体感もあります。おお、これって目からウロコの発見かも!

と書くと「SACDは、スーパー、とつくだけあって、やはり音が良いのね」と思うでしょう。すいません、音が良いかはよう分らんですけど、私の好みでいえば、このディスク(モーツアルトのヴァイオリン協奏曲)は、SACDではなくCDレイヤーの再生音が好き、であります。

主役(ソロ・ヴァイオリン)と、わき役(オーケストラ)が、はっきり区別があったほうが、この曲に合っている、と私は思う由。

数値仕様を比較すれば、SACDに軍配があがるのでしょう。でも、じっさいに出てくる音の良し悪しは、個人の嗜好に関係してきます。SACDのほうが良いとは断言できません。魚にしたって、高価な天然モノが、安価な養殖より美味いかは、結局、個人の好みですからね。

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予想外に愉快な聴き比べイベントでした。求める音をとことん追求するほどマニアじゃないワタクシ、とりあえず現在、DVD-3930はディスクフォーマットにあわせ自動的にレイヤー選択するモードにしています。

なにはともあれ、故障後5年間放置という憂き目にあっていたマシンが元気に復活し、大活躍していることに感謝であります。ありがとうです!本日は以上。

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故障から5年、DENON製 DVD-3930が感動の復活・・・の予定。 [オーディオ、楽器]

2021年12月。

生きていると、楽しいこと、嬉しいこと、は必ずあるものです。ワタクシにとって今月の「嬉しい話」のTOPはこれでしょう!

DENON製 DVD/CD/SACDプレーヤー、型式「DVD-3930」の復活!(の予定)であります。故障していた古いオーディオを修理に出したところ、復活(=修理)できる見込みがたった・・・と、そんな単純な話。

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DVD-3930を購入したのは10年以上前。音楽CDはもちろん、DVD、SACD(スーパーオーディオCD)も再生できるスグレモノで、良いものを買ったわあ、と悦にいっていたのですが、5年ほど前に故障しました。CDトレイが開かなくなる、お約束の機械系トラブルで、そのとき修理に出せばよいものを、手持ちのTEACのCDプレーヤーで代用していたら不便がなく、結果、DENONの修理をほったらかしにしていたのです。

生産終了、保守期間もとうの昔に終わった今頃になって、修理に出すぞ!と思いたったきっかけがあります。ぼんやりTVを見ておったら、昭和時代のクルマや家電品を、直せるうちはなんとしてでも直す!というベテラン修理職人さんの番組をみたのです。そうだよな~、思い入れがあって買った品物は大切に使わなくては!と一念発起(つうのも大げさですが)、11.5kgの本品をよいしょと車に積んで、お店へ運んだのでありました。

メーカさんからは「修理部品の保有期間も終わっているので、直せない可能性もあります」とのご説明をうけ、もちろん了解、であります。直せないものは、しかたないもんね。

そうしたら、1週間後。「部品交換で修理できます。代金、11,500円ですが、どうしますか?」との連絡をいただきまして、これまたもちろん「修理をお願いします!」と即答。

10万円以上のオーディオですぜえ、11,500円で直れば御の字ではないか。ワタクシの想定修理額は、25,000円だったので、差額で2回は酒が飲めるってもんです。うはははは、勝った!

修理が完了し手元に戻るのは、来年1月になるかも・・・との連絡でしたが、全然平気です。楽しみに待っておりますよ。ちなみにワタクシのオーディオ部屋は以下写真のとおり。DENON製 DVD-3930は黄色で囲んだマシンであります。

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修理に出して、空いた棚には、飼い猫そらがすぽりとハマってくつろいでおります。これも可愛い。本日は以上です!

