ゲルギエフさん指揮マリインスキーによる12枚CDボックスセット! [クラシック音楽]

秋からの仕事の忙しさは12月も継続中、いやむしろ加速中なんであります。土曜、日曜の休みなどなく、平日は始発電車で出勤か、地方出張という、ぎゅんぎゅん自転車操業であります。この悪夢ちゃん状態を、同僚が実に的確に言い表しましたね、いわく「向かってくる敵を、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」・・・どこかで聞いたセリフですが、上手いじゃん!

忙しさは、さほど苦になりませんが、CDショップと本屋に行けないのがツラい(正確に言うと、お店の営業時間内に行くことができない)。なので、CDは自宅PCでネット購入しちゃうんであります。

これがヨロシクないのだ!

店頭購入だと、勢いで購入したCDを抱え、会計レジまで歩くうちに「い、いかん!」と真人間に戻ることがあります。ところが、パソコンからクリックで買う方式だと、ブツ(CD)の大きさや重さ・・・カッコよく言えば「実存」がイメージできず暴買(ぼうばい)に走ってしまんですね。

くわえて、クラシック音楽業界は、既発録音をまとめた「CDボックスセット」というエサをちつかせます。過去ネタを手をかえ品をかえてパッケージし、クラシック音楽ファンのココロをもてあそぶのであります。赤子の手をひねるかのように・・・。

レーベルの術中にはまったワタクシ、今回ネットで購入したのはこれ。ロシアの指揮者ワレリー・ゲルギエフさんが、手兵マリインスキー歌劇場管弦楽団(旧キーロフ・オーケストラ)を振った、12枚組CDセットであります。ドドーン!

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紙パッケージが増えつつあるご時世に、4枚ごとプラ・ケースに入れた昔ながらのスタイル。それなりヘヴィー。置き場所に困るよなあ、と言いつつ、12枚合計で3815円という安さにニンマリです。ま、この金額ならなんでもいいか(と自分に言いきかせる)。

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購入の理由は、11月、同コンビの来日公演(サントリーホール)を拝見して感動、その追体験・・・ではなく、スクリャービンの交響曲集をネットで探してたら、このボックスセットに行き着いた次第。オリジナル録音は、フィリップスから発売されていましたね(懐かしいなあ)。

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ボックスセットには、上記スクリャービン以外に、プロコフィエフ「アレクサンドル・ネフスキー」、ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ(ハイライト)」など私が単品買いしそうにない曲が収録されており、これもお得な気分を促進。もちろんチャイコフスキー交響曲6番とヴァイオリン協奏曲、ショスタコビッチ交響曲5番(←先月のコンサートの演奏曲)などベタ有名曲も入っております。ストラヴィンスキー「春の祭典」「火の鳥」はめったに聴かないけど、お目当てのスクリャービンとカップリングされていたため、久しぶりに拝聴いたしました(うーん、何度聴いても、「だからなんなんすか?」って感想しかでないなあ。)

演奏は良い意味で、予想通りのゲルギエフさんテイストですね。わざとらしさ無し、「正統」「正当」と言えましょう。指揮者の気持ちがオーケストラの音にいきわたっている一体感がとってもいい。音楽の流れはスムースですが、曲想ごとのメリハリ(切換え)と語り口が見事で、面白さは抜群。聴いてて全然飽きないですもんねえ。オペラ指揮者の底力恐るべしです。

ただし、一番聴きたかったスクリャービンの交響曲は、曲自体がとりとめなく茫漠なのは理解するものの、もっとケレン味たっぷりに(ホラー映画っぽく)やってほしかった・・・まあ、無理を言っちゃいけません。十分に名演であります、ハイ。

いずれにしても、本物件、買って損なし!と申せましょう。老後の楽しみが増えました。ふふふのふ。

最後に、こうしたボックスセットを購入するたび発生する「すでに保有していたCDとのカブリ」問題であります。今回はこの2枚でした(6枚とかじゃなくて良かったわ・・・)。

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チャイコフスキーの「くるみ割り人形(全曲)」と、ソリストにラン・ランさんを迎えたラフマニノフの「ピアノ協奏曲2番」であります。金額のハナシばっかりですいませんが、この2枚だけで合計5000円以上だから、12枚CDボックスセットの3815円が、いかにお買い得か分かろうってなもんです・・・って、私がCDレーベルの手先になって販促してどうする。


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