ブラインド・ガーディアンのアルバム「The God Machine」(2022年)を聴いて、ビミョーな気持ちになる日 [ジャズ、ロック、ポップス]

2023年10月。

ここ2週間、ややこしいバイト仕事と、6回の呑み会で頭と体が弱ってしまい、ブログ更新の余裕がありませんでした、スイマセン・・・って当ブログの更新を待つ人はどこにもおらんので、謝る必要もないか。わははは~。

さて、ワタクシ、会社を定年退職して1年と4カ月たち、キツ~い「昔の税金」をそろそろ払い終わり、家計簿によれば収入が支出を上回る月もポチポチ出てきました。プラス収支といったってプラス額=3,000円、でも黒字は黒字なのだあ!今日も勝った!って、誰にだよ?

嬉しくなったワタクシは、呑み会で新宿に出たついでに、新宿FLAGSにあるタワーレコードへ突入、買いぞびれていたヘヴィメタルのCDをドーンと購入したのであります。

1984年結成のドイツのベテラン、ブラインド・ガーディアンによる(現時点での)最新アルバム「The God Machine」(2022年9月発売)であります。

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ハイッ!ここからはHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)好きにしか通じないマニアック話になりますんでご了承のほどを。ふふ、良い子は一応、事前エクスキューズじゃよ。

ワタクシがブラインド・ガーディアンを聴き始めたのは、1989年の、2nd(3rd?)アルバム「Follow The Blind」あたりですが、以来30年以上にわたり、彼らの新作CDはほとんど購入しております。てなわけで、一応、ブラインド・ガーディアン愛はそれなりなのです、が・・・

正直申し上げて、ここ20年の彼らのアルバム、悪くはないけど、イマイチやという印象なんです。初期のイケイケ感が薄れ、なんつ~のかなあ~楽曲の良さより技術が勝ちすぎ、みたいな。。。つうわけで、新宿で購入した新作も期待半分、不安半分で聴き始めたわけです。

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CD再生早々にワタクシは唸りました。おお!これだよ、これぞ唯一無二のブラインドガーディアン節だ。曲調といい演奏といい、絞り出すようなヴォーカルスタイルといい、ベテランの変わらぬ雄姿(?)に、まずは安心した次第。

で、アルバムを聴き進めるうち、ほうら、こうなるんだ。なんつうのかな、音楽がココロに引っかからない、というか、す~~っと抜けちゃう感じなんですよ。楽曲が単純だとかいう話ではなく、酷な言いかたをすると、脳にガツンとくるキャッチーなメロディ、フレーズが無いんです。もちろん、そこらの凡百ヘヴィメタルバンドに比べれば、何をとっても高水準なのは間違いないです。でも、ブラインド・ガーディアンですよ!彼らにあこがれてバンドをはじめたフォロワーが山のようにいる凄いヒトタチなんだ。どうしたって高い期待をしちゃうでしょ。

まあ、40年ちかくバンドを続け、こうして新作を発表するだけでも尊敬はしちゃうんだけどね・・・ととってつけたようなプラス評価をしても、スカッとしないワタクシの気持ち。

ちょいと話を変えます。ブラインド・ガーディアンの名盤と聞いてリスナーの多くがチョイスするのは、1992年の「Somewhere Far Beyond」とか、

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1995年の「Imaginations From The Other Side」だろうと思います。

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で、ワタクシ、この2枚を聴きなおしてみました。やっぱりね、名盤と言われるだけあって楽曲が良いのね。メロディが素晴らしい。そのうえ展開が上手く、メリハリがあるんです。ツボを突いてくるので、聴いててワクワクするんですよ。

いっぽう、最新作「The God Machine」。ファンを裏切る作品ではない。まごうかたなき彼らの音楽です。しかし彼らの美点「楽曲の良さ」「展開の妙」がいまひとつ感じられない。だからワクワクできない。

80年代、90年代とは時代が違うよ、あんたの耳が古いんだよ、と言われるかもしれないが、ヘヴィメタルのヒトが老成しちゃいかんと思う。画家シャガールが、晩年、若い頃の自作(のモチーフ)をなぞる否定的な意味での「安定」に入ったことを思い出しちゃう。お~っと、ただのリスナーがエラソーにすいません。

ところで、ワタクシが最も愛する、ブラインドガーディアンのアルバムについて申し上げましょう。ずばり一択です。

2002年の「A Night at The Opera(オペラ座の夜)」であります。タイトルからして、Queen大好きのバンドメンバーの心意気が伝わりますなあ~。

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このアルバムを、フェイバリットに挙げるファンはおそらくワタクシだけと思います。ProToolsによる96トラックの多重録音、結果、やり過ぎでボッタリふくらんだ音響の中、ガツンガツンと腹に響くドラムとベース、脈絡なき乱痴気騒ぎのような展開、軍隊調のコーラス・・・そのどれもがワタクシのツボであります。アンソールの絵のようなジャケット画もサイコーだ。いやあ、誰が何と言おうと、好きなんです、このアルバム。(なお、Queenの「オペラ座の夜」も大好きですよ)。

あと、前述したアルバム「Somewhere Far Beyond」(1992年)も好きですが、理由は、ボーナストラック(11曲目)に、Queenの名曲「Spread Your Wings」(1971年)のカバーが入ってること。フレディ・マーキュリーによるオリジナルヴォーカルは素晴らしいけど、ハンズィ・キュルシュの歌うカバーバージョンも大好きなのであります。血管切れそうな、歌詞を叩き付けるような歌唱がダイレクトに脳にガツンときますなあ~~。

では、最後に、Queenによるオリジナルの「Spread Your Wings」のPVをどうぞ。なんで冬の屋外で撮影したんでしょう?寒そうだよな、風邪ひくよな・・・って、締めは、Queenかよ!と自分にツッコんで本日は以上!



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