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北海道大学(札幌)の旧理学部建物が博物館になっているので、ちょいと行ってみました。 [施設、美術館、博物館]

北海道大学(札幌)へ出張でいってきました。北国は新緑の季節、なんとも気持ちが良い。さて大学構内にある昔の理学部の建物が、現在、博物館になっており、シゴト合間の1時間を利用して、のぞいてみることに。

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建物の外見はもちろん、廊下や階段にも歴史の重みが感じられます。柱や天井の凝ったデザインを見よ!新築ビルでは絶対味わえない重厚な雰囲気ですわね。

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ほどなく自らの浅はかさを知ったワタクシであります。「1時間で、チャチャッと展示を眺めちゃお」と軽く考えた自分が愚かだった。建物の一部ではなく、建物全体が博物館なんですね。ひええ~。急げや急げ、と突然、動きが慌ただしくなりました。

お、やはりあったね、動物骨格展示。これは正統派です。ダミアン・ハーストの動物切断アートではありません。

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うへえ、ミクロネシアの「石貨」、つまり石で作ったお金ですね。大昔のモノでしょう。マンガ「はじめ人間ギャートルズ」まんまです。真ん中に穴が開いてるけど、このサイズじゃ銭形平次は手も足も出ないだろう。

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おっと、ブログのネタ探しをしている場合ではなかった。サクサクと歩みを進めねば・・・ふと、2階廊下の奥をみると、あれえ?真っ黒な巨体が、椅子に座って私をにらんでいる。近づいてみると、それがクマのはく製なのである。いったい、どうゆう効果を狙って、廊下に鎮座させたのでしょうか?

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北海道とくりゃあ、定番はクマだよね、つう安易な理由も良しとしましょう。たしかに館内には、クマがらみの展示物がありますが、この「木彫り熊」は博物館らしからぬ、むしろ、お土産屋さんのテイストが漂っていたりする。

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ワタクシと、クマさん(さっきとは別のはく製)のツーショットであります。なかなか良いですね。

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クマでは飽き足らず、今度はシカさんとツーショットだ!・・・いったいオレはここで何をしているのだろう。

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はく製シリーズ、最後はアザラシさんです。展示というより、床へ放置された雑な感じが味になっています。ツーショットは断念だ。

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方針が絞れないまま、次のシゴト先へ向かわねばならない時間となりました。博物館から撤収です。面白そうな展示が、ほかにもドッサリあったので痛恨ですね。

ちなみに、この博物館がカバーする対象分野は、自然科学系だけではありません。工学や数学、化学、医学の方面も充実しております。たとえば昔々のタイプライター、今は無き「ワープロ専用機」が並べられたコーナー。どうですか、こいつらのごっつい外形。とうの昔に製造中止でしょうけど、生き残った者たちの風格があります。なんとも懐かしいじゃありませんか。

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時間に追われ、バタバタの見学でしたが、それゆえ「よし、また来るぞお」と気合がはいりました。北海道大学の博物館の第一次調査(学術調査かよ!)は、これで完了です。ちゃんちゃん。

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GWに、川崎市 岡本太郎美術館に行ったハナシ。みんなで「太陽の塔」になろう! [施設、美術館、博物館]

今年(2014年)のGWは、有給休暇をくっつけて大胆にも「夢の11連休」(4月26日~5月6日)を狙いました。ところが現時点(5月2日)で、すでに「夢の連休」のうち3日間出勤しており、いわゆる「惨敗」といえましょう。ははは。

本日(5月2日)はシゴトを放棄、GW中に唯一の「車で遠出」であります。遠出といっても行先は神奈川県の川崎市。自宅のある千葉県市川市から、高速を使わず一般道を走って2時間弱の距離であります。楽ちん。

行った先は、「川崎市 岡本太郎美術館」であります。

岡本太郎さんといえば、1970年開催の大阪万博で、シンボルタワー「太陽の塔」をデザインされた芸術家。ワタクシと同世代の方(昭和30年代生まれ)であれば「芸術は爆発だ!」とか「グラスの底に顔があってもいいじゃないか!」などテレビCMでの名セリフが懐かしいですよね。「目つきのヤバい、いかれたオジサン」に見えましたが、実は世界的アーチストなんですね。

