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長崎県大村市。「TORI-K(トリケー)」さんのフュージョン愛に感動であります! [ジャズ、ロック、ポップス]

2022年6月。

前回の続き、長崎県プライベート旅であります。旅行中、ワタクシが最も感動した件を書きます・・・おっと自分でハードルを上げてしまったが、まあいいや、いってみよう。

某日の昼、ワタクシは大村市(おおむらし)へ行ったのでした。九州の地理に疎い方は「?」となるでしょうから地図をくっつけますね。

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大村市に行った理由は「昼に腹が減ったので、食事のため途中下車しただけ」でした。とはいえ、飲食店に心当たりがあるわけでもなく、こんな行き当たりばったり行動が旅の醍醐味なんであります。えへん(←なんとなく自慢)。ところでJR大村駅はアンティーク感漂う渋~い駅舎でした。ちょっと嬉しいぜ。

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ワタクシ、喫茶店のナポリタン・スパゲティが大好きで、それを大村市で食べようという算段。どの街でも、駅前に喫茶店はありますからね。で、当てずっぽうに歩くこと10分弱。ありました!

ミュージックバー「TORI-K」(トリケー)さん。夜がメイン活動のようですが、日中はランチ営業をしておりメニューにナポリタンがある。渡りに船、とはこのことですな。

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入店して「お!」と反応しちゃったのは、お店の片側がライブステージになっていること。ドラムやキーボードが置かれていて、この景色だけでワクワクするではないか。

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壁にはギター、ベースが掛かっています。つい近寄ってジーッと見てしまうワタクシ。

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おっと、まずは注文ですね。カウンター席に座るやメニューボードに一瞥もくれずに「ナポリタン下さい!」とオーダーするワタクシ。いいねえ~一切の迷いなく、ぶれない男のダンディズム。ふふ。

ナポリタンを待つ間、きょろりと店内を見回します。壁掛けモニター画面がふたつあり、ライブ映像が流れているのですが、それがもうワタクシのツボにドはまりなのです。

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T-Squareのライブ映像じゃ!伊東たけしさんがサックスを吹きまくって、うほお!と感激。食いいるように眺めていると、伊東さんは楽器をリリコンならぬAKAIのEWIに持ち替え、これぞスクエア節!の圧巻演奏を披露であります。EWIのタイプから、2000~2010年のステージと推察。ところで、リリコンなんて知ってる人、おるか?分かるかな~分かんねんだろうな~(←松鶴屋ちとせさん風に)。

な~んて映像を楽しんでおると、やってきましたナポリタン。最初からチーズ乗せ、良いんじゃないの。

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ずばり、美味い。お世辞でもテキトウでもなく美味い。マスターの音楽愛がフレーバーされているに違いない。大村市の皆さんは、なんつう幸せ者じゃあ。

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ナポリタンを完食したワタクシ、再びモニターのライブ映像に集中です。T-Squareのメンバーが拍手のなか袖に下がると、次に出てきたバンドは、な、なんと、

CASIOPEA、であります。なんつう豪華な組み合わせだ。T-SquareとCASIOPEAという大御所フュージョンバンド、二大巨頭の公演をモニターとはいえ満喫できるとは、なんというラッキーデイであろうか。改めて、お店の壁を眺めると、そこには「アコースティック・ウエザー・リポート」なんてポスターが貼ってあり、たまらんぞお、このお店。

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さて、ここからはフュージョンのマニアック話になるので、興味のない方はここでサヨウナラ、であります。

TORI-Kさん店内での続き。ワタクシ、マスターに「フュージョン、お好きなんですね!」と声をかけたわけです。「そうなんです」と優しく返すマスターに、ワタクシ「ウエザー・リポートはサイコーですよね~。ウエイン・ショーターも、ジョー・ザビヌルもいいけど、やっぱりジャコのベースでしょう!」と申し上げると、なんとまあ、

マスターはベース弾きだそうで「ジャコ・パストリアスの大ファンですよ、私は!」とおっしゃって下さる。音楽は世界をつなぐ、同好の士に会えて感激だあ。そのあと、ジャコが若くして亡くなったのは残念だけど、それゆえ伝説になったとも言えますな、などとフュージョン談義に花が咲く咲く。

「CASIOPEAの映像、良かったですわあ」とワタクシが感想を述べると、はい、驚いてはいけませんよ、皆さん。

な、な、なんと

昨年、こちらのお店にCASIOPEAの神保彰さんが来られてライブをされたそうです。ぐわわ~ん!フュージョン愛がハンパないじゃん、マスター。この話を聞いたワタクシが店内ステージをチラと眺めると、すかさずマスターが「いやあ、店の半分くらいがドラムセットで埋まりましたよ」と笑顔で説明をしてくれました。

いやいやキャパ少なめのこのお店だからこそ、神保さんのワンマンオーケストラがすごい迫力で響いたに違いない。間違いなく至福の時だったでしょう。このようなステキなお店があるとは、大村市の皆さんは、なんと幸せなんじゃ!(さっきも似たようなこと書いたな)。

TORI-KさんのHPには、神保さんと写るマスターのお姿が掲載されておりました(写真、借用してすいません)。それにしても神保さん、ワタクシより年上なのにお若いですなあ。外見はミュージシャンっぽくないんだけど(私の偏見?)、日本一とも言われる凄腕ドラマーですからねえ。

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というわけで長崎県大村市。ツボにはまりまくったお店「TORI-K」さんでの幸せなひととき、の報告でした。

蛇足ですが、CASIOPEAのワタクシのフェイバリット・アルバムは「4×4(Four by Four)」なんであります。なぜ?と聞かれても、好きだから、としか言えませんが。。。

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ちなみに、T-Square、で好きなアルバムは、バンド名がまだ「The Square」だった頃の「うち水にRainbow」(1983年)であります。20代の伊東たけしさんが、リリコンを吹きまくっております。「Hellow Goodby」はビートルズのオリジナルよりも、このアルバムのカバーバージョンのほうが好きな私です・・・という熱いハナシはまた別の機会に書くとしましょう。

それにしても、AKAIのEWI(イーウイ)欲しいな~~!内蔵マイクがついたSOLO、買っちゃおうかな~。ちゃんちゃん。

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オーネット・コールマンのフリージャズが、初めて琴線に触れた日。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2021年9月。

本日のお題はサックスの名手、オーネット・コールマンであります。彼を取り上げといて言うものなんですが、ワタクシ、フリージャズが苦手なのであります。

そりゃそうです。私がジャズを聴き始めた10代後半(40年以上前ですなあ)、好きな管楽器奏者といえばアート・ペッパー、ジャッキー・マクリーン、チェット・ベーカー、ジョン・コルトレーンですぜ。メロディがあって心地よく聴ける類のジャズですよ。

そんな耳にフリージャズの先駆者たる、オーネット・コールマンがどう聞こえるか。仰天・マイナス感動ってやつです。好き勝手、思いつくままにブヒー、ズギャー、バブーーと野放図に吹き放つサックスを、到底、肯定なんぞできず「なんじゃあ、こりゃ!やめてけれっ、ゲバゲバ!(古っ)」と叫ぶのは当然でしょう。

モーツアルト大好き!という女子が、スティーブ・ライヒを初めて聴いてどう思うか?

