千葉県一宮市の酒蔵、稲花(いなはな)酒造さんを訪問。美味しいお酒を買ったハナシ。 [お酒]

2019年8月。

昨日記事で、夏の10連休は、自宅での閉鎖的生活に徹するがごとく書きましたが、ちったあ遠出もせんとな、と朝風呂に浸かりながらボンヤリ考えたのです。そして、1泊2日で温泉に行くぞ!と思い立ったのであります。

そうと決まればあとは簡単。ネットで宿泊予約サイトにアクセスしますと、ほほお、お盆の時期はけっこう温泉宿が空いているんですね。嬉しい誤算。まあ猛暑の関東で露天風呂でもないか・・・。

で、千葉県房総半島、外房にある白子(しらこ)温泉のホテルを1泊予約。行先を千葉県にした理由は二つ、ワタクシが千葉県市川市に住んでいること(行きやすい)、と、帰省時期でも京葉道路や東関東道はそれほど交通渋滞しないからです。ニュースをみると東北道、関越道、中央道などは数十キロの渋滞となり、聞くだけでウンザリするもんねえ・・・。

つうわけで某日。午前11時に愛車ダイハツ・ムーヴで自宅を出発です。湾岸千葉ICでお約束のプチ渋滞はあったものの途中休憩をはさんでも2時間程度で温泉宿に到着だ・・・って、午後3時チェックインの宿に2時間も前に着いてしまう体たらく。。。遅れるよりはマシか、と自らを慰めるもののチェックインまでの2時間、どうすれば良いのよ~~と考え、フト、思い出したのです。

先般、当方ブログに、千葉県の一宮(いちのみや)市に、美味い日本酒を作る酒蔵があるという情報が寄せられました。不勉強なワタクシは初耳でしたが、江戸時代の末に酒造りをはじめ、創業約200年の、稲花(いなはな)酒造さんとのこと。下地図矢印の先がその酒蔵さんで、赤四角がワタクシの住む市川市。。。お、ご近所さんじゃん、ってほどは近くないね。

inahana02.jpg
白子温泉から一宮は20kmも離れておりませんので、渡りに船とばかりに移動します。ほどなくして着きましたねえ、稲花酒造さんに。

inahana01.jpg
問題は、お盆のこの時期に従業員さんがおられるか。かつ、商品を販売しているのか。という二点ですが、行けば分かるさ、と徒歩で稲花酒造さんの建物へ向かいます。おお、雰囲気満点の景色。

inahana03.jpg
うはあ、渋い建物、立派な看板、でかい木製の引き戸。酒蔵の方がおられるではないか。

inahana04.jpg
事前連絡なしの突然の訪問をお詫びしたところ、「いやあ、全然いいですよ~」とメチャ明るく応えていただき、ホッとするワタクシ。どうぞどうぞと建物のなかにご案内いただきました。用途はわからんけどタンクが、いかにも酒造りつう感じだ。

inahana05.jpg
江戸時代の建物は、天井が高くって、梁がガッチリしていて古いながら頼もしい内観。冷房がないのにヒンヤリしていて、これが昔のヒトの知恵ですか。一画に長テーブルが置かれ、稲花酒造さんのお酒が並んでおります。

inahana06.jpg
壮観ですなあ。そう、こうでなくちゃねえ。ちなみに並べてあるのはディスプレー用の空瓶で、商品は温度管理できる別場所に保管されているそうです。

inahana07.jpg
酒蔵の方が、それぞれのお酒の特徴を教えてくださって(なんて親切で丁寧!)、ワタクシが「辛口が好き」というと、じゃあ、これとこれですね、ちょっと重めがこちらでね・・・などと解説&リコメンドしてくださる。ワタクシ、過去にいくつか酒蔵に行きましたが、「うちで作っている酒はどれも美味いよ!」という雑なコメントが多く、ノンベイのワタクシがイラッとする場面もしばしば。それに比べ稲花酒造さんは、全然違います。親切・正直・マニアックの三拍子が揃っておりますなあ。

このお酒はこーゆー味を狙い、かくかくしかじかの工夫をしておりまして、それゆえこーゆー味になる(した)のですが、ただし、あなたの好みとは違うと思う、むしろあなたは味に手を加えないこちらが良いのではないか・・・と医者でいえばホームドクター並みの超絶エクスプラネーションなのであります。酒蔵の方(写真左)とワタクシのツーショット。

inahana08.jpg
シロウトであるワタクシの素朴質問に、的確・適切・過不足のない回答をくださり、稲花酒造、恐るべし!と唸った次第。

さらに酒蔵の方いわく「試飲もできますよ~」と嬉しいお言葉をくださいますが、このあともクルマの運転があるので涙ながらに我慢・・・。酒蔵さんが、私の酒の好みに基づき選んでくれた2種類を購入、最後はニヒヒヒ、と笑ったワタクシでございます。

帰宅後、さっそく1本「特別純米 稲花」をいただきましたが、酒蔵の方のご説明どおりで、「辛口であるが甘みもあり、濃い目で重たいけど、呑み口は意外にスッキリ」・・・という素晴らしい逸品でございました。純米酒の良さを凝縮したような「深さ」「コク」が感動でしたなあ。

inahana09.jpg
いやあ、温泉目的の旅行が、すっかり地酒メインになってしまった、そんな猛暑の1日でございました。

稲花酒造さん、ありがとうございました。稲花さんのお酒、美味しいですよー。これからも応援しておりますーーー。ではでは。。。

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感