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東芝製CDポータブルプレーヤー TY-P3。Bluetooth搭載、この商品を待っていた! [オーディオ、楽器]

2019年1月。興味を惹かれる家電品やオーディオグッズが少なくなった中、ワタクシ、この製品には思いっきり食いついてしまいました。まさに、これを待っていた!のであります。メーカの手先ではありませんが、強く申し上げたい。

東芝製 CDポータブルプレーヤー TY-P3、であります(下写真はメーカサイトより)。

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何をいまさら、CDポータブルプレーヤーだあ?といぶかしく思う方も多いでしょう。

じっさいのところ、CD売上減少と、大容量ストレージ+コンパクトサイズのツール(スマホを含む)に押され、たとえばSONYの「CD walkman」をはじめ、大手メーカのCDポータブルプレーヤーはどんどん消えていきました。直径12センチの音楽CDの再生装置ゆえ、当たり前ですが、寸法は12センチより大きくなり、そんなデカいもん持ち歩けるかあ!というお気持ちもよくわかる。軽量、お手軽を求める時代にそぐわないのは当然です。

しかし!

ワタクシのように、ハードウエアのCDをどっさり(1500枚超)保有し、いまだ購入し続ける文字通りの「モノ好き」もいるわけです。そんなワタクシ、朝の出社前、その日の気分でCD棚から、CDを2枚選んで電車の中で聴く・・・と、こうゆうスタイルがしっくりくるわけです。事前に、CDからiTune等でスマホにダウロードしておく手もありますが、それがかえって面倒くさい・・・。

てなわけで、冒頭に掲げた東芝製CDポータブルプレーヤー TY-P3、であります。昨年(2018年)12月発売の新製品ですぜ。ワタクシが食いついた理由は、この1点に尽きます。

Bluetoothが搭載されていること、であります。

CDポータブルプレーヤーはでっかいので、持ち歩く際は必然、「バック」に入れることが多くなります。そうすると音楽を聴くためには、バックの中のCDプレーヤーから、イヤホンまでコード(ワイヤ)を伸ばさねばなりません。これが、うっとおしいわけですなあ。

バックから、びよーーんと耳元までワイヤが伸びてるなんて嫌ですよね。見栄えもさることながら、たとえば満員電車でバックを持ち換えたとき、ワイヤが突っ張ったり、他の人の荷物にひっかかったり・・・。

Bluetoothが搭載されれば無線で信号を飛ばしてくれるので、ワイヤレス・イヤホンが使える!いやあ、これは素晴らしい。ワイヤレス・イヤホンを使った場合も、簡単な操作(再生、一時停止)はイヤホン側から可能とのこと。以下は、メーカのサイトから「製品特長」の抜粋です。

=== 以下、東芝エルイートレーディング(株)のサイトより ===

お手持ちのBluetooth[レジスタードトレードマーク]イヤホンやスピーカーとのペアリングが可能!
お手持ちのBluetooth[レジスタードトレードマーク]スピーカーとペアリングすることで、通勤通学時やご家庭など様々な場面においてワイヤレス環境で音楽を聴いたり、語学学習をしたりすることが手軽にできます。

ペアリングしたBluetooth[レジスタードトレードマーク]機器側からの操作も可能
鞄の中に入れた製品本体を取り出すことなく、お手持ちのBluetooth[レジスタードトレードマーク]イヤホンやスピーカーからも簡単な操作 (スキップ、一時停止、再生)ができます。

==== サイトからの抜粋終わり ===

昨今、家電製品業界では、アイリス・オーヤマさんが、コロンブスの卵的な発想で優れた製品を、次々に市場に送り出していますけど、ここにきて、大御所(という言い方も変だけど)

東芝さん、見事にやってくれましたね~~。さすがは、オーレックスを世に問うたメーカであります(いったいいつの話だ・・・)。

目下の問題は、この製品が都内の家電量販店に売っていないこと。Bluetooth機能のない先行機、TY-P1、TY-P2、はあるんだけど目指す本丸のTY-P3が無い。大人気のための品切れか、はたまた発売が遅れたか。amazonで買う手もあるけどなんとなく店頭買いの好きなワタクシ・・・。

いずれにしても、8,000円程度の金額でしょうから、ゼッタイに買うぞ――と心に決めてるのであります。ちゃんちゃん。

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驚異の丸太くりぬきスピーカーを、北海道滝川市で味わった話。 [オーディオ、楽器]

