サトーパーツさんの新製品。パワークリップC-100シリーズがスゴイ。 [道具(ツール)、用品、部品]

2018年7月。

優れた新製品を見つけた時、「おお、すごい!」と思うとともに「なんで今まで無かったのかな?」と不思議に感じることがあります。需要は確実にある(はずな)のに作る人がいなかった、そんなブツですね。開発者の目の付け所が鋭かったわけで、センスと努力に敬意を表したいです。

とハナシが先走ってしまいましたが今年(2018年)4月、ワタクシのツボにはまる新製品が登場したのであります。6月に偶然、九州の電材ショップで見つけました。どどーん。

サトーパーツさんが開発したパワークリップC-100シリーズであります!

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この製品、ワタクシのようなプラント電機設備のエンジニアは感動もん、ですが、一般の方は「そもそも、なんなんだ、これ?」と、そこからして理解できんでしょう。そう、マニアックなニーズを掬い取った点でもこの製品は凄いと思うのですね。

ワタクシ、サトーパーツさんの広報担当ではございませんが、以下、パワークリップC-100シリーズを熱くPRさせていただきますね!

まず、C-100の用途です。電機設備や装置の電気試験のさい、試験機を接続するため、配線を装置の端子(ネジ)に嚙ませます。C-100は、配線を端子ネジにつなげるのに使う、いわゆる「ワニグチ・クリップ」の一種なんですね。日本工業新聞の新製品情報HPには、こうゆう記事が出ていました。

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この記事からも、C-100は既存クリップより優れていそう、と何となく分かりますね。ここから、ワタクシが購入した実物でそのメリットを検証します。絶縁キャップ「赤」と「黒」のタイプ各3個を、秋葉原の某ショップで購入したワタクシ。下写真は「赤」キャップのほう。青配線は私があとから取り付けました。

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C-100のクリップ先端のネジ端子を嚙みこむ箇所を観ましょう。なるほどな。いままでのワニグチと違って、ネジ全体を抱え込む構造なんですね。実際にネジに嚙ませてみると、おお、たしかにガッチリと接続され、引っ張っても曲げても抜けるそぶりがありません。この安心感、たまりませんねえ。

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次に、手元にあった電気用品の端子台に嚙みこませます。予想以上にバッチリ、シックリであります。

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ところで、ネジ端子を嚙みこむ強力なワニグチ・クリップは昔から存在してはいました。ただし先端(金属部分)が大きすぎて端子台のセパレータ(仕切板)にぶつかり、物理的に接続できないという体たらくでした。いっぽう先端サイズが小さなワニグチ・クリップだと、端子ネジをしっかり抱え込めず(下写真参照)、噛みこみが不安定となり、ちょっとした振動や引っ張りで抜けてしまうんですね。

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学校の実験ならそれでも良いでしょうが、プラント電機設備や発変電所設備の、試験中の配線はずれは、設備破損などの大事故に発展しかねません(実際にそうした事故もあります)。そんな不安を抱えながら、しかたなく既存のワニグチ・クリップを使う作業者は沢山いるわけです。

サトーパーツさんの新製品、パワーグリップC-100は、そんな不安、不満、危険を大幅に低減するユニークなツールなんですね。「こうゆうモノが欲しかったんだよぉ!」と声を大にしたい素晴らしさ、であります。ありがとう~~。

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さて、ワタクシと同様、本品登場をヨロコんだ方は多いようで、現時点(2018年7月)で、C-100シリーズを入手することは極めて困難になっています。電材屋さんにチラシはあるものの商品は売り切れ、残念な状態になっております。まあ、これだけ良い製品なら無理もないなあ、と思います。

以上、ワタクシを狂喜させた優れものツール、パワークリップC-100(サトーパーツ製)を、ご紹介いたしました。ではでは!

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