稀代の名チェリスト、アンナ―・ビルスマさんが85歳で逝去されました。 [クラシック音楽]

2019年7月。

クラシック音楽の演奏家で、押しも押されもせぬ大御所の訃報がはいってきました。

1934年生れ、オランダ出身のチェリスト、アンナ―・ビルスマさん(Anner Bylsma)が、7月25日にお亡くなりになったとのこと。享年85歳。

バッハ作品をはじめとする18世紀以前の音楽を、当時の楽器(ピリオド楽器)を用い、当時のノン・ヴィブラート奏法で演奏する、いわゆる「古楽器演奏」を、アーノンクールさん、レオンハルトさん、ブリュッヘンさん、ホグウッドさん(いずれも故人)らと牽引してきた、その道の第一人者であります。

こうした原点回帰運動が「正しいか・正しくないか」は別として(というか、それを論じ始めると話が終わらなくなる)、ひとつ間違いなく言えることは、ビルスマさんの弾くチェロには、常に

魂がこもり、音楽の喜び、ひいては生きる喜びを与えてくれた

ということであります。それは、楽器がピリオドかモダン(現代)か、とか、使っている弦がスチール(金属)かガット(羊腸)か、といった物理的差異では断じてなく、ビルスマさんの、広い見識と熱いスピリッツが音楽に、活き活きとした生命を吹き込んでいた、ってことです。

たとえば、チェロ音楽の頂点ともいうべきバッハ「無伴奏チェロ組曲(全6曲)は、私が苦手とする楽曲ですが、ビルスマさんの1995年録音だけは例外的に大好きなのです。(ちなみに、この録音で、ビルスマさんは、モダン仕様のチェロに、ガット弦を張るというフレキシブルな対応をされています。その効果は聴けば分かります)。

柔らかく寄り添うような音色、気持ちのこもったメロディの歌わせ方、細かい節まわし・・・どれをとっても深い。深すぎます!

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おっと、話が先走ってしまいました。ビルスマさんのご逝去を知り、ワタクシ、自宅CD棚から最初に出したのは、95年発売の「アンナ―・ビルスマの世界」というディスクです。

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その時点(1995年)で、30枚近いディスコグラフィーを誇っていたビルスマさん。「アンナ―・ビルスマの世界」はそれらの録音から、美味しいどこ取りした入門用CD(当時1,000円)です。バッハはもちろん、ボッケリーニ、モーツアルト、ベートーヴェン、ライヒャ、シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス・・・と時代も様式も違う作品を自在に弾きこなす、ビルスマさんのレパートリーの広さに改めて感嘆しきり、です。

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あらためて自宅CD棚を眺めると、自分でも驚くほど、たくさんのビルスマさんの録音を買っていたんだなあ、と気づいた次第。どうせ誰も質問してくれないので、勝手に自分から、好みのCDを紹介しちゃいましょう。

1992年録音のボッケリーニ(1743~1805)のチェロ協奏曲集です。ボッケリーニを高評価していたビルスマさんだけあって、演奏に作曲家への愛が満ちており、終始一貫攻めまくっている、という印象。その熱さがたまらんのです。

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次は、ビルスマさんのチェロが主役ではございませんが、じわわーっと染み出る「味」がたまらない、モーツアルト(1756~1791)の超名曲「クラリネット五重奏曲」、ヴァイオリン・ソナタを編曲した「クラリネット四重奏曲」、そして「ケーゲルシュタット・トリオ」を収録した1枚です(1992年録音)。名手ナイデックさんのクラリネットも素晴らしいけど、ビルスマさん率いるサポートのラルキブデッリが良いシゴトをしており、うっとりと音楽に身を委ねる、てえのは、こーゆー演奏を聴いたときに使う言葉じゃ、と申し上げたい。

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話はまた大バッハ(1685~1750)に戻ります。ビルスマさんの演奏解釈(使用楽器の選定センス)が光った、J.S.バッハヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集」。ずばり、ビルスマさんならではの名演ですなあ。全体暗めの「無伴奏チェロ組曲」より、カラッとしているこちらのほうがワタクシは好きです。

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最後の一枚。シューベルト(1797~1828)の大曲「弦楽五重奏曲 D956」であります。ピリオド楽器ならでは、のストレートな音が力強く響く一方で、弱音部の細かなニュアンスはお見事!の一言に尽きます。

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すっかり長くなってしまいました。名録音を数多く残し、ワタクシに音楽の楽しみを教えてくれた名匠、アンナ―・ビルスマさんに深く感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました!