乃木坂46大好き!という男子が、人間椅子を聴いてどう感じるか?・・・ワタクシのフリージャズ体験を例える言葉は、枚挙にいとまなしであります。ちゃんちゃん。

おっと余計な前置きが長くなった。本題のオーネット・コールマン、今回は、カルテット名義のアルバム、

This is Our Music (1960年)に話を絞りましょう。

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アルバムタイトル「これが俺たちの音楽だ!」に彼らの決意がビシビシ感じられます。ジャケ写真はインパクト十分、こいつらならジョン・ウイックを始末できるかも?とさえ思わせます。

肝心の中身は、といえば、そりゃフリージャズ、絶好調!であります。なんたって、フリー、自由ですよ自由、なんでもアリつうことです。

オーネットさんのサックスには、メロディらしいメロディはなく、無調音楽のごとく鳴り響きます。そこに相方のドン・チェリーさんのコルネットが「合いの手」を入れる。合いの手といっても、錆びたドアを無理に開けたときみたいな、キーッ、とか、ギ~、ビュー、と擬音っぽい音をぶち込む、かと思えばサックス&コルネットの見事なユニゾンシーンもあったりで、え?即興じゃないの?ちゃんと「事前打合せ」してるのか、と妙な感心をしたりする。

で、えーーと、オレ、今日は何を言いたかったんだっけ。

そう、This is Our Music、を何年いや何十年かぶりに聴き、ああ、こうゆう聴き方もアリか、と新発見と感動があったつう話です。以下はあくまで、「私」の主観であって、フリージャスの議論じゃないですよ。

オーネット・コールマンさんのサックス・プレイを俯瞰的に「音楽」として把握しようとすると、私は全然ダメなんですね。エキセントリックすぎ、どう頑張っても、入り込めないのです。ところが。今回の再聴で、ツボにはまった、琴線に触れたポイントがあったのです。

彼のサックスの「音」そのものです。音楽ではなく「音」ですよ。たとえばオーネットさんが、ブゥーーーーー、と同音程を長伸ばししたさい、その音には、なんともいえぬ陰影や奥行きがあるんです。グルーヴとは違う、揺れ、と言えばよいのか。それはメロディ、フレージング、アーティキュレーションといった「型」を補って余りある美点なのであります(お、カッコいい事言った、オレ)。

そのツボを聞き取ったとたん、私の脳は向かうべきベクトルを見定めたようで、オーネット・コールマンさんに心酔・・・とはいきませんが、納得・腑に落ちた感じ、がしたわけです。

いくつになっても人間、新発見ができるのじゃ!とプチ感心した次第。では、この良い勢いをサックスだけでなく、ピアノ方面にも広げるべく、セシル・テイラーを聴くぞ!と意気込んだものの、CDプレーヤーにセットしたディスクは、マッコイ・ターナーでしたとさ。嗚呼、しょせんは保守中道の私・・・本日は以上です。ちゃんちゃん。

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雨の日のジャズ三昧。マイルス・デイヴィス「Kind Of Blue」の、そこかよ、的ノリツッコミ。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2021年8月14日(土)。

早朝5時30分。都内の職場へいって、来週の出張準備を済ませ、自宅に戻ったのが朝9時。この後、関東でも雨が強まるらしいので、そうとなれば自宅オーディオ部屋にこもって、音楽三昧でしょ!てな話です。

本日は、ヘヴィメタル、クラシックではなく、ジャズでいってみましょう。

ワタクシは、音楽のジャンル分けにたいした意味を感じません。どのジャンルにも、好みの曲や演奏があるわけで、音楽評論家でもないリスナーのワタクシは、音楽なんて「好きなら、それでいいじゃん」と思ってしまう。なんでこんな前置きをするか、つうと、当方の偏見かもしれないが、「ジャズ好きのヒト」って対象への思い入れが強いというか、各人が一家言をお持ちで、中には、他人の好みを平気で否定する「大きなお世話」の輩がいるからです。そーゆーアティチュードを「独善的」と呼ぶわけで、度を過ぎたヒトには石を投げてよい、という法律があるべきと思う次第。

40年ほど前。ワタクシがジャズなんて全く聴いてなかった頃、友人Kが、たまたま聴いたローランド・ハナのピアノ(レコード)に感動した、つう話をしたら、それを聞いた「ジャズ好き」女性が、彼のコトバをボロクソに否定したのを聴いて「こわ!」と思いましたね。自分が嫌いなのは勝手だけど、それを好き、という他人の気持ちを全面否定はないでしょ、と単純に思うわけです。

アイドルグループを好まないのは勝手だが、アイドル好きのヒトの「思い」を否定する、つうのは話が違うわけで横暴ですわね。良い・悪い、ではなく、好き・嫌い、の問題なのだから。。。思えばニホンコクは、その区別ができていない言説が多すぎます・・・って、話を広げ過ぎました。失礼。

ええっと、何の話だっけ。そう、ジャズですよ。今日は1日、オレはジャズ聴いてた、つうそれだけの話でした。で本日、最初に聴いたアルバムがこちら、であります。名盤と呼ばれて久しい、1959年録音、

マイルス・デイヴィスのリーダ作「Kind Of Blue」です。

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前回いつ聴いたかすら覚えていない(30年以上前?)ゆえ、内容全然覚えておらんかった・・・ことはなく、第一曲目から、横山大観先生の朦朧体日本画のような、ブルックナーの交響曲の冒頭原始霧のような、もわあ、な世界がたまりません。これ、この感じだよね~と、声が出てしまった。

とはいえ累計売上1000万枚のモンスター・アルバムにワタシごときが説明をしてもしょうがなく、モダンだ、モードだのと知ったかぶりも悲しいわけで、以下、ワタクシの極私的「ツボ」を書きます。あほか!と罵られようと、ワタクシがこのアルバムを聴く理由は、マイルスのトランペットではなく

ずばり、ビル・エヴァンスのピアノ、であり、ジョン・コルトレーンのテナー・サックス、であり、キャノンボール・アダレイのアルト・サックス、なのであります。要するに、サイドメンたちのプレーのほう、なんです。

マイルス御大も素晴らしいですよ、もちろん。しかし御大の管理下(?)でご披露される、エヴァンス、コルトレーン、アダレイの渋~い掛け合い、もう、たまらんでしょう。エヴァンスさんのピアノに見え隠れするクラシック音楽風味が、また、深い、深い、のであります。

ちなみにキャノンボール・アダレイのリーダ作「Something Else」では、逆に、マイルス・デイヴィス御大の、刺すようなトランペットの音色がワタクシのツボであり、こうなるとジャズ・アルバムのアーチストの「名義」って、なんなんでしょ?と思うわけです。

さて話は戻ります。「Kind Of Blue」をトリガーに、マイルス流れではなく、ビル・エヴァンス流れへ移行したワタクシ。定番押さえておきましょ的に、名盤「Waltz For Debby」(1961年)をプレーヤーにセット、聴き始めたんだけど、すいません、ここでは、スコット・ラファロのベースがいいのう~などと、またぞろ頓珍漢な感動をしちゃうワタクシ(ジャズ好きの方、こんな体たらくで、すいません)、