川崎市多摩区。川崎駅近くではなく北のほう、小田急線の登戸、生田(いくた)のあたりですね。千葉県からは第一京浜を通って品川→川崎、と思いきや、ナビのご指示は、東京駅から数寄屋橋を曲がり六本木、渋谷と東西縦断ルートです(記事の最後の地図ご参照)。

生田緑地には初めて伺いましたが丘陵の森林であり緑豊かで実に爽やか。その中に岡本太郎美術館があるという。広い緑地ですから迷いそう・・・と不安に思う間もなく、目に飛び込んできた巨大モニュメント。この造形は、間違いなく太郎さん作品でしょう。うわあ、でっかい。すげえ迫力です。

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のっけからガツンとやられたぜい、と道なりに進むと、しゃれたレストラン。その脇に、これまた太郎さん作品でしょう。「バイオハザード」のクリーチャー?いえいえ、芸術であります、芸術!

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レストランの店名が「TARO」で、メニューにも太郎さんがらみのネーミング。「太陽のパルフェ」ですかあ、オーダーするのに躊躇しそう。まさか口の中で芸術的に爆発はしないと思うけど。。。

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クリーチャー的な芸術作品から後ろを振り向くと、川崎市 岡本太郎美術館であります。背景の森と調和したデザインがステキです。

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入口の看板も、芸術しております。漢字にきちんと振り仮名をふっているところが親切であります。

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入館料900円を払って中へ入ります。けっこう館内は広いんです。岡本太郎さんの作品が多数展示されております。ラジカルな色使いと勢い満点の油彩画、力あふれる造形作品などを目の当たりにして、家の者とワタクシは「うむむ、岡本先生は単なるヘンなおじさんではなかった」と、おおいに反省したのであります。

展示室は撮影禁止ですが、フラッシュを光らせなければ写真を撮って良い「特区」があります。太郎さんデザインの「手のひら椅子」に座ってパチリ。意外と座り心地が良くて驚きましたね。

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同じエリアに、太郎さん等身大パネルがあり、友達のように並んでパチリ。

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美術館のロビーにはお約束の「太陽の塔」の顔はめこみパネルがあります。中央の穴から顔を出し、写真を撮れば太郎さん作品に同化できるファンキーな物件です。もちろん、ワタクシも顔をはめてパチリ。

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川崎市 岡本太郎美術館、おおいに楽しめました。周囲の森林も素晴らしく、美術館に入らなくても緑地内の散策だけでもサイコーです。ただし帰りは当然のように大渋滞。あえて都心(渋谷、六本木)を通らず、環八ぐるりとで回り込もうとしたんですが、夕方5時でしたので高井戸ではまりました。もっと朝早くに出発すればよかった。美術館の場所を地図上に示します。興味のある方はぜひ!

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牛久大仏(うしくだいぶつ)の圧倒的な大きさに、ぎゃっ、と驚いたハナシ。 [施設、美術館、博物館]

2013年10月。数か月前、ダイハツの軽自動車を購入したところ、こいつが気分むらがなく、エブリタイム機嫌よくすいすい走るお利口さんなのです。そのうえ小回りはきくし、燃費も良いことが分かり、ワタクシは「むーちゃん」という名前を付け可愛がっているのであります。50歳を過ぎておるのに、年甲斐もないアホですなあ、私は。

さて先般。ご近所の買い物ばかりでは、むーちゃんにストレスが溜まるだろう。車として生まれたからには遠くまで活動の場を広げたいに違いない、つう親ゴコロにより、ワタクシは家の者を連れて、むーちゃんを運転、一路、茨城県へと向かったのであります。

