熊本県八代市への出張で、「記憶にございません!」と言い切ったハナシ。 [旅]

先週の水曜日(2019年9月25日)、熊本県へ出張しました。下写真は、おなじみくまモン、JR熊本駅にて撮影した巨大頭部モニュメント。デカッ!

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さて、ワタクシの出張先は熊本駅からJR在来線で30分ほどいった先の、八代(やつしろ)でございます。

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ここでとりたてて何かがあった、つうわけではないですが、今回、つくづく「オレも歳だわ」とマイナス感動したデキゴトを書きます。あ、その前に。

JR八代駅のお隣に、肥後おれんじ鉄道の八代駅があり、そこの待合室でのこと。熊本県は畳(たたみ)が名物?のようでして待合室の長椅子が、実によい和風感の、たたみ仕上げになっております。

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この畳の縁(ふち)の部分、名前はまんま「畳縁(たたみふち)」だそうですが、しっかり丁寧に、くまモンが編まれております。おお、さすがは熊本!と声が出てしまった次第。熊本県さん、やることが徹底しております。

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という小ネタをまぶしつつ、本題、行ってみよう。

八代で仕事を終えたワタクシ。宿泊先の博多へと向かう途中、乗り換え駅である熊本駅で途中下車しました。もちろん、ここで、大好物をいただくため、です。熊本名物、馬刺しじゃ!ドドーン!

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うは、旨いわあ。日本酒と合うわァ~・・・と大満足。さて九州新幹線で博多へ移動だ・・・とここからがトンチキな事件の始まり、でございます。

翌朝。博多のホテルで「今朝は妙に体が重いぜ・・・」つう違和感とともに目覚めたワタクシ。熊本で、それほど酒を呑んでいないし不思議だなあ、と思いながら移動の身支度。で、なんとなく愛用のデジカメの写真を再生してビックリしましたねえ。

なんとまあ、馬刺しの写真の「あと」に、ラーメンの写真がある。それもチャーシュー麺とおぼしき、ヘヴィーなヴィジュアルのが。。。

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撮影時刻をみますと、このラーメン写真、間違いなく前夜に博多で撮影したものです。

話を整理すると、ワタクシは、熊本で馬刺し+日本酒でいい気分になったあと、新幹線で博多に移動して、どこかのラーメン屋に入り、このラーメンを注文し、食べた(らしい)のですね。

だが!

これだけ確固たる証拠を目前にしてさえ、ワタクシはこう申し上げたい。

記憶にございません!

そう、博多でラーメン屋に入ったことも、注文したことも、食べたことも、

記憶にございません!

何を力んで開き直っておるのか、と問われれば、劇場公開中の中井貴一さん主演映画、まさにタイトルは、

記憶にございません!

に便乗してやろうかあ、とまあ、こーゆー体たらくであります。

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それにしても、ですよ。これだけボリューミーなラーメンを食べたわけです。多少?酔っていたとはいえ、その事実を、数時間後にまるッと忘れられるであろうか。

それって、あまりにも「メメント」であり、「頭の中の消しゴム」であり、「アンノウン」ではないか。末路は「フォーガットン」・・・それ違うか。(突然の映画ネタ、すいません。まあ、分かる人だけ分かってください)。そうか、ガイ・ピアース演じる主人公のように記憶が無くなる前に「お前はラーメンを食ったぞ!」と自分の体に入れ墨せにゃいかんのねえ・・・って、オレは耳なし芳一か!?

以上、熊本県~福岡県の縦断旅で、オレ、歳とったなあ、と、感じ入った次第でございました。次の宮崎県出張では、自分が誰かを忘れないよう、気を付けようっと。チャオーーー。

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60歳になったら、即座に会社を辞めようと心に誓う理由(わけ)。 [雑感]

2019年9月27日。

ブログを更新しようと2階部屋のPCに向かうと、飼い猫そら(生後3か月)がダダーッと階段を駆け上がってくるのであります。そらはぴょんと作業デスクにのぼるとパソコンの画面を凝視、やがてキーボードのうえに座り込んでしまいます。PC操作は不可能・・・人懐こいのは良いが、作業のじゃましちゃいかんぜよ!

