系統解析作業の失敗で小さくショックを受けつつ、これぞ醍醐味!とも思う日。 [日常]

2019年5月17日(金)。

2泊3日の北海道出張を終え、昼前に東京の職場に戻りました。札幌で食べたホッケの開きは美味かったし~、北海道の地酒が4種類も手に入ったし~、今日は金曜日で天気が良いし~、ゆえに本来なら幸せ気分MAX・・・のはずが脳内はちょっとした「ガッカリ・モード」なのであります。

8月後半に福岡工業大学(博多)で某学会イベントが開催されます。ワタクシ、そこで講演(発表)すべくGW前からパソコンで電力系統解析なる地味な作業を続けてきたのです(関連ブログ記事は→こちら)。

その解析には4日ほどの作業時間を費やしているんです。で、先般、30ケースほどの解析結果を整理し、可視化したところ、小さくショックを受けたのであります。結果がいまひとつ良くない、のです。

箸にも棒にも掛からぬ間違いではありませんが、期待していた(=発表主旨である)テーマの「特異性」が、明確に表れていない。電気工学用語でいうと、回路のResonance Frequency(共振周波数)がブレている。このデータから講演論文をまとめるのは難しい、と言わざるをえません。失敗の原因は明らかで、解析用の「系統モデル」の設定が悪い、その一言に尽きますね。初動で、しっかり考えればよかったなあ・・・と反省しきりです。

で、この先、どうするか。失敗をどうリカバーするか。

【案1】 これまで解析に費やした4日間は無かったものと諦め、一から、解析をやり直す。

【案2】 せっかく時間をかけて解析したのだから、今あるデータで強引に論文をまとめる。

【案3】 講演すること自体を断念する。

案3は論外として、選択肢は、案1、案2のいずれかでしょう。大学の研究者なら、当然、案1(解析を最初からやり直す)でしょうが、客先シゴトを生業にするワタクシにとって、全面やり直しは時間的にキツイ。酒を呑む時間を削れば、なんとかなるでしょうけど、酒と論文を天秤にかけたら当然「酒」を選ぶワタクシにはキツイ。

うーむ。悩ませるじゃんか。といっても、6月4日の論文投稿日限は着実に近づいてくる。。。

でズバッツと方針決定です。案1「解析を、すべて最初からやり直す」こととしました。ここは頭を切り替えることです。これまで費やした4日間という時間を、無駄と思ってはいけないのです。その失敗も込みでシゴトなのだから。さきほど、たまたま開いた本に哲学者ショーペンハウアーの、こんな言葉が載っていたのであります。御大いわく、

どんな金でも、だましとられた金ほど有効に使われたものはない。なぜなら、その代償として私たちはすぐ役に立つ賢智(けんち)を手に入れられるからだ

なんと良い言葉ではありませんか!この金言、今回のワタクシ用にこう言い換えれば良いのです。

<新たな名言>

間違った解析に費やした時間ほど有効に使われたものはない。なぜなら、その代償として私たちは、なぜ失敗したのかを考え、何が重要か、どうすれば正しい結果が得られるのか、という思考と新たな道筋を手に入れられるからだ。

なんとストイック&クレバーなオレ・・・と悦にいってないで、さっさと解析を再開しろ!とノリツッコミ。でもなあ、さっき、上野でずいぶん酒呑んじゃったしなあ~。2軒目の中華料理屋で紹興酒呑んだのは余計だった、おかげでベロベロだもんなあ。てなわけで、方針が決まった満足感とともに、とりあえず今日は寝ます。後のことは明日だ。ちゃんちゃん。

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