映画「シン・仮面ライダー」。オリジナル世代には受けるだろうけど、ゆえに微妙とも言えます。 [映画]

2023年4月。

先週の月曜(3月27日)AMに、ご近所のシネコンでこの映画を拝見しました。

「シン・仮面ライダー」であります。ポスターが数種類あって、落ち着いた雰囲気に好感をもった次第。

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言うまでもないけど仮面ライダーシリーズの新作ではございません。1970年代のオリジナルをベースにしたリスペクト映画(リメイクではない)と申せましょう。ここ数年、本作と同じく庵野秀明さんによる「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」が公開されておりますので、特段の説明は要らんでしょう。

拝見してすぐ思ったのは「評論家から叩かれそうな映画だなあ」ということ(実際そうか、は、よく知らんですけど)。オリジナル(1970年代のTV放映)へのオマージュと言ったところで、50年を経た今となっては、世界観、物語、展開、オチはあまりにチープであって、正直、観ていて恥ずかしくシーンが多々あります。俳優さんやスタッフの皆さんの努力はハンパないと推察するので、う~ん、この脚本、ナンダカナア、と唸ってしまう・・・。

たとえばですよ、ショッカーの怪人(オーグ)のアジトへ、さしたる作戦も無いまま単身で乗り込むくだり。TVオリジナルがそうだから、といって、なぞるのもどうかと思う。世間ではそれを「自殺行為」と呼んでおり、やっていいのは、高倉健、スティーブン・セガール、リーアム・ニースンの3人だけとなっております。いくら絵空事のヒーロー活劇としても、ひねり無さすぎでしょ。

あげく、追い詰めたオーグをいったん取り逃がしてから、都会の上空でサイクロン号(ライダーの乗るバイク)で追い詰め、とどめのライダーキックで爆殺!・・・って、キックやりたかっただけじゃん!とツッコミ。ひと思いに殺さず、苦しませ、怖がらせてから仕留めるたあ、バッタライダーさんもワルよのう・・・と妙なところで納得だ。

・・・と書くと、ワタクシが「この映画、ツマラン!」と批判してるみたいだけど、とんでもございません!庵野秀明さんは批判されるのを覚悟で、本作をよく作ってくれました!

いまだ藤岡弘さんを観ると「本郷猛だ!」と反応しちゃうオリジナル世代のワタクシ、エンドロールとともに流れるテーマ曲にあわせて「せまる~ショッカー~地獄の軍団~♪ われらを狙う黒い影~♪」を口ずさみ、意気揚々と劇場から撤収したのであります。

何をどう言おうと、池松壮亮さんの演じる本郷猛(仮面ライダー1号)がカッコいいわけだ。ちょいと野暮ったい感じ(←当然狙ってやっている)がピッタリはまって心地良い。いっぽう、ライダーとともにショッカーと戦う女性科学者、緑川ルリ子役の浜辺美波さんが、まあ、お美しいのよね。あの役には美人すぎる気がしないでもないが・・・。

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敵ボス役の森山未來さんはクールだし、ツボといえば一文字隼人(仮面ライダー2号)役の柄本佑さんでしょう。雰囲気のある良い役者さんですな。まあ、ある意味で、美味しいトコロはゼンブ柄本さんが持っていった、とも言えますが。ちょいと続編に期待(あるかな~?)。

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そして、今回もやってくれましたね、西野七瀬さんが!乃木坂46出身の女優さんで、ヤクザ映画「孤狼の血 LEVEL2」を観たときに、とんでもない若手女優が出てきた!と感動したもんなあ。今回はショッカーの怪人ハチオーグをノリノリに演じており、改めて西野さんに惚れましたぜ!(なお、サソリオーグを演じた長澤まさみさんは、あまりのブットビゆえ「別格」としておきましょう)。

余談ですが、映画館でこんな色紙をもらいました。出演者、つうか、登場人物たちのサイン(直筆ではなく印刷)入りでございます。でも、よく見ると、ありゃりゃ~~、一文字隼人のサインがないじゃん!それなら浜辺美波さんの写真にして欲しかったあ、って調子にのってはいけません。では最後にひとこと、ライダ~~変身!!!本日は以上!

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