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モニターオーディオ社製スピーカー ラディウス180HDの壁取り付け。 [オーディオ、楽器]

2010年6月。GWに秋葉原で購入した英国モニターオーディオ社製スピーカー、ラディウス180HDに関する報告であります。うーむ、なかなかマニアックな話題だ。外観はこんな感じ。

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5月に自宅に届いた2本のラディウス・スピーカー。木目調仕上げも美しくスリムでステキです。とりあえず居間のTV脇に仮セッティングして鳴らしたところ、秋葉原の店頭で聴いた以上にレスポンスの良さと、パンチのある明瞭な音に驚きました。

いくつかCDを選んで視聴しました。可愛いサイズでありながらロックやジャズはもちろん、大編成のクラシックもそれなりにOK。これ、衝撃です(おおげさ?)。青兄さんと半日をかけ、スピーカーを比較試聴した甲斐がありましたなあ。

そのまま居間で使い続けそうになりましたが、いかん!このスピーカーの購入目的は、寝室の小型スピーカー(タンノイ)のリプレースなのでした。寝室の壁に取付けたいので、フロント・バスレフタイプのラディウスを選んだのでした。下写真の右がこれまで使っていたタンノイ。左が今回購入したラディウスです。

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6月某日。本来の置き場所=寝室のコンクリート壁にラディウスを取り付けることにしました。スピーカーの壁取り付けは一筋縄ではいきません。L型フックに引っかけるだけでは、不安定になり音にも影響します。しかし!さすがはモニターオーディオ社(ヨイショしてどうする)。「壁取付け用のアダプター金具」(下写真)がちゃんと付属されているのでした。

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金具とスピーカーは、2点で固定されるようになっています。まず、寝室のコンクリート壁に振動ドリルで直径5mmの穴を、スピーカー1本あたり2箇所開けます。その穴で、小道具を使い、アダプター金具をネジで2点止めします(下左写真)。金具を壁に固定したら、そこにスピーカーを引っかけるわけです。

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おお、無事にスピーカーの壁取付け完了!アダプター金具のおかげで、スピーカーはびくともしません。いっぽう、スピーカーケーブルは良い長さのものが自宅になく、近所のホームセンターで、3.5sqの電源用電線(!)を買って暫定使用。これで長年愛用しているSANSUIのプリメインアンプで鳴らしましたが、これまで使っていたタンノイと打って変わって素晴らしい音であります!

マーラーの「千人」(交響曲8番)はさすがに窮屈そうですが、ヒラリー・ハーンさんの弾くパガニーニのヴァイオリン曲は艶めかしいし、キース・ジャレットさんのピアノもイキイキしている。イギー・ポップや、キャット・スティーブンス、マディ・ウォーターズの声さえも、つややかに輝いている・・・って、それは言い過ぎですね。あははは。

この変化、ひとことで言えば「音が一皮むけた」とでもいいましょうか。

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しばらくの間は、居間ではなく寝室でオーディオ生活になりそうですな~~。本日は以上!


GWに、青兄さんと、秋葉原でオーディオ製品チェックした話。 [オーディオ、楽器]

4月30日は、クラシックコンサート仲間である青兄さんと、秋葉原へ繰り出しました。世界に誇る「電化製品の街」に、野郎2名で出かけたのは、オーディオ(スピーカー)を聴きまくり、良いのがあったら買っちゃおう!という企みなのです。

電器店がひしめく秋葉原。さ~て、どのお店に行くかな?

こじんまりしたオーディオ専門店も良いですが、数年前、駅東側に建った「ヨドバシカメラ マルチメディア館」がすごい。4階オーディオコーナーは売り場面積と品揃えが圧巻です。DENON、JBLなどは専用ブースもあり、オーディオショウの雰囲気すら漂っています。

私には、数百万円のハイエンドスピーカーが並ぶ専門店よりも、低中価格帯のラインナップが充実している、こうしたお店がむしろ嬉しいです。

さらに、ヨドバシの心遣いは、製品を聴き比べるときに実感します。老舗オーディオ専門店だと、誤操作による破損を恐れてか、切替え操作をいちいち店員さんにお願いしなくてはならない。面倒だし気も使う。一方、ヨドバシの場合は、最初に店員さんに一声かけてOKもらえば、そのあとは、自分で切替スイッチを操作して、好き勝手に試聴できるんです。試聴CDの交換も自分でできます。つまり、客におまかせ、ってこと。これって、すごく気楽なんですよ~~。素晴らしいです。