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次いってみましょう。ビル・エヴァンスの(私が保有する)アルバムのなかで、最高のお気に入り、これ出すと後がないってヤツ。モノクロのジャケ写真がアートしちゃってる、このディスクを聴くのであります。ジャーン。

アンダーカレント(Undercurrent)(1962年)。エヴァンスさんのピアノにからむ、ジム・ホールさんのギタープレーが秀逸です。派手さはなくとも、いや派手さがないからこそ染み入る抒情。その「からみっぷり」は、ザ・ピーナッツか、チャゲ&飛鳥か、危ない刑事か、てなもんで、このコラボを企画された方には、千葉名産の落花生詰め合わせを贈呈したい。

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こうなると、止まりませんナ。次はジャケ上半分にでっかくアーチスト名が踊る、こちらでありますな。スタン・ゲッツと、ビル・エヴァンスの共演作、タイトルはまんまの

「ゲッツ&エヴァンス」(1964年)であります。ゲッツさんらしい、骨太サックスプレーにベタ惚れのワタクシ、このアルバムはもっと評価が上がって良いと思う。

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ところで本作の、ジャケット・アートワークが、写真ではなくイラストなのは大正解。スタン・ゲッツさんは「慕われる漁協の組合長」的な風貌であり、量子物理学者的なご面相のエヴァンスさんと、写真を並べるのはビミョーですもんねえ。

このあとマイルス・デイヴィスのリーダ作にいったん戻ったワタクシですが、そこからレッド・ガーランドさんに派生。そうなると連鎖的にアート・ペッパーの「Meets the Rhythm Section」に至って、大興奮ですぜえ。

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なんたって、ワタクシ、学生時代、このレコードを聴いて感動した勢いで、アルト・サックスを買っちゃいましたからね。 全然上手くならなかったので、反省しか残りませんでしたが。

もし、チェット・ベイカーを先に聴いていたら、トランペットを買っていたんだろうな~と、話が収拾つかなくなって、本日のジャズ話はお終いっ!

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ACCEPTの最新アルバム「Too Mean To Die」。安定のACCEPT節さく裂に歓喜の一方、ちょいと気になるのは。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2021年7月。

♪ 良い子が住んでる良い街は~、楽しい楽しいメタル街~ ♪ てなわけで久しぶりのヘヴィーメタルのネタであります。興味のない方とは、ここでサヨウナラであります。パカー!(←ロシア語の「じゃあね」が出ましたあ)

本日のお題はドイツの重鎮、1976年結成のACCEPT(アクセプト)の最新アルバム。といってもリリースは1月ゆえ半年経過してますが「目下」の最新作、つうことでご容赦を。

余談ですが、ワタクシが、新作アルバム(CD)が出たら必ず購入するバンドは、ACCEPT、HELLOWEEN、AVANTASIA(←バンドではなくプロジェクトですが)、HALESTORMの4つであります。前者3つがドイツ系である事からお分かりのように、ワタクシ、ジャーマン・メタル大好き、なんであります。スコーピオンズ、ブラインド・ガーディアン、(方向性は違うけど)ラムシュタインも聴きますが、全アルバムを買うぞ、となるとそれなり金銭も必要、なので思い入れの強い、ACCEPTだよね~、ってこと。おお、さっそく話が脱線した。

紹介する新作のタイトルは、Too Mean To Die

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ジャケットイラストは、メカゴジラならぬメカ・スネイク。日本の超絶技巧工芸品「自在置物」みたいね。それだけで嬉しいぜ(って、どんな喜び方だよ)。

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さて、アルバムタイトルの、Too Mean To Die。どういう意味ですかね?Meanという単語は「意味する」とか、数学の「平均」だね、くらいの理解であり、形容詞だとナンなのよ・・・とネット辞書をひくと、驚いたことに「卑劣な」「下品な」「けちな」「意地悪な」「みすぼらしい」「見劣りする」といったネガティヴ・タームのオンパレード。Mean、という単語にそんな裏の顔、Bad Meaning、があったとは。

そういえばヴァン・ヘイレンのアルバム「Fair Warning」に「Mean Street」という曲があり、危険地帯という意味だったなあ。エディさんの弾くスラッピングのイントロがカッコ良いんだよね~と、またぞろ話が脱線した。(マーチン・スコセッシ監督の映画「Mean Streets」も書きたいけど、さすがに控えましょう)

ACCEPTのアルバムタイトル「Too Mean To Die」はとりあえず、卑劣すぎて死ねないぜえ、くらいに受け止めておきますかね。ちゃんちゃん。

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長い前置きでした。やっと、新作の内容について書けます。

10年ほど前。マーク・トーニロさんがシンガーとして加入し、劇的復活をとげたACCEPT。復活後は本作を含め5枚のアルバムを発表していますけど、個人的には「Too Mean To Die」が最高傑作だあ!と感じいった次第です。

なんたって全体にポジティブなエネルギーが満ちている。復活後の彼らのアルバムは、年をおうごとにダークな空気が支配的になって、いまいち乗り切れなかった私です(それが嫌ならACCEPTを聴くなよ、という反論もありましょうが)。

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いっぽう本作。収録楽曲は、良い意味でキャッチーで、勢いとメリハリ(ヴァリエーション)があって、しかもそれがワタクシのようなオールド・ファンの「許容範囲」にもミートしている。全曲に、いわゆるACCEPT節が聞き取れるわけで、結果、11曲トータル52分を中だるみなく、ワクワク気分のまま聴きとおすことが出来ました。

バンド結成時からの唯一のオリジナルメンバー、ウルフ・ホフマンさんのギターは相変わらずツボを心得ているし、マーク・トーニロさんの塩辛声は衰え知らずで、むしろ絶好調でございます。ウドさんにできなかったクリーン・ヴォイスの歌唱も見事であります(1曲のみで披露という節度も良し)。

80年代の名作「Balls To The Wall」「Metal Heart」を愛するワタクシながら、今は、ウドさん時代よりも、2010年以降のトーニロさん時代つまり復活後ACCEPTを、むしろ深く愛しているのです。はい。

本作で、強いて「惜しい」と感じた点を挙げれば、曲順ですね。

冒頭1曲目「Zombie Apocalypse」は(ACCEPTにしては)軽快なスピード・チューン。悪い曲ではないのですが、腰高でACCEPTのアルバム幕開けにはチョット・・・と感じる次第。1曲目は彼らの特徴である、這うような中低音域中心のメロディラインに、軍隊調勇壮クワイア(コーラス)を盛った曲をぶちかましてほしい。

私なら4曲目の「No Ones Master」か、3曲目の「Overnight Sensation」を冒頭に置きますけどねえ、などと外野が好き勝手をほざいてはいけませんな、スイマセン。でもね(としつこく言う)曲順って大切じゃありませんか。ゲイリー・ムーアさんの「Wild Frontier」は1曲目が「Over The Hills And  Far Away」だから名盤なのであって、もしあれが・・・おおっとまた話が脱線だ。そろそろ収拾つかなくなったので、ACCEPTのハナシはここまでとしましょう。

