福岡県大川市の日本酒「若波」のラベルに感激して、吉田拓郎さんの歌を口ずさんだ話。 [お酒]

2024年4月某日。

翌週のバイト仕事(技術教育)につかうパワポ資料も出来上がり、時刻は14時と早いけど、家呑みでも始めますか!と飼い猫そらに話しかけたワタクシ。

呑み仲間のM君から先週もらった九州の地酒(四合瓶)を冷蔵庫から取り出します。楽しみじゃ楽しみじゃ。お酒をくれる人、おごってくれる人を、私は無条件に大好きなんですう~!・・・と大きな声を出してどうする。

いただいたのは福岡県大川市、若波酒造さんの「若波 純米大吟醸」であります。白地のシンプルなラベルが期待を高めますね~。合わせるツマミは、家の者がつくったブリのアラ煮。それとご近所のスーパーで買ったイカの塩辛。こーゆーのがいいの、家呑みには。

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ズバリ結論言っちゃうと、若波、旨いわあ~。まるみがありながら、しっかりとした芯がある美酒。引っ掛かりがないのでグイグイ呑めちゃう。危険な酒だ!さすがは東京大学を出たM君だけあって、酒のチョイスも素晴らしい・・・って、出身大学は関係ないけど。

いつの間にか、飼い猫そらが、私の膝にのって呑み会に参加。こやつは酒は飲めませんが。で、ここで事件が起きたのである!下写真をご覧ください。お分かりでしょうか。

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手前に動物が写っている!・・・って、それは、そらです。見て欲しいのはそこじゃなくて、酒瓶のラベルですよ、ラベル!

そう、ラベルの文字が消えているんです!ついさっきまでハッキリとお店のマークと「若波 純米大吟醸」の青文字があった箇所が、つるんと白地です。文字らしきものが、うっすら見えなくもないが・・・。

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目撃者であるそらに確認しようとしたが、ヤツは別室でへそを天井に向けてフニャフニャになっており、まったく役に立たないのであった。

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文字が消えるとはなんと面妖なことだろう!しかし、アルコールに浸った脳で真面目に考えることはかなわず、♪ 麦わら帽子は~ もう消えた~ ♪ 田んぼのカエルは~ もう消えた~♪ と吉田拓郎さんの名曲「夏休み」(1971年)を歌いはじめ、♪ ラベルの文字も~ もう消えた~♪ と無為な替え歌へと展開する体たらく。勢いあまって「旅の宿」「結婚しようよ」「落陽」「人間なんて」と、拓郎さんの曲を歌い継ぐ馬鹿ノンベイへと堕したのでした。嗚呼。

幸いにも押し入れからアコースティックギターを引っ張りだす前に、私は正気にかえり、そこでハッと気づいたのであります、温度だよ、温度!と。

このお酒、火入れ(加熱して酵母の活動を止める)されているのに「要冷蔵」扱いとなってました。生酒でもないのになぜ低温で保存?もしやラベルの文字と関係あるのでは?

と、ややこしく書きましたが、よーするに文字は低温で現れて常温で消えるのではないか?そんな特殊加工が為されているのではないか。さっそく実験じゃ、と酒瓶を冷凍庫に入れ冷やします。おお、出たぞお、文字が!せっかちなワタクシ、今度は瓶に湯をかけると、消えたぞお、文字が!

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一連の実験で、若波酒造さんのギミックが明らかになったのであります。なんとも凝った工夫をするもんですなあ。

さっそく本品をくれたM君にメールで伝えたところ、返信には「え?温度で文字が現れたり消えたりするんすか。まったく知りませんでした」・・・な~んだ、彼も仕掛けを知らなかったのね。ちなみにネットで調べたところ、若波酒造の杜氏さんが書かれたブログを発見(↓)。11度以下(適温)に冷えると、ラベルの文字が現れるよう設計されているんですね。うまく出来てるなあ。


謎の解明&酒蔵さんの遊びココロに嬉しくなったワタクシ。改めて居間のCDプレーヤーに吉田拓郎さんのディスクをセットして、♪ そうだ、元気ですよと~ 伝えよう~ ♪ と一節歌ったのでした。ちゃんちゃん。 

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