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さて、今回は、自宅寝室の小型スピーカー(タンノイ製)が不調のための買え替えであります。したがって、同伴の青兄さんのご希望もきかず、素早く「小型スピーカーコーナー」へ直行する私であります。

20数種類の小型スピーカーを聴き比べました。普段聴きなれたジャズ、クラシック(交響曲、ピアノ曲、管弦楽曲)、ボーカル(男性、女性)と、10枚ほどの持参CDを再生します。

スピーカーサイズが小さいので、オーケストラ曲だと多少窮屈な印象ですが、ピアノ独奏、ジャズ、声楽は、さすがに最近のスピーカーは優秀で、どれも良い感じに再生してくれます。あとは「好み」の問題ですね。

聴き比べて驚くのは、スピーカーを替えると、これほどまでに音色、勢い、メリハリが変わるのか?ということ。タイプが極端に異なるスピーカーを比較すると、大げさではなく、歌手が変わったの?と思うほどの大きな差が出ます。

私は、小型スピーカーに限っては、メロウな音色より、エッジが利いて元気に「音が前に出てくる」タイプがお気に入り。ツボにはまった製品は、モニターオーディオ社のラディウス180と、QUAD(クオード)社のQUADLITEでした。前者は、全体バランスとメリハリが素晴らしく、後者は、音の生々さとエネルギーが良い。そして両者とも、スピーカーの表面仕上げが美しい。スピーカーは、見た目も良くないとねえ。

他製品は(上記2機種に比べると)、音の抜けがイマイチの印象です。ちなみに、好みから最も遠い音を出したのはPIEGAでした。

あとは、上記2製品のうち、どちらを買うか?ですが、決め手は、実に即物的で「壁に取付けが出来るか?」です。寝室ではスピーカー用スタンドを使わず、コンクリート壁のフックに取り付けます。スピーカー背面はぴったり壁にくっつくので、バスレフポート(低音強化用の穴)が背面のスピーカーはNGなんです。残念ながらQUADは背面バスレフポートゆえ、ここで脱落・・・・。

消去法になりましたが、英国モニターオーディオ社、ラディウス180の購入決定!1本2.3kgと比較的軽いけど、しっかりした作りで、ペア65000円はお得です。好みの色(ウォールナット)が在庫にないため、メーカー取り寄せとなり、届くのはGW明けですが、まあ、楽しみは後にとっておきましょう。

小型スピーカーをさんざん試聴のあと、青兄さんと私は、さらに3時間ほど、ブースやお店を替えながら、オーディオ試聴を堪能いたしました。

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ソナスファベール社のCREMONA(1本130万円)は良い音だったな~~と、私が感心すると、青兄さんはJBL社の大型で鳴らしたジャズに感激しきりのご様子。

音人間にとっては、まさに、オーディオショップは玉手箱ですね~。気がつくと、5時間以上も試聴していたわれわれ。その後、お互いの健闘をたたえ(?)、青兄さんは、私の自宅に来ていただき、近所散策&二人だけの鍋パーティ・・・ん?ある意味、空しいか?そのことは次回ご報告しましょう。

今回購入したモニターオーディオのラディウス180、以下の写真です(製品サイトより)。高さは30センチくらい。片手でラクラク持てます。奥行き寸法が短く、スマートな形状も気に入りました。

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ソナス・ファベール製のスピーカーが、大好きだという話。 [オーディオ、楽器]

2010年4月。

私はそれほどコアなオーディオマニアではありませんけど、クラシック、ロック、ジャズとジャンル選ばず音楽は大好きなので、オーディオにも、つい反応しちゃいます。ハイエンド製品たとえば1台200万円のプリ・アンプなどは全く食指が動きません。そんなバカ高いマシン、お金がもったいないもんね(って負け惜しみかっ!)。

