佐賀県の旅。名湯 武雄(たけお)温泉に浸かり、波佐見~有田~伊万里で陶器ウオッチング(その1) [旅]
2023年12月。
先週は2泊3日で佐賀県を旅しました。目的は、日本屈指の陶器名所である有田&伊万里をめぐり、ラーメンどんぶりを買うことであります。ニーチェ先生のお言葉を借りれば「あまりに、あまりに人間的な」目標と言えましょう。
「でもさあ、どんぶり買うなら近所の西友やニトリでいいじゃん」つう自分へのツッコミを払拭すべく、現地に出向かねば体験できないテーマも設定したのです。その① 2022年9月に開業した西九州新幹線(長崎~武雄温泉)に乗ること。その② 名湯 武雄(たけお)温泉でまったり湯に浸かること。おお、これだけでも良い感じに「旅っぽい」じゃん。
てなわけで某日。家の者とふたり、ヒコーキで関東から長崎空港へと飛び、バスで長崎空港→JR長崎駅と移動。無理やり新幹線には乗るんじゃあ!と気合いをいれ、新幹線かもめの乗車券&特急券を購入。おお、これが西九州新幹線の車両かあ。赤い目が、ウサギさんみたいで可愛いではないか。
ご存じの方も多いと思いますが、現時点(2023年)で西九州新幹線は、博多まで開業しておらず、長崎~武雄温泉間での走行となっております。乗車時間はたったの28分。
まさに、あっ!という間ですな。それは良いとして、プチ悲しいかったのは、トンネル走行が多く、またトンネルを抜けても安全柵が邪魔して、車窓から景色がほとんど見えない事・・・ああ、微妙な気分だわ。ただ、これも実際乗ったから分かったわけで、なにごとも経験が大切ってことですね。
14:13に、西九州新幹線の終点、武雄温泉駅に到着したワレワレ。駅が新しくてオシャレですなあ。
温泉宿へ行く前に武雄を散歩であります。駅から徒歩15分ほどのところに、「塚崎の大楠」という巨大クスの木があるらしいので行ってみました。写真では分かりづらいけど、デカかったあ!幹の根元に人が立ったまま入れる大きな穴(うろ、というべきか)があり、数千年の雨風に耐えてきた苦労が分かります。
これは幹の中にはいって撮った写真。ちょっとした鍾乳洞気分です・・・。
続いて向かったのは武雄神社。そこには「武雄の大楠」なる老巨木があるらしい。せっかくなら拝見しようと歩くこと10分。武雄神社の鳥居をくぐってさらに5分。
うは、このクスの木もすごい迫力だわ!やっぱり幹の根元には穴があって、こちらは階段までついています(木の保存のため、立ち入りは禁止)。な、なんと、樹齢 3,000年超だそうで、聖徳太子より、イエス・キリスト様よりも年上つうことです。恐れ入りましたあ~。
クスの木、2本立て鑑賞(映画みたいだ)で満足したワレワレ。テクテク歩いて、武雄の温泉街に到着であります。おや、いい雰囲気じゃないすか!
宿の部屋にはいって荷物を置くなり、まずは大浴場でひとっ風呂。私以外に入浴しているヒトはおらず、貸し切り風呂状態だぜえ。湯の質もヨロシく、こりゃ天国だわ、と楽しい気分が止まりません。
夜になると、案の定、「これを食べきれる日本人って少ないのでは??」と思うほど、過剰な物量の晩飯が、温泉宿から提供されました。無理やり食いきって、腹パツパツで寝たワタクシであります。う~ん、出された食べ物はゼンブ食べないと気がすまない絵に描いたような貧乏性じゃよ、ワシ。
翌日の朝6時。新たな楽しみが待っております。外湯にはいること、です。宿から徒歩30秒。国文化財である楼門をくぐると、雰囲気が変わります。なんとも渋いね~~。
門をはいった脇に、500円で入浴できる共同浴場「元湯」があり、朝6時から開業しているんですな。こりゃ行かずばなるまいて。ご丁寧にも、湯の温度がリアルタイムで入口前に表示されています。あつ湯、と、ぬる湯、があって、熱いほうは「44.9℃」、ざっくり、45℃ってことか。ひいい~。
500円を払って、木造建屋の奥へと進むと、予想してましたが、おられるのは常連のおじいさんたち。元湯は、ちょっとした社交場となっております。ここで、私が何に驚いたかつうと、
おじいさんたちが「ぬる湯」ではなく、全員「あつ湯」に入ってること。ワタクシ、おそるおそる、あつ湯の湯船に指先をつけたら、ギャッと声が出ましたね。これって絶対無理じゃん!こんな熱湯に入ったら死んじゃうって、マジで(おおげさかな)。
てなわけで、腰抜け野郎と罵られようと、私は「ぬる湯」一本を貫きましたぜえ!勝った!・・・って誰にだよ。一応、自分の名誉のため申し添えると、ぬる湯も十分に熱かったんですからね。はい。
40分ほど元湯を楽しんで宿に戻ります。幸いにも、朝食はほどほどの量で、前晩の惨事が繰り返されることはなく、ああ、良かった良かった。
さて、次回は佐賀の第2弾。波佐見→有田→伊万里とめくった陶器ウオッチングについて報告します。本日は以上!
「ぬる湯も十分に熱かったんです」
当方、家のフロに毎朝入浴していますが、
朝は外気温度が低いので、浴槽の湯温度が低下し易い。それに対処するために、通常は40度の設定を、ここのところは41度へ、1℃だけアップしています。すると、このたった1℃だけ上げることによって、グンと体感の温度が熱く感じるのです。
そんな微妙な「1℃」の熱さ体感と比較して、
その温泉の常連客が45度の浴槽に浸りきって、
それでなんともない、という風情なのは、
いったいどういう事情なんでしょうか。
もしかしたら、皮膚の体感センサーが壊れてしまっていて、温度を感知しないのかなと・・・
by nimke (2023-12-07 08:48)
To nimke様、コメントありがとうございます。
ご指摘のとおりですね。45℃の湯と聞いて「な~んだ、たいしたことないじゃん」と言うヤツもいるかもしれませんが、その温度の湯に入ったら、ダチョウ俱楽部でなくても、ギャッと声が出ますね。
それがなんとしたことか、武雄温泉の元湯にいたオジサン(オジイサン)は、湯に浸るだけでは飽き足らず、熱い注ぎ口の湯を手にすくってガンガン顔を洗ってました(それ、温泉マナー的にどうなのよ?という気もしましたが)。
いずれにしても、ほぼ全員、体表&脳の熱感システムがマヒしているようです。恐るべし・・・。
by 門前トラビス (2023-12-29 07:04)