ひさしぶりのオーディオネタであります。

自宅のスピーカー(ソナス・ファベール製)は良い音を出しており、特段の不満がないので、ここ数年はオーディオフェアどころかオーディオショップにさえ行ってません。現状システムを故障しない限りは使い続け、2022年(7年後)にスピーカーを、FOSTEX製(その時点でのGX250MG相当)に買い替える、つうのが直近リニューアル計画であります。

かように、オーディオ興味が薄れている昨今です。

で、1月某日のこと。事件は起きた!冷めたオーディオ熱が一気に再燃する、すごいもの(オーディオ)を観たのであります。そして「聴いた」のであります。

場所は北海道の滝川市。古い木造民家を改造した食事のお店「夢桟敷(ゆめさじき)」さん。夜は酒場になるそうですが、私はお昼に伺いました。建物の渋い外観と、店内の超絶リラックス雰囲気。どうですか!

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と、お店の宣伝は良いとして本題です。店内、というより、広々した「部屋」に、どーんと置かれているスピーカーがスゴイのであります。ご覧ください。

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スリーウエイの巨大スピーカーのエンクロジャーが手作りなんです。それだけなら驚くことでもありませんが、何かスゴイかって、ぶっとい丸太を豪快にくりぬき、そこにユニットをくっつけてるんです。板ではなく「丸太」ですよ!トゥイーターと、ミッドレンジ部分を拡大します。この迫力!

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一見、粗削りな仕事のようですが、高度な木工技術がないと到底不可能です。お店の方いわく「めちゃ重い」。(まあ、みただけで分かりますね)。

これだけラジカルな造作を観ちゃうと、裏側をチェックしたくなります。トゥイーターの背面は・・・おお、そうきたか。

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感激して、こんどは中低音側の背面を拝見。なるほど・・・。

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感心していると、お店の奥さんが「音を出してあげるよ!」とおっしゃいます。このスピーカーから、大音量でシャンソンを流してくれました。予想どおり音楽ソースは、CDではなく、LPレコード、であります。

ウーファーの調整がなされていないので、低音は少々弱いですが、人間の歌声の見事なこと。文字通りの、ウッディで自然な、実に心地よい音が店内を満たしたのであります。うわ、素晴らしいなあ。。。

いやあ、今回のオーディオ体験はスゴカッタ。

有名メーカーの立派なスピーカー、たとえばタンノイ、JBLなどは、東京都内のジャズバーに行けば聴けるけど、こうゆう「自作」の、それも手間と金をたっぷりつぎ込んだヘヴィー作品には、なかなか出会えるものではありません。ましてやアンティーク品ではなく、現役バリバリで音が良いとなれば、表彰ものです。北海道、滝川市おそるべし、でありますな。

オーディオの話ばかりではお店に失礼ですね。この日、ワタクシがいただいたのは「トーフあんかけラーメン」。お世辞でも何でもなく、これがめちゃ美味い!スープ絶品、ゼンブ飲み干しました。

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次回は「モツラーメン」に挑戦だあっ。と、オーディオよし、ラーメンよし、の「夢桟敷」さんで大満足。

今日はこれでお終いです。チャオーー。


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最新 超高級オーディオの価格に、まじか!?じゃなくて、マジコ?とドン引きした日。 [オーディオ、楽器]

2013年9月。先般、職場(三田)界隈の居酒屋で呑んだくれ、家までの帰途(徒歩30分)をiPodの音楽にあわせて「歩きながら大声で歌う恥ずかしい人」に成り下がったワタクシ。深夜、人はほとんど歩いておらず遭遇するのはネコだから良いのであります。

曲はNIAGARA TRIANGLE「A面で恋をして」、小泉今日子さん「ヤマトなでしこ七変化」と「半分少女」。「You can't hurry Love」はフィル・コリンズのカバーバージョンではなく、もちろんシュープリームスのオリジナル。ダイアナ・ロス万歳・・・と、いずれにしてもコッパズカシイ行動であります。まあ、「One with The Show」に合わせ、踊り歩く醜態には至らなかったので、覚醒後の自己嫌悪もミニマムでした。ちなみにこの曲はモトリークルーのオリジナルではなく、Crash Kellyのカバーしたやつでお願いしますねッ・・・って、面倒くさいやっちゃなあ、オレ。