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世間で流行りのネタに、たいして興味はないんですがねえ・・・。 [雑感]

2019年7月。

ふだん観ないTVのワイドショーなるものを、ぼやっと観ておったところ、驚いたことに今一番の話題つうのが、芸人闇営業問題から拡大した吉本興業の内紛?バナシなんですねえ。

たしかに先般の参院選はつまらんかったし、国交・改憲・少子化・格差など種々問題は行先不透明だし、クスリで逮捕の芸能人ネタに飽きたしぃ~ほらさあ~野次馬的に無責任に騒げるネタ、なんかないのぉ?つう大衆欲求を満たすに足る事案なのでしょう。しかし、しょせんは「ある会社」の内輪モメであって、コクミンの誰もが、どーでもいいハナシじゃん、と感じる低温体質のワタクシです。ワイドショーネタは苦手ながら、いったいナンなんだ、いまの日本は・・・と上から目線でプチ憂いた次第。

そういや、ひところ騒ぎになったタレントの不倫ネタにしたって一般の国民に、直接は何の関係もなく、単なる下世話バナシですわね。要は、ワイドショーやらネットやらが、目くじらを立て声高にあげつらう話題なんぞ、しょせん、そんなもんってことっすか。あはは。

それにしてもですよ。吉本興業の件で思うのは(と私もけっこうノリノリじゃんか)、会社の内情だの、給料への不満だの、挙句にトップは退陣しろ!だのを、その会社に所属する芸人さんが、SNSやTV番組で臆面も無くバンバン発信しちゃって良いのでしょうか。それって、どーなんでしょう。これまでの理不尽に耐え抜き、ついに堪忍袋の緒が切れた!って経緯かもしれないけど、義憤ゆえの発言というよりは、グチや恨み節のニオイがしますわね。

まあ、言論の自由はニホンコク・ケンポーで保証されてる(らしい)し、民放テレビ局は視聴率至上主義じゃけん、このネタ逃すまじと火に薪をくべてワッショイも分かるんですけどね、術中にはまるのが関係者のみならず、世間の一般人つう有様が不思議といえば不思議じゃよ。

いやまてよ、赤の他人の一挙一動やコメントに対して、ほうら出た!とばかりに食らいついて、あーでもない、こーでもないと「持論」をぶるのは、すこぶる愉快で、ストレス解消に最適なのかもしれない。うーん、そうだ、そうに違いない。これは勉強になりました。

そういえば、反論ばかりじゃ芸がない、とばかりに、良いことを言ったと「世間が認めそうな」意見に、そうそうオレも同じことを思ってたんだ!と迎合・便乗のパターンも見うけられますな。心のどこかに、他人から褒められたい・認められたい、その裏返しで他人を褒める・認める、という人間心理が垣間見えます。やったぜ、オレも一枚加わったぞぉ、みたいな。嗚呼、自己愛と虚栄心・・・。

すいません。興味の薄い話題で、無理に文章に書いたのでグダグダになっちゃいました。本件、私にとっては、ホント、どーでも良い話なのでした(なら書くなよ!ってことですね。反省)

例によって収拾がつかなくなったので、フランスの皮肉屋おじさんの以下の言葉で終わりましょう。

虚栄心がしゃべらせない時、人は寡黙になる (ラ・ロシュフコー)

ワタクシも、このあたりで寡黙になることにしましょう。ちゃんちゃんちゃん。

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ブラームス ヴァイオリン・ソナタ全集。アリーナさんとセドリックさんの名コンビによるCDのリリースが待ち遠しい! [クラシック音楽]

2019年7月26日(金)。

1か月前、右わきの肋骨を折るボケをかまし、いまだ痛くて熟睡できない日々です。肋骨と胸骨の骨折は過去3回ありましたが、当時(20代の頃)は放置しておけば2週間で痛みはおさまったもんです。しかし50代も半ばになると快復力が昔の半分以下のようで、嗚呼、痛い痛い。年をとるって嫌だねえ~。

ま、これも「拷問の痛みに耐える訓練」と思えばどうってこたあねえぜ・・・ってお前はどっかの国の諜報員かっ!とノリツッコミ。

いや、今日は、こんな小ネタを書きたいわけではなかった。クラシック音楽のハナシです。

ニンゲンはワクワクする気持ちを忘れちゃいけない、なーんて言いますが、現時点の、ワタクシのワクワク・ネタといえばまず、これでございます。

ブラームス、ヴァイオリン・ソナタ全集のCD。2019年8月15日(木)に国内盤が発売予定!

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同曲CDを、すでに3セット保有していますが、ゼッタイに本物件は買わねばならない!とココロに誓うのであります。

なぜなら、奏者がワタクシの愛するロシア美人、アリーナ・イブラギモヴァさんだからです。そして、アリーナさんがヴァイオリンを弾くとなれば、ピアノは当然のようにセドリック・ティベルギアンさん。

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この黄金コンビは、ワタクシが当ブログで絶賛を続けてきました。ヴァイオリンの音色を表現する誉め言葉に「ビロードのよう」な~んてのがありますね。アリーナさんの音色は、ビロードどころか、木綿のごときザラッとした味わいであって、その音色を武器に、余計な装飾を配したフレージングで、彼女は上っ面ではない美学と楽曲解釈をご披露します。聴くたび毎度、ブルっと震えるワタクシなのです。録音も良いですが、実演だと、さらにその素晴らしさが実感されワタクシは骨抜きなんでございます。

過去記事① 2013年、ベートーヴェンのソナタ(王子ホールにて)→記事ここ

過去記事② 2016年、モーツァルトのソナタ(王子ホールにて)→記事ここ

過去記事③ 2017年、シューベルトのソナタ(名古屋にて)→記事ここ

というわけで、8月15日のブラームスのCD発売がめちゃ楽しみ!なんであります。正直いうと、ブラームスさんのヴァイオリン・ソナタは、交響曲や他の室内楽曲に比べ、それほど好みではないのですが、アリーナさん&セドリックさんのコンビとなれば話は別だぜえ。おお、出たぞ、贔屓の引き倒し!