さて次回は、6月発売済みの、Helloweenの新作について書きましょう。誰が何と言おうと、マイケル・キスクさんと、カイ・ハンセンさんのバンド復帰(?)はジャーマン・メタル大好きなワタクシの血をたぎらせるのである!よし、今日は寝る前に、93年リリース「Chameleon」を聴くぞお!・・・って、よりによって、それかよ!とマニアックなノリツッコミが出たところで今日はお終いっ!ちゃんちゃん。

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ヘイルストーム、アルバム「VICIOUS」、これはこれで良いのですが、ぜひ次回は! [ジャズ、ロック、ポップス]

2020年4月。

新型コロナウイルス感染拡大の防止で、首都圏は外出自粛ですね。土日外出だけでなく、平日もなるべく出勤せずに在宅勤務、テレワークが求められております。

千葉県在住で、職場が東京都の中央区というワタクシ、今週は平日2日間、在宅勤務しておりました。

クラウドツールやSKYPEを使いこなす若者たちとは違って、「昭和」入社のワタクシ、家でシゴトと言われても・・・と思いつつ、やってみれば、どうってこたない。サラリーマンを30年以上やってると、朝になれば誰に言われなくたって脳内は勝手にシゴトモードです。定時の始業時刻どころか、朝5時からメールを発信し、午前8時に一段落。ここからはややこしい系統解析なる作業に着手し、気がつけば昼飯どき。午後からは九州の現場と電話連絡・・・。うーむ、通勤時間(往復2時間)が無いぶん、むしろ作業がこなせるってもんですなあ。在宅勤務、万歳!

・・・つうか、考えてみりゃ昔から、土曜日曜、ワタクシはこれと同じような生活をしていたわけで、いまさら在宅ウンヌンでもなかった。あははは。

さて。。。夜はオーディオ部屋で音楽でも聴くかあ、とCD棚を眺め、手に取ったディスクがこれ。

HALESTORM(ヘイルストーム)のアルバム「VICIOUS(ビィシャス)(2018年)であります。目下のところ彼らの最新アルバムです(早く次作出ないかな~)。

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ワタクシが、デビュー当時から大好きで応援しておるバンドです。

なまぬるいポップ・ロックが横行するなか、ストレートでネイキッド、歌声を叩き付けるヴォーカルスタイルのリジー・ヘイルさんの熱唱を聴き、「これぞハードロックじゃあ!」と歓喜、ブルブルしちゃうわけです。

HALESTORMの凄いところはヘヴィー一辺倒ではなく、ブルージーであったりメロディアスであったりする楽曲の妙、ヴァリエーションであります。全編ただ大声でわめく、例えば日本のバンド「〇〇〇〇〇(伏字になりました)」とは大違いなのであります。

それにしてもリジー・ヘイルさんは歌が上手いね~。と書くとハードロックやヘヴィメタルのシンガーは歌は上手いのが当たり前だろ、と反論あるでしょうけどね、なんつうかなあリジーさんの歌唱には「魂」がある。聴き手のココロに響く訴求力、というのでしょうか。はい。

・・・と、褒め殺ししといてナンですが、アルバム「VICIOUS」を聴いて、ちょっと心配するワタクシであります。

HALESTORMの最高傑作とワタクシが讃える前作「Into The Wild Life」(2015年)に比べ、「VICIOUS」はヘヴィネスが前面に出て(ハードな楽曲が主体となっている)、それは良いんですけど、他バンドとの差別化ポイントである「ハードでありつつメロディアス」という魅力が、若干、後退したように思えるわけです。

さらにいえば、リジー・ヘイルさんの歌唱力や「歌心」が活かしきれてないのがイカン!バンドには申し訳ありませんが、私はリジーさんの「歌」を聴きたいのであって、それを堪能できないと評価が低くなってしまうのだ。

てなわけで、HALESTORMの皆さん、次回作は恐れることなく、じゃんじゃん泣きメロディをぶっこんでいただき、ワタクシと思いを同じくするファンの琴線を、ビリビリ~と震わせてください。どうかよろしくっ!

では、アルバム「VICIOUS」より、「Uncomfortable」の動画であります。おお、ガンガン来ていますなあ~。


しかし、ワタクシが愛するのは、もっとブルージー or メロディアスな、昔の曲。たとえば「Here’s To Us」を挙げておきましょう。うーん、いいねえ~~リジーさんは。


と、今日はひさびさのロックネタでございました。以上!


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レインボーの名盤「アイ・サレンダー」(1981年)・・・ってそのアルバムタイトルはダメでしょ! [ジャズ、ロック、ポップス]

2020年1月11日。

北海道旅を終え関東に戻ったワタクシ。土産に買ったフルールブラン(苫小牧)の「北海道ラスク」をいただきながら、録りためたTV番組を再生。猫を撫でつつぼんやり観ておったのです。

年末放映のBS12「ザ・カセットテープ・ミュージック」を拝見したところ、80年代ロックの特集をやっておりました。MCのマキタスポーツさんか、スージー鈴木さんのどちらかが、お薦め(?)曲として、こんなんを選んだのであります。

レインボー「Spotlight Kid」!

どはあ~~~と声が出た勢いで、ワタクシの口から北海道ラスクの破片が飛び出しました。以下、完全マニアックなハードロックネタになっちゃいますけど、元気に書きます。

「スポットライト・キッド」(←丁寧にカタカナ表記)とは、1981年にリリースされたレインボーのアルバム「アイ・サレンダー」(←ここもカタカナ表記)の収録曲であり、たしかに名曲でございます。

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ただし、ベタな洋楽好き野郎が、当アルバムから1曲を選ぶとすれば、10人中9人はアルバムタイトル曲でもある「I surrender」となりましょう、そりゃそうでしょう、このアルバム、

ジョー・リン・ターナーがレインボーのアルバムで、初めてヴォーカルをとり、I surrender、は彼の名唱あってこそいまだ歌い継がれるモニュメンタルなロック・アンセムになったのですから。いや、もちろん、リッチー・ブラックモアギタープレーはスゴイわけで、Spotlight Kid、つう曲はリッチーのギター + ドン・エイリーのキーボード(オルガン?)の、からみ、つうか、あうんの呼吸、つうか、妙技が素晴らしいく、決して否定はしないのですが・・・ネ。

コーフンして文章がめちゃくちゃになりましたが、この問題を小さく考察するに、レインボーの音楽をどの切り口でとらえるか?でお好み曲が違ってくる、というハナシなんでしょうナ(←分かったふりして上から目線)。

バンドリーダーたるギタリスト、リッチー・ブラックモアのリフと超絶プレーをメインに置けば→ Spotlight Kid、となり、いや、やっぱり音楽は「歌」でしょうよ、と、ジョー・リン・ターナーの歌唱を満喫するなら→I surrender、とまあ、こーゆー着地点でよろしいでしょうかね、先生。

で、ワタクシ。ここで、ある事に気づいたのです、つうか80年代ロック好きなら誰もが思ったでしょう、さんざん今語ってきた1981年のレインボーのアルバム「アイ・サレンダー」。それが、ですよ(←宮崎弁)、このアルバムタイトルって日本だけで通用する、いわゆる邦題ですよね。上写真を見りゃ分かりますけど、オリジナルのアルバムタイトルは、

Difficult to Cure (治療不能)、

であります。どうしてこうなったか、つうと、想像に難くなく、「治療不能」なんて辛気臭いタイトルより、日本人受けする(であろう)最初のシングルカット曲「I surrender」を前面に出したほうが売りやすい、つう販売会社的な発想ですね。ま、当時の日本で洋楽アルバムといえば、勝手な思惑で、オリジナルタイトルにカケラも無いタームをまぶした邦題を掲げたわけでして、たとえばKISSのアルバムタイトルには「地獄の〇〇」、AC/DCなら「悪魔の〇〇」とくる。スティーヴン・セガールの主演映画がすべて「沈黙の〇〇」になるがごとし。まあ、そんなもんだ、目くじら立てるハナシでも無し・・・と納得しちゃう日本人たち。

しかし!

