最新 超高級オーディオの価格に、まじか!?じゃなくて、マジコ?とドン引きした日。 [オーディオ、楽器]

2013年9月。先般、職場(三田)界隈の居酒屋で呑んだくれ、家までの帰途(徒歩30分)をiPodの音楽にあわせて「歩きながら大声で歌う恥ずかしい人」に成り下がったワタクシ。深夜、人はほとんど歩いておらず遭遇するのはネコだから良いのであります。

曲はNIAGARA TRIANGLE「A面で恋をして」、小泉今日子さん「ヤマトなでしこ七変化」と「半分少女」。「You can't hurry Love」はフィル・コリンズのカバーバージョンではなく、もちろんシュープリームスのオリジナル。ダイアナ・ロス万歳・・・と、いずれにしてもコッパズカシイ行動であります。まあ、「One with The Show」に合わせ、踊り歩く醜態には至らなかったので、覚醒後の自己嫌悪もミニマムでした。ちなみにこの曲はモトリークルーのオリジナルではなく、Crash Kellyのカバーしたやつでお願いしますねッ・・・って、面倒くさいやっちゃなあ、オレ。

さて、翌日。通勤用バックパックが、妙に重たいのであります。

いぶかしく思って中身をチェックすると、ありゃー雑誌が3冊入っている。そのうち一冊がオーディオ誌「Stereo Sound」2000円で、これだけでもめちゃ重い。購入したことは全く覚えていません。一次会から二次会への移動途中で、本屋で買ったんでしょうなあ(キオスクで売ってる雑誌じゃないもん)。それにしても、なぜオーディオ雑誌?買いたいコンポーネントがあるでもなし、自分の行動がよく分からん。オーディオ雑誌に2000円を払うなら、その金で美味い日本酒2合は呑めたのになあ・・・って、せこいオレ。

まあ、買っちゃったものはしょうがない。最近、オーディオ製品ってどんなんかね?と、その重たい雑誌(Stereo Sound誌)でチェックいたしました。

そして、激しく驚いたのであります

世界はまだ、リーマンショック、震災、竜巻、洪水、etc、の影響から脱却できず不況ではなかったでしょうか?

にもかかわらず、雑誌に掲載されている超ハイエンド・オーディオ・コンポーネントの驚異的な「高額」はいったいなんだ。金つうもんは「あるところにはある」と禅問答のように語られますが、それにしてもですよ。オーディオに、これだけの大枚の金をつぎ込む人間が、世の中にどれほどいるのか?オーディオを買う500万円があれば、美味い日本酒を一升瓶で1000本は買えたのに・・・って、いいかげん、その言いぐさはやめましょう。

ワタクシが驚愕した「オーディオ価格ビックリ」の一端をお伝えしましょう。ゼニ話ばかりが続いて品がないですが、ご容赦を。

まず、表紙をめくった見開き広告がスゴイ。マークレビンソンのプリアンプ=330万円。モノラルのパワーアンプ1台=360万円(2台で720万円)。つまりアンプ関係だけで1千万円ってことよね。スピーカーはペア600万円。あはははあ、笑うしかないです。でも、これだけでは音は出ず、CDプレーヤーなりアナログプレーヤーなりが加わるわけで、それがたぶん数百万。システムトータルで2千万円ってことか、はぁあ~あぁ(←脱力のため息)。

数ページ後にはTechDASのアナログレコードのターンテーブルが650万円。GENESISのスピーカー、ペアで830万円・・・ワタクシの傷口に塩を塗るような金額が登場です。事例を並べてもきりがないですね。こんなん見慣れると(現物は見てませんが)、ペア200万円のスピーカーなんぞ、安く思えてくるから怖いですなあ。業界はその効果を狙っているのか?

冷やかし半分、真剣半分で、Stereo Sound誌のページを繰っていると、ついに真打が登場です。今季号の表紙を飾った新製品ですね。

米国MAGICO(マジコ)の超高級スピーカー「Q7」であります。

価格は、ペアで、2300万円也。うわあ、建売住宅一軒の値段ですとぉ!

MAGICO1.jpg

解説によれば本器のユニットコーン(音の出る振動部)は、カーボンナノチューブという注目の新素材を使用。宇宙エレベータかっ!筐体構造は木枠ではなくアルミニウム合金で堅牢に組上げたオールメタルらしい。結果、1本の重量は340kg・・・と重いどころか床が抜けそうってやつね。(以下写真はMAGICOのカタログより抜粋)。

MAGICO2.jpg

そこまでこだわりがあれば、な~んだ、2300万円なんて安い、安い、あっはっは・・・と、言えるくらいの素封家(死語?)になってみたいですなあ。絶対に無理だけど。

いかんいかん。自分の人生と交わりっこない製品に拘泥しても何も生まれませんね。お金は使われ回ってはじめて生きる、という経済原則を踏まえ、ワタクシは「自分の身の程」に立ち返り改めて雑誌を眺めたのであります。

私が買うならこれだ!FOSTEXのスピーカーGX250MG。さすがフォスター電機。昭島市が世界に誇る逸品であります。お値段はペアでたったの(?)100万円(正確には999,600円)。MAGICO Q7の、1/23、のお値段です、安いじゃん!とまでは言えないけど・・・。

FOSTEX1.jpg

見た目のどっしり安定感がステキです。ウッドとメタル(ユニット枠)のバランスも良し。かっこいいなあ~。11月に東京で開催のインターナショナル・オーディオショウで、しっかり音を聞かねばなるまい・・・と決意するワタクシであります。とはいえ現在使用している自宅スピーカー(イタリアのSONUS FABER製)は10年経過しても、まだまだ良い音を出しているので世代交代のタイミングが難しいな。。。

結局、雑誌に購買意欲をかきたてられ、ココロが千々に乱れる体たらく。これぞオーディオ業界の思うつぼってか?収拾つかなくなったところで、今日はこれでお終いです、嗚呼、ちゃんちゃん。


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青兄

いや~、まんまとオーディオ業界の手玉に乗せられる危険性大、と言う所ですね。

まずは2300万円のスピーカーを見せておいて、その後100万円のスピーカーを出す。最初の一言は、

「や、やすい!!」

しかも、これがオーディオショーなどで、実際の音を聞きながらだと、更に危ない。吸い寄せられる様に・・・

Fostex、良いですね。以前スピーカーの買い替えの時に聞き比べで最後まで残った選択肢の一つでした。結局耳に慣れたモニターオーディオにしてしまいましたが。

また、聞き比べに行きたいですね。危険な匂いのする所にはつい、よろよろと近づいてしまうんですよね。いかん、いかん。

by 青兄 (2013-09-16 18:19) 

門前トラビス

To 青兄様、コメントありがとうございます。
まったく、オーディオ業界というのは、悪い奴らが多いですね~。私も危なく術中にはまるところでした・・・って、すでにズッポリと、はまっているとも言えますが。
今年の東京インターナショナル・オーディオショウは、11月2日、3日、4日。会場は例によって、東京国際フォーラムです。罠だと知りつつも出かけてみますかね?ふふふのふ。。。
by 門前トラビス (2013-09-18 23:13) 

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