札幌の老舗寿司屋、おたる「政寿司」すすきの店にて。握りも美味いが、この一品に感激! [美味しいお店]

2018年8月。関東が暑いことへの反動で、またしても、北海道ネタであります。

札幌でホテルを探しましたが、札幌駅の周辺では、観光時期だからでしょう、宿泊費があまりにも高く、おやおや困ったもんだ、と思いつつ、南方面へ探索範囲を広げたところ、中島公園界隈に比較的、安い宿を発見。そこに泊りました。中島公園とは札幌駅から地下鉄南北線で南へ3駅目。繁華街すすきのの隣駅です。それほど不便ではないのですが、居酒屋件数でいえば中心街には及ばないね・・・って感じ。

ホテルは、地下鉄中島公園駅と、すすきの駅の間にある、鴨々川(かもかもがわ)という小さな川に面してました。川の様子がこれ。

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札幌の方なら、「ああ、あそこね」と分かって下さるでしょう。むふふふ。。。で、突然ですが、ワタクシはこう申し上げたい。

いまどき、ススキノで呑むなど観光客か、学生だろうがあっ!

オトナが行くのは、鴨々川エリアだぜえっ!

こんなことを言うのには理由があります。ワタクシ、飲食店の多くない、この界隈をじっくり歩いたのは、35年ぶりくらいなんだけど、昔ながらの昭和テイストの渋い店がいまだに頑張ってる様をみて、ツボにはまりまくったのですね。

料亭「川甚」さん、うなぎ「和田」さん。少し街のほう(北のほう)には寿司の名店「すし善」さん。海鮮居酒屋でキャーキャー喜んでいるコワッパには、こうしたいぶし銀の世界は分かるまいて・・・と、なんだか今日は上から目線。

能書きはこのへんにして、今回、伺ったお店についてです。

おたる「政寿司」すすきの店、であります。路地にひっそり、という雰囲気がたまりません。

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メニューも掲げず入店時にドキドキさせるエラソーな寿司屋と違い、こちらのお店はガラスショーウインドーに思いっきり寿司(プラスチック製)と金額が並んでおります。なんと潔い良いアティチュードであろう。ちなみに、お店は創業57年だそう。ワタシとほぼ同い年ですな。

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握り寿司のほか一品料理「うに入り いかソーメン」に激しくココロ惹かれるのであります。

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とにかく入店ですな。入口ちかくのテーブルに着席し、瓶ビールをオーダーしますと出てきたお通しがナイス。甘えびにイクラをまぶしたシンプルだけどめちゃ美味い小鉢。うーん、最高だあね。

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念願の(といっても、さっき店頭で観たのが初めてだけど)、「うに入り いかソーメン」をきちりとオーダー。当たり前のように美味かったのでコメント割愛です。

握り寿司は、3200円の「たちばな」を注文。これです。北海道出身者のワタクシからすると、まさに、これこそ正統な「寿司」・・・つまり、生寿司、でございますな。新鮮なエビを煮てしまう江戸前寿司など頭がどうかしているぜ、と思う。やっぱり寿司ネタは、生しょや、生!

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握りを口に運ぶたびに「美味い!」を連発する「満天青空レストランの宮川大輔さん状態の」ワタクシ・・・と、寿司を熱く褒めたあとでナンですが、ここで今回ワタクシが一番気に入った料理を紹介します。

マグロの漬け焼き、です。江戸前を否定した舌の根も乾かぬうちに、江戸前シゴトの典型である「漬け」を評価するこのアンビヴァレンツ!と無理にムズカシイ言葉を使う必然もないな。

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いや、もう、ほんと、マジ、これは美味かったっす。目からウロコレベルの美味。この漬け焼きで日本酒を呑んだときの快感といったら言葉に出来ません。映画「セーラー服と機関銃」(古いな)で薬師丸ひろ子さんが「カ・イ・カ・ン・・・」とつぶやいた名シーンは、きっと、この漬け焼きから生まれたのではないか(絶対違うな)。

どうですか。観光客とワカゾーとサラリーマン連中がギャーギャー騒ぐススキノ交差点界隈を離れ、徒歩10分もかからずに来れる「鴨々川エリア」(←勝手に命名)。静かに、落ち着いて、渋いお店で、美味いモノが味わえる至福のときは、ここにあったのでございますよ。いやあ、感激。

エラソーついでに言わせていただければ「オレも、ついにススキノを卒業だぜ」ってことで。。。ではでは。

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