そらを部屋から出してドアをバタンと閉めると、こやつ、ドア越しに悲しそうにニャーニャーと鳴くのであります。うはあ、泣く子と地頭には勝てないならぬ、

鳴くそらと、泣く原監督には勝てない!

巨人軍、5年ぶりのセ・リーグ制覇おめでとうございますう!・・・って、なんのハナシじゃ。つうわけで今は爆睡中のそらです。

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いや、今日はこんなことを書きたいわけではなかった。

どーでも良い話ですが定年退職について書きます。日本の企業の多くが、「60歳定年」という区切りを設けており、ワタクシはあと2年半でその定年日を迎えるのであります。多少気が早いが2年半といえば、あっ!という間。目と鼻と口、じゃなく目と鼻の先、でございますな。

しかしです。

ワタクシの職場をみると、ほとんどのオジサン(オジイサン?)は60歳定年になっても会社を辞めるわけでなく、雇用延長と称して65歳まで、下手すりゃ70歳まで働き続けるのであります。つまり60歳で「定年」にはなったけど、「退職はしない」という事ですな。

なのでワタクシに対し「あんたも65歳までは働くんでしょ」つうコトバが、当たり前のように投げかけられます。それに対してこう申し上げたい(って実際に言っちゃってるけど)。おいおいバカ言ってんじゃないぞ!と。

60歳になったら、即、会社を辞めるに決まってるだろ。

私に言わせりゃあ、65歳70歳まで、会社に居続けるヤツはどうかしている。そのまま会社にしがみついて、どうすんのよ。息子が金のかかる私立大学に通っておる、とか、家のローンが残っておるなど経済的理由でもなければ、いい歳した大人が、60ヅラ下げてそのまま会社なんて行きますか?

ワタクシ、自慢じゃないけど会社でストレスを感じることは皆無。業務は自分にあってるし、職場は楽しいし、上司は良し部下は良し、そこそこ成果は出してるし(ほんとかな?)、こんなに恵まれていて良いのか、と日々、風呂場やトイレで幸せをかみしめる超おめでたい人間ですが、とはいえ、60歳を過ぎても、そのまま働こうとは絶対に思いませんぜ。

その理由。

老眼が進んで文字読むのがツラい、ひざの関節がどうも・・・と身体要因もあるにはあるが、それより大きいのは同世代に死ぬ連中が増えたこと。統計的平均寿命がいくら伸びようと、死ぬときは死ぬ。そう、50代も後半になれば死はヒトゴトではありません。ワタクシなんぞ30代40代の不摂生がたたって、たぶん10年以内に死ぬはずであり、そう考えると、

会社など行ってる場合かっ!

残りの人生、ほかにやることあるだろっ!

・・・つう明快な結論に達するのであります。と、ここまで書いといてナンですが、ワタクシが60歳で会社をやめる最大の理由は結局のところ、ごく単純に、

ダラダラ暮らすのが大好き

だからであります。いや、ほんとにそう思う。なーんもせんで無計画・非生産的にグダグダとその日を過ごす。そんな楽しいことって世の中にあるでしょうか。「ばかもん!働きたくて働けない人もいるのだぞ」と叱責されるかもしれないが、それは話が違う。ワタクシの人生です、人に迷惑をかけなきゃ何をどーしよーと勝手でしょ、つうわけで無駄に胸を張って、

60歳になった瞬間からダラダラな人生を送るぞ!と誓うのでありました。もちろん、しばらくダラダラしてみたら、シゴトをしたくなることだってあるでしょう。そのときは新しくシゴトを探せばよい。少なくとも、それまで勤めていた会社に、65歳まで無思想にぶら下がり続けるのは御免被ります。てなわけで、とりあえずこの先2年半は、なんとか死なないよう頑張ります、はい。

さて、この文章を書いている今、ワタクシの背後で元気いっぱい猫が騒いでおり、そろそろ相手してやらんと大惨事になりますゆえ、尻切れトンボ的ではありますが、今日はこれでお終いっ。

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2019年、予想外のきのこ不調・・・なぜだろう。。。 [きのこ]

