映画「ライトハウス」。ウィレム・デフォーさんの怪演もすごいが、それ以上の名演をしたのは。 [映画]

2021年8月。

3週間ほど前、ミニシアターで映画を拝見しました。2019年アメリカ・ブラジル合作の「ライトハウス」であります。

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出演するのはコワモテ演技派俳優ウィレム・デフォーさんと、「TENET」で素晴らしい活躍をされた(トワイライトシリーズのヴァンパイアのほうが有名かな?)ロバート・パティンソンさんであります。

娯楽映画、ではなく、完全アート系ですね。画面サイズはいまどきお目にかかれない「横1:縦1比」の正方形。カラーではなくモノクロつう点にも、監督のこだわりが感じられます。

ストーリー説明は手抜きして、Yahoo映画から拝借いたします(すいません)。

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1890年代、アメリカ・ニューイングランドの孤島に灯台守としてベテランのトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と経験のない若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)がやって来る。彼らは4週間にわたって灯台と島の管理を任されていたが、相性が悪く初日からぶつかり合っていた。険悪な空気が漂う中、嵐がやってきて二人は島から出ることができなくなってしまう。外部から隔絶された状況で過ごすうちに、二人は狂気と幻覚にとらわれていく。

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・・・とまあ、こうゆう話でした(コピペしただけで、スイマセン)。

食糧が尽きていくなか、精神を病んでいく(?)二人の関係は、振れ幅を増していきます。あるときは相手に甘え、あるときは酒に酔って踊り、あるときは恫喝し、罵倒しあう、またあるときは許しを乞う・・・と目まぐるしい展開に、観客が置いてきぼりになる感なきにしもあらず、です。が、「人間のココロの闇」「狂気」を描こうとすれば、こうした剥き出しの訳の分からなさ、になるのも必然であり、そのドロドロっぷりやシュールさは、私の好むところであります。

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たとえは妙ですが、映画全体の粘り気から、勅使河原宏監督「砂の女」や、新藤兼人監督「鬼婆」といった、1960年代の日本映画を思い出してしまったワタクシであります。ちょっと違うか。

さて、この映画の見どころといえば、なんたってウィレム・デフォーさんの怪演でありましょう。お顔ドアップで長台詞を、歌うように叫ぶように語りきるお姿は、まさにシェイクスピア劇のリア王やオセロです。日本人なら吉田鋼太郎さんや市村正親さんしか出来ない芸当であります。デフォーさんの、熱すぎる芝居だけでも、ワタクシとしては「この映画、観て良かった!」と思ったくらいです、ほんと。

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しかし。世の中には、上には上があるものですなあ。デフォーさん以上の、ぶっとんだ演技をご披露してくれたのが、なんと!この方であります。

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そう、海鳥さん(カモメかな?)です。人間を拒否する「荒海」を象徴するように、ロバート・パティンソン演じる若手の灯台守に、攻撃的姿勢を見せるのが、この鳥さん。アップの顔がめちゃ怖いし、ぞっとするほど嫌なことをしちゃうんです。いったい、どうやって鳥さんを仕込んだのか??

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ゆえに「最優秀アニマル俳優賞」は海鳥さんに決定!・・・って、なんか話がぶれた。そういやあ、今年観た映画のなかで、この鳥さんに対抗できる演技派がいましたね。「ブラック・ウィドウ」でレイチェル・ワイズが飼っている豚さんです。あの「死にそうになる演技」は、けっこう凄かったですよね。おっと、さらに話がぶれた、失礼。

では、そろそろ記事を終わりたいので、締めに「ライトハウス」予告編を貼り付けておきます。口直しにご覧ください。本日は以上!


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