さて、翌日。通勤用バックパックが、妙に重たいのであります。

いぶかしく思って中身をチェックすると、ありゃー雑誌が3冊入っている。そのうち一冊がオーディオ誌「Stereo Sound」2000円で、これだけでもめちゃ重い。購入したことは全く覚えていません。一次会から二次会への移動途中で、本屋で買ったんでしょうなあ(キオスクで売ってる雑誌じゃないもん)。それにしても、なぜオーディオ雑誌?買いたいコンポーネントがあるでもなし、自分の行動がよく分からん。オーディオ雑誌に2000円を払うなら、その金で美味い日本酒2合は呑めたのになあ・・・って、せこいオレ。

まあ、買っちゃったものはしょうがない。最近、オーディオ製品ってどんなんかね?と、その重たい雑誌(Stereo Sound誌)でチェックいたしました。

そして、激しく驚いたのであります

世界はまだ、リーマンショック、震災、竜巻、洪水、etc、の影響から脱却できず不況ではなかったでしょうか?

にもかかわらず、雑誌に掲載されている超ハイエンド・オーディオ・コンポーネントの驚異的な「高額」はいったいなんだ。金つうもんは「あるところにはある」と禅問答のように語られますが、それにしてもですよ。オーディオに、これだけの大枚の金をつぎ込む人間が、世の中にどれほどいるのか?オーディオを買う500万円があれば、美味い日本酒を一升瓶で1000本は買えたのに・・・って、いいかげん、その言いぐさはやめましょう。

ワタクシが驚愕した「オーディオ価格ビックリ」の一端をお伝えしましょう。ゼニ話ばかりが続いて品がないですが、ご容赦を。

まず、表紙をめくった見開き広告がスゴイ。マークレビンソンのプリアンプ=330万円。モノラルのパワーアンプ1台=360万円(2台で720万円)。つまりアンプ関係だけで1千万円ってことよね。スピーカーはペア600万円。あはははあ、笑うしかないです。でも、これだけでは音は出ず、CDプレーヤーなりアナログプレーヤーなりが加わるわけで、それがたぶん数百万。システムトータルで2千万円ってことか、はぁあ~あぁ(←脱力のため息)。

数ページ後にはTechDASのアナログレコードのターンテーブルが650万円。GENESISのスピーカー、ペアで830万円・・・ワタクシの傷口に塩を塗るような金額が登場です。事例を並べてもきりがないですね。こんなん見慣れると(現物は見てませんが)、ペア200万円のスピーカーなんぞ、安く思えてくるから怖いですなあ。業界はその効果を狙っているのか?

冷やかし半分、真剣半分で、Stereo Sound誌のページを繰っていると、ついに真打が登場です。今季号の表紙を飾った新製品ですね。

米国MAGICO(マジコ)の超高級スピーカー「Q7」であります。

価格は、ペアで、2300万円也。うわあ、建売住宅一軒の値段ですとぉ!

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解説によれば本器のユニットコーン(音の出る振動部)は、カーボンナノチューブという注目の新素材を使用。宇宙エレベータかっ!筐体構造は木枠ではなくアルミニウム合金で堅牢に組上げたオールメタルらしい。結果、1本の重量は340kg・・・と重いどころか床が抜けそうってやつね。(以下写真はMAGICOのカタログより抜粋)。

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そこまでこだわりがあれば、な~んだ、2300万円なんて安い、安い、あっはっは・・・と、言えるくらいの素封家(死語?)になってみたいですなあ。絶対に無理だけど。

いかんいかん。自分の人生と交わりっこない製品に拘泥しても何も生まれませんね。お金は使われ回ってはじめて生きる、という経済原則を踏まえ、ワタクシは「自分の身の程」に立ち返り改めて雑誌を眺めたのであります。

私が買うならこれだ!FOSTEXのスピーカーGX250MG。さすがフォスター電機。昭島市が世界に誇る逸品であります。お値段はペアでたったの(?)100万円(正確には999,600円)。MAGICO Q7の、1/23、のお値段です、安いじゃん!とまでは言えないけど・・・。