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ちなみに、本CDは「輸入盤」はすでに販売されています。でも、日本語の解説文が入っていないのでパス!最近は英語を読むのが面倒くさくって・・・。昔は、辞書を片手にドイツ語解説に挑んだと思えぬ横着っぷり。ま、肋骨が折れて故障者リストに入っているワタクシですのでご勘弁いただきましょう。

本日は以上。チャオー。

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鹿児島県の志布志(しぶし)。「うなぎの駅」で、うなぎを食べられなかった痛恨ミス! [旅]

2019年7月24日(水)。

2泊3日の九州出張を終え、さきほど千葉県の自宅に戻りました。今回の出張は、シゴト現場が宮崎県で、宿泊ホテルが鹿児島県でした。

さて、今日のお題は、鹿児島県志布志(しぶし)の「うなぎの駅」なる施設で、美味そうな鰻飯を目前にしながら食べられなかった、塗炭の苦しみ、覆水盆に返らず、神も仏もナイアガラ・・・つう顛末を書き散らかします。舞台となった志布志市の位置は下地図を参照ください。

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宮崎県串間市の山奥で、作業を終えたわれわれ4名。途中のコンビニで買った弁当などを食べて腹を満たすと、Sさんの運転するレンタカーで志布志のビジネスホテルへ向かったのであります。

その移動途中。道のわきに「うなぎの駅」なる看板を見つけて、つい反応。導かれるまま到着したのが、ここです。

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建物の上には、うなぎのイラスト看板が掲げられている。うなぎ=静岡県浜名湖、なる世間の思い込みを打破すべく、生産量日本一を誇る鹿児島県の、某業者さんが、うなぎ販売センターを作ったわけですな。

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穴に顔を入れて写真を撮る、観光地でお約束の看板を発見!店舗に入る前に、これをやっておきましょう。

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うーん、我ながらナイス・・・って、57歳にもなって、こんなことしてていいのかな、オレ。

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いよいよお店に入ります。高まる期待。販売店舗には、うなぎがどっさりと売られており、鹿児島パワー、恐るべし!と唸った次第。うなぎ以外の海産品も充実していて、ワタクシが食いついたのは大好きな「からすみ」です。このサイズで、2,000円は絶対に安い!ううむ、なんつう楽しい施設なのだろう。

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併設のレストランをちらりとのぞくと、広々、すっきりしております。

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もちろんメニューは鰻メインのお祭り状態。。

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ひつまぶし、うな重、鰻丼・・・どれも美味そうだわ。無料配布のうちわにも食欲をそそる写真がドドーンと掲載されております。「日本一のうなぎ処 鹿児島」という添え書きがリアルに感じてしまうなあ。

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ああ、食べたい!鹿児島県のうなぎを、思いっきり!

と、精神は完全にうなぎオリエンテッド状態でありますが、ここで痛恨のミス。そう、つい数十分前にコンビニ弁当を食べたばかりで、つまり満腹なのであり、とてもうなぎを食べられません。ココロはソレをもとめようと、体がソレを許さない、なんという残念なオチでありましょう。

汚れちまった悲しみに今日も風さえ吹きすぎる by 中原中也・・・なぜ今それを引用?と自分にツッコミ。

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うなぎの駅で、うなぎを食べられなかった、つう寂しい現場レポート、以上でございます、とほほーーー。

いや、待てよ。これって、次回出張時の楽しみが残った、と、ポジティヴ思考すればよいのだな。よし、次は、うなぎの駅で思いっきり「ひつまぶし」を食べるぞオオ~とココロに決めたワタクシでありました。シゴトより、うなぎを優先つう本末転倒に陥らないよう注意しつつ、次回出張が楽しみですぜ、ムフフフ。

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営業マンT氏の慰労会を、中華料理店で開催したハナシ。 [宴会、呑み会]

2019年7月。

2週間ほど前のこと。ワタクシの働く会社の営業マンに、いかにもシゴトが大変そうで、放っておくと無断欠勤して四国遍路に出かねないT氏がおります。彼の「慰労会」を開催した、つうハナシであります。

ワタクシはT氏とはシゴトで直接は関わってはいませんけど、彼が日々、あちらの国こちらの国と海外を飛び回り、その出張目的がヤヤコシイ業務ミッションであると知っておりまして、ま、そーなると、同じフロアで働くワタクシとしては、T氏に酒でも呑んでいただき、憂さ晴らし、つうか、ガス抜き、つうか、要するに「世の中、ツライことばかりじゃないよ」と申し上げたいつう心温まるハナシであります。

・・・と良いヒトぶってみましたが、コレ、とってつけたような名目でして、ありていにいえば、ワタクシが酒を呑みたいだけ、なんですね。ま、酒の肴にT氏の苦労話でも聴こうじゃないの、つうノリであります。

会場は、港区芝5丁目にある中華料理「慶珍楼」さん。メンバーは主賓T氏を含めて5名であります。

早めに店についたワタクシと若手2名(Nさん、I君)は、主賓T氏の到着を待たず宴会を開始。紹興酒の瓶を掲げるワタクシであります。

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料理は、定番の麻婆豆腐ほか2品をオーダー。

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呑み始めたばかりなのでエンジンがかかっていないI君とNさんであります。

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10分ほどして現れた、一応の主賓T氏。どうよ、この楽しそうな表情!

