札幌にて。美術館の臨時休館で雪の市内を5km歩いたハナシ。 [旅]

2020年3月。

数日前の北海道出張でのこと。前泊地の登別から、札幌に入ったのは3月1日の日曜日の昼過ぎでした。午後はシゴトもなくフリーなので、市内で開催されている展覧会を観るべく、ワタクシは徒歩移動であります。

会場は北海道立近代美術館。札幌駅からは約2.5kmの距離です。

展覧会タイトルは「北海道151年のヴンダーカンマー」であります。

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ヴンダーカンマ―(Wunderkammer:ドイツ語)と聴いただけで、ゾクゾクッと震えたアナタ、ぜひ友達になりましょう。直訳すると「不思議の部屋」、一般には「驚異の部屋」といいますな。英語だとワンダー・ルームですかね。15世紀以降、ヨーロッパで流行した、珍奇なモノを大量展示した博物展覧会のことです。

展示物の胡散臭さゆえに、魅力的、蠱惑的なイベントに違いないのであります。博覧強記の荒俣宏先生に心酔するワタクシとしては、ヴンダーカンマーと言われただけで、行かねばならん!とココロに誓うのであります。

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今回、展覧会タイトルに「北海道151年の、」と冠されており、うはあローカル臭がプンプン。ますます想像力が掻き立てられますなあ。木彫りクマならぬ木彫り河童とか。日本で初めて作られたホッケの開きとか・・・ちょっと違うか。まあ、いずれにしてもワクワクします。

てなわけで、札幌市内の歩道をテクテク40分ほど歩き、西18丁目にある北海道立近代美術館に到着したワタクシ。(下写真は美術館前交差点の様子。特に意味なし)

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おや、美術館の前の掲示板に、なにやら紙が貼ってあります。

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近づいてみると、うわあ、新型ウイルスの影響で、臨時休館、と書いてある!

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2日前に美術館サイトを確認したとき記載はなかったと思うけど、急遽、前日(2月29日)からの休館となった模様。うーむ、残念。しかし、ここで文句を言ってもしょうがない。

気を取り直し、宿泊先ホテルのある、すすきの方面へと再び歩き出します。南一条あたりを、東方向へと歩きますが、いやあ、いつの間にか札幌市内は雪が多くなったなあ。

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ワタクシ、この日、約5kmを徒歩移動(下地図の赤ルート)しました。良い運動ともいえるが、期待のヴンダーカンマーを拝見できなかったショックもあって、疲れは倍増ですよ・・・ホント。

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いったんホテルにチェックインしたワタクシ。歩いて腹も減ったしね、軽~く日本酒呑みながら、飯食うか、とホテルを出てススキノ交差点近くにある蕎麦居酒屋へ入りました。

店内の客はワタクシ一人だけ。地酒を呑み、枝豆など食べつつ・・・

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30分経過しましたが相変わらず、客はワタクシだけ。店内BGMは70~80年代の日本の歌謡曲。久保田早紀さん「異邦人」、アリスの「チャンピオン」なんぞを聴きながら、地酒を追加オーダーしマッタリ・・・。さらに30分が経過するも、やっぱり、店内の客はワタシだけ・・・。さすがにちょっと寂しいね。

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結局、入店から撤収までの1時間半、ワタクシは他のお客さんに遭遇することなく、クワイエットに一人宴会を終えたのであります。はい。

日曜日とはいえ、明らかにひとは少ない、すすきの。ふだんは大賑わいの駅前通りでさえ、ガラガラという惨状です。うーん、新型コロナウイルスの影響、恐るべし。ウイルスの場合、感染したときに困るのは自分だけでなく、他の人にうつしてしまう、という懸念があり、呑み会を控えるのは当然でしょう。とはいえ、こんな状況が続けば、飲食店さんの経営へのダメージは必至。ヴンダーカンマーを観られなかった、5kmも歩いた、などとセコイ文句を言ってちゃいかん!と反省したところで、今日はお終いっ。

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