札幌市。狸小路近くの老舗中華料理「香州(かしう)」さんのラーメンに惚れた日。 [旅]

2021年10月。

28日から北海道出張でした。苫小牧でひとしごと、そのあと札幌へと移動です。北の国らしい、ひんやり澄んだ秋の空気を満喫しましたあ・・・と言いたいところですが、苫小牧の現場で大雨に降られ、全身びしょ濡れ。ま、これもシゴトですから仕方ないでしょう。

札幌で天気が回復。市内をプチ散歩しますと見事な紅葉に遭遇しました。

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色づいた葉と、光がおりなす美しい景色。いいですなあ。

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さて本題。札幌名物のひとつに「ラーメン」がありますが、年寄りのワタクシ、店で食べる札幌ラーメンは重たくって、近頃、心が動かない。札幌での昼食といえば、そば、うどん、たまに寿司てな感じでした。

この話を聞いた友人Aさんから「かしうへ行ってみては?」とアドバイスがありました。かしゅう?カシューナッツ?と小さく混乱したワタクシ。そんな私にAさんは「かおる(香)に、本州の州、で香州(かしう)ですよ。昔からある中華料理屋さんです」とご説明くださいました。

うーむ、そういや、そんなお店があったような・・・と悩んでないで、郷に入れば郷に従え、郷といえば郷ひろみ、と中華料理「香州」さんに向かったワタクシであります。

場所は、狸小路4丁目から5丁目へ渡る交差点から南へ曲がってすぐ。黄色い看板、入り口上の店名表記で迷うこともなく、サクッと入店であります。

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一品料理が豊富で目移りするものの、ここは麺類で攻めましょう。麺類も種類充実しております。ワタクシは「五目具入り塩ラーメン」を注文。ほどなくテーブルに登場した品がこちらであります。

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うわあ、見るからに「やさしい」ではないか。濁りのないスープ、上品なヴィジュアル、間違いなく丁寧に仕上げた品であり期待が膨らみます。

おお、麺も良いぞ!ほら、町中華のラーメンって、麺がふにゃふにゃだったり、逆に固かったりって、ありがちでしょう。香州さんは、そんなこたなくウエル・バランス、麺の理想形でございます。

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スープが旨いなあ~。穏やかなテイストに、ちょっと濃いめの塩味がアクセントになっています。私は正直(?)なので、芸能人の食レポのように「めちゃウマ!」「なに、これ!うそお!」といった、しらじらしい大げさな感想は申しません。

私が思うに、香州さんの優しい味は、ほっとする、しみじみする、安心する、つまり舌や食欲だけでなく、ココロまで満たす逸品であります。分かるかな~、分かんねえだろうな~(松鶴家千とせさん風に)。

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いっしょにオーダーした海老入り蒸し餃子も、優しいのよね。身もココロもとろけます。ぷしゅ~(ワカコさん風に)。

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ネットで調べたところ、香州さんの創業は1959年。60年以上の歴史をもつそうです。60年といえば客層がかわり、日本人の味の好みが変わり、文化も変わる。それだけの年月を乗り越えるだけあって、さすが安定の味わい、と納得しきり。

話は変わりますが、香州さんから歩いて10分ほどにある札幌人なら知らぬひとはいない「四丁目プラザ」(1971年開店)。通常「四プラ」は、ビル老朽化もあって50年の歴史に幕を下ろすそうです。2022年1月末で完全閉店、ビルは解体されるとのこと。

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同じ街にも、変わるものと、変わらないものがあるのだな、と改めて感じた次第。ちなみに狸小路の質屋さんの前にいる熊さんたち、ずーっと昔から変わっていないような気がします。

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本日は以上です。ガオーーーッ(←ヒグマ風に)。

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