危険物取扱者 乙種第4類(乙4) 資格試験であります。 [資格・検定]

「仕事に関係ない資格を取る」と極私的ブームは佳境に入ってまいりました!

今回は「危険物取扱者 乙種4類」通称、「乙4」という国家資格であります。4月に「丙種」を取り(ブログ記事はこちら→クリック)今回はワンランク上の「乙種」に挑戦です。

乙種4類は合格率30~35%程度との事。それなり”狭き門”ではないか!

ここで、危険物取扱者の資格の概要を説明しますと、

化学工場、ガソリンスタンド、貯蔵設備、タンクローリーといった施設で、「火災を引き起こす可能性のある危険物質」を扱う資格です。扱う物品によって、資格は6つに分類されますが、私が受験したのは、最もポピュラーで役に立つ(らしい?)、石油類(ガソリン、灯油、軽油、重油など)を対象にした「4類」の資格であります。

渋谷区幡ケ谷で7月19日に受験。24日(昨日)にネット上で合格発表が出ました。その後、郵送で結果通知が届きました。受験番号は「E1-0555」と5のゾロメ。「マッハGO、GO、GO!」ってかあ~(古ぅ~)。結果は

無事、合格でした。パチパチ。

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合格したからエラそうに・・と思われると困りますが、この試験を受ける方に、参考に以下書かせていただきます。

危険物取扱者 乙4試験に合格するには勉強はキチンとしなくてはいけないです。全く勉強せず合格できるほど簡単ではありません。ただ、ちょっとした「こつ」があり、私は比較的、楽に勉強&受験できました。

試験問題は選択肢5つから正解をえらぶマークシート方式(記述はなし)。全部で35問です。

法令=15問、物理と化学の基礎=10問、物質の性質と消火=10問で、合格ラインは各科目ごとに60%以上の正解、となっています。

重要事項は「暗記」しなくてはなりません。そこで、何を暗記するか?がポイントだと思いました。60%以上正解必要、ということは、40%は間違っていい、と言えるわけですから。

全問正解を目指し、強引に知識を詰め込もうとして記憶があいまいになるより「優先順位の高そうな(=出題されそうな)」問題を徹底的に覚えれば良い、と思った次第です。過去出題が気になるわけですが、残念ながら、危険物取扱者試験は、問題用紙を持ち帰ることができず「過去問題集」はありません。逆に言えば試験問題を持ち帰らせないこと自体、「出題に強い傾向」があるのでは?と、深読みできるわけですな(無理やり?)。

受験した印象は、それを裏付けるものでした。もともと、危険物取扱者に求められる知識とは何でしょう?マニアックな方程式ではなく、基本的な「実務者としての安全管理」です。実務者/管理者のための試験なのですから。

ゆえに、試される資質(知識)は2つに大別されると思います。

ひとつは危険物で、火災や事故を起こさないこと(あるいは起きても消せること)。

混ぜてはいけない2種類の物質は何か?一緒に運んではいけない(同じ荷台に載せてはいけない)物質は?水溶性で水で消火してはいけない危険物は?など・・・「危険を回避/対処する」知識です。

もうひとつは法令理解。問題書に凝った設問が出ますが、実務で重要なのは「正しい手続きをしなかったり、ルールを守らなかったため、設備運用に支障をきたす」のを防ぐこと。したがって実務に直結する、書類の申請先、資格範囲や有効期限、危険物保管場所の貯蔵量上限や離隔距離・・・こういった知識が重要なんですね。

その観点で、問題を眺めると「優先順位」が見えてくる(と思います)。たしかに点数を取らせない”意地悪設問”もあるけど、たかが数個であり、そんなん、はなっから「捨てればよい」のです。

たとえば、今回の出題ではないのですが「重金属と軽金属の違い」・・・・答えは、比重が4より大きいと「重」金属、4より小さいと「軽」金属ですが豆知識として面白いが、業務(実務)に直結する重要性はなく、つまり「優先順位が低い」わけです。

一方「危険物の仮貯蔵をする際、申請先はどこか?」・・・・答えは、消防長、または消防署長ですが、実業務で、間違って市町村長に申請したりすると時間ロスになりますね。つまり危険物取扱者にとって必須の業務知識=「優先順位が高い」ということです

