映画のミスキャストを探せ!・・・うーん、やっぱりこの人でしょう。 [映画]

2011年7月。

ミスキャスト(MISCAST)という言葉、ご存じですよね?ミス・ユニバースとかミス・着物とかの「ミス(未婚女性)」ではなく、MIS=間違い、という意味です。

映画、ドラマ、演劇などで「役に合わない俳優をキャスティングしちゃった」失敗であります。間違いとはいっても、男性役を女優が演じるなどの極端なハナシではなく、なんとなーく、この人、役に合ってないよね~しっくりこないよね~という違和感、主観的判断によるものです。

映画好きを自称するワタクシ、過去に映画館で「こりゃ、ミスキャストだわ」とつぶやいたことは少なくありません。そこで本日は、発作的企画、私の考えるミスキャスト俳優・ベスト(ワースト?)を堂々、ご紹介であります。

真っ先に思い浮かぶのは、大ヒット映画「ターミネーター」シリーズ。未来の人類VS機械戦争で救世主となるジョン・コナーというヒーローが登場します。シリーズが進むのに伴ってジョン・コナーも成長する設定ゆえ、ジョン役を映画ごと異なる俳優が演じるのですが・・・・。

「ターミネーター」1作目(=「T1」)にはジョン・コナーは登場しません。「T2」で、10代のジョンを演じたのが美少年俳優エドワード・ファーロング(写真左)。次作、「T3」ではニック・スタール(写真中央)、「T4」ではクリスチャン・ベール(写真右)と引き継がれたのです。

ジョンコナー比較.jpg

なにが問題か、おわかりでしょう。「T3」のニック君(上写真の中央)であります。初代はストレートロングな前髪と細い目、端正な顔立ちのエドワード・ファーロングですよ。それが、いくらなんでも数年で、ニックのような猿顔になるかっ!さらに、その猿が「T4」ではイケメンのクリスチャン・ベールですからね!・・・スパイ大作戦の変装名人じゃないんだからあ。

美少年→猿→イケメンという、掟破りの変貌を、ミスキャスト、と言わずして何と言えば良いのか!「ターミネーター3」は映画もイマイチだけど猿顔ジョン・コナーに終始、違和感が拭えず、ストーリーがアタマに入ってこんかった。どうしてくれるんじゃあ!

次です。日本映画「ゲゲゲの鬼太郎」です。主役の鬼太郎を演じたのが、ウエンツ瑛士さんなんですね。で、ウエンツ鬼太郎がスクリーンに現れたとたん、どおーんとミスキャスト感が漂いました。もちろん、ウエンツさんが悪いわけではありません。

彼を、ゲゲゲの鬼太郎にキャスティングした製作側の問題なのである!鬼太郎といえばウエンツさんじゃなく、小池徹平さんでしょうよ!3人を並べて確認してみましょう。うーん、一目瞭然だ。

きたろう比較.jpg

ほらね、鬼太郎=小池徹平さんで決まりっすよね。なぜだ!なぜなんだ、ウエンツ鬼太郎!?ちなみに映画「ゲゲゲの鬼太郎」は皮肉なことに、ウエンツさん以外の俳優は、役にばっちり合っており、とくに、大泉洋さんのネズミ男は、はまり過ぎが怖いくらいでした。

ゲゲゲの鬼太郎.jpg

かように本事案(ミスキャスト)は考え出すときりがなく、深い沼へとはまっていくのでした。引き続き数例を・・・。

「スター・ウォーズ」シリーズで成人したアナキン・スカイウォーカーを演じたヘイデン・クリステンセンを、どう思いますか?全然、役に合っていないと思う。つーか、ヘイデン君はあまりに芝居が下手すぎる。表情が乏しいので、ダースベイダー・ヘルメットを装着して顔を隠すのがちょうど良いでしょう・・・おっ、もしや、そこまで考えてのキャスティングだったのか!

ヘイデンクリステンセン.jpg

「イーオン・フラックス」という近未来SFアクション映画も渋い。タイトルロールのシャーリーズ・セロンさんが恐ろしくツボをはずしました。そもそも、彼女はアクション系の女優じゃありません。どうしてそのキャスティングなのよ、トホホ・・・。

イーオンフラックス.jpg

「なんたること!」とギョッとしたのは、田舎のゲイカップルの苦悩を描いた人間ドラマ「ブロークバック・マウンテン」。ゲイ男その①(ジェイク・ギレンホール)が素性を隠して結婚する相手女性に、何をどう狂ったのか、「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイさんをキャスティングときた。ひえええ~~目も口も大きくって、基本あっけらか~んと明るいキャラの彼女に、ヘヴィーかつドロドロな役はありえないと思う。一生懸命に演じてましたが「浮いていた」と言わざるをえません。アン・リー監督、あなた滑ってますよ~(まあ「ハルク」よりはましかな・・・って、その比較かよ)。

アンハサウェイ.jpg

いずれにしても、映画を見ながらミスキャスト=ツボにはまっていない配役を見つけてはおおいに喜んでいる、屈折した性癖の私なのでありました。さあ、今年はどんなミスキャストが登場するかな~。俳優の皆さんは、まず、「GANTZ」の吉高由里子さん(の、はずしっぷり)を目指していただきたいっ!チャンチャン。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 2

Cecilia

私もテレビで「ゲゲゲの鬼太郎」観ましたが、ウエンツじゃ似合いませんよね~!
彼は「のだめ」に出てくる外人の役(名前なんでしたっけ?)はとっても良かったのですが~。
同じ映画に出演している井上真央・・・今連ドラで頑張っていますが・・・「キッズ・ウォーズ」(お昼のドラマだったのでご存知ないですよね?)で「ざけんなよ!」と言っていたイメージが強すぎて・・・。(笑)

by Cecilia (2011-07-05 09:10) 

門前トラビス

To Cecilia様、nice&コメントありがとうございます。
「のだめ」に出ていたウエンツ君、最高にはまっていましたね。ダメダメ感がなんともいい味わいでしたね。ベッキーとのからみもナイスでした。

井上真央さんの「キッズ・ウォーズ」は知りませんでした。初耳であります。
あまり彼女の出演作は知らないのですが、唯一といってよいイメージが「花より男子」の牧野つくし役で、それはそれで微妙であります。
個人的なツッコミどころは「私が女なら、松本潤じゃなく、小栗旬を選ぶけどね」という原作ストーリーを無視したもので、ハイ、これはどうでもよいハナシでしたね。
そういえば、「花より男子」の松本潤は何かというと「ざけんなよ!」とか「ありえね!」とかアンポンタンなセリフを連発していた気がします。「ざけんなよ!」つながりで井上真央さんとは良いコンビ、ってことでしょうか?
by 門前トラビス (2011-07-05 23:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0