15年ほど使用したDENON製プリメインアンプが故障。急遽、SANSUIの名機がリリーフ登板です。 [オーディオ、楽器]

2022年5月。

数日前のこと。自宅オーディオ部屋(兼PC作業部屋)で、ハイドンのピアノ三重奏曲のCDを聴いておったところ、突然スピーカーからボワン!と大きな音が出たのです。聴いたことのない特殊な音でした。ハイドンさんは「驚愕」なるタイトルの交響曲(第94番)で、曲の途中、急に大きな音を出し聴衆を驚かせる仕掛けをしています。しかし、私が聴いていたのは室内楽曲。そんなビックリは無かったはずだが・・・。

と思っていると、今度はガリガリ!ガガガ!と耳障りな雑音が出始めました。オーディオの前にいくと、明らかに左スピーカーから、その音は出ています。

CDを止め、いったんプリメインアンプ、CDプレーヤー、サブウーファーの電源を切りました。10分ほど経ってから電源を再投入。CDをシューベルトの交響曲5番に交換して、再生してみると・・・うわ、さきほどと同様、左スピーカーから、ガリガリ、ガガガ、ブブブ!とすごいノイズ音が出てきます。

ああ、左のスピーカーが壊れたな?電気系おそらくネットワークのコンデンサが抜けたか?と推察。ショックですなあ。このスピーカー、イタリアのソナス・ファベール社製でペア50万円くらい。柔らかく、つややかな音が気にいっているのです。20年くらい前に買ったので壊れても文句は言えません。ただ修理に出すとなると、金と時間がかかりそうやな~と、そちらが心配です。下写真、左が自宅のスピーカー。右はカタログ写真です。

AUDIO_08.jpg
いずれにしても、このままじゃ音楽が聴けないので、スピーカーをソナス・ファベールから、手持ちのイギリスTANNOY製のブックシェルフに替えました。CDはジャーニー「Escape」をセットしていざ再生。

あれれ?

スピーカーを替えたのに、やっぱり左のスピーカーからガガガという雑音が出てる。もしや、と思い、スピーカーケーブルを左右入替えると、今度は右スピーカーからガガガ・・。お分かりですね。壊れていたのはスピーカーではなく、DENON製のプリメイン・アンプということ。ソナス君、君を疑って悪かった!オレはなんて馬鹿だったんだ!とスピーカーさんに許しを乞うたところで、さあて、どうする。

話は前後しますけど、当方使用のオーディオ・システムの説明です。ちょい写真は古いですが、こんな感じであります。壊れたプリメイン・アンプは黄色矢印の先。

AUDIO_07.jpg
アンプを撮ろうとデジカメのシャッターを押したタイミングで、飼い猫そらが前を横切り、こんな情けない写真になりました。トホホ。

AUDIO_03.jpg
カタログ写真はこれ。DENON製 PMA-2000ⅢR、2000年発売で、当然、現在は製作していません。

AUDIO_02.jpg
購入してから15年以上が経過しており、かりに今回、修理できたとしても、近い将来、別部品が故障する可能性があるわけです。ここは腹をきめて新品のプリメイン・アンプを購入することとしました。たまにはYAMAHA製も良いかも、DAC搭載のA-S801か、シンプルなA-S501、とか。

・・・つう前向き議題は、後でゆっくり考えるとして、目先の問題「音楽が聴けない」をどう解消するか、です。はい、答えは決まっています。ここ数年、電源も投入されず哀しき死蔵品となっていた、SANSUI(サンスイ)のプリメインを復活させるのだ。これじゃあ!

AUDIO_06.jpg
ブラックボディが誇らしげな名機、AU-α607DR、であります。カタログ写真は以下。

AUDIO_01.jpg
発売開始年の1991年に、私はこのアンプを購入しました。いやはや、31年も前ですよ。はたしてAU-α607DRはソナスのスピーカーをちゃんと鳴らしてくれるか?つうか、それ以前に電源入れて大丈夫か?と一抹の不安がありますが、悩まず、いってみよう!