2019年9月22日(日)。

3連休2日目。早朝パラッと雨が降りましたが、その後は天気回復、というNHKのお天気おねえさんのコトバを愚直に信じ、12kmの散歩に出かけました。千葉県市川市の自宅を出発、じゅん菜池緑地→バラ園で有名な里見公園→江戸川河川敷を北上→新葛飾橋を渡り→柴又帝釈天→江戸川沿いを南下→市川橋で川を渡り→江戸川沿いを北上・・・と、地元の人間でなければピンとこないでしょうけど、まあ、そーゆールートを歩いたわけです。

散歩といえば歩くことがメイン・テーマなのでしょうが、ワタクシの場合、この時期は、

きのこウオッチング

がメイン、ウオーキングは二の次なんであります。天候荒れ気味の年は多くの種類の、サイズの大きなブツ(きのこ)が発生することをここ数年の経験で知っており、まさに2019年はその条件にピッタリ。驚く様な事案がボンボン発生しているに違いないのだ!

てなわけで、この日のきのこウオッチング結果を発表します。じゃーん。

ぜんぜんダメ、であります・・・。

信じられないほどの不調でした!

一応、きのこは出てます。しかし種類といいサイズといい平凡の極み(きのこさん、失礼な言い方ですいません)。ワラワラ出ているのは、毎年みるテングタケの仲間です。

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サイズは5~8センチの可もなく不可もなく。

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お子様きのこも、明日には同じような平凡な大人になるでしょうな。うーん、若いモンは、もっと人生に対しアグレッシヴにチャレンジしてほしい。いまからでも遅くない。直径1メートルを目指すんだ・・・絶対、無理やな。

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けっきょく、巨大イグチもなく、ワタクシが愛するドクツルタケもなく、変化球系ノウタケもなく、12kmを歩き切った爽快感(虚脱感?)のみで、この日のきのこウオッチングはお終い。。。

そうそう朽ち木の切り株などから出る、通年タイプきのこは、それなりにポコポコと発生していました。こちらの業界(?)には活気がありました。

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オレンジ色が目にまぶしい。

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ヒラフスベでしょうか。モコモコ塊タイプのきのこ。これを食べるとマタンゴになりそう・・・このネタ、古っ。

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以上、2019年9月22日(日)、きのこウオッチングの報告でした。ちゃんちゃん。

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生後3か月、三毛猫そらは、あまりにもリラックス。。。 [家の猫]

2019年9月。

我が家にやってきて2週間半が経過した三毛猫、そら。生後3か月の子猫であります。

当初、鼻がぐずぐず詰まって息が苦しそうだったのが、動物病院で処方された抗生物質がバッチリ効いたようで、うそのように全快しました。体調がよくなった反動で、有り余るエネルギーが噴出。早朝からボール遊びで、家の中を走り回り転げまわって、興奮のるつぼ状態。。。すさまじい・・・。

活発な様を写真に撮ろうとしても、撮影が追いつきません・・・うーむ。。。

つうわけで、ソファの上(背もたれの上です)で一段落した体のそらです。

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午後は、ソファ(の座るところ)で、ごろんと横になり爆睡開始・・・。寝返りを打つたび、しだいに体はあおむけになり、最後は、おなかを真上にし「大」の字になって寝てます。なんというユルイ猫だ!警戒心はゼロ。安心しきっておりますね。

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夜中と早朝に騒がしいけど、猫は元気が一番です。体重はここ1週間で300gほど増えており、今後の成長が楽しみです。

以上、そらの近況報告でした!

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日暮里(にっぽり)駅近くの韓国料理屋さんで、マッコリ三昧のグダグダ宴会だあっ。 [宴会、呑み会]

2019年9月。

先月、会社の若いモン2名と鶯谷(うぐいすだに)で呑んで以来、なんとな~く気分が台東区志向となったワタクシ。今回は、さらなる奥地、マニアック・エリアでの呑み会を敢行しました。河岸(かし)はずばり、

日暮里(にっぽり)

であります。JR山手線・京浜東北線と、京成本線が交差する大型駅でありながら、駅界隈に漂うのは、そこはかとない下町臭・・・うーむ、敵に不足無しじゃ!