あえて話を蒸し返したい。KISSのアルバム「Destroyer」の邦題が「地獄の軍団」なのは許しましょう。AC/DCのアルバム「For Those About to Rock We Salute You」の邦題が「悪魔の招待状」なのも許しましょう。

だが、レインボーの「Difficult to Cure」のアルバムタイトルが「I surrender」はいかん、と思う。それは、なぜか。

理由は簡単です。このアルバムに、Difficult to Cureというタイトルの「曲」が収録されているから。バンドが(あるいはマネージメントが)特定の収録曲のタイトルをアルバムタイトルに冠したのは、その曲こそが製作当時のバンドの姿を一番端的にあらわしている、ようするに、俺(たち)のやりたい音楽はこれなんじゃ、つう表明なんであります。

にもかかわらず「別の」曲=I surrender、をアルバムタイトルに付け換える、つうのは、いくら極東ジャパンでの所業といえど邪道じゃんか。もし同じことを現在(2020年)やったら、リッチーは許しても、キャンデス・ナイトが絶対に許さないですぜ(話をややこしくしてスイマセン)。そんなこた、どうでもいいじゃん、その邦題で日本でアルバムがバンバン売れればさ、つう声もありましょうが、アナタ、Difficult to Cure、という曲を聴いてますか?と問いたい。

アルバムの最後に位置するこの曲は、ベートーヴェンの交響曲9番「合唱」の、最終楽章いわゆる「歓喜の歌」をロックアレンジしたものなんですね。当然、リッチーがギターをバンバン弾きまくるわけです。「世間がキャッチーな歌ものを求めようと、このギタープレーがオレの身上なんじゃ!」という(当時の)リッチーの声が聞こえるようではありませんか。もっといえば、

主役はオレ(リッチー)であり、あいつ(ジョー)じゃねえ!

と、おっしゃってのであります(断言)。てなわけでアルバムタイトル=「I surrender」はアウト!即日施行でこのアルバムタイトルは「治療不能」となりました・・・って、たしかにイマイチだね、このネーミングも。

さて。

ここまでワタクシが熱弁をふるったのに「オレにとってあのアルバムは、アイ・サレンダー、でしかない!」と言い張る東京都渋谷区幡ヶ谷在住のアナタ、では、これはどう思いますかね。

井上陽水さんのアルバム「氷の世界」のタイトルが「小春おばさん」だったら!?

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宇多田ヒカルさんのアルバム「First Love」のタイトルが「Paint It, Black」だったら?もはやローリング・ストーンズへのトリビュートアルバムですよ。

Acceptのアルバム「Metal Heart」のタイトルが、「Dogs On Leads」だったら?デフ・レパードのアルバム「ヒステリア」のタイトルが「アニマル」だったら?

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マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」のタイトルが「Human Nature」だったら?

ほらね、そう考えると、レインボーのアルバム「Difficult to Cure」を、I surrenderにしちゃいかん、つうことが、よおおおく、お判りでしょう。

最後にひとつ。I surrender、って言葉の響きはかっこいいけど、surrender(サレンダー)の意味は「屈服する」「服従する」「断念する」といった、めちゃネガティヴなものです。アイ・サレンダー=愛されるんだあ、というダジャレは英語圏で通用するわけも無し。で、日本で「サレンダー」な楽曲といえば、やはりこれ。

細川たかしさんの「心のこり」でしょう。♪ 私ばかよね~おばかさんよね~あきらめが、あきらめが悪いのね~♪という歌詞から、この曲の英語タイトルは、

I never surrender、といたしましょう。

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では本日も、ご安全に

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夏の10連休。ヒマを満喫するのは何と楽しいのだ、と幸せ気分で聴くブラインド・ガーディアン。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2019年8月の10連休。

2年数ケ月後に迫った定年退職に向けて、10連休を「家でヒマをつぶす」トレーニングに充てている目下のワタクシでございます。ははは。ヒマにまかせ以下、長文になりますがご勘弁を(最初に謝っておく。これ大切)。

定年退職といえば、ワタクシの職場で60歳を迎えるほとんどの方は、雇用延長して65歳まで働きます。隙あらば70歳まで働こうとさえする。彼らが、私にむかって「あんたは60歳になったらどうするの?」と問うので、私の答えはいつも決まっている。

会社なんて、辞めるに決まってるじゃん!!

いや、別に会社も仕事も嫌いではなく、むしろ大好き、であります。だからといって、働き続けるかつうと、それは違うと思う。会社を辞めれば無収入なので、老後は心細いつう経済事情はありましょうが、しかし、ですよ。

60歳を過ぎたジジイ(と言わせていただく)は、会社にいても、役に立つどころか、老害をまき散らすだけが関の山なんです。ほんとですよ。長年培った技術力や営業力が貴重だな~んて、変にジジイを持ち上げる風潮があるけど、そりゃあごく一部の優秀かつ謙虚なサラリーマンのことでしょう。大半のジジイは、首にされるまでは会社にぶらさがろう、つうガメツイお荷物でしかないのじゃよ。

だいたいが歳をとったサラリーマンなんぞ、虚栄心ばかりが膨らんで、たいしてシゴトもできないくせにエラソーになってしまう。口は出すけど手を出さない、嫌なシゴトはスルーして好きなシゴトだけする、という身勝手三昧をはじめる。これじゃあ、若いモンたちが苦労するわ、と同情しきりのワタクシであります。

いずれにしても、私のようなヘンクツジジイは、60歳になったとたん会社を辞めて消えるのが、会社のため、ワタクシのため・・・と、まあ、こーゆーことですなあ。

ハナシは長くなるけど、ニンゲンつうのは因果なもので、ココロのどこかで自分が会社(社会ともいえる)に必要とされている、と思いたいらしい。定年退職を前に、若いモンから「〇〇さん、できたらもう1年、いやもう2年、勤めてもらえませんか?」と言われると、猫がのどを撫でられたようにゴロゴロ・ニャンニャンと喜んでしまう(らしい)。

