巨大サメ映画「ブラック・デーモン」を拝見。ネットの酷評に、そこまで言わんでも、と思ってしまうワタクシ。 [映画]
2023年6月。
無職プータローのワタクシの楽しみのひとつは、平日の昼間にシネコンで観る映画であります。作品によっては観客3、4人のガラガラ状態で、私は快適の極みですが、映画館の運営は大丈夫かあ?と心配になりますな。
ここ3週間で拝見した映画は観た順に、岡田准一さん主演「最後まで行く」、リーアム・ニーソン主演「メモリー」、ケイト・ブランシェット主演「TAR」、ヴィン・ディーゼル主演「ワイルドスピード ファイヤーブースト」、そして「ブラック・デーモン 絶体絶命」であります。
クラシック音楽オタクのワタクシゆえ、ツボにはまった1本は、天才女性指揮者の狂気と転落を描いた「TAR(ター)」で決まり!ですが、今日は、巨大サメ大暴れの「ブラック・デーモン 絶体絶命」について書きます。
メキシコ沖合いの、老朽化した海上油田基地が巨大サメ VS 人間の闘いの場であります。ここに閉じ込められた4人家族+作業員が、サメ&爆弾の脅威にさらされながら、知恵をしぼって決死の脱出を図る・・・というストーリー。
ここまで聞いただけでも、そこはかとないB級感がただようわけですが、実際に観てみると、動物パニックものと言い体、意外にも人間ドラマ(家族愛etc)に主眼が置かれており、とはいえ、やっぱり期待どおりのB級テイスト、というまとめになりましょう。
「時限」爆弾を、敵を仕留めるピッタリのタイミングで爆発させるなんて芸当、シロウトにゃできんだろ!主人公はもしや「ミッション・インポッシブル」のイーサン・ハントか!?と軽くツッコミ。個人的な食いつきネタは、思わせぶりな地元の謎オヤジが、ジェフ・ゴールドブラムさんに似てること。てえことは、油田基地といいながら実は、ジュラシック・パークかあ!?
等々、ネタはいろいろありますが、私は十分に楽しんだし、本作のおかげで夜の酒がたいそう美味しくなりました。ありがとうございました~。本作の予告編を貼り付けますので是非お楽しみください。映画はシリアスなのに、ナレーションが最後におちゃらけるのは良いのやら悪いのやら・・・。
で、以上が前置きです・・・って前置き長っ!
予告編を貼り付けるため「ブラック・デーモン」のサイト検索したさい、ネットの人達の本作への感想・評価を発見。他人様(ひとさま)の意見には興味ないけど、ヒマなので、どれどれ・・・と拝見したところ、ワタクシはちょっとしたショックを受けました。
なぜなら、どの方も判で押したように本作を酷評、というかボロカスに書いているからです。B級どころかZ級、観るべきものなし、金の無駄、みたいな論旨で、「〇〇がおかしい」「〇〇はありえない」などなど、たしかにおっしゃることは一理あるとは思います、思いますけどね、なにもそこまで酷く書かんでも良いでしょう、とも思う。ちなみに直近では、4月に拝見したダリオ・アルジェント監督「ダークグラス」も同じようにネットで酷評を浴びてましたっけ。
どう感じようと個人の自由、それをネットに書き込むのも自由、とはいえ、ツッコミ交ぜつつ楽しく映画を拝見した私は、そんなにボロカスに叩く理由(心理)が分からない。
だってそうでしょう。1,800円だか、1,900円だかを払ったわけでしょう。ならばその映画の「良いトコロ」を見ないと切ないじゃないですか。鑑賞料の回収のためにも、批判・非難ではなく、どう面白がるか、という工夫こそが必要なんです(あくまで私個人の意見です)。
それにね、映画に限ったハナシではなく、心理学的に「ネガティブ言動(否定、拒絶、怒り、罵倒 etc)は動機を強化する」というメカニズムがあるわけです。対象をけなせばけなすほど、それが燃料となって、さらにけなすネタを見つけようと「粗探し」一辺倒に走ってしまう。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、じゃないけど、2,000円近い金を払って、そんなネガティヴ・ループって嫌じゃん、つうか、金がもったいないじゃん、と思う。
あれ、ネットで映画をボロカスに叩くひとたちって、もしかしてお金持ちなのか?金払ってでも、対象の粗探しをして、その日のうちにスマホで酷評を書き込む。お、自分と同じ厳しい意見のヤツがいるぜ、嬉しいなっと・・・うはあ、何しようと自由だけど、オレはそんな生き方、嫌だなあ。
映画って、B級であれ、C級であれ、基本、観てるときは楽しいもん。あ、そんなキレイ事を言うのは、私がビンボー人だからですかね?はいはい、恐れ入りましたあ~。本日は以上。