日暮里駅の西側には「谷根千」(やねせん)と称され、外国人観光客も多く訪れる人気スポットが広がっております。谷根千とは谷中・根津・千駄木の頭文字を並べたもの。懐かしき日本の風景を味わえる、つうのが売りですが、そーゆー世間の流行(はやり)には断じて乗らん!と、天邪鬼なワタクシ、鼻息も荒く、あくまで日暮里駅の「東側」を攻めるのである。

ところで、今、気づいたのですが、日暮里って台東区じゃなく、荒川区なんですね。だからどうした、つうわけじゃないけど・・・うむむ。

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日暮里駅を出て徒歩30秒(近っ!)、韓国料理「(やなぎ)」さんにメンバー4名が参集します。宴会メンバーは例によって、営業Mさん、若手Nさん(女性)、Mu君であります。

まずは、マッコリのとっくりを嬉しそうにかかげるNさん。なんて楽しそうなんじゃあ~。

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そして、そのマッコリを受け取るMu君。とっくりの底部をガッチリ支える右手の安定感には、入社1年目とは思えぬ老獪さが見え隠れしております。これが、明日の日本を支える若者の姿かあ・・・おおげさ?

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呑み会はサクサクと進行します。写真を撮る手前、全員さわやかなふりしてますが、話題はドロドロ・グダグダなのあります。これもマッコリの威力かあ!

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ワタクシと、Mさんの野郎ツーショット。壁に貼ってある韓流アイドル(?)のポスターが渋いですな~~。

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その間にも、Nさんは生マッコリを手酌でグイグイと呑み続けるのであります。さすが、酒豪、と呼ばれる逸材です。

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わざとらしく驚くワタクシ。室内で、それかよ!つう黒い巨大看板に圧倒されております。

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なぜか、この期に及んでポーズをつけるMu君。最近の若いモンは、酒を呑んでも乱れないね。クールもけっこうだが、若いうちは裸で踊るくらいの気概(?)が欲しいもんだ。

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などと言ってるうちに大量摂取した生マッコリ & 黒豆マッコリがボディブローのように体(脳)に効いてきましたぜ・・・と思ったら、あれ?私以外の3名は、それほど酔った様子がなく、淡々と会話しちょるなあ。どうゆうこっちゃ。ま、いいか。

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結局のところ、飲み屋に入ってしまうと、そこが日暮里だろうが、銀座だろうが、北海道だろうが、なーーんも関係ないってことなのね。じゃあ、次回の呑み場所は、巣鴨、だわあっ・・・と思いつきで言ってみました。ちゃんちゃん。

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モーツァルト 弦楽五重奏曲 第3番 & 第4番はこんなに素晴らしい曲だったのか!と目からウロコの日。 [クラシック音楽]

2019年9月14日からの3連休。

16日(月)は敬老の日。57歳のワタクシ、いまや「敬老される側」つうことで、3連休は出張をからめず自宅でマッタリ完全休養です。猫と遊ぶ→散歩→音楽をきく→猫と遊ぶ→酒を呑みつつ音楽→猫と遊ぶ→寝る・・・つう、やりたい放題オヤジになっております。山本リンダさん的に言えば「もう、どうにも止まらない~♪」なんであります(古っ)。

本日は連休中マイブーム、モーツァルトの室内楽曲について書きます。クラシック音楽に興味の無い方にとってはウンザリするだけの退屈ネタですのでご了承を・・・と事前エクスキューズ。これ最近のワタクシの芸風。

本日(9月15日)。飼い猫そらの要望により、早朝5時から猫相手にミニ・サッカーをやらされたワタクシ。そのあと、葛飾区水元公園で1時間の散歩をたのしみ、よし!音楽を聴くぞ!と、午前9時にオーディオ部屋に腰を落ち着けました(というより逃げ込んだわけですな)。

ここなら子猫の侵入もなく、大音量で音楽を聴けるのである。わっはっは(←自慢)。

何を聴くかな~とCD棚をボンヤリ眺めたワタクシ。頭がいかれてたか、ブラック・サバス「黒い安息日」(1970年)を聴いてしまい、朝からテンション劇的低下であります。ところで、このアルバム制作前(1969年)にトニー・アイオミが、ジェスロ・タルに加入したことがあった、という事実をどう受け止めるのだ!?ナパーム・デスのシンガーが「ジャーニー好き」という事実より違和感いっぱいじゃん・・・すいません。余計な話でした。