なぜ茨城県か?と問われれば、即答=「牛久大仏(うしくだいぶつ)」を見るため。牛久大仏って何?と問われれば、即答=牛久という町に立つ(建つ)大仏さん、であります。うわあ、そのままやんけ、と話がややこしくなりそうなので、ここは現場写真で勝負だ、これを観よ、ドドーん。おお、スゴイっ!(無理やり、スゴさをアピール)

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近くから大仏さんを見上げる家の者。

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大仏つうたら奈良か鎌倉だろうがっ!とアリキタリな思い込みでは時代に乗り遅れますよん。いまや日本一の大仏といえば正真正銘、牛久大仏なのです。最近、造られたものゆえ、歴史的ハンデはありますが、それを補って余りあるのが「巨大さ」なんですね。台座をのぞいた高さ100メートル。台座を含むと120メートル。鎌倉大仏が14メートル、自由の女神が40メートルですから、その巨大さ、恐るべしなのです。

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手のひらでも、これだもんな。

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いきなり話をはしょりましたが、ハナシを戻すと、家の者とワタクシは、自宅から、ダイハツ製むーちゃんで疾走すること1時間半。大仏様のお膝元に到着して、その大きさにビックリしたあと、大仏さんの内部エレベータで高みへと移動。外見もスゴイけど、内部もあらゆる意味でスゴかったなあ。興味のある方、ぜひ行ってみてね。

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大仏さんを堪能したあとは、隣接する「リスとウサギの小動物公園」へ向かいます。無表情にもくもく&まったりと活動するうさぎたちに、おお、なんと可愛いのだ!と感激であります。

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リスは、うさぎとは反対に、すばしっこいところが可愛いですな。

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というわけで、秋のドライブなら、そう、茨城県の牛久大仏に行こうぜい・・・って、私は牛久市観光協会の回し者かっ。

牛久大仏の場所はここ。念のため地図添付して、今日の記事はお終い。 

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DIC川村記念美術館で、ピカソとキスリングに感動した日。 [施設、美術館、博物館]

2011年8月12日。ギラギラ太陽の照り付ける灼熱日であります。ふだん、我が家の脇でボール遊びをしている小学生たちも、さすがに35℃超の炎天下では無理のようですなあ・・・。

しかしボヤーと無為に過ごしていてはいかん!とワタクシは思い立ち、CDプレーヤーにかけていたエミルー・ハリスさんのカントリーソングを停止、千葉県佐倉市に向かって出立したのであります。

佐倉市にあるDIC川村記念美術館で「ゲージュツ作品を鑑賞しよう」つうモクロミです。

モクロミは良かったのですが、意外に遠い・・・私も千葉県在住ですが(市川市)京成線で40分かかって京成佐倉駅に到着。そこから無料送迎バスでさらに約30分の移動です。車窓から見えるのは、見渡す限りの田んぼ&田んぼ&田んぼであります。そして川村記念美術館は田園地帯のなかの広大な森(DIC株式会社の所有地)に、お城のように立っているのであります。うわ、すげえーー。

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すばらしい風景ですねえ。美術館の作品を見ずとも、この景色だけで行く価値がある!ちなみに人がほとんどいないのも嬉しいね。

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さて料金500円(安っ!)を払って、美術館所有作品の常設展を拝見いたします。展示室にはいったとたん、ごく当たり前のように、そこにレンブラントの作品。うは、すげえな。

・・・なんていちいち書いていたらきりがありません。展示作品の画家はどれもこれも超ビックネーム。モネ、ピサロ、ボナール、ブールデル、ルノワール、ジャガール、マチス、レジェ、ブラック、カンディンスキー、ルネ・マグリッド、エルンスト、アルプ、藤田・・・素晴らしいコレクションです。うーん、大日本インキさん(DIC株式会社の旧名)はお金持ちなんですなあ。

画風も時代もバラバラだけど、展示の仕方(並べ方)ゆえか統一感が感じられましたね~。

私が感動した作品は、ずばりキスリングの「姉妹」です。キスリング独特の静謐な画面に、女の子が二人並んで立っています。画面全体は重い色合い。その中におねえさんが幼い妹の肩に乗せた両手がくっきりと浮かんでいます。姉妹の表情は悲しみを漂わせたキスリング的無表情。深読みですが、姉妹の「これから」を暗示させる実に深い表現・・・。この絵だけで10分くらい見入ってしまいましたね(お客さんが少ないので、それもOKです)。