アンプとプレーヤーにはこだわりが少なく、ベタですがDENONのプリ・メインアンプと、ユニバーサルプレーヤー(CD、SACD、DVD再生可能)、合計30万円程度を使っております。

私がちょっとだけこだわるのは「スピーカー」であります。電気信号を「音」に変える出口、音色を決定的に左右する最重要な要素ですからね。

社会人になった23年前から、ティアックの小型スピーカー、ダイアトーンの密閉型・・・と国内製スピーカーを数種類経て、約10年前から使っているのがイタリア ソナス・ファベール社のバスレフ・トールボーイ型スピーカー、Grand Piano Homeであります。価格は約45万円です。

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このスピーカー、デザインと工作が抜群に良いのです。側面はピアノ・フィニッシュ(ピアノと同じ表面仕上げ)で、正面と背面が革張りです。電気製品というよりは工芸作品。さすがイタリアのクラフトワーク!正直、購入動機のひとつは、この見た目のカッコ良さ、渋さでした。

4点スパイクで自立します。スパイク受けの下には振動防止用に、静岡県の石材屋さんにサイズ指定してカット&研磨いただいた特注の黒御影石ベースを置いています(すごく重いっす!)。これまた見事な艶と形状、われながら気に入っています。

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さて音の話の前に「スピーカーはどうあるべきか?」という、オーディオ好きも意見の分かれるテーマを考えてみましょう。

「オーディオで重要なのは、生(なま)の音にどこまで近づけるか」と、おっしゃる方がいますが、私は全く同意できません。クラシックコンサートに行っても、ホールの違い、座席位置等によって「生の音」が違って聞こえるわけです。

さらに言えば、たとえば、ヴァイオリン協奏曲などはソロ楽器の音量が小さいのでソロがオケに負ける、という現場的かつ切実な問題があり、それを録音技術でバランス補正しているのです。つまり、レコードやCD、DVDというものは「生の音の加工品」であり、宿命的に原音とは異なっているわけですね。

もちろん、そうは言うもののCDを製作する方々は、録音ソースに色付けが少ない(=オーディオの癖がつかない)フラット特性のモニター用オーディオを使うでしょう。音楽評論家の方も、情報量に過不足のない再生機器を使っていることでしょう。彼らが、特定の音色を強調するマシンより、「より原音に近い再生音」を出すマシンを求めることは、職業上、理解できるのです。

一方、私は音楽関係者ではありません。単なる音楽リスナーです。「原音」「生音」に妄執するよりは、音楽を自分の好きな音色で再生してくれるオーディオがほしいわけです結果、たどりついた答えが現在のソナス・ファベール社のスピーカーなのです。1本300万円もする高級スピーカーを得意とするソナス・ファベールの他製品に比べれば、私のスピーカーは超・安価です。が、ソナスの伝統はしっかりと感じます。

欠点から書きますが、このスピーカーは音にパンチやエッジはありません。反応がにぶく、ゆるめの音になりますのでハードロックを聴くと、なんというかヘナヘナ、なんですね。

ところがどっこい、クラシック音楽特に、弦楽器と声楽(人間の声)は絶品です音楽の国イタリア製ゆえか、日本製では得られないタイプの美音なんです。ヴァイオリンやチェロの、つややかさな音と、息づかいにクラクラします。そして「人間の声」の生々しさといったら・・・エッジがきかないことが幸いし、長く聞いても疲れず、何時間でも音楽世界に浸る事ができるのです。

万人の好みを満足させる「万能スピーカー」など存在しません。ですから求める音(音色)をハッキリさせて、その音を出してくれる製品を選ぶことが、リスナーの重要ポイントだと思うのです。

当方の偏見もありましょうが、国産スピーカーの多くは、可もなく不可もないフラット&ニュートラル特性の製品が多いと感じます(全製品、試聴したわけではありませんが)。私はヨーロッパメーカーの癖アリアリの製品に、むしろ大きな魅力を感じるのです。「好きな音楽を、好きな音色」で聴く道具になりうるのであり、オーディオ趣味の醍醐味!とさえ思う次第です。

ちなみに、ヘナヘナでなくロックを聴きたいとき私はどうするか?といえば別システムを使います。タンノイのミニ・スピーカーとスーパーウーファーで価格的にはソナス・ファベールの1/20ですが、ロックは爽快にギンギンに鳴らしてくれますよ。そう、一概に値段が高ければ良いというわけでもない・・・これが、オーディオの奥の深さですなあ。

