福島県浪江町で、ラジオとTVでたまたま聴いた演奏が素晴らしかった話。 [クラシック音楽]

2022年1月。

今月から現場シゴトで福島県浪江町(なみえまち)と自宅のある千葉県との間を、行ったり来たりのピンポン生活を送っております。福島県、というと、雪深いイメージがあるかもしれませんが、浪江町は太平洋に面しており、雪は少なくほとんど積もりません。

さて、1月16日の日曜日のこと。夕方、JR上野駅から新幹線で福島駅まで移動し、そこからレンタカーを1時間半運転して浪江町を目指しました。クルマの中でNHK-FMを聴くともなく聴いていると、ワタクシの耳がピクッと反応しました。

イタリアの若手指揮者アンドレア・バッティストーニさん指揮、東京フィルによるチャイコフスキーの交響曲5番のコンサート録音(2021年11月)が放送されるという。一応はクラシック音楽好きを自称するワタクシですが、バッティストーニさんに対して、なぜかこれまで食指が動かず、録音も実演も未聴でございました。

おお、ちょうど良いじゃん。ラジオで演奏を聴けるとはラッキー、それもワタクシが愛するチャイコフスキーの5番ですぜ、どれどれ・・・と多少の集中をもって聴いておりますと。

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うはあ、びっくりしちゃいました。ロシア音楽の泥臭さ、とか、ドイツ風味を加えた重々しさ、といった、ありがちな方向性と異なり、メロディ、フレーズが、歌いまくりですよ。チャイコフスキーの楽曲の美しさをガーンと前面に押し出しちゃうわけですね。何がすごいかというと、そこまでキャッチーにしても、演奏が安っぽくならないこと。そしてクライマックス、第4楽章の迫力、解放感が、もう、たまらんのであります。

後からネットで調べると、バッティストーニさんのチャイコ5番、CDもリリースされていることを知り、うーむ、ここで出会ったのも何かの縁、ちょいと買ってみるか、と思案している次第。

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以上が、NHK-FMをたまたま聴いて、目からうろこだった話。

で、この日の出会いにはまだ続きがあります。夜9時前、浪江町のホテルに到着したワタクシ。部屋にはいってTVをつけ、チャンネルを切り替えると、NHK-Eテレでイタリアの指揮者ファビオ・ルイージさんがお話をされております。

ルイージさんの演奏は、数年前にコンサート(実演)を一度拝見しております。ただ、そのときはピンとこず、演奏曲も忘れてしまいました。NHK-Eテレでは、NHK交響楽団を指揮したブルックナーの交響曲4番「ロマンティック」を放映するという。

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おお、ちょうど良いじゃん。テレビで演奏を観られる(聴ける)とはラッキー、それもワタクシが愛するブルックナーの4番ですぜ、どれどれ・・・あれ、この言い回し、さっきもあったね。あははは。

で、ルイージさんの演奏。こちらはツボをはずさない、堂々たるブルックナー。しかし、さきほどのバッティストーニさんもそうでしたけど、無駄に重たくないのが良いんですなあ。誤解を恐れずにいえば「楽しく聴けるブルックナー」、こうゆう演奏も全然あり、でしょう。

ちなみに、ルイージさんとブルックナーという組合せに、ワタクシは意表を突かれましたが、ネットで調べてみると、なんだ、CDまでリリースされているではないか。赤地に文字のみつうシンプルなアートワークは個人的には不満ですが、ブルックナー交響曲4番、ちょいと買って聴いてみようかな?などと、本件も思案中。

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以上、ラジオとテレビでたまたま出会った名演に引っ張られ、なんとなく浪江町に良いイメージを持ってしまった単純なワタクシ。浪江町とNHKの放送内容は、なんの関係もないけど、いいじゃないの、人間だもの。

話は飛びますが、浪江町役場の裏手にあるスーパーマーケットのイオンは、店内BGMが、ハードロックという感動的なお店であります。晩飯の弁当を買っていたら、HEARTの名曲「WHAT ABOUT LOVE」が流れ、ワタクシはその場に立ったまま、曲にしびれていたのであります。ブルブル・・・。

ほら、やっぱり浪江町は、良い町でしょう!と納得したところで本日は以上!

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