定年退職の理由「60歳を過ぎたら・・・」が、一部の若者にウケたハナシ。 [雑感]

2024年1月。

30云年間、勤めていた会社を、1年半前に60歳で定年退職したワタクシ。人間は永遠に生きられるわけで無し、60にもなったらサラリーマンなんて辞めるのがフツーだろ、と思っていた(今も思っている)私ですが、どうやら世間では違うようですなあ。

退職後、ヒマにまかせて、会社時代の同期連中や、学生時代のクラス仲間と酒を呑むと、おやおや!ほとんどのヒトが、60歳を過ぎても雇用延長などと称し、そのまま会社に残って働いているのであります。

まあ、働こうと辞めようと個人の自由、各人の家庭事情もあるでしょうから、そこをどうこう言うもんではございません。私がヤヤコシイなあ、と感じるのは、そーゆー呑み会で「なんで60歳で会社を辞めたの?」と聞かれることです。65歳まで働くのが当たり前でしょ、つう決めつけスタンスで言われても・・・とちょい困惑してしまいます。

質問者のなかには「会社であれほど楽しそうに、ストレスのカケラもなく働いていたアンタがねえ~」と、まるで私をノーテンキなバカ扱いする輩も現れる始末。ま、ストレスが無かったコトは認めるけどねえ。

さて、そんなとき私はどう答えるかというと、

「いつか終わるときが来るなら、楽しいなあ~と思えるうちに終えるのが良いの。例えば、呑み会ですよ。今日は楽しかったな~、もう1軒行きたいな、もう1杯だけ呑みたいな、と思う、そこが止(や)め時なの。惰性で呑み続ければ、それまでの愉快な気持ちがパーになり、せっかくの夜が台無しになるの。シゴトも同じなの、引き際が大事ってこと、分かるう?」・・・こう答えるわけです。それを聞いた相手は「話が長くて、頭に入ってこなかった」という顔をし、あいまいにうなづいて終わるのでした。キーッ!質問したのはお前だろうがっ!むかつくう~~。

てなわけで、最近の私は、同様の質問に対し、つうか、質問される前に積極的にこう説明しているのです。

「60歳になったサラリーマンは、死ぬか、会社を辞めるか、の選択肢しかありません。私は死にたくなかったので、会社を辞めたのであります」

おお、なんというシンプルかつダークな回答。深沢七郎著「楢山節考」の世界観だ。ひええ、こわ~。

で、先般。アルバイトの自己紹介でこのセリフを述べたところ、20代のワカモノがこう言ってきたのであります。

「いいすねえ~、死ぬか辞めるかの2択!それ使えるなあ~パクらせてもらいます」「君ね、定年退職までは30年以上はあるでしょ。覚えても使いようがないでしょ?」「いや、転職のときですよ」「君、転職するの?」「いやあ今はしませんけどね、いつかするかも、ってハナシすよ」「どう使うの?」「死ぬか、転職か、の二択で、死ぬのは嫌。なので、この会社を辞めま~す、って言いますよ」「・・・おいおい、お前なあ」。

ま、ワタクシのくだらんレトリックが、若者のココロを掴んだ珍ケース、と良いほうに解釈しておこう。ところで正しい対語である「死ぬか、生きるか」については、哀川翔兄いと、竹内力兄いの両巨頭に全面的にお任せすることにしましょうね。本日は以上!

DOA_01.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感