年末30日に冷蔵庫が故障し、やべえ、と思いつつ、小細工で乗り切るハナシ。

2019年1月3日。ワタクシの住む千葉県市川市は、穏やかに快晴日が続くナイスお正月であります。気持ち良いなあ。

さて、4日前の、2018年12月30日のこと。

早朝、自宅冷蔵庫の製氷室を開け、ワタクシはビックリしたのであります。いつもなら、あるはずの氷が、ゼンブ溶けて水になっている！うわ、あわてて冷蔵室と野菜室をチェックしたところ、こちらも庫内はほぼ常温になっております。

私が寝ている間に、冷蔵庫に異常（故障）が生じ、冷却機能が消失したんですね。氷が完全に液化していることから、故障してから数時間いや10時間が経っているかもしれない。まあ、購入後9年経った冷蔵庫ゆえ、どこかが壊れてもおかしくはない。ただ、年末というタイミングが悪かったなあ。

メーカー（東芝）故障修理センターの連絡先をネットで探すと、電話受付は9:00からとなっています。

それまでけっこう時間があるので、ワタクシ、一応は電気関係のエンジニアですので、好奇心も手伝って、壊れた（とおぼしき）冷蔵庫をチェックします。外観に破損はないが、正面扉の表示「一気冷凍」「一気製氷」が交互に点滅しています。表示下スイッチを押すといったん消灯するけど、しばらくするとまた点滅します。観察によると、この表示点滅が起きると冷蔵庫の冷却機能が喪失するようです。逆にいえば、点滅するまでの一定時間は、冷蔵機能がある、というわけ。

そこから推察されるのは、冷却能力そのものは喪失しておらず（＝コンプレッサや熱交換機など主機能は活きている）、それを管理・制御する回路になんらかの異常がある、ということ。

そういえば、エアコンや洗濯機だと、故障時にインジケータにエラーコード（たとえば「E001」など）が表示され、ある程度、故障種別が特定できますが、この冷蔵庫にそうした表示はない。そもそも見えるところにインジケータもアナンシエイター（故障表示器）もない。内部のユニットや基板についているのか、あるいは、別ツールを接続してログ・データを確認する方式だとすれば、シロウトには到底手が出ないですね。第一、インジケーターを観たところで対応表がないと故障種別は判別できないなあ・・・と、いつのまにか、ふだんの仕事モードになったワタクシ。

壊れたものはしょうがない。しかし食べ物が冷えないのは困る。そこで、前述の観察から拡張実験したところ、「AC100V電源を、いったん切ってから、再投入すると、2.5時間は冷却機能が継続する」ことを発見しました。さっそく2階の物置部屋の「ケーブル類、電源類」段ボール箱から引っ張り出した用品で、場当たり的にこんな回路を外付けしました。

まずは、冷蔵庫の電源プラグを、壁のコンセントからいちいち抜き差しせず、手元で電源入り切りできるようスイッチを接続します。

次に、観察から得た「電源再投入後、２．５時間は冷却能力が正常」であることから、2時間おきに自動的にAC100V電源が切り→入りされるよう、タイマーを取り付けます。

最後に、これらを壁の電源コンセントに差し込めば完成であります。パチパチ。。。

ここまで小細工をして、冷蔵庫を、だましだまし使える状態にしたので、東芝さんの家電品の故障連絡窓口へ電話しました。いやあ感動しましたね。窓口の電話受付の女性が、

めちゃくちゃ丁寧で、親切なのです。

別に、窓口の方が悪いわけでないのに、申し訳ありません、という言葉にココロがこもっておりますな。当方の一連の観察・調査に対しても真摯に受け答えくださいました。次に冷蔵庫を買うときも、メーカは東芝だわあ、と思いましたが、もちろん買い替えよりも、今の冷蔵庫の修理で乗り切りたいですわね。

さすがに12月30日は修理センターが年内業務を終えているそうで、修理の方が来る日は、年明けの1月4日となりました。全然、問題ございません！それまでの間（ま）を持たせるためにワタクシ、暫定回路を取り付けしたのですから。

ちなみに窓口の方によると、この冷蔵庫に故障表示器はなく、故障の一次判定は、「一気冷凍」「一気製氷」の文字点滅の回数だそうです。各々何回点滅するか、である程度、故障部位が分かるんですね。ふーむ。たしかに私が仕事で扱うプラント向けの電機設備でも、その方式は採用されています。うーん、良い勉強になった。

以上、不調の冷蔵庫をだましだまし使って乗り切る、2019年のお正月でございました。ちゃんちゃん。