映画「君たちはどう生きるか」の見どころ(聞きどころ)は、なんたって菅田将暉さんの声技でしょう! [映画]

2024年2月。

半年前に観た映画なので、内容を忘れかけてますけど、本日は映画「君たちはどう生きるか」を取り上げます。言うまでもなく、スタジオジブリ製作、宮崎駿監督によるアニメーション作品でございます。

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現在、世界のあまたの映画祭で受賞ラッシュとなっている本作。極めつけは、来月(3月)発表される米国アカデミー賞(長編アニメーション部門)でしょう。まあ、賞を獲ることと、観て感動するかは別なので、ことさらそこ(賞)に重きをおくのもオカシイすけどね。

私が本作を観てまず感じたのは、宮崎御大らしい作品だなあ、というコト。主人公である少年 眞人が義母を助けようと、謎のアオサギに導かれて異世界へ入り込み、そこで出会った人や体験をとおして成長する、という骨子は「千と千尋の神隠し」をはじめジブリ作品の王道パターン。「エブエブ」ごときが持ち上げられる何年も前から、ジブリはマルチバース界を極めていたのであります。そう、世界観に意外性がない分、安心して映画を楽しめるわけですな。

そして「アナ雪」「ウイッシュ」といったディズニー映画の薄っぺらい価値観の押し付けとは違って、多様な解釈が成り立つ多視点的で奥行きのある物語が魅力。いやあよくまあ、こーゆー見事な話が作れるもんだ、と感心しきり。

タイトル「君たちはどう生きるか」は、本が劇中に登場するものの、映画の内容とはリンクしていないように思えました。ただしワタクシ、吉野源三郎さんの本を読んだのが約50年前なので、それ以上のコメントは不能。ちなみに、本作の英語圏でのタイトルは「The Boy and The Heron」=「少年とアオサギ」となっており、私はこっちのほうがしっくりきますね。

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そのアオサギをはじめ、異世界にはペリカンだの、ガマガエルだの、オウムだの、いろんな種族(?)がおられるわけだが、ワタクシのツボはワラワラであります。か、かわいい・・・還暦過ぎのジジイ(私のこと)は、こーゆー、めんこいキャラに弱いのであ~る。

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さて以上が前置きです・・・って、前置き長っ!

「君たちはどう生きるか」を観て、すげえなあ~、と唸った一番のポイント。それはアオサギの声を演じた(日本語変?)菅田将暉(すだ まさき)さんです。「翔んで埼玉」第2作でも若手実力派俳優と称されていた(その映画を出すかよ)今をときめく名優ですけど、このアフレコが、ほんまにスゴイ

ずるがしこいけど、間抜けでお人よし、最後は命の危険を顧みず主人公を救うアオサギ。そいつを場面に応じて変幻自在の声技で演じる菅田さん。あいみょんさんも柴咲コウさんも大健闘だけど、菅田さんのアオサギの前ではかすんでしまう。いったいアンタ、何者なんだ、恐るべし、菅田将暉さん!

なお英語吹替版では、アオサギの声を、私が大好きなロバート・パティンソンさんが担当してるらしい。実写でコウモリを、アニメでアオサギを・・・芸達者でございますなあ。さらにマニアックな深堀りをすると、老ペリカンの声は、ウェレム・デフォーさんがご担当。やりました~、これで映画「ライトハウス」の名コンビ復活であります。となると気になるのは、あの名演技のカモメ・・・って違う映画の話を混ぜるなよ!(映画「ライトハウス」はこちらの記事を参照→クリック

ということで、菅田将暉さんの力量にほれぼれしたというまとめでございました~。最後は、自宅裏手の緑地にやってくるアオサギさんの写真をくっつけて本日は以上。

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