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ホント、何がそんなに楽しいのか。もしかして仕事が大変過ぎて、思考回路が吹っ飛んでしまったのでないか?隣にいるNさんは「もらい笑い」ってやつですかね。

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なぜかリュックをしょったまま、先輩営業マンのMさんにからんでいく謎の行動・・・。

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時間は進んで2時間後。慶珍楼さんから撤収すべく、店のおねえさんに会計をお願いしていると、右脇から顔を出し無理やり写真に写り込むT氏。うーん、こやつ、やはり壊れかけているな・・・。

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当然のように、5名は、このあと2次会(ビールとカクテルの店)へ移動し、さらに、T氏、Nさん、ワタクシの3名は3次会へと展開であります。

都営線の三田駅から伸びる飲み屋街=慶応中通り、の居酒屋へ入ったところ、うわあ、入店してから気づいたのですが、ここ、居酒屋ではなく、ジンギスカンのお店、ではないか!さすがに、3次会でジンギスカンは無理でしょ、というワタクシの意見など関係なく、NさんとT氏は、ジンギスカン鍋を前に、ビール中ジョッキで乾杯してるわ・・・元気やなあ。

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そのうえ、ラム肉を注文、しっかりとジンギスカンを堪能しております。ここでも、T氏の笑顔がはじけております。

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うーーん。彼の終始陽気な言動・立ち振る舞いは「仕事で疲弊した男」からは、ほど遠いものであり、

T氏の慰労会、という呑み会の開催主旨は「名目だけ」という結論でありました。ま、いいや、こちらとて、そんな名目は、はなっから一顧だにしておりません。ただ酒を呑みたいだけ、なのだから。。。本日は以上であります。プシューーー。

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2019年、きのこシーズンが本格的に開幕!であります。 [きのこ]

2019年7月20日(土)。

きのこウオッチング・シーズンが、本格的に開幕だあっ!

と、天にも届け、とばかり、千葉県市川市、国府台(こうのだい)の林のなかでワタクシは叫んだのであります。

気温は30℃を超え、夜中に雨。高温多湿で人間にとっては不快極まりない状況が、きのこたちを活性化させるのであります。こーゆータイミングを逃さず、林に分け入り、手足、顔面、首周りを蚊に刺されボコボコになろうと、きのこ観察を断行です。刺された痕こそが男の紋章(by 高橋英樹さん)であり、男の勲章だあっ・・・♪ ツッパルことが男の~たったひとつの勲章~(by 嶋大輔さん)。

いや余計な能書きと小ネタは良いから・・・と自らを律しハナシを進めましょう。

早朝です。薄暗くってちょっと怖い雰囲気の林の小道を、ジーッと周囲に目を凝らしながら歩くこと2分。おお、あれは・・・。

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ワタクシが「ホットケーキ」と呼んでいるイグチ科のきのこ。汚れ、虫食いが一切なく、これ以上求めようがない美品であります。出たばっかり、ですね。やったぜ!

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かさの直径は13センチ。超大物ではないけど、十分に満足できるサイズ。ちなみに可食です。が、ワタクシは「観察」目的ですので、キャッチ・アンド・リリースならぬ、ウオッチ・アンド・リリース、採取しないのが流儀です。

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試合開始のとたんに先頭打者ホームラン!という流れです。こーなると気分が楽ですなあ。きのこを探す「目」にも余裕ができるってもんです。ほーら、次を見つけたぞ。

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良いサイズのベニタケ科きのこ。かさの直径は14センチ、クサハツの仲間でしょうか。この種は、かさが上開きの円錐形(じょうご型)になっているため、上に落ち葉や土が乗っかって見栄えが悪くなりがちですが、本物件はかなりきれいです。嬉しいねえ~。

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こちらは小さめサイズのきのこ。全体の茶色と、かさの同心円模様から、チチタケかな~、ヒジリタケかな~、などと悩むのも楽しいですね。

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さあて、次は、大本命のご登場であります。

猛毒ドクツルタケ。別名「死の天使」と呼ばれる美しき殺し屋であります。純白のツバ(スカート)が、まあなんと色っぽいことでしょう。

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高さ11センチの中サイズ。人間でいえば背筋がすっと伸びたスッキリしたお姿、それが、きのこ好きのココロを幸せで満たすのであります。

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すぐ近くには、デビューしたてのドクツルタケの子供が、つやつやした頭を見せております。かわいいねえ~。

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ということで、2019年も、ついにこの日が来たあ~と大興奮の、きのこ出没デイでありました。ご近所きのこウオッチングはやめられませんナ~。以上です、ちゃんちゃん。

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今週の楽しかったコト(絵日記風) [日常]

2019年7月19日(金)。

今週の平日(7月16日~19日)は大阪出張→帰京→熊本出張と旅続き。ヘヴィーなシゴトではなかったけど、歳のせいか心身が疲れ気味です。まともな文章を書けそうにないので、写真メインに一週間の楽しかったデキゴトを絵日記風に並べていきます。

