東京電力の計画停電、不便ですが当然の処置でせう。 [日常]

大地震の影響で、私の住んでいる千葉県市川市(=東京電力管内)も、3月14日からの「計画停電」範囲に入りました。1日のうち、数時間の停電があるようです。

電気がないのは不便ですが、災害に遭われた方の大変さからすれば、どうってことないです。とにかく被災地への電力供給を最優先にやって欲しいものです。私もエンジニアですので、福島原発が停止すれば、こうした処置は当然だと思います。したがって文句はいっさいありません。

ただし、終わったこととはいえ、3月13日の、原子力関係機関のTV会見は酷かったですね~~。

「最悪のプレゼンテーションとは、聞いている人間の神経を逆なでするもの」という言葉がありますが、それをご存じない方なのか、はたまた、わざとなのか、とにかく酷かった。官僚的説明というべきか、何がなんだか分からない修飾語を連発し、不鮮明で長たらしく、主語と述語もあいまい。平気で専門用語を使うところなど、確信犯的にけむに巻こうとしているのか?と勘ぐってしまうほど。

自分が会見の場で説明する理由を、「幹部から指示があったので」と、まるで「言われたので、しかたなくやっています」と言わんばかり。万事がこれで”言い訳”中心のまどろっこしい口調なんです。

そもそも説明の全体構成が無茶苦茶。言いたいこと、伝えたいことがあったと思えぬ場当たりスピーチにもほどがありました。「ダメなプレゼンテーションの事例」として、新入社員への説明用に録画しておけば良かったと、後悔することしきり。その意味では、反面教師的な価値はありました。

13日夜は、別の「まともな方」に会見をバトンタッチしていましたが(当り前だ!)、問題なのは、説明の拙さそのものより、「あの程度の人たちが、日本の原子力安全を担っている」という事実に愕然となったことです。原子力発電は、有効な電力供給手段であり、決して否定するものではありませんが、その代表?として出てきた、あのオジサンをみちゃうと、かえって不安になってしまいます。

要するに「上から目線だけど、仕事の出来ないヤツ」は、どの世界にも、どの年代にもいるのだ、と他山の石として学んだ次第。

まあ、結果をみて他人を批判するのはあまり良くない事ですが、生きるか死ぬかの被災者の方々があの放送を食い入るようにみていたことを思えば、あまりにもバカバカしく、情けない放送だったのは否定できません。こんな時だからこそ、TVで会見させて良い人間と、そうでない人間を、きちんと区別してほしいものですね。


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ピアノフォルテ

こんにちは。地震で関東は大変な生活ですね。心からお見舞い申し上げます。
あの記者会見、本当にひどかったですね。
夫と「何だこいつは!」って怒ってました。
本当に官僚的でいいわけばっかり。何のためにテレビに映っているのかさっぱりわからないものでした。
ああいう人材が大切な原子力の一端を担っているなんて、ぞっとします。
まあ、文句はさておき・・何とか原子炉の活動が収まって放射能が出ないようになるといいですね。
世界の科学者の英知を結集してほしいです。
by ピアノフォルテ (2011-03-15 20:52) 

門前トラビス

To ピアノフォルテ様、コメントありがとうございます。
関東では14日、15日が、交通機関の運休、運行間引きでけっこうなインパクトでした。大雨や雪などがなかったのは不幸中の幸いでした。
それと余震が何度か来るので、少々、怖いです。

TVでの原子力○○○の会見は、かえすがえす酷かったですよね・・・と思っていたら、今度は原発トラブル対応が(はたから見ると)迷走しているようですね。
現場の実務者はそれこそ睡眠もとらず必死に頑張っているのでしょうけど、TV画面で、第三者的に見てしまうと、「もうちょっとなんとかならないのか?」と、勝手な事を思ってしまいます(この点は、こちらも反省せねばなりませんけど)。
もしかすると、今回の一連の原発問題は、世界の電力供給の在り方そのものを変えることになるかもしれませんね。
まずは、目先の問題を解決していただくことですけど・・・。
お見舞いのコメント、本当にありがとうございました!
by 門前トラビス (2011-03-16 05:02) 

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