で、口直し(失礼)に聴いたのが、本題のモーツァルトでございます。

作家の村上春樹さんの(昔の)エッセイに、「モーツァルトの弦楽四重奏曲15番と17番を、聴き込んできたレコードと違う演奏者(カルテット)で聴いたとき、まったく別の曲かと思った」つうくだりがあったのを思い出し、ふーむ、そーゆんもんかねえ、と、15番、17番のCDを各3種類ほど引っ張り出して聴いた次第。

結果、私には演奏者の違いでそこまで有意差を感じなかったですね。乱暴に話をくくると、とくに弦楽四重奏曲17番K458「Jagd(狩り)」はメロディと展開が素晴らしいので、よほどヘタッピな奏団でない限り聴くに堪えるわけで、ましてや一流カルテットともなれば、それぞれ独自の味を出していて、「へえ、そう来るかあ」と嬉しくなります。つまり、どんな解釈も許容する、楽曲に度量がある、と言いましょうか。まさにモーツァルトの天才を物語る超名作といえませう。

さて、ワタクシこのあと、K458ほど高評価されない、この6曲を聴いてちょい感動したのであります。

「ウィーン弦楽四重奏曲」と呼ばれる第8番~第13番の6曲セット(作曲当時の慣習では3曲または6曲が一組として扱われた)。カール・ズスケさん率いるベルリン弦楽四重奏団の、1974年録音であります。

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昨今のストイック系(勝手に私が名付けた)のモーツァルト演奏も良いけど、ズスケさんのロマンあふれる「歌ココロ」が辛抱たまらんのです。21世紀の耳からすると古びた表現かもしれんが、上昇フレーズや下降フレーズにふくらみのあって、うっとりするエクスタシーが醸される、これこそ室内楽曲の醍醐味だと思うんであります。

ただし、14番以降の名作群とくらべると、いかなズスケさんの技量をもってしても楽曲自体はちょっと落ちる、のは仕方ないところ。それにしても楽しいなあ~、モーツァルトは(意外に)良いなあ、なんて、ひとりニンマリした次第。

次です。

これは驚いた!この曲、こんなに素晴らしかったの!?と自分の不覚(日本語ちょっと違う?)を恥じたCD。それは、モーツァルトの

弦楽五重奏曲 第3番K515、第4番K516のカップリングディスクです。

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27年前(!)に買いました。今は無きオワゾリール・レーベルのベスト50シリーズ。ワタクシが、ピリオド楽器の音色を、はじめて「良いなあ」と思ったのはヤープ・シュレーダーさんのヴァイオリンでした。その彼が率いるエステルハージ弦楽四重奏団による演奏です。1980年録音。いまや入手困難(不可能?)でござんしょう。

エステールハージQのノンヴィブラート奏法は、ここまでツボにはまるか、つうくらい曲にばっちりマッチング。ヤープ・シュレーダさんの悪くいえば「線が細い」ヴァイオリンの音色も、ここでは楽曲の繊細さ、曲想の広さを見事に表現する強力ウエポンになっております。ちなみに第2ヴィオラはヴィム・テン・ハーヴェさん。ラストネームのスペルが、Have、で「持ってる男」つうことですな。で、演奏もさることながら、

天才的なメロディ、フレージング、曲展開がスゴイ!

やれば出来るじゃん、モーツァルトさん!(なぜ上から目線?)。弦楽五重奏曲つうと、どうしてもボッケリーニを思い出してしまうワタクシですが、実は好きなのはブラームス(シューベルトのアレは別格つうことで・・・)。しかし!今日からオレは胸をはって「モーツァルトのストリング・クインテットが好きだ!」と宣言するのであります。そもそも、このCDを、27年間も棚に埋もれさせるなよ・・・と自分自身へツッコミしちゃいますが・・・。

