世界で一番危険な国民は「日本人」だと、つくづく感じる今日この頃。 [雑感]

2022年2月。

無思想・ダラダラが身上の当ブログですが、本日はちょいとだけ真面目なテーマです。昨晩、酒を吞まずに寝たせいか、いつになく頭がハッキリしておりますのでね。そう、オレもやるときはやるのじゃ!ただのノンベイではないのじゃ!と声ならぬ、文字を荒げてみました。さて本題。

世界で一番危険な国民は?と問われれば、ワタクシは即座に、

日本人に決まってるでしょ!

と申し上げる次第。故・兼高かおるさんのように世界じゅうを飛び回ったわけでなし、ワタクシごときが世界一ウンヌン言えようもないのは承知しています。しかし拙い経験ながら、シゴトを通じ垣間見えた日本人の特質、メンタリティーから、いかに日本人が危険なヤツラか、私はよ~く知っているのである。

日本人の凄いところ(マイナスの意味で)は、どんな下らんルールであろうと、波風を立てたくないという理由から、ルールに従順に従う点。ルールを「命令」という言葉に置き換えても良いかもしれません。

それ自体は、まあ仕方ないでしょう。受け取る側が違和感を感じたり、理不尽と考えても、ルール設定した側(企業でいえば管理側)が、それは必要だと、「根拠をもって」「自分の頭で」ちゃんと考えたものであれば。ところが、そうではないのですなあ。

ルールを作る側が、なぜそのルールが必要か、なぜそうしなくてはならないか、を深堀りもせず、とりあえず言っているだけ、というケースが多いわけです。ロジカル(論理的)立場を放棄し、自らがルールの下僕になるという究極無思想なメビウスの輪に、はまっているからです。

そんなんじゃあ世の中は成り立たないだろ!とアナタは思うかもしれません。ところが、そこが不思議でして、ルールを作る側も受け取る側も「それがルールだから」という理由で納得しちゃうんですよ。互いの合意(?)により、特段の軋轢もなく、なんとな~く事が進んでいくんですね。

で、私が日本人を怖いと思うのは、

ルールや命令に従いさえすれば良い、という受け手の従順さもさることながら、ルールを作る側の、薄っぺらい感性、没個性・無思想、自己批判の無さ、です。そこに「みんなも、そうしているから」という日本人得意のスーパー付和雷同がフレーバーされれば、狂気の集団に変貌するまで、もうあと一歩です。

〇〇国は悪いヤツラだから全員殺しちゃえ!をルールにすれば、受け手は「はい、了解っす!」と良心なんてどこ行ったのくらいの殺人マシンです。笑顔で、相手国の村を焼き払い、男を射殺、婦女子をレイプ、「ルール」「命令」を盾にやりたい放題するでしょう。

結論を言っちゃったんで、いまさら「ささいな実例」を挙げるのも妙ではありますけど、一応書きます。

大手メーカが、組織ぐるみで製品の試験データを改ざん・ねつ造・・・な~んて受け売りハナシはツマラナイ。第一、その件にはユーモア(笑いどころ)がないもんね。私が申し上げるネタは、私がかかわってきたプラント(工場)の現場作業の実態であります。

工場建設にあたっては、当たり前ですが、作業員が建物の「建設」をします。そのさい高所での作業はつきもので、作業時は「安全帯」というベルト状の道具を装着します。安全帯は、フック付きのひもとつながっています。いわゆる「命綱」でフックを柵などに掛けることで、作業員は転落しても床に激突しない仕掛け。

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昔は胴巻きベルトタイプでしたが、昨今、安全性を高めたフルハーネスというタイプが多いですね(以下、3MさんHPからの写真を参照)。フックも2個(二丁掛け)になっています。

anzentai_02.jpg
ここまでがハナシの前段。

さて、プラント工事といっても、全員が全員、高所作業をするわけではありません。たとえば、装置の試験や、基礎(床)工事だと、高い場所に登る必要も必然もないわけです。しかし、多くのプラント工事現場では、そんな理屈(正論)はお構いなしに、

全員に「安全帯の着用」を義務付けるんですね

ちょっと待ってください。現場の「ヘルメット」装着なら分かりますよ。上から落ちてくるモノは、自分の意思でコントロールできません。なので、ヘルメットはかぶるべきでしょう。それは分かる。

しかし高所作業とは「自分の意思で行う」ものであって、その作業をしないニンゲンが、なんで高所作業用の安全器具を装着せねばならないのでしょうか?安全ウンヌン以前に、論理(ロジック)がおかしいでしょう、というハナシです。

百歩譲って、安全帯を付ける効果が「プラス」だけなら良いでしょう。ところがどっこい、です。この安全帯というやつは金属フックがついているので、試験員がこれを装着すると、フックで装置に傷をつけたり破損させたり、最悪、狭い場所で感電事故だってあり得ます。高所作業員にとっては命を守る大切な器具でも、試験員にとっては余計なモノ、かえって危険なモノなんですね。装備が重くなって疲れる、という当たり前のデメリットもありますし。

そんなマイナス面に目もくれず、高所作業をしないメンバーまでが安全帯を着用。なんてヘンテコなルールなんでしょう?

日本の現場管理者は、アホなのでしょうか。まあ、アホなんですが、真相を私は知っています。万が一、転落事故が起きた時、管理側として「作業員には厳しく安全帯着用を命じた」というエクスキューズ(言い訳)を持っておきたい、つう事なんです。「俺たち(管理側)は悪くないもん」という保身用の証拠ですよ。

くどいようですが、その器具の本来の目的、メリット・デメリットを吟味したうえで、誰に着用させ、誰に着用させないのかをジャッジするのでなく、面倒くさいから、とりあえず全員に付けさせようやあ、つう安易な着地なのですな。現場ルールを決めるさい、「そりゃヘンでしょ」とツッコミするでなく、むしろ「素晴らしいですなあ、課長」などとおだてたタイコ持ち連中も、相当に罪深いですな。

まるで、「無免許運転するかもしれないから、国民全員、運転免許取得を義務化する」つう暴論と変わらんではないですか。「車を運転するなら、免許が必要」であり「高所作業をするなら、安全帯を着用」であり、だれかれ構わずターゲットはないでしょうよ、と思う。

以上は、ささいな事例ですが、この事例には日本人の没個性・無思想・批判性の無さが端的に現れていて、よく言えば示唆に富む、しかしワタクシとしては気持ちゲンナリです。実は、こうしたヘンテコなルール(の事例)は、現場で枚挙にいとまがないわけです(長くなるので割愛しますが)。バカは死ぬまで治らない、と言いますが、日本のご立派な大企業といっても頭の程度は、しょせんこんなもんです。考察を欠いた安易なルール作り、そのルールへの過度な信奉と盲従。

分かっていただけましたかね。いかに日本人が危険か、を。

真面目で勤勉、責任感が強いなどと褒めたところで「自分の頭で考えないヤツ」「無思想にルールに従うヤツ」が横行し、それが当たり前になっている社会は結局ダメなんですよ。ま、余計なことを考えると、かえって大惨事になるので、下らんルールに従うほうが、われわれ日本人にはお似いかも、ですね。本日は以上!

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