7月15日(月・祝)。自宅から徒歩15分の市川市国府台(こうのだい)球場で高校野球を観戦。千葉大会であります。

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ワタクシ、それほど野球好きではありませんが、在住する市川市の高校が出るらしいので応援しよう、と思い立った次第。ワタクシの応援により、トントン拍子に甲子園出場・・・は無理かなあ。

しかし!球場についてみると、対戦カードは千葉市と鎌ヶ谷市の高校(千葉西 VS 鎌ヶ谷)で、市川市ではなかった。あれ?と瞬時困惑したものの、なんのことはない、大雨で前日の全試合が中止になったため、日程がずれこんだわけです。球場まで来て帰るのもナンなので、三塁側内野席で試合を拝見しました。

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地方大会の1、2回戦ですと、大差でコールドゲームもけっこうありますが、ご覧のようにシーソーゲームの大接戦。

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最終的に、7対6、で鎌ヶ谷が千葉西に勝利、という結果でありました。高校生の皆さん、頑張っていたねえ~。応援の皆さんもお疲れさまでした。良い試合を観せていただき、ありがとうございました。

7月16日(火)。長く雨が続いたので、アレが出るに違いありません。アレ、とは、きのこのこと。ワタクシが愛する美しき猛毒きのこ=ドクツルタケを求め、早朝の林を探索です。おお、出ました~!カサが開ききっていない幼菌ながら、美形のドクツルタケです。純白のカサ、ツバ、柄、汚れも傷みもない逸品であります。嬉しいなあ~。

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7月17日(水)。大阪出張。打合せを終え、JR新大阪駅で、東京行きの新幹線を待つあいだ、同行A君と地下街居酒屋で日本酒をチョイ呑み。選んだ関西地酒は可もなく不可もなし、でしたが、「和牛のローストビーフ」が美味くて、ちょいと感激でしたねえ。

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7月18日(木)。熊本出張。熊本市街に着いた夜7時ころ、バッチリのタイミングでゲリラ豪雨に襲われ、全身ビショビショになりました。ひええ。晩飯は、繁華街で酒場を眺め・・・といきたいけど雨がすごいので、ホテル裏手、直近(徒歩10秒)の居酒屋へ入店します。熊本に来たからには、オーダー必須の「馬刺し盛合せ」。間違いなし、の美味に、何もいう事はございません、はい。

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7月19日(金)。朝5時に起床し、ホテルの窓から外をみると雨はすっかり止んでおります。そうなれば早朝散歩を兼ねて熊本市街の店チェックであります。熊本でのシゴトは今後1年以上続きますので、こーゆー機会に、良さそうな店を見つけリストアップしておくのは重要です。ネットの飲食店サイトの評価を信じないワタクシ、自分の脚と目で情報収集であります。

次回、熊本にきたときに必ず行くぞ!と思ったのは「稲穂」さんというお店。茶碗蒸し本舗、という文字に、興味津々であります。肉でも魚でもなく、串揚げでも鍋でもなく、茶碗蒸しですよ、茶碗蒸し!すごくないすか?

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世の中にはニッチなツボを突くお店があるんだなあ、と感心しつつ、このお店で、茶碗蒸しを満喫する日がいまから楽しみであります。

以下蛇足です。7月19日、昼ご飯を食べたお店にあった懐かしい品。久々に遭遇したダイヤル式の黒電話です。この落ち着いたたたずまいを見よ。スマホは論外として、プッシュボタン式の固定電話の安っぽさに比べて、黒電話の放つ重厚な存在感はどうよ。ハハーッとひれ伏すワタクシでありました。本日は以上!

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3連休の2日目。シフさんの弾くシューベルトを、じっくり聴き込んだのであります。 [クラシック音楽]

2019年7月14日(日)。

3連休の2日目です。関東南部は終日雨で、高校野球の千葉県予選は早々に試合中止が決定しました。チバテレビの野球中継がなくなったので、本日はオーディオ部屋にこもって音楽三昧を決め込んだワタクシです。

朝から晩まで音楽を聴ける、となれば、待ってましたとばかりに棚から出すのはこのCDであります。

ハンガリー生まれのピアニスト、アンドラーシュ・シフさん(1953年~)が弾く、シューベルトのピアノ・ソナタ全集(CD9枚組)であります。

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1988年~1992年に、シフさんが30代で録音した音源です。収録曲はD960までのピアノ・ソナタに加え、即興曲(Inpromptus)D899とD935、楽興の時(Moments musicaux)D780、さらには舞曲(計18曲)まで網羅するテンコ盛りの内容。CD9枚のうち、7枚が70分超の長尺で、ゼンブ聴きとおすのに12時間ほど費やしました・・・ぷはあ。

ここまで徹底しているのに、名曲「さすらい人幻想曲」が収録されていなのはなぜか?ワタクシにはサッパリわからんのです。ま、そこには大人の事情があったのでしょう・・・ね、DECCAさん?

