東京で一番マズい中華料理屋で、果敢にエビチリ定食に挑戦してガッツポーズが出た話。 [日常]

2023年1月。

東京には膨大な数の飲食店があるわけで、各店の味は千差万別、ピンからキリと言うモノの、基本、どの店も、普通つうか少なくとも「食べられるレベル」にはある、と思う次第。しかし!以前、当ブログにアップした某・中華料理屋は、そんな甘えをあざ笑うかのように、どの料理も、ものすごく不味い、のです。味以前、ヴィジュアルからして、こんなんだっけ?と脳内混乱をきたすちょっとした異次元体験。

天邪鬼を気取るわけではないですが、ワタクシ、こうゆう店が大好物。行くたび「う~ん、マズい!」と唸り、「やっぱりマズいなあ、よかったなあ」と妙な安心をしたりします。

1月某日。銀行にいく用事があり、同じ銀行ならどの支店でも良いところ、わざわざ錦糸町へ向かったワタクシ。そう、用事にかこつけ、くだんの「東京で一番マズい中華料理屋」でランチを食う、つう大胆きわまりない計画であります。

JR錦糸町駅の南口。ふだん、ここに来るのは夜なので、お日様ギラギラの日中はちょっと新鮮な気分。

kinsh_01.jpg
京葉道路をはさんだ向かいにあるビルの壁のガラスが、鏡のように駅ビル(テルミナ)とスカイツリーを写しだしております。

kinsh_03.jpg
現代アート風で、かっこいいじゃん。

kinsh_04.jpg
・・・などと、街を眺めている場合ではないのである。さっと用事を済ませ、例の中華料理屋に一番乗りしなくては・・・と頑張ったものの、店に着いたのは開店から5分後。驚くべきは、どんな街にも奇特な人間はいるようで、店内にはすでに1番乗りのオジサンがいる!うーん、負けた・・・って、そこ勝ち負けかよ。

さて、前回この店で体験したユーリンチー(←鶏皮揚げかと思った)と餃子(皮が開いて中身が見えていた)のマイナス感動は相当に強烈でした。しかしこっちもシロウトじゃない。精神鍛練を重ねてきたので、そう簡単に敵の軍門に下ることはないのだ。おっと、能書きは置いといて目先のテーマは「何を食うか」であります。

いくらなんでも、この料理はマズく作れんだろ、とオーダーしたのはエビチリ定食。さあ、どうじゃ!と気合を入れる間もなく、あっという間に運ばれてきたブツがこれです。

kinsh_05.jpg
あれえ、見た目は普通じゃん。東京で一番マズい中華料理屋、などと浮かれ騒いだオレがバカだったか。ま、エビチリだもんな、いくらなんでもマズくはないよね、と油断したワタクシの顔面に店主の放った鎖鎌が命中したのである(←これ、比喩です)。

エビチリを一口食べ、どひゃあ、と仰天しました。なぜか。

エビに火(熱)が通っていないから、です。明らかな冷凍エビが、自然解凍したくらいの透明の生状態なのだ、つまり、冷凍エビのレア状態じゃあ~~

kinsh_06.jpg
これってすごくないすか!味をマズくできないなら、火加減で勝負つう潔さ。ある意味で禁じ手。ある意味で命がけ。恐れ入りました。脱帽です。ワタクシの完敗です。これで通算成績は0勝4敗か。く、くやしい。

いっぽうで、エビチリになんじゃこりゃ!と思った瞬間、ガッツポーズが出たワタクシでした。そう、ここまで強力なリーサルウエポンを繰り出して来られると、こちらの対抗心も燃え上がるってもんだ。問題は「加熱不十分」という荒技まで想定すると、夏場の勝負は危険(食中毒がありえる)となる。そうすると、決戦は2月(来月)と位置付けざるをえません。

ワタクシの脳内で、長年にわたり「東京で一番マズい飲食店」堂々TOPに輝いていたのは、あまりのマズさに4回も通った「ラーメン すず吉」でした。そこが15年ほど前に潰れ、寂しい年月が続きましたけど、いままさに「すず吉」を超える新たな伝説、ニューヒーローが生まれようとしているのです。なんという感動でしょうか。

ほとんど生(冷凍を常温解凍の状態)のエビに、ソースをまとわせ、強引に完食したワタクシ。晴れ晴れとした気持ちで店を後にしました。いやあ、今日のスカイツリーはいっそう輝いて見えるなあ~。本日も晴天ナリ!

kinsh_02.jpg
さあて次の対決で、メニューは何にしようかな~~、と考えるだけでワクワクが止まりませんな。本日は以上!

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。