あほかいな。

と申し上げたい。そりゃあ人生に対するコンセプト、もっと言えば哲学が足りんよ、とエラソーに言いたい(オレもジジイなので、ジジイ相手に暴言を放ってよいのだ)。

「惜しまれつつ辞めたい」なんつう心根がオカシイのよ。アナタね、辞めた翌日から、それまでの職場の仲間なんて、アナタになーーーんの関係も関心もない、ほとんどが二度と会わない赤の他人になるんですぜ。そこで惜しまれたってしょうがないでしょう。美しい退職とは何か。会社に残った面々から「使えねえジジイだったなあ。消えてくれてホッとしたぜ、退職してくれて助かったぜ」と思われ、ついでに最後の挨拶の最中、石つぶてのひとつも投げられるのが美しい幕切れ、と言えるのである。

もうちょっと真面目に言うなら、その人物がいなくなっても困らない状況を、退職までに計画的に作っておくこと。具体的には後継者の育成、顧客や関係部門への伝達、技術のドキュメント化、等等をしっかりやり、スパッ!と消えること、それが美学ってもんですぜ、パチパチ。。。

などと、某居酒屋で演説をぶったら、あるジジイ(62歳)がこうゆうのであります。「だってさ、会社を辞めても、やることがないし、家にいたってしょうがないから・・・」。うひー、ある意味、日本人的な消極的模範解答、ですな。

家にいたって、やることがない。だから会社へ行く。

・・・って、気持ちは分からんでもないが、会社からすれば迷惑の極みだろうよ。職場ってのはヒマつぶしの場所なのか。本当に嫌になっちゃうよなあ。他力本願ではなく、自分のヒマは、自分でつぶしなさいよ、ジイサンたち。

・・・というコモゴモの思索と背景があり、ハナシは戻りこの10連休。

ヒマを楽しむトレーニング中のワタクシ、いやあ、結論からいえば楽しいですな。ジャン・ジャック・ルソーいわく「自由には2種類ある。ひとつは『やりたいことをやる自由』、もうひとつは『やりたくないことを、やらない自由』だ」と。ワタクシ、ずばり後者の自由を満喫しております。やりたくないこと、やらんもんね~。ブハハハ~。

と朝から興奮気味でございますが、ヒマつぶしと言ったって特別なことはせんわけで、いつものように早朝散歩、読書、そして音楽聴くと、10時間は平気で過ぎちゃいますもんね。そして、夜になったら美味しいお酒、ウフフ。

でここからが本題です・・・って前置き長っ!昨日は、1980年代から活躍するドイツの重鎮パワーメタル・バンド、ブラインド・ガーディアンの既発アルバム5枚を通しで聴き、改めて感動でした。ただし、一番ココロに響いたのが、92年リリースのアルバム「Somewhere Far Beyond」に収録されたQueenの名曲「Spread Your Wings(邦題:永遠の翼)」のカバーつうのが、ウムムム、だったりする。オリジナル楽曲じゃないのかよ!と自分にツッコミつつ、結論としては、ジョン・ディーコンの才能、恐るべし!・・・って、ハンズィ・キアシュでも、フレディ・マーキュリーでもなく、そっちかよ!?

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ブラインド・ガーディアンは寡作バンドですが(つうか音作りにこだわり過ぎ、必然的にアルバムのリリース間隔が長くなる)、そろそろスゴイ新作をフルレンスでお願いしたい。同じドイツのラムシュタインだって新作出したんだし。。。トビアス・サメット君にそそのかされ、アヴァンタシアでゲスト・ヴォーカルやってる場合じゃないよ、ハンズィさん!そんなことじゃあ、ドイツの老人バンド(失礼)ACCEPTにも水を開けられますぜ。。。

YouTubeをみると、ブラインド・ガーディアンはヨーロッパのフェスにはしっかり参加しているようですね。「Mirror Mirror」を歌う、いまやすっかり地味なサラリーマン風のハンズィさん。。。Heaven shall burnのシンガーも、10年後にはこうなるのかな~~。ちゃんちゃん。


ここで話はクラシック音楽に変わりますが、ブリテンの「戦争レクイエム」(CD2枚組)はすごかった。20世紀に作曲されたレクイエム(死者のためのミサ曲)のなかでも最高峰との業界評価ではありましたが、真剣に聴いたのは、昨日は初めてかもしれない。モーツアルト、ヴェルディ、フォーレなど名レクイエムは数あれど、ブリテンさんの、ダイレクトな訴求力は目からウロコでありました。故ヘルベルト・ケーゲルさんの指揮も、彼らしからぬ(?)まっとうなもので、いろいろな意味で感動した次第。

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とまあ、長々書いたわりに中身が薄いのは本ブログのお約束ですが、今回は、駄文どころか、駄・駄・駄・駄文、というレベルになってしまった。これ、田中星児さん的にいえば、♪ すば・すば・すば・すばらしいサンデー~♪・・・って、ジジイのボケは古くて分からん!とお叱りを受けた体たらくで今日はお終い。。。

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ジャニス・ジョプリンを久しぶりに聴いて、感涙にむせんだ日。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2019年6月。

先週は、某学会の講演論文の締め切り(6月4日)があって、多少バタバタしましたが、大きな波乱もなく無事に原稿を完成して、投稿手続きを終えました。解析だのデータ整理だのと普段使わないアタマを酷使したせいか、ボヤーッとしてしまい、4日に行った根津の串揚店「はん亭」では、たいして酒も呑んでいないのにグテングテンになる始末。歳をとって酒が弱くなっただけとも言えますが、トホホ。。。

・・・というハナシを今日はしたいわけではなかった。

ここ数日、70~80年代に活躍したアーチストの楽曲にはまっているというハナシ。昔懐かしいディスクを棚から引っ張り出して聴きまくったのです。もちろん初出LPではなく、再発CDや、ベストアルバム(CD)ですけどね(当たり前か)。

まず聴き始めたのは、Chicagoの初期アルバム・ボックスセット(10枚組、輸入盤)。1969年の「Ⅰ」から、1978年の「Hot Street」までがセットになっています。当物件で、てこずった点といえば「どのアルバムが、何年発売の何枚目のアルバムかが分からない」ことです。ほら、彼らのアルバムってジャケットにChicagoのロゴがドーンと書かれているだけで番号表記がないでしょう。1969年の「Transit Anthority」や、名曲「25 OR 6 TO 4 (邦題:長い夜)」が収録されている「Ⅱ」(1970年)、ロゴ無しの「Hot Street」は認識できるとしても、まずは10枚のアルバムに、ポストイットで発売年を貼り付けました。なんじゃあ、この手間は。

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整理した年代順に、10枚を聴きとおしましたが、結論として、やはりアルバム「Chicago Ⅱ」が素晴らしいと思いましたね。冒頭の「Movin'In」の野太いテリー・キャスの声にブルッと震えます。彼ほどのシンガーが、銃の暴発事故で死ぬとはなあ・・・。その話は良いとして、「Ⅱ」はバンドのグルーヴが最高です。そして楽器隊、とくにブラスの上手さときたら涙もの。たまらんわなあ。。

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この勢いで、次のアーチストに行ってみよう!てなわけで、ここからは脈絡なく列記します。Chicagoの10枚を聴きとおすのに10時間以上要した都合、以降は効率重視でベスト・アルバム中心になっていくのでした。

