ばかおとっつあん、まるだしのサラリーマン3人。ああ、悲しい・・・・。 [日常]

1980年代に書かれたエッセイに、最近、ちょっとはまってます。当時を懐かしいわけでも、思い入れが強いわけでもないのですが、あの頃の人気エッセイってヴァリエーションがあって面白いんですよね。

80年代といえば日本は最後の安定成長期。昭和から平成へと元号が変り、世はバブルに沸き、それが崩壊・・・。パソコンやワープロは出始めましたが、ウィンドーズ、インターネット、携帯電話なんて、もちろんありません。そして巷に蔓延したバブル景気余波の「いけいけ感」・・・不思議な時代でしたよ。ちなみに私が就職したのも80年代・・・だから、なんなんだって。

新人類(←われわれの世代はこう呼ばれてました)。ナウい。ポパイ、オリーブ、ブルータス。ジュリアナ東京。聖子ちゃんカット。トレンディ・ドラマ。女子大生ブーム・・・ありましたね、そんなキーワード。どうでもいいですが、国鉄がJRに変ったのも80年代でした。山手線に「E電」なる愛称を掲げたものの、ダサすぎるネーミングであっけなく消滅、苦笑いでしたね、「E電」は無いだろうに・・・。

エッセイの話に戻ります。80年代「以前」のエッセイは、有名文学者の格式高い「人生論」って感じがしませんでした?それが80年代には「軽薄の時代」を反映してか、内容はぐっと卑近、語り口は軽妙になり、そこが当時の私のツボにはまったんでしょう。

ばかおとっあん.jpg嵐山光三郎さんや泉麻人さん、渡辺和博さんの(80年代の)エッセイには「あの時代」がひしひし感じられます。おにぎり顔の南伸坊さんのエッセイは20年の時を超え、うむむむ、と私をうならせてくれます。

そして椎名誠さん。名作「さらば、国分寺書店のオババ」、大好きだったなあ。アウトドア派で時代におもねらない椎名さんの主義主張は、30年経った今でも違和感ありません。仲間と無人島キャンプする「怪しい探検隊」シリーズ、海外辺地への旅、世界のトイレ分析など、バカを大真面目にやりきるセンスが最高!(椎名さんは、今も精力的に小説やエッセイを発表されてますが、個人的には無茶苦茶やってる80年代の作品が好きですね。)

つい数日前まで、椎名誠さん著「ばかおとっつあんにはなりたくない」を楽しんでおりました。80年代後半のエッセイ集です。

いまや完全「ばかおとっつあん」になり果てたワタクシには、椎名さんの鋭い指摘が、いちいち耳に痛いですよぉ。あはは。

さて、ハナシはまた変わります。

先般、営業Sさんと、都内某所で打合を終えたとき、偶然に、昔(10年以上前)、同じ課だったI氏に遭遇したのです。いまの彼の職場は名古屋。東京に出張だったのですね。こうなると、ノンベイオヤヂたち、「一杯いく?」と目配せにならざるをえず、数分後には、I氏、Sさん、私の3人は街道沿い居酒屋の座敷を陣取ったのであります。

戦国武将、毛利元就は「1本の矢は簡単に折れても、3本を束ねればやすやすと折れない」と、息子たちに”結束の大切さ”を説いたそうです。そう、「3」は良い数です。酒を飲むのに最適な人数です。たとえばワインをボトル1本、焼酎ボトル1本、紹興酒ボトル1本を、2人で飲むのはキツイけど、3人だったら簡単に空くよね・・・って、そんなハナシじゃないか。

毛利元就の話のあとでなんですが、この日の3人は「ただのバカ者」でした。椎名誠さんのエッセイに登場する「ばかおとっつあん」、そのものだったのです。

おばかさん02.jpg

がなる。わめく。くだをまく。ぐちる。周りの迷惑なんぞ知った事かい!と好き放題のヨッパライ。

3人のバカは、1人のバカより強い(毛利語録より)。

「元凶」は名古屋のI氏です。かつて彼は某作業現場で「他人の弁当を勝手に食い」「そのことを糾弾されて、逆ギレ」と、およそ社会人にあるまじき凶行を演じた、つまり筋金入りのワルなのです。その証拠が、このふてぶてしい挑発的な顔面パフォーマンスだ!(下写真)

おばかさん03.jpg

まあ、私(下写真の左)と、Sさんも「バカ度」は似たようなもんだけど・・・・。

おばかさん01.jpg

そんなわけで、居酒屋のテーブルは飲んでる人間たちと同様に、みるみる乱れ、汚れていくのでした。恐るべし。

おばかさん04.jpg

今日の締めのひとことはこれでしょう。

ばかおとっつあんには、なりたくない。

・・・って、もうなってるからダメだろね。とほほ。


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