さて我が家のスピーカーもそろそろ10年目。オーディオ雑誌を眺めると、不況の中、意外に新製品が出ている様子。ついつい、心が動き始める今日この頃であります。どうしようかねえ・・・。悩みは深いです。

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超高価なオーディオ目白押し!2009年 東京インターナショナルオーディオショウ [オーディオ、楽器]

本日(10月2日)から3日間、有楽町の東京国際フォーラムで、2009年インターナショナルオーディオショウが開催となりました。

海外メーカーを中心に、各社が新作&自信作をご披露し、実音も聴けるという、「観て聴いて楽しい」、お得な催し物なのであります。

初日に行かねばなるまい!とばかり、小豆島旅行に一緒に行ったオーディオマニア青兄さんと、現場に乗り込んだのであります(ちなみに入場は無料です)。

いやあ、あるわあるわ、奇妙な形のオーディオや、目の玉が飛び出るほどの高価な製品が!

曲線を大胆に取り入れた、斬新なデザインで注目度満点のスピーカー、VIVID AUDIOのG1 GIYA、実物はじめてみましたが(下写真)、ローズ・レッドもまぶしく存在感抜群です~カッコいい~、

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お値段は・・ペアで640万円か!おいっ、誰が買うんだよ!

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オーディオの外観ですが、日本メーカーは総じて「無難」、悪く言えば「没個性」なんですよね。それに比べ海外製品は見た目にも差別化のこだわりがあって痛快です。

たとえば、下の写真。オーディオというよりは「業務用測定器」ですね。B級SF映画に出てくる小道具か?でもお値段は100万円。理系ユーザーにしか売れないのではないかな?

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電器製品というより、「構造物」と呼びたいのは以下のシステム。重そうだあ~。

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意外や、ラックスマンの真空管プリメインアンプが面白い(下写真)。昭和風のデザインで泣かせます。電器製品を、「木枠」に収納したイメージが懐かしい。お値段は、これまた、意外に手頃な、38万円・・・・うう、欲しくなるなあ!

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さて外観もさることながら、オーディオの肝は「音」ですね。音を左右するのはスピーカー。このクラスだと音が悪いわけもなく、あとはリスナーの好みです。

私は、といえば、適度に丸みがあり、ボーカルや弦楽器(中音域)がなまめかしく鳴るのが好みです。

今回、つくづく感じたのは(当り前ではありますが)、高価格でも好みに合わない製品がわんさかあること。これがオーディオ趣味の醍醐味なんでしょう。たとえば、ファンの方にはスイマセンが、PIEGA、B&W、JBLは音が明晰すぎ、耳、というより、体が受け付けません。さりとて、TANNOYの高級「家具型」スピーカーのもっさり音もイマイチしっくりこない。

出展製品で気に入ったのは、価格度外視すると、DYNAUDIO(ディナウディオ)のスピーカー、Consequence Ultimate Editionです。ウーハーが上部、ツィーターが下部、という通常とは上下逆配置に主張が感じられます。芯がしっかりし、明確ながらも、うるおいあるウェルバランスの音、これは素晴らしかった。数百万円の価格に見合っていると思います。

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次に、私の自宅スピーカーのメーカーでもある、イタリアのソナス・ファベールの新作も良い。いかにもソナスらしい不要な刺激がない音色。人間の声を美しく出すことに特化したスピーカー作りにブレがない!小型ながらに鳴りっぷりは最高ね。やっぱソナスのスピーカーは良いなあ。

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以下は、TANNOYのブースで、ホーンスピーカーと対面した私であります。

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どのブースも、視聴用CDのチョイスに気を使っていましたねえ。基本、クラシックかジャズでしたが、なぜロックやへヴィメタル、歌謡曲は流さないのでしょう?ま、それは良いとして、今回のオーディオショウで久しぶりに聴いたホリー・コールや、エレノア・マッキボイ、良い声です。高級オーディオで再生すると聴きほれてしまいますねえ。

次回の記事は、女性歌手特集だな!


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