① The Doors のベストアルバム: Riders on the storm、で気分はもうダウナーですなあ。ジム・モリソンさんって、意外に歌い方はフツーだったのねえ、と妙なことに感心。。。

② Cheap Trick のベストアルバム: これは懐かしい。20年以上(30年?)聴いてなかった曲ばかりだもん。I want You to want me、とか、The Flame、とか往時のヒット曲は、懐かしさも手伝って素直に感動です。

③ Genesis のベストアルバム: 正直、ソロになったフィル・コリンズさんの曲のほうが好みなんですが、Paperlateはワタクシの大のお気に入りであります。

④ Boz Sccagsのベストアルバム: 多くの日本人が、We are all alone、を愛しているのでしょうけど(私も嫌いではないですが)、白眉は、Slow Dancer、の熱唱ではないですかね。そして渋めに、Harbar Light、だなあ、私は。

ここで、Eagles を聴こうと手にとったのは不覚にも(?)、1stから、The Long Run、までまとめた6枚組ボックセット。あちゃーー、これまた時間がかかるわあ。名盤「Hotel California」はもちろん聴きましたが、ワタクシのお気に入りアルバムは、なんたって「One of These Nights(邦題: 呪われた夜)」です。いっぽう好きな曲といえば、ベタですが、2ndアルバムのタイトル曲でもある、Desperado、なのであります。ちゃんちゃん。

と、どめどなく続きそうな極私的ネタですが、この大物アーチストで最後です。

ジャニス・ジョプリンさん、であります。

そう、1970年に27歳で亡くなった天才女性シンガーです。あれだけ凄い才能を知ってしまうと、ワタクシだけかもしれないが、「ビートルズがナンボのもんじゃ」と思ってしまう。エラソーに言うのもナンですけど、ジャニスさんや、前出したChicago、レッド・ツエッペリン、といったブルーズ基調の音楽を、日本人はあまり好まない、ってことすかね。。。

不肖ワタクシは、ジャニス・ジョプリンさんの名歌唱を聴いて、本日、泣いたのであります。Summer Time、Me and Bobby McGee、Ball and Chain・・・なんと感動的なのか。言葉がないです。泣くしかないです。

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50年前に死んだシンガーの話だろうが、このボケオヤジ!とワタクシをバカにする者たちよ。これを聴いて、ココロが震えないのか!名曲「Cry Baby」を熱唱するジャニス・ジョプリンさんのお姿を見よ!


というわけで、金・土・日と、70~80年代の曲を聴きまくったサイコーの三日間でございました。涙腺が弱くなったせいか、けっこう泣きましたな。ちなみに気分を変えるため、ときどき日本の歌手のアルバムも交えましたが、ちあきなおみさんと、テレサ・テンさんが良かったです。・・・あれれ、さらに、話がまとまらないですね。失礼しました。ちゃんちゃん。


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イングウエイ・マルムスティーンの名盤「Trilogy」(1986年)の完全再現ライヴを、なんでマーク・ボールズがやるのよ!? [ジャズ、ロック、ポップス]

2019年4月末。

♪ 良い子が住んでる良い街は~ ♪ 楽しい楽しいメタル街~~てなわけで、またぞろマニアックなヘヴィ・メタルの話ですよ~。メタルに無関心の方とはここでサヨナラだ、そして残りの関係者、全員集合っ!(って、誰に号令だよ)。

のっけからズバッと言いますが、ワタクシ、いま、フンマンやるかたないのである。ありていにいえば、怒っているのである。何に怒っているか、つうと、これですよ、これ!

5月22日から始まる、トリロジー完全再現ライブ、ジャパンツアーです。

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メタル・マニアでなくても、名アルバム「Trilogy(トリロジー)」はご存じでしょう。え?知らない?ちょっと待ってくださいよ。

トリロジー、といえばアナタ、ELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)が1970年代に・・・って、ここで無駄なボケをかますんじゃないっ!(音楽ネタになると、どうもこーゆーオカズが多くなるね。すいません)

そっちじゃなく、HR/HMギタリスト史上、サイコーの(サイテーの?)自意識過剰野郎とヤユされる超絶技巧スピードキング=通称「王者」こと、イングウエイ・マルムスティーンによる1986年発表のソロ・アルバム「Trilogy」であります(説明長っ)。

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前出の5月のツアーは、この名アルバムを、ステージ上で(ライブで)完全再現しよーつう企画です。超ビックヒット・アルバムには、こうした企画がよく持ち上がりますな。数年前に、デフ・レパードもやってたねえ。

で、ワタクシが何に怒っているか、をご説明しましょう。

アルバムの完全再現ライブをすることは否定しません。むしろ「Trilogy」を愛する日本人には好企画であります。

問題はこのアルバムが、ギタリストのイングウエイ・マルムスティーンのアルバムだということ。バンド・アルバムじゃなく、あくまで彼のソロ・アルバムなんです。

何を言いたいかつうと、イングウエイのソロ・アルバムの再現ライブを、なんで、イングウエイ抜きで、雇われシンガーに過ぎなかったマーク・ボールズがやるのよ!つうこと。

マーク・ボールズがいくぶんでも作詞・作曲に貢献していたならまだしも、「Trilogy」は全曲がイングウエイの作詞・作曲(歌メロも含む)であり、マーク・ボールズは渡された曲を「歌っただけ」なんですぜ。

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私はてっきり、イングウエイもご納得のうえ、今回の完全再現ライブが実行に至った、と思ってました。そうしたらアナタ、発売中のメタル雑誌「BURRN」のインタヴュー記事を読むと、当のイングウエイも、このライブを腹に据えかねているご様子。それも、お怒りの理由はワタクシと全く同じく「雇われシンガー(=マーク・ボールズ)が、オレのソロアルバムの再現ライブだと!バカバカしい!」つう分かりやすいもの。

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契約がすべての欧米音楽業界ゆえ、このライブは違法ではないのでしょう。たまたま機嫌の良いときのイングウエイに、主催者がうまく取り入ってOKさせたのか、そのあたり事情は分かりませんが、皆さん、どう思いますか?

あるアーチストのソロ・アルバムの再現ライブを、そのアーチストを抜きにして、サポート・ミュージシャンがやっていいのか?