感動したもう一枚。3作品が展示されてたピカソのなかでも、ぐーーっときたのが「シルヴェット」であります。画集じゃあピンときませんけどホンモノの迫力は、実にまあ凄い(語彙貧困ですいません)。

ピカソの1954年の作品です。すでに「立体派」で名を成した後にもかかわらず、これはかなり「具象画」っぽいです。以下は受け売り情報でして、1950年代、ピカソさんはフランスでシルヴェットという20歳の美女と出会うわけですな。ピカソさんは彼女を気に入って、彼女をモデルに連作を描くのですね。それが題名まんま「シルヴェット」です。

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興味深いのはピカソさんが残した彼女の絵(デッサン含む)は、「具象」「抽象」「その中間」と複数の表現で描いていること。おお、技のデパート、いや単なるテクニック自慢かあ!?で、ここから笑える話ですが、スケベジジイのピカソさん、明らかに20歳の金髪ビジョの肉体を狙っているわけです(美術書にも書いてなくても、間違いない!)。画家特権を発動し「モデルなんだから裸になってくれや~、うひひ~」とビジョに懇願するも、あえなく撃沈。ジジイの発散するエロ・オーラがよほどヤバかったのでしょう、シルヴェット嬢の婚約者が危険を感じて、彼女がモデルをするときにはアトリエに立ち会っていたという・・・話を総合すると、

エロジジイ、破れたり!

シタゴゴロばりばりのジジイは、シルヴェット嬢とのベットインどころか、裸を見ることもかなわなかったとさ、チャンチャン・・・ですが、川村美術館所蔵の彼女はヌードです。これって首から下、裸部分はピカソじいさんの想像(妄想)なんですね。そういえば顔が丹念に描かれているわりに、裸の上半身はゾンザイにも見えます。

まあ、そうした逸話は別としても、本作「シルヴェット」の迫力は凄い。白と黒だけで胸像デッサンのように描いていますが、なにげなく線を重ねているようで、じいーっと見ると、その造形把握の技の凄さが感じられます。「美そのもの」にまっしぐら、ですね。「北斗の拳」のケンシロウなみの劇画タッチになったのも、ピカソじいさんのエロリビドーが画面に爆発したからでしょう

というわけで、風景良し、建物良し、展示作品良し・・・そして、お客さんが少なくて観やすい、いいことづくめのDIC川村記念美術館、ぜひ皆様もいかがですか?

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美術館前の池の、鴨?がお出迎えしてくれます。可愛い・・・。

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下関市の水族館「海響館」で、ふぐに大満足、ペンギンには微妙・・・というハナシ。 [施設、美術館、博物館]

2011年2月。先週は山口県への出張でした。下関で1時間半ほど空き時間が発生したので、以前から気になっていた「海響館(かいきょうかん)」という水族館に寄ってみましたよ。

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こちらの水族館は関門海峡に面していて、建物内から本州と九州を結ぶ関門橋を眺めることができるつうナイス・ロケーション。残念ながら、時間がない私には風景をめでる余裕はなく、かけ足で展示水槽をチェックせねばなりませんでした。入口近くにはお約束の大水槽、その先に海底散歩イメージの透明チューブ通路がありました。小魚(いわし?)の群れが圧巻でしたねえ。

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日本に水族館は沢山ありますけど、①驚くほど立派か、②全然しょぼいか、③その中間か、のパターンに分かれますね。たとえば沖縄の「ちゅらうみ水族館」は、①=驚異的にスゴイ。佐渡ケ島の水族館は大きなイケスという感じで残念ながら、②=いまいち。そして、今回訪れた「海響館」は規模はそれほどでもありませんが、地元魚「ふぐ」をマニアックに掘り下げている姿勢が清々しく、個人的には①=ご立派!と申し上げたい。 

