カピュソン&ブニアティシヴィリ「フランク、グリーグ ヴァイオリンソナタ」。あまりの自然体に肩すかし?別の食いつきポイントが。。。 [クラシック音楽]

クラシック音楽のCDネタであります。

今思えば、期待しすぎたかなあ、と反省しておるわけです。CDを聴いて、正直、かなりの肩すかし気分。うーん。。。あっ、ハナシが先走りましたね。本日のお題、このCDのことです。

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1976年生の俊英ヴァイオリニスト、ルノー・カピュソンさんと、若手ピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリさんのコンビによる、ヴァイオリン・ソナタ集であります。2014年録音。収録曲は以下です。

フランク  ヴァイオリンソナタ イ長調

グリーグ  ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ短調

ドヴォルザーク 4つのロマンティックな小品

ワタクシ、フランクのヴァイオリン・ソナタが苦手。だってガツンとくるリフがない・・・って、ハードロックじゃないので「フレーズ」というべきか。美しい瞬間はあるけど曲に一貫性がなく、終始、曲想が変わる「とりとめない感じ」が、ドウモ、ネエ・・・と、ここで小声になってしまう。

聴き手をぐんぐん引き込む曲、というより、聴き手が身をゆだねる曲、といいましょうか。ヴァイオリニストからすれば、いろんなことができる美味しい曲かもしれませんけど。

苦手と認識している曲なら新しいCDを買わなきゃいいじゃん、とツッコミあるでしょうけど、いえいえ、この歳(50歳半ば)になると、ちょっとしたキッカケで、頭に染みついた「評価」がぱりぱり剥がれおち、目からウロコの大感動という事もありえます。そうゆう展開を求めたのが今回は敗因でしたがね。

なんたって、ルノー・カピュソンさんですよ。日本で知名度はイマイチかもしれんが、世界的には「すごい」という評価になっております。兄(ルノー)はヴァイオリニスト。弟(ゴーティエ)はチェリスト。共演CDも出しておりますね。

ハナシは逸れますが、クラシック音楽のアーチストには、親子や兄弟で名を馳せる「一家で名手」がいます。古くはクライバー親子(指揮者)。いまだ親子3人とも現役指揮者のヤルヴィ一家。韓国のチョン姉弟。若手ではクラリネット奏者のオッテンザーマー兄弟(ひとりがウィーンフィルの首席で、ひとりがベルリンフィルの首席!)。

演歌の鳥羽一郎さんと山川豊さん。俳優の渡哲也さんと渡瀬恒彦さん。田村三兄弟。あとは謎の叶姉妹・・・って、話がすっとんどるわい!

カピュソン兄弟は、そうしたアーチストのなかでも注目株(らしい)ので、「世評」に弱いワタクシ、苦手なフランクのヴァイオリン・ソナタでも、このCDならいける!と直感して買ったんですね。

話が本質からズレてきました。カピュソンさんのCDについてです。私の予想はもっと「攻めまくる」演奏なのでした。だってまだ30代の演奏家ですよ。そのうえ共演ピアニストが、ブニアティシヴィリさん。名前が難しいね。彼女が加わったチャイコフスキーのピアノ三重奏曲のCDを、当ブログで取り上げましたが、(共演がクレーメルさんゆえか)すんごいエモーショナルな演奏でしたものね。

そうなると期待(妄想)は膨らんで、「さあ、来いやあ!」と精神を整え、いざ!とCDプレーヤーを起動したわけです。で、くだんのフランクのヴァイオリン・ソナタ。「自然体」といえば聞こえはいいけど、アッサリ醤油味というか、パンチがないつうか、ヴァイオリンの美音を披露したいだけのサロン演奏な風味。期待と現実の落差にプチ・マイナス感動です。

ままよ、フランク、グリーグのソナタは諦めて、ドヴォルザークの「ロマンティックな小品」に最後の期待をかけるものの、この曲さえもサラサラ吸水シート的に弾き流し。熱く歌うわけもなく、なんとなあくCDは終わってしまった。ぷはあ。

勝手に期待したワタクシが全面的に悪い。そう、私が悪いのであるが、なんともモヤモヤでありました。最近、購入した室内楽曲CDがことごとく「はずし」てるので、一発逆転を狙ったのがまずかったかあ、と反省しきり。

で、突然ですが。

数日後の衆議院議員選挙です。「維新の党」の江田共同代表がルノー・カピュソンさんとお顔が似ている!と、そこが気になったワタクシです。音楽と関係ないハナシですいません。江田さん。

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最初と同じCDジャケットですが、カピュソンさん。

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ね?似ているでしょう。

江田さんのこの写真は似てないか。

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と、思いっきりハナシが逸れてすいませんでした。

そういえば、もう1枚、ルノー・カピュソンさんの演奏CDを購入していたのだった。品切れでしたが、12月末頃には届くはず。カピュソン兄弟が共演するブラームス「ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲」でございます。この曲は大好きなので、今回の「すべり感」をいっきに払拭してくれることでしょう。

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ちなみにカピュソン兄弟。チェリストの弟ゴーティエさんはイケメンであります。維新の党の江田さんとは似ておりません。

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では失礼。ちゃんちゃん。


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