確認すると彼が残した6曲の弦楽五重奏曲のうち、3番、4番は、死の前年(1790年)に作曲されたそうで、モーツァルト芸術が頂点を極めた最晩年の作と言えます。いやはや、ワタクシ、この曲の素晴らしさ(つうか存在)に気づかないまま死ななくて本当によかったなあ~と感じ入った次第。

次にワタクシがしたことは、CD棚から、弦楽五重奏曲 第5番と第6番のディスクを探すこと。ダメ元で掘り返してみると、ありましたねえ(買ったことを全く覚えていなかった)。メロス弦楽四重奏団(第2ヴィオラはファルルリ)による、1989年録音の、

モーツァルト弦楽五重奏曲 第5番K593、第6番K614

エステールハージ弦楽四重奏団(ピリオド楽器)と違って、モダン楽器でふくよかで甘美な音を響かせるメロスは、ちょっと渋みに欠けるかな~とは思いますが、地に足がついた盤石感が売り、といえましょう。

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今回聴いた4曲の五重奏曲を、ワタクシの好み順でいうと、3番、4番、6番、5番・・・って感じ。

で、発覚した問題は、6曲のうち、ワタクシ、第1番と第2番のディスクを保有していないことです。CD蒐集マニアのワタクシとしては、ここはドーンと全集(3枚組)で購入しちゃおうか、とただいまネットで調査中であります。

エステルハージ弦楽四重奏団の全集(6曲セット)があれば第一候補ですが、そもそも彼らは、1番、2番は録音していないようだし別の手を考えることにしましょう。

以上、すっかり駄文が長くなったところで今日はお終い。。。当記事をここまで読み進めた方は誰もいない(途中で飽きて読むのをやめたはず)でしょうが、まだまだ連休の音楽三昧生活は続くのであります。明日は、ヘヴィメタルかな~うひひひ。

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飼い猫そら(生後3か月)は元気に爆睡中であります。にやにや。 [家の猫]

2019年9月。

今週月曜(9日)に関東を直撃した台風15号は、物凄かったです。千葉県市川市にある我が家のまわりは強風が吹きすさび、家ごと吹っ飛ぶのではつうくらいで、ちょっと怖かった。

しかし台風に一番ビビッていたのは、9月3日に我が家にやってきた生後3か月の三毛猫(雌)、そら、であります。

居間のソファのうえに座り込んだそらは、風がごうごう音を立てるたび、落ち着かない様子でキョロキョロと天井をみあげていました。よほどストレスだったのか、台風が過ぎたあとも、しばらくは食欲がなく目をつぶってじっと座ったまま・・・うーん、心配だなあ。。。

と、思ったのも半日ほど。ほどなく、ぴょんぴょん家の中を走り回り、食べ物をねだったり、すりよってきたり。すっかり元気になったのであります。

ペット玩具ボールにじゃれついて室内を走り回るうち、やがてやってくる睡魔・・・。私が座っているソファのうえに、ぴょんと乗ったそらを、なでなでしてやると、ふーーーっ、と、深い眠りに落ちてゆくのでした。

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高飛び込み猫選手権で、見事な空中ポーズを決めるそら・・・ではなく、爆睡中のそら、であります。

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よく食べ、よく遊んで、よく眠る。良い子猫です。

幸せそうなそらの寝顔に、メロメロなワタクシなのでありました。ちゃんちゃん。

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子猫が我が家にやってきましたあ! [家の猫]

2019年9月。

昨年11月に飼い猫もこ(20歳超のおばあちゃん)が亡くなってから、早いもので10か月。以来、我が家は猫のいない家になっていたのですが、先週火曜(9月3日)のこと。

出張中のワタクシの携帯あてに、家の者から届いたメール&写真をみてビックリ。生後3か月の子猫が、いま、家にいるという。

え?どうしたのよ?と、いぶかしく思い居酒屋へも寄らず、急いで家に帰ると、わあ、たしかに小さな三毛猫がいる!