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ふぐは種類ごとに性質(性格?)や毒の所在をパネル表示・・・うーん、親切。この知識があれば、ふぐ料理職人になれるかも・・・って、絶対無理だな。

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世界のふぐさんたちが、たくさんの水槽に分かれて、ひょうひょうと泳いでおります。

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それにしても、ふぐってヤツは、なぜ「せっぱつまった表情」をしているのであろうか。

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四角かったり、まだら模様だったり、針だらけだったり、実に不可思議な魚であります。

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様々なふぐのお姿を拝見できじゅうぶんに満足した私ですが、この後、なんと「すなめり」君の達者な芸でさらに大満足!(あまりにも可愛くて、写真を撮り損ねました。あはは)

水族館のシメはもちろん、ペンギンさんであります。屋外のペンギン村なる区画に出ると、お、いるわいるわ、烏合の衆・・・じゃなくペンギンの衆が。しかしこちらが手を振ろうと、呼びかけようとさっぱり反応しないのが寂しいのよねえ。うーん、まったくおバカさんな鳥なんだから! 

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とココロがうつろになっていたら、突然ペンギンたちが一斉に向きを変えた!彼らの目線の先には、餌のはいったバケツを持った飼育係のおねえさんがおられる。ボンヤリしているようで餌にはしっかり反応するんだね。当たり前か。 

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さてワタクシは、孤独なペンギン君を見つけて思いっきり接写であります。カメラを向けても愛きょう振りまくわけでもないのは他の衆と同じ。うむむ、こうしたペンギンに近づいてじっくり眺めると、可愛いようなそうでもないような微妙な風貌ですね。私の中でペンギンに対する評価がちょっと変わった、そんな水族館の短時間満喫でありました。本日は以上!

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広島への旅!第二弾。原爆ドームと平和記念資料館。 [施設、美術館、博物館]

昨日に続き広島旅行のご報告、その2、であります。

この日は、原爆ドームと、平和記念資料館に行きました。10年ほど前、出張合間に駆け足で見たのですが、今回は、じっくりと観ることができました。

タイミング悪く、原爆ドームは補修中です。しかし、作業足場で囲まれてもインパクトは凄い。原爆から放出された凄まじいエネルギーが分かろうというものです。

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平和記念資料館に移動します。美しい地方都市だった広島が、たった一発の原子爆弾で、瓦轢と灰に帰した様子がジオラマや写真で展示されています。

3000℃の熱爆風で、爆心地から半径2kmにいた人間は一瞬で焼失したとのこと。溶けたガラス瓶や、変形し内容物は真っ黒に炭化した弁当箱などが展示され、その凄まじさを垣間見ることができます。

終戦後も続く、原爆後遺症の方々の苦しみを展示で見ると、比喩ではなく、まさに胸がつぶれる思いがします。欧米から来た女性でしょうか、写真を見て泣いていました。

とにもかくにも、平和が一番。平和のための戦争、なんて、言葉の矛盾ですよね。

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へヴィーな展示物がおおい平和記念資料館。観光というのはちょっと違う気もしますが、日本からしか発信できない、原水爆禁止と平和への願いのこもった、意義ある資料館と痛感しました。10年後、20年後にも再訪したいと思います。。。


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名古屋で「でんきの科学館」に行って感電体験した話 [施設、美術館、博物館]

2009年1月。

名古屋の出張業務が予定より早く終わりました。東京へ戻っても会社に着くのは17時過ぎ。微妙な時間だ。てなわけで気持ちをスパッと切り替え、名古屋の街を探索だ!・・・てなわけで、本日のお題はこちらです。

名古屋「でんきの科学館」を満喫するの巻

名古屋駅から徒歩20分ほどで「でんきの科学館」に到着。電気系エンジニアの私は興味ひとしお。東京の渋谷にもTEPCO館なる同様の施設がありますな。電気設備や用品の展示に加え、電気の歴史や発電の仕組みなどなどクイズ形式で勉強ができる楽しい所でした。むふふふ。