ここから話はマニアックの度を増していきますが、

たとえば、Queenのアルバム「オペラ座の夜」を、フレディ亡き今、ブライアン・メイ(G)とロジャー・テイラー(Ds)が、シンガーを雇って再現ライブを開催したとする。これはアリか?答えは「アリ」ですよね。だって、ブライアンと、ロジャーは、れっきとしたQueenのメンバーなのだから。アダム・ランバートが好きでなくても、これはアリじゃよ!って、力の入れ処はそこかいな(苦笑)。

次。Deep Purpleの第3期の名盤「Burn(邦題:紫の炎)」を、シンガーのデヴィッド・カヴァデールが、リッチー・ブラックモアを抜きに再現ライブして良いか?答えは「OK」でしょう。カヴァデールは短期間とはいえ、パープルの正式メンバーだったのだから。かつ、「Burn」は彼の名唱なくして成立していなかったのだから。

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では、ティム・リッパー・オーウエンズが、Judas Priestの「Painkeller」や「British Steel」の再現ライヴをするのはどうだ・・・ここで悩んだアナタ、さすがである。うーーーん、出題したワタクシ自身が悩んでしまったぞ。答えは保留!ちなみに「ロブ・ハルフォードとツイン・ヴォーカルなら・・・」と思ったあなたは、よほどの人格者か、おバカさんでしょう。

では、これはどうだ。TOTOの初期メンバーが、シンガーをやとって、ボズ・スキャッグスの名盤「Silk Degrees」の再現ライブ。おいおい、そりゃあ「NG」でしょうね。TOTOメンバー(まだTOTOと名乗っていなかったが)は、あのアルバムの演奏に貢献大でしょうけど、「Silk Degrees」は、あくまで(高田純次さん似の)ボズさんのソロ・アルバムですから。TOTOメンバーはあくまでバック・ミュージシャンですから。

と、まあ、くどくど書きましたが、ワタクシとて鬼ではない

百歩譲って、ですよ、たとえばイングウエイ・マルムスティーンが1988年に発表したアルバム「Odyssey(オデッセイ)」を、ジョー・リン・ターナーが、イングウエイ抜きで、再現ライブしたとする。これまで書いた理由により、ワタクシ、一応は「それはないでしょ」と思うものの、

このアルバムで、ジョー・リン・ターナーが、雇われシンガー以上の貢献をしていることは周知の事実であり(作詞、および歌メロ)、その点を鑑みると、ジョーでなら再現ライブを許せる気になります。ま、交通事故を起こしたイングウエイが悪いわけでその点もふくめ、アイ・サレンダー~~。。。いや、それはレインボーだわ。

いずれにしても、マーク・ボールズによる「Trilogy」完全再現ライブはなし!論外!これが、本日の結論でしょう。(マーク・ボールズのファンの方、リング・オブ・ファイアのファンの方、すいません)

おっと、そうそう、本日、ちょっとした発見をしました。ワタクシこの記事を書くにあたり、CD棚から「Trilogy」を引っ張り出して聴きなおしたんですが、2曲目「Liar」の歌詞に驚きました。今回のマーク・ボールズのライブを予見したかのような内容なんです。さすがはイングウエイ・・・って、そこ、誉めポイントかよ。では、その小ネタを紹介し、今日の記事はお終い!


Liar  written by Ingwie Malmsteen

You came to me/ Said you were my friend/

I shared my art and my mind/ 

You found it easier/ to steal than create/

Then call it your's/ though it's mine


嘘つき野郎  by イングウエイ・マルムスティーン

お前は俺のところにやってきた。そして「あんたは友達だ」と言った。

俺はお前に作品を分けあたえ、心を通わせた。

お前はこう感じたのだろう、自分で作るより、俺から盗むほうが楽だと。

そして言うのさ、俺から盗んだものを、自分のものだと。


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Dream・Theater のニューアルバム「Distance Over Time」(2019)のクールな出来栄えに歓喜。 [ジャズ、ロック、ポップス]

2019年3月。

久々にヘヴィメタルの話題であります。このジャンルに興味の無い方とは、ここでお別れでございます。チャオーー。

本日のお題は、プログレッシヴ・メタルの雄、Dream・Theater(ドリーム・シアター)のニューアルバムが先月発売された件です。

アルバムタイトルは、Distance Over Time

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凝りに凝った楽曲を、超絶技巧で演奏するハイパー・バンドでありながら、ジェイムズ・ラブリエさんのヴォーカルは、エモーショナルで哀愁すら帯び、独特の世界観を醸すDream・Theater。結成は1985年ですから、34年もの長きにわたり第一線で活躍してるんですなあ・・・そうか、どうりでオレも歳をとるわけだ(どうでもいいか)。

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ブログ的には、「新譜の発売を心底待ち望んでました!」と書きたいですが、ワタクシ、実はそこまでファンとは言えないのです。最後に買ったDream TheaterのCDは「オクタヴァリウム(Octavarium)」で、調べてみると2005年の発売。てえことは、14年間、ワタクシは彼らの音楽から距離を置いてたんですねえ。

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批判ではないけど、2000年代のDream・Theaterの音楽は「凝り過ぎ」だったと思います。楽器隊のテクニックが勝ちすぎて、ワタクシが愛するラブリエさんの歌唱が添え物じゃん、つう曲さえありました。イエスしかり、キング・クリムゾンしかり、プログレ系バンドが行きつくある種の袋小路でしょうかね。

さらに、2010年にはバンド創立メンバーで、世界一の技巧派ドラマーこと、マイク・ポートノイさんがバンド脱退するに至り、ワタクシの、Dream・Theaterへの情熱は急激に薄れたのであります。

では、今年になって、なぜ、彼らのニューアルバムを購入する気になったのか?

理由は簡単。たまたま入った札幌のCDショップ(Tower Record)のヘヴィメタルコーナーに、ドドーンと「Distance Over Time」が並んでいたから、であります。買いたかったCDはクラシック音楽で、ステンハンマルとヴァインベルクの交響曲だったのですが店には無く、じゃあ別ジャンルのCDでも1枚買っとくかあ、てな調子で、Dream・Theaterを購入したわけです。

・・・などと、極私的事情をダラダラ書いている場合ではなかった、すいません。そう、本題は、アルバム「Distance Over Time」を聴いてワタクシはビックリ仰天したつうハナシです。

このアルバム、めちゃくちゃ良いじゃん!

かつてワタクシをゲンナリさせた楽器隊の過剰テク披露や、複雑すぎる曲構成は、ぐっと抑えられ、結果、ジェイムズ・ラブリエさんの「歌」が活きている。そう、これをやってほしかったんですよ、私は。

くわえて楽曲の出来が素晴らしいのです。超ハイレベルのキラー・チューンが無いかわりに、捨て曲も無いのですな。ハード・テイストの曲はしっかり粒がそろい、ここぞ、で登場するパワー・バラードの匙加減にも好感大。

ところで、Dream・Theaterの絶対的名盤といえば、2nd 「Images & Words」(1992年)と世間は言うが、さすがに発売から25年経過で、ワタクシには食傷気味。

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マイケル・ジャクソン「スリラー」、AC/DC「Back In Black」、Queen「オペラ座の夜」を名盤だからと言って、いつまでも有難がってられないのと同じ・・・あれ、ちょっと違うか。

ニューアルバム「Distance Over Time」は原点回帰すなわち名盤「Images & Words」の味わいを感じるとともに、30年以上のベテランバンドの年輪も刻まれておりますね。ワタクシ、彼らが袋小路を脱し、さらにステップアップした名作を生んだことをココロから祝したいのです。私のようなメタルのオールド・ファン(=年寄り)を喜ばせるだけでなく、新たな若いファン層を獲得するに足るサイコーの出来栄えです。パチパチ。。。

Dream・Theaterの皆さん、ありがとうございました。

アルバム発売に伴いアップされたオフィシャルビデオを貼っておきます。アルバム1曲目。ジョン・マイアングさんのベース・プレーは淡々とムズカシイことをやってますなあ。ちなみにキーボードを弾きまくってる方は、アンスラックスのスコット・イアンではありませんぜ(マニアックなボケですいません・・・)。以上!


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