広島県の名酒「誠鏡(せいきょう)まぼろし『黒』」に長崎県の「からすみ」を合わせる家呑みの至福。 [お酒]

2023年2月。

他人様にはどーでも良いハナシでしょうが、いま強く申し上げたい事案は、バイト代であります。定職のないワタクシ、東京と九州でのアルバイトで日銭を稼いどるわけです。で、東京の雇い主に対して、バイト代の値上げを申し入れる(入れた)とゆうハナシ。

昨今の物価高に便乗したわけではございません。「端数を出さない」つう単純明快な理由であります。ちょい説明しますと、当方のバイト代は時給制ですが、支払いは「分」計算。具体的な単価は控えますけど、例題として、時給=1,000円としましょう。1時間働くと1,000円。1時間半だと1,500円。これなら良いですが、1時間20分働くとどうなるか?1,000円×(80分÷60分)=1,333.33円、と、少数点以下が出る半端な数になるわけです。

そこで時給を、1,000円→1,200円(60の倍数)に上げることで分単価=20円とし、1時間20分働けば1,600円。2時間16分なら2,720円、3時間1分なら3,620円。ああ、整数の美しさ、なんたるスッキリだろう・・・と悦にいるワタクシ。

注意点は、その理屈なら時給を1,000円→600円に下げてもいいじゃん、と雇い主にツッコまれる恐れがあること。そのさいは「光熱費の高騰」「イカの不漁」「鶏卵の供給不足」など世間のせいにして対抗する算段です。ところで、バイト代アップを申しいれたワタクシに対し、雇い主からの返信がまだありません。宙ぶらりんの生殺し状態。いっそのこと「バイト代を上げろだとぉ?どの面下げて言っとんじゃ、一度殺すぞ、ワレ!」と一刀両断に斬られたほうがすっきりするか?なんて思ったりして。

さて、以上が前置きでした・・・って、前置き、長っ!

バイト代問題とまったく関係なく、高級な酒(日本酒)に高級なつまみを合わせた某日の家呑み、についてです。

酒はA君からいただいた広島県竹原市、中尾醸造さんの誠鏡(せいきょう)その最高級品「まぼろし 黒」純米大吟醸原酒ですぜ。

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A君は奇特にも、白・赤・黒の4合瓶、3本をお揃いで私にくれたのです。白と赤はすでに呑み干しており、今回、満を持して最高ランク「黒」を開栓つうことですな。むふふふ。

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これは美味いぜえ!と、唐突に感想を述べます。飲んださいに怖いくらい「ひっかかり」がなく喉越し抜群、とはいえ、他の酒とは別格の旨みが、これみよがしでなくホンノリ上品に追いかけてくるとこなんざ、もう、身悶えレベルです。たまらんねえ。

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10年くらい前かな、職場に「誠鏡」蔵元のご親戚がおられたので、ワタクシ、不遜にも「まぼろし『黒』は値段がバカ高いけど、そんなに美味いの?」と質問しました。その方は、ご丁寧に蔵元さんに問い合わせてくれました。後日いただいたお答えの主旨は「材料を厳選し、手間と時間をかけしっかり作っています。ただ、美味しい/美味しくないは、呑む方の判断なので、作り手からは申し上げません」とのこと。うーむ、中尾醸造さん、立派じゃないですか、素晴らしいじゃないですか!

さて、さつま揚げで小腹を満たし、ここで登場する今日のメインつまみが、これですよ、九州がほこる最高の酒のつまみ。からすみ、であります。ボラの卵巣を時間をかけて日干ししたもの。

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ナイフでスライスする作業が期待を高めるってもんです。むふふふ。余談ですが、ワタクシのなかで酒のつまみのTOP2は「からすみ」「カニみそ」で決まり。以下、順不同で「白えび」「馬刺し」「ニシンの切りこみ」「鮭とば」「イカの塩辛」・・・おや、そんなハナシをしている場合ではなかった。

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ほうら、カットしたからすみ断面、いい塩梅のウエット感がたまらんわけ。塩気といい、ちょいとネッチリした食感といい、日本人バンザ~イ!と叫びたい。

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これに合わせる酒が「まぼろし 黒」とくれば、ずん飯尾さんの名セリフ「Go To Heaven」が無意識に口から出ちゃいますわな。いや、まだ死にませんけどね、オレ。

いやはや、高級なお酒に、高級なつまみを合わせる「ザ・ぜいたく」な家呑みでございましたなあ。次回は、身の程にあった、ぐぐっと安価なラインナップで呑みたいと思います。本日は以上!

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nimke

「飲んださいに怖いくらい「ひっかかり」がなく喉越し抜群、とはいえ、他の酒とは別格の旨みが、これみよがしでなくホンノリ上品に追いかけてくるとこなんざ、もう、身悶えレベル」
うまい、表現が卓越、卓抜ですな。
ようやく結論が味わえました。
待たされたその分、充足感が大、というワケ・・・
カラスミも、見るカラに、うまそうでしたが、やはり素晴らしい品なんでしたね。
ワテも、家にありては、極上酒を日々堪能しております。そのうえ、数種の酒をブレンドして、さらにうまみの極致を追求。しかるに写真撮影で遠隔地、田舎の方へ出掛けてホテルに泊まる際には、時間の関係もあって、コンビニでありきたりのカップ酒などを、そこらのツマミとともに購入し、自分の部屋でシミジミいただくことが多々。そんな場面では、登山のあと「ノドが渇いたおりのビール」と同様な心理的満足感が大であります。


by nimke (2023-02-13 16:08) 

門前トラビス

To nimke様、コメントありがとうございます。
誠鏡「まぼろし 黒」ですが、貧乏性のワタクシ、4合を1日では呑み切らず、半分残して後日、残りを呑みました。したところ味わいが微妙に変化して、それもまた心地よし。これが最高級品の底力かあ、と納得したのであります。
いっぽう、バイト生活のワタクシ、今後はお値段安めの酒に特化・邁進していきます。お値段以上に美味しい地酒はいっぱいあるのですが、関東に流通していない場合が多く、こりゃ旅行先で箱買いですね。
by 門前トラビス (2023-02-18 07:21) 

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