山口県で、学会発表を終えて、ふふふのふ、と地酒を呑む日。 [旅]
8月28日~30日は、某学会の部門大会という、大規模なイベントでした。開催地は山口大学であります。
大会といってもスポーツではなく(そんなわけないな)、研究テーマごとに14の会場に研究者が集まり、発表者が15分間、研究成果を講演。その後、5分間の質疑応答・・・と、よーするに「学会発表」であります。
山口大学の吉田キャンパスは初めて伺いましたが、なんと!湯田温泉という大きな温泉街の近くで、私の宿泊先もどおーんと豪華な温泉宿。出張=味気ないビジネスホテルに宿泊、がふつうの私には嬉しい驚き。露天風呂は、ほんと、よかったなあ。
温泉で遊んでばかりではございません。ちゃんと仕事もしたのです(キッパリ)
学会初日、午後のセッションで発表です。マニアックな内容なので聴講者の反応がプチ不安でしたが、それなり楽しく発表しました。素晴らしくもなく悲惨でもない・・・ま、無難な結果といえましょう。
初日に発表が終わったので、後半二日間は他の方の発表を聴講して質問であります。良くも悪くも、発表慣れしたオッサン(私のこと)と違い、大学院の学生さんなんかはかなり緊張しておられます。こうした将来ある若者に意地悪な質問をぶつけ困らせるのが楽しいんだよね、ヒヒヒ・・・まではしませんが、それなりキツイ指摘をしちゃう私です。答えに窮した学生さん、すいません。
今回の大会で残念だったのは、14の発表会場のうち、半分にマイクが無かったこと(機材不足?準備漏れ?)。発表者は肉声だけで聴衆に聞こえるよう大声を出さねばなりません。全然、声が聞こえない発表もありました。私のように現場ででっかい声を出してる人間はいざ知らず、研究所や大学の方には酷というものでしょう。
声が小さいだけでなく覇気のない発表者がいますね。多くの発表は淡々としてるんですが、せっかく時間と労力をかけた研究成果なのだから、もっと「熱く」語って欲しいよ、と思うのは私だけでありましょうか。グローバル化がどうの、という以前に日本語プレゼンテーションのあり方を見直すべきと思います。直立不動、さしたる思い入れもなく(と見える)メリハリのないロボットプレゼンじゃ、聴いているほうだって面白くないよ、と、ちょっとエラソーなワタクシです。
研究は発表じゃなく中身だろ、と反論もありましょう。たしかにそうです。しかし発表だって重要です。きっと本番前に大学や会社で「事前練習」をやるんでしょうね、そこでパフォーマンスが面取りされ、個性が削ぎ落され「みんな同じよう」にされちゃうんだろうけど・・・なんか寂しいです。研究内容の不足を、発表で補うくらいのホットなプレゼンをしてほしいものです、ハイ。
プレゼン問題はこのへんで終わりましょう。
28日の夜は、発表を終えた若手エンジニアとご苦労さん会です。開放感から、皆さん、明るく元気に呑んでおりましたね~。お酒が呑めない女性エンジニアはウーロン茶で乾杯!であります。
若者の輪に入りきれないワタクシは、孤独に山口の地酒をいただくのだ・・・うわあっ、オッサンがすねてるみたい、めちゃくちゃ嫌な感じやんか!と自分にツッコミを入れたところで、今日はお終いです。ちゃんちゃん。
すねてる感じがいいです。
湯田温泉
4年ほど前に行きました。
風情ありますよね。
維新好きとしても名所です。
by taki (2013-09-04 15:02)
To taki様、コメントありがとうございます。
27日夜に湯田温泉駅を降りたときは、駅舎とホームがあまりにも小っちゃいので、「たいした温泉街でもあるまい」とタカをくくっておりました。
ところが、居並ぶ巨大温泉ホテルを目の当たりにして驚いてしまいました。
詩人、中原中也さんの生誕地でもあるそうで。うーん、勉強になりました・・・。
by 門前トラビス (2013-09-08 05:08)