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見た目のどっしり安定感がステキです。ウッドとメタル(ユニット枠)のバランスも良し。かっこいいなあ~。11月に東京で開催のインターナショナル・オーディオショウで、しっかり音を聞かねばなるまい・・・と決意するワタクシであります。とはいえ現在使用している自宅スピーカー(イタリアのSONUS FABER製)は10年経過しても、まだまだ良い音を出しているので世代交代のタイミングが難しいな。。。

結局、雑誌に購買意欲をかきたてられ、ココロが千々に乱れる体たらく。これぞオーディオ業界の思うつぼってか?収拾つかなくなったところで、今日はこれでお終いです、嗚呼、ちゃんちゃん。


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自宅オーディオルーム、パワーアップ!って、TVを置いただけですが・・・。 [オーディオ、楽器]

近頃、自宅2階のオーディオ部屋に「ひきこもり」、クラシック、ヘヴィメタル、ロック、ジャズ、JポップのCDを聴きまくる、嗚呼、自己満足&自己完結的ディープ音楽鑑賞生活也を送るワタクシであります。残念ながら収入を得るため、平日は出勤せざるをえず、完全隠遁までは道半ばですが・・・。

高校生のころ(なんと唐突な話題転換!)、将来何になりたいか?という定番の教育的質問に「ユイスマンスの小説『さかしま』の主人公になりたい!」と本気で思いましたもん。小説『さかしま』の主人公は人付き合いをほとんどせず、労働もせず、自宅にこもり、昼間は分厚いカーテンで室内を遮光して睡眠、夜に読書と思索をする超ディレッタントなんです。昼夜逆転・・・文字通りの「さかしま」。ああ羨ましいなあ、ステキな巣ごもり生活!

遠く及ばないながら、『さかしま』の主人公に近づこうと、私もオーディオ部屋の充実に邁進してきました。

オーディオ2セットに3段スライドCD棚。3人掛けソファ。パソコン、プリンター、エアコン、ガスファンヒーター、寝具一式、クローゼットには衣類と酒類各種・・・どうです、十分に快適な環境でしょう(ふふふ、自慢自慢・・・)。

某日のこと。家の者が32インチの薄型TVを購入していました。

ん?居間のTVが故障したわけでもないのに?といぶかしく思っていると、家の者から「これはオーディオ部屋のTVであるぞよ」とのご通達。そのココロを深読みするに、家の者、居間のTVをわがものと独占して、韓流&華流ドラマを鑑賞しまくりたいようだ。

三段論法的(?)に、私に専用TVが支給されたのですね。おう、それは願ったりかなったり!

TVをえっちら2階に運び、オーディオまわりを強引に整頓し、家の者の気が変らないうちにセッティング完了であります。

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TV番組をあまり観ない私ですが、映像機器は素直に嬉しい。CD再生にユニバーサル・プレーヤー(DVD再生可)を使っていたので、これでロックやクラシックのライブDVDが楽しめます。もちろん、「音」はTVから出さず、ソナスファベールのスピーカーからガンガン出しますぜい。ふふふ。

オーディオTV2.jpg

冬の寒さが本格化、屋外なんぞに出たくない時期です。タイミングよく、オーディオ部屋での「ひきこもり生活」がますます加速しそうですねえ。

さあて、週末は何を聴いて過ごそうかなあ~。女性ジャズヴォーカルを聴きまくるか。久しぶりにシベリウスの交響曲全集でもいこうか。クレンペラー指揮のメンデルスゾーンもいい。おおっと、「メガデス」のニューアルバム(13枚目)をじっくり聴きこまねば。噂通り素晴らしい作品ですから!デイヴ・エルフソンさん、よくバンドに戻ってくれたものです。勢いでマーチン・フリードマンさんも復帰してくれないか・・・そりゃ無理だろね、あはは。まてよ、デイヴ・ムスティンが「メタリカ」に復帰ってどう?天地がひっくり返ってもありえないですね、はは。

・・・って、今日は何の話をしてたんでしたっけ。


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