なんのことはない、家の者が江戸川の河川敷から、野良の子猫を拾ってきたのであります。そう、私はこの子猫を知っています。以前、散歩したとき、お母さん猫といっしょにいたのを見たもんな。生まれたのは今年の6月。最初、子猫は2匹いたけど1匹は体が弱くて死んで、生き残ったのがこの三毛でした(←ご近所の事情通オジサンからの情報)。野良猫時代の写真が残っていました。

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家の者は、この子が、近いうち、保護猫として捕獲される話を聞き、それなら家に引き取ろう!と連れ帰ったのでした。

さて、生後3か月間を野良猫として生きたので、我が家に来た初日は、警戒心からか居間の隅にひっこんで一晩中ニャーニャーと鳴くばかり・・・。ワタクシ困惑しましたが、いやはや、そのあとの子猫の順応性、恐るべし。

2日目にトイレをおぼえると、居間をてくてく歩きまわり、3日目にはソファのうえでまったり。私にすりよってコロコロと転がって「なでて!なでて!」の要求・・・うーん、すごい進歩だ。。。

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4日目には2階にのぼって蒲団のうえでグーグー眠っておりました。なんというユルい性格。。。

早朝は元気に家の中を走り回り、朝ご飯を食べたらクークーと睡眠タイム。暑くなったらテーブルの上で体を伸ばしてクールダウン。

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私がソファに座るとすかさず横にやってきて、「なでて!なでて!」とからんできます。繰り返しになりますが、なんという順応性の高さであろう。現時点で、我が家に来て5日目ながら、まるで10年前から一緒にいるような、懐っこさと、堂々たる落ち着き。老猫的な風格すら感じます。

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今後の進歩が楽しみでありつつ、ちょっと怖いような。。。

というわけで新しい家族になった子猫ちゃんの報告でした。以上!

・・・おっと、子猫の名前について書き忘れました。家の者が「3か月間、空の下で暮らしていたのでソラちゃんだ!」と勝手に命名。ワタクシ、特段こだわりはないのでなんら問題無く、

子猫の名前は、ソラ、に決定したのでした。今後、ときおり当ブログに登場するかもしれません。どうか、よろしくです。

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出張先でのパンツ・トラブル。そこで知った大人用紙おむつの実力! [日常]

2019年9月。

本日は、パンツで失敗した話、を書きます。

えー、パンツというと、若者が「ズボン」と勘違いするといけないので、ハッキリ宣言しますが、以下パンツとは、下着のパンツのことです。要するに「菊池桃子さんといえば、やっぱりパンツの穴だよねえ~」と呑み屋で盛り上がる、まさにそのパンツ・・・って、説明くどいわ。

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さて、先般の九州出張でのこと。博多のビジネスホテルでの早朝。朝風呂ついでに、ワタクシ、脱いだ下着や靴下を洗濯して室内に干した・・・その直後、「着替えのパンツ」を持たずに出張に来ていたことが発覚。

うわあ、はくパンツがないじゃん!(洗濯して濡れたヤツは論外だし・・・)。さて、どうする!とりあえず下着(パンツ)無しで、スラックスをはいてシゴト先へ向かいます。いわゆるノーパン状態だ。おおモーレツ。

時間を進めて4時間後。いまだパンツ未装着のワタクシは福岡県内をさまよい、ついに昭和テイストのスーパーマーケットを発見し即入店。食料品メインとはいえ、とってつけたような衣類コーナーがあるはず!と確信したのであります。

たしかに衣類は売っていました。が、パンツは1種類。それもど派手な柄のトランクスで、お値段580円。緊急避難的にコレを買っても、今後ぜったい使わん、「ああ、もったいない」と思ってしまう。

とはいえ、いつまでもノーパンつうわけにも・・・と唸ったワタクシの目に飛び込んだのが、大人用の紙おむつ、であります。おじいちゃん、おばあちゃん用の使い捨てのアレですよ。

これが、2枚で200円程度の安さなのだ。1枚100円なら、派手柄トランクス580円より絶対こっちでしょ!