さて、名古屋「でんきの科学館」の入口です。訪問者の期待を盛り上げるオウム(鳥)キャラが掲げられています。胸に光る「Ω」マークは、オウム(鳥)とオーム(Ω=抵抗を示す電気記号)をかけたのか。ベタな発想がなんとも嬉しいじゃないの。

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まずは電力送電用、275kV(27万5千ボルト)の吊り碍子が登場。わおお、大きいなあ、と写真をパチリ。

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同じく電力送電用の特高ケーブル。三相(U、V、W)ケーブルががっちりとバインドされています。うむ~太いぜえ!と抱きついてパチリ。

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ここで現れたのが科学館のおねえさん。手には細いコイル1万回巻きしたヤバそうな円筒形小道具が。用途は「感電体験」だそうです。おねえさん、当方の都合におかまいなく、こう質問してきます、

「強いのがいいですか?弱いのがいいですか?」

おいっ!タイ古式マッサージの足つぼ刺激か?そんな唐突にきかれても、あああ・・・

「強いのは嫌!弱い方でお願いしますぅ!」と答えちゃう私・・・ん?これって、完感電体験にトライする流れじゃん!術中にはまったあ!おねえさん、あんた、シロウトじゃないね。

コイルから伸びた2本の電極(見ただけで怖い怖い)をそれぞれ右手と左手で掴みます。おねえさんがコイルに磁石を近づけると・・・びびっ!と手に刺激が!ギャッ!これでレベルは弱?おねえさんいわく「子供たちに大人気なんですよ。一度体験すると、もっともっと!ってせがまれて・・・」とやけに嬉しそう。アナタ、もしや、ドSですか?(おねえさんの写真を撮るのを忘れたのは残念)。

最後に食いついたのは「音の体験コーナー」です。人間の可聴周波数領域は20Hz~20,000Hz(20kHz)だそう。これを試聴体験します。定期健康診断のようだね。2畳間くらいの広さの防音室にはいると正面ディスプレーに表示が出ました。「あなたの知らない」という枕ことばが、いにしえの、昼のワイドショーのホラーコーナーようだ。古っ!

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周波数についての説明が出ます。ご親切ですなあ。

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さて試聴開始です。正面の「上」ボタンを押すと、周波数が高くなる、つまり音がだんだん高くなってくるのです。まずは低いところからいってみよう。20Hz、何も聞こえない。では周波数を上げていこう。お、聴こえる。音は、ぐ~~ん、って感じね。440Hzまで上げる。音楽でいう「ラの音」だね。これなら私にだってハッキリ聞こえますぜ。バカにしてもらっちゃ困りますぜ。 

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さらに周波数を上げて1,300Hz。ビ~~~ッ!聴こえる。周波数をもっと上げる。3,000Hzではどうか。ピーーーッって感じ(文字で書いても伝わらないでしょうけど)。神経に障るうるさい音、騒音です。イライラするね~。

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さらに高い周波数はどうかな?耳の良いひとは、20,000Hz(20kHz)まで聴こえるらしいけど、ワタクシは、10.000Hzが限界でした。12,000Hz(12kHz)で完全ギブアップ。聴こえない。全くの無音。ぼんやりしている私を尻目に、同行のY氏は「あ、聴こえるわ」なんて言うのだ・・・ま、負けた!!(勝ち負けかよ!)

オーディオ、特にスピーカー選びで、エラソーに高域周波数の特性云々とほざいていた私、しょせん、10kHzより高い周波数の音なんて聞こえなかったのね、とマイナス感動だ。ところで、皆様、ねこちゃんは何Hzまで聴こえると思いますか?人間の可聴周波数の上限=20kHzに対して、なんと!

ねこは、65kHzまで聴こえるそうですよ(科学館からの受け売り)。ねこちゃん、凄いね~!耳が良いんだね~!って、そんなまとめかよ、と自分にツッコんで、本日の報告はお終いっ。ニャー。


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