札幌交響楽団 第613回定期演奏会。クララ・ジュミ・カンさんのエモーショナルなヴァイオリンに感激! [クラシック音楽]

2018年10月。

今日(10月27日)は、北海道大学で学会発表があり、ワタクシ昨日から札幌入りしております。いま、ホテルの窓から外をみると大雨が、じゃあじゃあと音をたてて道路に降り注いでおり、ちょっと気が滅入ります。

先月の福井での学会発表は、台風直撃で、危なく路上で吹き飛ばされそうになるし、遡ること、3月の九州大学では、季節はずれの寒さに震えましたね。どうも、今年は学会発表で、天候に恵まれないなあ。ま、観光じゃないから良いけど。

さて、昨晩。クラシック好きの友人Aさんに誘われ、久しぶりにクラシック・コンサートへ出かけました。

札幌交響楽団 第613回定期演奏会。会場はもちろん、中島公園にある札幌コンサートホールKitaraです。

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プログラムは、前半が、モーツアルト「魔笛」序曲、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲1番」、後半がベートーヴェンの交響曲3番「英雄」であります。ベタといえばベタ、まさに王道の選曲といえますね。で、ワタクシの大注目ポイントは、コンチェルトでソリストをつとめる、

若手ヴァイオリニスト、クララ・ジュミ・カンさんであります。

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美人だから、というわけではなく(もちろん美人は歓迎ですが)、過去に、たしか仙台だったと思うのですが、彼女の演奏を聴いたとき、うわあ、と感激、その音が耳に残っているからなんです。「情」「気合」が音色からあふれ出ており、それはヨーロッパ音楽のテイストというより、日本の心、演歌の心、なのであります。

今回のブルッフのヴァイオリン協奏曲は、彼女のそんな特質を拝聴することができました。第一楽章、くらーっとするような美メロのあの箇所。ぐうーーっとばかりに力がこもった太く熱い音で、聴き手に迫り、そこには、型で押したヴィブラートではなく、音楽へのシンパシーから自然に湧いた微妙な音の「震え」が加わり、もう、たまらんですね。

曲終盤のオケとの掛け合い、速いテンポと勢いに流されることなく、さりげなくも、しっかりと「ため」を突っ込んでいく、ああ、なんと良いセンスなのだ。クララさん。

惜しむらくは、札幌交響楽団がクララさんのグルーヴに乗っかって、もうちょっと弾けた演奏をしてくれたらな、と思いました。ちょっと優等生すぎるサポートでしたが、贅沢を言ってはいけませんな。

韓国系ドイツ人、ときくと日本と縁遠いように思えるクララ・ジュミ・カンさんですけど、演奏の底にあるものは日本人の琴線にふれる「情」なのでありました。これからも応援するぞ!(美人だしね)

札幌交響楽団の第613回定期演奏会、大変に満足でございました!ではでは。

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