ん?

音が出ない。やっぱりダメか、30年前のアンプじゃ・・・と思っていると、プッと小さな音がしてスピーカーから音楽が流れ始めました。CDは今年発売された、アリーナ・イブラギモヴァさんの弾くメンデルゾーンのヴァイオリン・ソナタ。ガガガ雑音が無いのは当たり前として、このまったりした音色が、なんとも素晴らしいじゃないか!

arina01.jpg
いまは無き山水電気(2012年に破産)。しかしレガシーたるSANSUIの名機プリメイン・アンプは30年の歳月などどこ吹く風、過不足なく、音楽を私に届けてくれるのでありました。

ちなみに「サンスイ」ブランドを引き継いだドウシシャさんもライセンス契約終了となり昨年(2021年)、サンスイブランド製品の生産終了だそうです。最後はちょいと寂しい話になりましたが、以上、我が家で起きたオーディオ騒動の顛末でございました。ちゃんちゃん。

nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 4

nimke

おお、サンスイ。いいですなあ。
ちょうど、いま「コバヤシアイミ」アンド「ソリタキョウヘイ」のデュオ、連弾放送の録音を聴いていたところでした。実に、「コバヤシアイミ」はんは、素晴らしい。ソリタはんも、そこんとこ、よー理解してはって、その連弾の妙味が・・・
って、ハナシがずれて、スンマせん、
要するに、当方、ずっとサンスイAUα907で聴いてるんです。昔、安売りしてたときに、二台購入して、その一台。
本来、タンノイのスピーカーと組み合わせ、真空管アンプデンオンを鳴らしていたのでしたけれど、
何度も引越ししているうちに、いつのまにか、サンスイAUα907で、ここんとこ20念余り過ごしてます。
一台は故障して鳴らなくなったまま、机の下でゴロンですが、修理したほうがエエですかなあ。
by nimke (2022-05-07 16:29) 

もっち

こんばんは、ソナス・ファベールのスピーカーいいですね~
サンスイの607DRはセカンドシステムで使ってます。ボーズの201Vでロックや女性ボーカルを鳴らしてます。
ちなみにもうすぐヘイルストームの新作出るそうです。
by もっち (2022-05-07 21:21) 

門前トラビス

To nimke様、コメントありがとうございます。
おお、AU-α907ですか!OUTセレクトSWが現在主流のロータリータイプではなく、押しボタンで並んでいるやつですね。それも2台とはスゴイですなあ。
修理はどうなんでしょうか、さすがに80年代発売のマシンは部品入手が難しそうですが・・・。
ワタクシもプリメインを新規購入する前に、DEMONのPMA-2000を、ダメ元で修理に出すことにしました。昨年、CD/SACDプレーヤーが見事に復活したので二匹目のドジョウを狙ってみます。
by 門前トラビス (2022-05-15 16:52) 

門前トラビス

To もっち様、コメントありがとうございます。
当方保有スピーカーはソナス・ファベール製といってもガルネリやクレモナのような高級品ではないので、音はそれなり(=価格見合い)であります。ただし長年聴き込んで耳に馴染んだためか、音色はひじょうに気にいっております。憧れの音としては名機エレクタ・アマトールですが、老後資金を無駄に使わないよう我慢我慢であります。
サンスイのアンプは1980年代に大人気でしたね。当方、社会人になって数年経ったとき、ミニコンポを卒業するぞ!と勇んで揃えたのが、α607DR+ダイヤトーン密閉型スピーカーでした。なんとも懐かしい時代です。
ヘイルストームのニューアルバムは先週発売ですね。CDショップにいったところ、シューベルトの八重奏曲(イザベル・ファウストがヴァイオリン)が目にはいって購入してしまい、ヘイルストームは買わずに撤収・・・しかし今月中にはゲットします!
by 門前トラビス (2022-05-15 17:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。