鹿児島県内で見つけた強力なお言葉 「さりげなく勝つ」 [街の風景]
2010年12月。
今年も早いもので師走であります。歳をとるほど時間が早く過ぎるな~~と、おっさん臭いセリフで決めてみましたぜ。あははは。
私の12月シゴトは、九州出張がメインでした。2年ほど関わってきた鹿児島県の現場仕事がやっと終わりそうなんです。いろいろありましたが、いまは無事に装置運転のめどがたちホッとしているところ。宿泊中のホテル界隈の風景ものどかに感じます。
さて、東京に戻るべく、出張先の町で鹿児島空港行きのバスを待っていて、ふと目にはいった看板がコレ。
ん?気になるなあ。建物に近寄ってみると、こんな文言が掲げられています。
さりげなく勝つ
おお、なんだか分からんけどインパクトがあります。鹿児島県の進学塾なのでしょう、なんとも渋いキャッチコピー(?)ではありませんか。
勝つだけではダメ、と言いたいのですな。勝つという行為によって、必然的に生じる敗者の存在を意識させない。いや、むしろ、勝ったことすら周囲に感じさせない。他人を押しのけ踏みにじって手にいれるエゲツない勝ち方など論外であ~る!・・・とそこまで深い意味があるのかは分かりませんけど。
「さりげなく勝つ」たあ、オシャレじゃん、スマートじゃん、ソフィスケートされた人生哲学ではないか!日本の外交戦略もこうあって欲しいね。何やっても近隣国からクレームを入れられ、いや~な気持ちになるのは、政治家の皆さん(&官僚さん)に「さりげなさ」が足りないからでしょう。ヨロシクお願いしますよ~。
ところで、さりげなく勝つ、って「そもそも勝負したと言えるのかな?」という禅問答的問いがアタマに浮かびました。勝負なんだから「勝った!」とガッツポーズが出るのがフツーなわけで・・・いえいえ、あくまで、ここはさりげなくね、さりげなく・・・。
てなわけで、このお言葉、すっかりツボにはまった私。看板をいろいろなアングルから撮影していたら、なんだか、さりげなさが失われていったようで・・・い、いかんっ。
というわけで今日の名言はこれで決まりであります。
さりげなく撮影する・・・って、それじゃ盗撮じゃん!おいっ!とノリツッコミが出たところで本日は以上!
ども!
でかい看板。紫地に金文字。うーむ、これってさりげないかぁー、って感じです。
さりげなさをアピールするのは難しいですね。
by azm (2010-12-05 11:54)
To azm様、コメントありがとうございます。
おお!鋭い!この看板そのものが「さりげなくない」というご指摘ですね。
きっと「アピールは派手」に、「勝ちはさりげなく」というコンセプトなのでしょうね。うーーーん、難しいですねえ。
って、悩むことなのか!?
by 門前トラビス (2010-12-05 20:54)