以上を整理しますとテキストの”重要ポイント”を、さらに優先順位付けし「的を絞って」覚えれば、全部を丸暗記して記憶を薄めるより効率的である。

計画的にこつこつ勉強を重ねて受験に臨む方は、すべてを習得/暗記するのがベストですが、試験間際にバタバタ「一夜漬け」するヒト(私のことですが)にはこうした工夫が有効だなあ、と思う次第です。ちなみに使ったテキストは以下(技術評論社)でありまして、イラスト豊富、内容は整然と分かりやすく素晴らしかったです。このテキストのおかげで合格できたもんなあ、感謝感謝。

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引き続き「消防設備士5類」「日本語検定」「危険物1類」「危険物6類」・・・・に挑戦の予定です。秋も試験が目白押しすよ~~、ひええええ。

ところで11月試験開催のはずの北海道フードマイスター検定試験日が決まらないのはどうしたことか?札幌商工会議所さん、早く日程を決めてくださいよ!(すご~く取りたい検定ですので)


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博多ちわわ

資格試験、頑張っておられますね。
マークシートがお得意のようですね、その勢いとセンスで、危険物1~6類すべて制覇に期待しております!

あとテキストは分かりやすいのをしっかり選択しないとダメですよね。
おっしゃるとおり、テキストによっても合格の確度が違ってきそうですから。

次の試験も、楽しんで下さい。受験体験レポート楽しみにしています。
by 博多ちわわ (2009-07-25 16:56) 

門前トラビス

To 博多ちわわ様、コメントありがとうございます!

さっすがーーー、私の狙っている「1類~6類 全制覇」の野望に気づいておりましたね?

次の受験予定の消防設備士乙5類、もマニアックな資格ですよ~。
これをとると、「緊急避難はしご」の点検ができるという。
そんな場面、一生に一度もないとは思いますが・・・・あははは。

それに、フォークリフト、とか、クレーン、とか「動くもの」の操作免許も是非とりたいと思っています。UFOキャッチャーで練習してもダメでしょうね。
by 門前トラビス (2009-07-26 08:30) 

ふくずみ

こんにちは!合格、おめでとうございます。

合格通知の下の方に、試験の正答率が記載されていますが、丙種の時と同様、各科目とも正答率90%以上とは、さすがです。
ありきたりな言葉で恐縮ですが、頭が良い、と言えばよろしいのでしょうか、本当にツボを心得ておられますね。
完全に、出題者側の意図を読み切っておられますね。

門前様からすれば「この程度の試験など、全然、楽勝」と、思われたことでしょう。

仕事に直接関係ない趣味の受験なのが、かえって力まず、良い結果になるのかもしれませんね。
門前様の、資格受験の記事は、当方にも良い刺激になります。
by ふくずみ (2009-07-26 12:14) 

門前トラビス

To ふくずみ様、コメントありがとうございます。

いえ、化学は、たまたま得意分野でして・・・(仕事では全く使いませんが)。試験では、法令は、考えても絶対に分かるものではありませんので、暗記するのがけっこう大変でした。。。
いずれ書こうと思ったのですが、私が最も苦手なのは「語学」ですね。
もー、英語なんてチンプンカンプンだもん。
てなわけで、来年は語学シリーズへの挑戦も考えております。こればっかりは試験直前なんてのは無理ですので、勉強法を根本から考えねばなりません!
英語だけだと気分が重くなるので、いかにも使うチャンスがなさそうな、オランダ語とか、フィンランド語、なんて面白そうでは・・・とたわけた事を考えています。
by 門前トラビス (2009-07-26 20:37) 

Cecilia

おめでとうございます!
私も何か挑戦してみたくなりました。
勉強方法、とても参考になります!
by Cecilia (2009-07-28 20:21) 

門前トラビス

To Cecilia様、コメント(ご祝いのお言葉)&niceありがとうございます~。

役にたつとか、たたないとかを考えずに、「ネタとして面白そうだから」という直感で試験を選んで受験するのが楽しいですよ。
「資格・検定試験」は、考えこんで、悩みはじめちゃうと、趣味としては魅力半減ですので、そうならないように注意しております。

困るのは、どの試験も「受験料」や、「免許交付代金」の代金が高いことです。

「玉掛」という工事作業者の資格があるのですが、3日間講習で、2万3千円・・・・うーん、趣味でチャレンジするには高価です。
費用のことを考えると、受けられる試験は限定されてしまうのですが。。。なかなか悩ましいところです。
by 門前トラビス (2009-07-30 00:18) 

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