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前置きは良いとして、ずばり、シフさんの演奏は素晴らしい!(語彙貧困で失礼)

現在は分からんですが、当時(1980年代~90年代)のシフさんへの評価は判で押したように「端正」「知的」「バランスが良い」といった類で、言い方を変えれば、上手いけど没個性の優等生、みたいな否定的ニュアンスがありましたっけね。こうしたマイナス評価は、30代にして大手レーベルDECCAと契約し、モーツアルトやシューベルトの全集をバンバンとリリースしちゃうシフさんの才能へのヤッカミが大きいのでしょうが(クラシック音楽ファンを自称する輩の偏狭ですわな)、思うに、シフさんのお顔が柔和すぎるのも一因か・・・と。

ほら、どうみても、性格温和な好青年という風貌であり、エキセントリックな演奏など思いもよらないよ・・・と。

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世間迎合タイプのワタクシ、恥ずかしながら、シフさん=微温的演奏つうドグマにとらわれ、目が(耳が)曇っておりました。深~く反省であります。

今回、CD9枚を通しで聴いた限り、シフさんの弾くシューベルトは、そんな簡単に評価を下せるものじゃなかったわけです。

モダンピアノの特質を活かした振れ幅の大きい表現。とくに弱音の繊細さは、ピリオド楽器では不可能な(楽器特性により)表現でありブルッと震えちゃいます。そして、どの一音一音も明晰で、昨今流行りの「ぬくもり」とは対極の、どちらかといえば金属的なカッキーン、という響きであり(録音にも因るでしょうけど)、すんごいスッキリしちゃうんですね。

昨今、シューベルトの晩年のソナタD959(20番)とD960(21番)が人気でして、感情どっぷり、の演奏が意外に多いのです。D959の第2楽章など、聴いているうちに死にたくなるようなダークネスが漂ったりしますが、ま、その方向性を否定はしませんけど、シフさんのように感情に耽溺せず、ある意味クールに弾きこなすのもアリですよ。つうか、感情移入し過ぎないほうが、むしろシューベルトの音楽の美しさ、喜び、哀しさを味わえるってもんです。

ハナシが長くなりますが、CD9枚の中で、もっとも感動した楽曲について、です。CD3、トラック6~9の、

ピアノソナタ、ニ長調、D850(17番)であります。

この曲、長いうえに、とりとめなく、シューベルトのピアノソナタの中では低評価の極みでしょう。しかしワタクシ、今回、シフさんの演奏で、うわあ、こりゃ素晴らしい!と開眼しましたね。第2楽章の、うつろう機微・・・なんたる世界観であるか!酒も呑んでないのに、脳内ドーパミンで興奮、酔っぱらってしまった次第。

そしてCD9枚目。全集最後を飾る楽曲は、即興曲D935(4曲)。あまりにポピュラーなこの曲集も、お約束どおりに流すのではなく、温和な(お顔の)シフさんも、やるときはやるぜ!的に、エモーショナル強い打鍵で、心にズンと音が響いてきます。目がウロコ、の即興曲なんであります。

以上、シフさんの、シューベルト演奏を満喫した至福の12時間、CD9枚組でございました。

さてこうなると、シフさんが現在、新録音(再録)に挑んでいるフォルテピアノを使ったシューベルトのソナタ集も買わねばなるまい!とココロに誓うワタクシ(現時点で2組、4枚がリリース済み)。そして本丸は、11月の来日公演ですね。ベートーヴェンのピアノ協奏曲(全曲)の弾き振り、ということで、チケットを買わないわけにいきません。おお、ハナシがどんどん発展するわあ。

まさに温故知新。素晴らしい宝は、自宅CD棚にひっそりと埋もれているんだねえ、という結論でございました。チャオー。

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7月の3連休。日本酒を呑みながら、ドヴォルザークの交響曲全集を聴く気分サイコーの日。 [日常]

2019年7月13日(土)。

15日(月)は祝日「海の日」なので、おお、本日より3連休です。さて、どうする?と考えるまでもなく、そりゃもう、

家で酒呑んで、音楽を聴きまくる!

に決まってます。今年は長梅雨で関東は連休中ずっと曇りor雨とのこと。そんなとき外に出かけたってツマランからね~と、半ば強引に気持ちを家呑みへ誘導するワタクシです。すなわち、「失われた週末」のレイ・ミランド、「フライト」のデンゼル・ワシントン、「ラスベガスをやっつけろ」のジョニー・ディップ・・・って、ここでマニアックな映画ネタを出してどうする。いや、少なくともワタクシは彼らのようなアル中ではなかった。

というわけで日中はおとなしく(?)地元チバテレビで、高校野球の千葉県予選を拝見します。予選1回戦、2回戦はけっこうコールドゲームがあって、本日中継されたマリンスタジアム3試合も、そのうち2試合がコールド。そうそう昨日は、40対0、という試合があったらしい。うーん、いろいろな意味で選手も大変です。

そうこうするうち、時刻は午後4時30分。美味しいお酒をいただく時間となりました。

5月に出張先の札幌で買った千歳鶴さんの日本酒を冷蔵庫から出します(札幌での記事は→ここクリック)。栓のまわりを黒紙と紐でくくってあり、ラベルには「金賞の酒」の文字。ハイグレードであることをアピールしてますね。