買いました。紙おむつ(レジで堂々と)。

そして、はきました、紙おむつ(スーパーのトイレで)。

そして、歩きました、紙おむつで。(福岡県内を)

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で、当商品「ライフリー 超うす型パンツ」(by ユニ・チャーム)未体験の方に、ワタクシ、こう申し上げたい。

実に素晴らしいです。商品の性質上、股間まわりにパットが入っており、最初はちょっと違和感あるものの、しばらくすれば気になりません(あくまでワタクシの感想)。なんたって、ひとつ100円程度とは思えぬ、丁寧なつくり、考え抜かれたデザイン、が、まじ、感動ものなんであります。

日本人の感性と愛情が盛り込まれたスゴい物件と申し上げたい。

というわけで、ワタクシの、九州におけるパンツ失敗事件は、

災い転じて福となす。瓢箪から駒。人間万事塞翁が馬。明けない夜は無い。覆水盆おどり。

といった諺が示すとおり、図らずも、大人の紙おむつの実力を知る、という好結果をもたらしてくれました。もちろん、紙おむつを装着したからといって、歩きながらおもらし、してみるほどチャレンジ精神豊かなワタクシではありませんが・・・。ところで、この、ライフリーのパンツ。テレビCMに登場するタレントさんは、なんと、

菊池桃子さん

なのです。だがご安心ください。このパンツに穴はあいておりません・・・って、もしかして、そのオチを言いたかっただけ?ちゃんちゃんちゃん。

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福岡県内を船で移動し、大満足したハナシ。 [旅]

2019年9月。先週の木・金曜は某学会イベントで福岡県へ出張していました。金曜に自分の発表を終えて、大学から博多へと向かうときのこと。

ワタクシ、「船に乗るゾ!」とココロに決めていたのです。前日まで、そんな気はさらさらなかったのですが、福岡県内に魅力的な航路を見つけ、いいじゃん!と食いついた次第。

以下の地図に赤線で書き加えたルートがそれ。西戸崎から博多まで乗船時間15分というミニ船旅です。

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ちなみに、西戸崎、の読み方は「にしとざき」ではなく、「さいとざき」が正解だそう・・・うーん、なんと変化球的であろう。たしかにそう読めんこともないがね。

和白(わじろ)駅からJRの電車で西戸崎駅まで移動。そこから徒歩3分で船着き場であります。海へと向かう道の右側には、建物が奥へと続いておりまして、たまに中から「ひひ~ん」という鳴き声が聞こえる。

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建物のなかに馬がいるのですな。お馬さんのいななきとともに、閑散とした無人の道をホテホテと歩く。なんとなくシュールな感じ。つげ義春「ねじ式」の雰囲気・・・言い過ぎか。

船着き場の待合室も、予想通りガラーンとしております。職員さんの姿もありません。ほんとに船は来るのかな?と少々不安な気持ちになります。。。

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乗船券は、券売機で購入。西戸崎から博多までは440円也。

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ボンヤリ海を見つめていると、やってきました、ワタクシの乗るべき船が。コンパクトで可愛いですなあ。

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見渡すとワタクシ以外にも乗船客が数名います。なんとなくホッとしますね。

西戸崎を出港した船は想像以上に力強く、ハイスピードでぐんぐん進んでいきます。船尾デッキに出ていたワタクシ、流れる風景に、うはあ気持ち良いなあ~と嬉しくなってしまう。

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15分の船旅はあっという間に終了。博多のターミナルに到着です。パチパチ・・・。

旅慣れた方は「物足りない」と思うかもしれませんが、ワタクシはこの程度の短時間船旅が性に合ってます。船に30分も乗ってたら飽きちゃいますもん。基本、周りは海で、景色が変わらないんだから。。。

わざわざ遠回りして、船を使った甲斐がありました。こりゃあ楽しい。

腹が減ったので、博多の繁華街、天神で食べることにしました。いつかはやろうと虎視眈々と狙っていた「博多で札幌ラーメンを食べる」つう極私的ネタであります。

向かうは、札幌駅近くにある「ラーメン 久楽(くら)」さんの博多店でございますな。合わせ味噌ラーメンをオーダー。スープの味もさることながら、北海道定番のちぢれ麺がナイス。北海道出身のワタクシ、ラーメンといえば、やっぱり札幌ラーメンが好き、なんであります。(博多で食べる必要もないけど)

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つうわけで、この日は、福岡県を一歩も出ずに、船には乗れたし、北海道ラーメンを満喫、と愉快な一日でございました。夜の博多の街。水面にうつる光に味がありますねえ。

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本日は以上です!チャオー。

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