映画「ヴィレッジ」。人生地獄絵図を救ってくれたのは中村獅童さんでした。 [映画]

2023年5月。

数日前、ご近所のシネコンで映画「ヴィレッジ」を拝見しました。

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嗚呼、なんたるダークネスであろう。閉塞感ただよう田舎の山村を舞台に、太宰治さんの決めゼリフ?「生まれて、すいません」を地でいく主人公(横浜流星さんの演技が素晴らしい!)の人生地獄絵図。観ているこちらは「うひゃあ、このあと、どんな嫌な展開になるんじゃあ・・・」と不安におののき、そしてやっぱり嫌な展開になる、つまりは観客にとっても地獄絵図。ストーリーに触れるのは野暮なので、予告編を貼り付けます。これ観ただけでヤバそうでしょ・・・。


どの俳優さんもツボにはまった濃い演技。それゆえ主人公の孤独、鬱屈、そして一瞬の幸福のあやうさ、はかなさが一層強調されます。良い意味で、観客席で身悶えしちゃうワタクシなのです。

そもそもね、私は、エイドリアン・ブロディが怪しいなあと思ったの・・・って、そりゃあ「ヴィレッジ」が違うだろがっ!M・ナイト・シャマランかよ!ジュラシック化する前のブライス・ダラス・ハワードが可愛いぜ!と、つまらんボケを入れてすいません。

話を戻して、本題の「ヴィレッジ」のほう。絶望の黒一色に塗り潰されかねない物語を救ったのは、この方、中村獅童さんだと思う。劇中で、能をご披露され、さすがは歌舞伎の方、と唸った次第。

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獅童さんが「善」の代表でいてくださったおかげで、本作はただのダークネス映画でなく、ラストに希望すら感じられる佳作となったんですなあ。パチパチ。。。そう、きわどいところで、ニコール・キッドマン主演「ドックヴィル」とか、古尾谷雅人さん主演「丑三つの村」にならず無事着地したのであります。あるいは「マンダレイ」・・・ジュラシック化する前の、ブライス・ダラス・ハワードが可愛いぜ!って同じボケですいません。。。

なお、本作の脚本・監督の藤井道人さんによる監督次回作「最後まで行く」(岡田准一さん、綾野剛さん出演)は、来週5月19日(金)の公開。こりゃ絶対に行かずばなるまいて!とココロに決めている次第です。

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いやあ、映画って本当にいいものですね~~と、最後は、シベ超・水野晴夫御大の名セリフが出たところは本日は以上!

で・・・エイドリアン・ブロディが・・・って、その話はもういいわい!

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