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酒などしょせんは個人の好み、と思うものの、「金賞受賞」「〇〇氏、絶賛!」と喧伝されると、ワタクシ、中身が水でも「この酒、うまいっ!」と言っちゃいそう。付和雷同、主体性喪失、烏合の衆、生きる価値無し・・・そこまで言わなくて良いか。

さて、高校野球の予選中継が終わり、ここからは酒のお供は音楽です。CD棚から引っ張り出したのは、このディスクであります。

故ノイマン指揮チェコ・フィルの、ドヴォルザーク交響曲全集(CD6枚組)。

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全8曲が1980年代のデジタル録音。帯に「ノイマン追悼」とあるので、1995年に全集BOXとして再発されたのでしょう(ノイマンさんは95年に逝去)。

ドヴォルザークの交響曲といえば第9番「新世界より」が圧倒的にポピュラーですけど、ワタクシのフェイバリッツは第8番です。弦楽で悠々と始まる第一楽章、冒頭トランペットが高らかに鳴り響く第4楽章!それから第7番ですねえ。曲にみなぎるポジティヴなパワーがなんとも素晴らしい。

ノイマンさんの演奏にはエキセントリックな場面は無く(皆無というべきか)、美メロをとろけるように奏でることもありません(まあ、とろけたいならカラヤン盤を聴けばよい)、しかし良い意味で安定・安心があり、

日本酒のBGMにはピッタリじゃ!

と申し上げたい。あれえ、すっかり音楽ハナシに逸れましたけど、まあ、いいか。この曲、いったいどこへ着地するのだろう、と不安にすらなる交響曲1番、2番、3番あたりを聴きつつ味わう日本酒とて、心地よいのです。もはや金賞受賞など関係なし!酒を呑むほどに幸せだあ(ただの酔っ払いだな)。

ところでホントの酒の肴(つまみ)は、家の者が昨日買った安売りカマボコでして、私のようなNONBEIはこれで十分なんですよ。わははは。

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いやあ、なんて楽しい1日だったろう。酒を呑み好きな音楽を聴き、眠くなったら寝る。

世間には、日々をダラダラ過ごさず、目的意識をもって1日1日しっかりと生きよう!などと一聴すると正論、しかし一面的かつ功利的視点の言説が蔓延しており、それを真に受けた素直なヒトビトが、何かに追われるように勉強し働き、やがて幻滅して心を病んでいく・・・と話を広げ過ぎだ、と思われるかもしれませんけど、そもそも生きる意味や価値やあり方を、一般化・普遍化する企みこそがオカシイのであって、ワタクシなんぞ

好きな音楽を聴き、美味い酒を呑むのが人生の目的じゃ

と改めて胸を張りたいわけです(自慢)。

以上、アルコールの力をかりて、無駄に力んだところで今日はお終い。チャオー。。。

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熊本県菊池の山奥。味処「なかむら」さんの、だご汁定食が辛抱たまらん美味さだったハナシ。 [旅]

2019年7月5日。

熊本県出張の途中で食べた昼食がガツン、とくる美味だったぜ!という自慢話を始めます。1年のうち100日以上を出張に費やす流れ旅サラリーマンのワタクシ、様々な地方で昼飯を食べてますけど、今回出会った品は、かなりハイレベルでございました。それはずばり、熊本名物「だご汁」をメインに据えた、

だご汁定食、1800円也、でございます。おっと悪い癖で、また話を先走ってしまった。まずは今回の出張先。熊本市から北へ30km離れた菊池市の、それもかなりの山奥なのです。

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熊本空港でレンタカーを借りて、深く考えもせず1時間ほど走ると、人家はまばら、店はゼロ、という山間部に入っていました。時刻は午前11時30分。「おいおい、昼飯はどうするんだ!どこで食うんだよ!」とワタクシ、自分の失策を棚に上げ、同乗者HさんとA君を叱責したのであります。そうです、こーゆーときは、ミスを他人のせいにすればよい。親鸞聖人いわく「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」・・・って、なぜその言葉を引用する?

ワタクシの叱責を軽くいなし、インターネット世代のA君(25歳)はスマホを操作、「あ、大丈夫ですよ、ここから4km走るとお店がありますから」と、どこ吹く風。いや、こんな山奥に店などないだろ、つうか、電波が悪くてカーナビが機能してねえし、とイラつく私をしり目にA君のスマホGPS機能に誘導され、着いたお店がこちらです。

「森の味処なかむら」さん。入口が渋いな~。A君の解説によると、きのこ農家さんが作ったお店らしい。なるほど山奥なのも分かります・・・。

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店内は、木のぬくもりを感じる清潔で広々した空間。むむっ、やるな!

