真昼の中野で、ラーメンには不満を抱きつつも、呑み屋街の変わらぬ空気に嬉しくなったハナシ。 [日常]

某日。午前中の多摩地区(東京の西郊外エリア)の打合せを終え、京橋の職場に戻る途中、どこかで昼飯を食おうと思ったわけです。東京行きのJR中央線快速から、途中下車した駅はここ。JR中野駅、であります。

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なぜ中野なんだッ!と、力をこめる箇所じゃないけどビックリマークを付しました。理由がございます。たまたま、そのときに読んでいた椎名誠さんのエッセイ「風景は記憶の順にできていく」(集英社新書)のモロ影響であります。

風景1.jpg作家の椎名誠さんが、ご自身の人生にかかわった思い出の街を、数十年ぶりに再訪する企画エッセイ。景色の変わりように驚いたり、えげつない都市化に落胆したり、意外に昔のままでホッとしたり、と、椎名さんの街レポが良い味わいです。浦安、新橋、神保町、浅草、新宿、さらには、石垣、四万十、銚子・・・とエリアもいろいろ。

で、この本に登場する再訪場所のひとつが「中野ブロードウエイ」。マニアックグッズ店の一大集結地ですな。そういえば、昨年でしたっけ、まんだらけ、というお店で一体ウン十万の、おもちゃ(?)が万引きされ、犯人の映像を公開する、とか、しないとか、世間で騒ぎになりましたっけ。。。

まあ、そうした動機付けで、ワタクシ、昼飯をJR中野駅界隈で取ることにしたんですね。どうです、単純でしょう。

駅を降りると、足は自然と北口にあるサンモール(昔からあるアーケード街)に向かいます。改札を出たところで、むしょうに「ラーメンが食べたい!」欲求が頭をもたげまして、空腹のせいもあり、店を選ぶ時間がもったいない、見つけた最初のラーメン屋でいいや!つう雑~な気分になったのであります。

中野サンモールを直進し数分のロケーションにある函館ラーメンのお店に入ったワタクシは、チャーシュー、味玉の乗るお奨め商品をどーんと注文したのです。見た感じが良い。

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北海道出身だからといってエラソーに書くのは気が引けますが、正直、このラーメンには、拍子抜けしました。「フツウにフツウ」と言いましょうか、可もなく不可もなし。特段個性もなく、サラリーマンの昼飯に、むしろちょうどいいのかもしれない。ただ個人的には「ラーメン店が軒を連ねる中野に来ておきながら、早まった。もうちょっと店を選べば良かった・・・」とプチ後悔の念はぬぐえず。

早々に目の前のラーメンをやっつけ、サンモール入口に戻ったワタクシ。

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気分をリセットしようと、中野界隈を短時間、探索します。数か月に1回、中野で呑んでるワタクシゆえ、ウン十年ぶりに再訪された椎名さんのような「おお!」という感動は特になく、いつもの街並みを眺めます。相変わらずの乱雑っぷり、ザワザワ感がたまりません。昼間の散歩には向かないが、酒を呑むには絶好の街です。

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椎名さんのエッセイに登場する居酒屋「第二力酒蔵」さん。昔からあります。呑み屋街からチョットはずれてますけど、14時開店は魅力です。このお店には20年くらい行ってないなあ。

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懐かしい酒場というか、看板をみてホッとするのがニュー浅草の中野店です。

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浜松町店(大門店かな?)や市ヶ谷店をはじめ、都内にいくつか支店を持つ、料理のお安い居酒屋チェーン。私はほとんどの支店では呑んでるけど、店名にある「浅草」本店にはなぜか行ってません。あ、どうでも良い話ですね。

約10分間、中野駅北側の呑み屋エリアめぐり、さあて撤収であります。ところで、呑み屋街とは逆(西側)にあった中野サンプラザは、どうなったんだっけ。ビルごと取り壊され、その跡地に新ビルが建ったと聞いたような・・・古いホールでは、ベン・フォールズ(バンドではなくソロになったとき)のコンサートを聴いたなあ。椅子をピアノに投げつけていたなあ。

話が散らかってはいけません。中野駅北口を出たところの「壁の絵」、これが可愛いです。街の雰囲気とのミスマッチ感がステキです。

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ほのぼの感のなかの哀愁・・・。二本足で立つウサギ。ウサギより小さな猫、その猫の表情が悲しげです。意図して出せるもんじゃないね。

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真昼間に来ることなど、ほぼ皆無の中野駅界隈。ラーメンで滑ったが、呑み屋街のローカルかつ乱雑なエネルギーを満喫して今日はお終い。ちゃんちゃん。


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