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森がみえる窓際の席へ案内いただき、うーーん、なんという癒しの時間だ。。。午後の打合せなどすっぽかして、ここで寝ちゃうかあつうユルユル気分です。

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お店の方の一押しの「だご汁定食」を全員がオーダー。こちらです。どどーん。

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実は、熊本名物「だご汁」の、存在すら知らなかったワタクシ。小麦粉を練った細長い団子と、きのこや野菜を一緒に煮込んだ汁であります。これがまあ実に美味い。さらには、しいたけ煮つけ、固豆腐、温泉たまご、煮豆、オニオンサラダ、のどれもが素晴らしい美味さです。そして、炊き込みご飯(おかわり無料!)のじんわり優しい味わい。

クルマが無ければ絶対に来れない場所ですけど、この味なら間違いなくお客さんは来るであろう。まさに本物の味!であります。で驚いたことに、定食には、上写真のほか地鶏焼きが付いてきます。うほお。

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自分で焼くスタイルが嬉しいね。柔らかさ、しっかりした鶏の味わいがたまりません。Hさんの表情がすべてを物語っておりますなあ。

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ふだんは軽め昼食で済ませるワタクシ、テーブルに並んだ品々をみて「こんなに食えるか?」と一瞬不安になりましたが、なんのなんの、ガンガンいけちゃいました。美味いモノは美味いのだ!ご飯のおかわりはさすがに出来ませんでしたが・・・。全員完食し、満腹・満足・脱力・放心状態のHさん。

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外に出て、お店の前でHさんとA君のツーショット。無理にカッコつけてないかね、君たち。

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以上、熊本県の山中の「なかむら」さんでいただいた、だご汁定食、地鶏焼きつきの満腹レポートであります。嗚呼、なんたる充実した昼飯だったろう。熊本県って、やっぱりサイコーだわあ。

そうそう蛇足ですが、だご汁が何なのかが一目瞭然つうナイスCM動画を、霧島酒造さんのHPから転載します。これをみると、だご汁で焼酎を呑みたくなりますねーー。ぷしゅう~。



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浅草の「喫茶ニューライト」で昭和テイストのスパゲティナポリタンをいただく! [日常]

2019年7月。

ここ1か月、ワタクシの就業パターンは、朝6時30分に会社に到着、15時30分に撤収する、自称PST(プライベート・サマー・タイム)であります。要するに「早く行き、早く帰る」サイクルですね。これ、ワタクシなりの働き方改革で、ラッシュ時の満員電車とは無縁となり、千葉県市川市の自宅と、東京都中央区京橋の職場間を、空いた電車で座って通勤。のんきに読書であります。ああ、ラクチンだわ~。通勤ストレスが無いだけで、気分がぜんぜん違いますからね。

おっと、そんな自慢話をしたいのではなかった。

7月某日、梅雨の合間の晴天。15時30分に会社を出たワタクシ、帰宅電車から途中下車したのです。目的は、ずばり、スパゲティナポリタンを食べること、であります。

ケチャップ味でこってんこってんの昭和テイストなナポリタンが大好きなのです。それを味わうなら行先はおのずと決まります、そう、台東区 浅草、です。

5月11日の当ブログ記事で浅草「レストラン東洋」さんのスパゲティについて書きました(→記事はここ)。今回は第2弾、銀座線浅草駅から徒歩2分、「喫茶ニューライト」さんを目指します。外観からして、大昔からやってます、つう正統派昭和な喫茶店。

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世論が嫌煙・禁煙へ向かうなか、「タバコ全席OK」を掲げる潔さ!

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そう、無思想かつ一律に「すべての飲食店は全面禁煙」つう発想は異常であって、ニューライトさんのように、店先にしっかりと、タバコが吸えるか・吸えないか、を明示すればよいのです。煙が嫌いなひとは入店しなければ良いだけの話ですわねえ。

話を戻し、喫茶ニューライトさんの店内です。期待通りの昭和テイストで嬉しくなります。がっちりした椅子に座るなり、ワタクシは即座に「ナポリタン」をオーダー、ほどなく登場したのがこちら。

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うはあ、これよ、これ!と胸が高鳴る。まんま、スパゲティ・ナポリタンだ!

インパクトがあるのは、横に添えられた「味噌汁」であります。これって、どのタイミングでいただけばよいのか?食後のコーヒーのようにスパゲティ「後」かな?と小さくココロに迷いを生じたのであります。

主題であるナポリタンの味は、といえば、もう絵に描いたような(という表現も変だけど)どっぷりケチャップ味が最高であります。胸やけしそうな濃さに、負けじと、タバスコどぶどぶ、粉チーズわんさか、をくわえ、テンションは上がりっぱなしですぜ。

万歳!浅草のスパゲティナポリタン!

隣のテーブルのおばあちゃんは、店の期待通り(?)、遠慮会釈なくタバコをふかしております。そのケムリでさえもがフレーバーという恐るべし、喫茶ニューライトさん。いや、違った。こちらのお店の、真の「恐るべしポイント」は、客が目をそむけようもない、矢沢永吉さん愛、であります。店の壁一面に貼られた、永ちゃんのポスターやらイラスト、うわあ。

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矢沢永吉さんファンには(たぶん)たまらんでしょう。ワタクシには縁の薄い世界ですが。。。

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メニューにも矢沢さんの写真が入っております。

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店内に流れるBGMも、もちろん矢沢永吉さんの曲。いやはや、ここまで徹底いただけると、こちらもお店に足を運んだ甲斐があるってもんです。

まあ、E・YAZAWA愛は別として、喫茶ニューライトさんでいただいたスパゲティ・ナポリタン、ワタクシ好みの味で、実に良かった、と再度申し上げたい。堪能させていただきました、ありがとうございました!

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