福島県 飯坂(いいざか)温泉。芭蕉さん立ち寄りアピール看板の、あまりの正直さに絶句した日。 [旅]

2018年冬。今年は寒い。ホントに寒いです。

そんなときは温泉だあ!と思い立ったわけではありませんが、福島市に行ったついでに飯坂(いいざか)温泉に寄りました。JR福島駅からローカル支線に乗り換え、終点が飯坂温泉駅です。駅前に降り立つと、面前に温泉ホテルが並んでいる。おお、この便利さ・お手軽感は、同じ福島県の、いわき湯本温泉も真っ青でございます。

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歴史ある温泉地らしいので、ちょっと街のなかを散策しましょう。さっそく年季の入った木造建物に遭遇、温泉施設のようです。渋いなあ。

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さて飯坂温泉で、ワタクシが驚いたネタを書きます。

看板です。すごいです。「すごい」の意味は立派、カッコいい、感動的等のポジティヴ系ではありません。マイナス感動を誘うすごさ、です。なにも、そこまで出さなくて良いじゃん、とツッコミ気分いっぱいです。では、実物をみましょう。

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江戸時代、俳人の松尾芭蕉さんが弟子の曾良(そら)さんと、旅の途中に、飯坂温泉で入浴した件をアピール(?)する石碑と看板。一見、なんのヘンテツもないようですが。

左の看板に、芭蕉さんの日記「おくのほそ道」から、飯坂温泉(当時は飯塚)の出来事が抜粋されています。

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その内容が、スゴイのですよ。なぜなら、

芭蕉さんは飯塚(飯坂温泉)をボロクソにけなしているからです。現代語訳が以下。赤線はワタクシが追加しました。

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みなさん、この文章(以下に転記)を、どう思われますか。昔の話とはいえ、当地について、ここまで否定的に書かれた文章を堂々と掲げるであろうか。これが福島県人の気骨というものですか。。。

<以下、芭蕉さんの日記より>

その夜は、飯塚(※ 現在の飯坂温泉)に泊った。

温泉があるので湯に入り、宿を借りたが、土間にむしろを敷いただけの粗末な貧家であった。

灯火もないので、いろりの灯が届くところに寝床をつくり、横になった。

夜に雷が鳴り、大雨が降って寝ている上から雨漏りがし、ノミや蚊に刺されて眠れない

持病がぶりかえし、苦しみ、気を失うほどであった


・・・・・・うーん。読むたびに絶句。

超有名人の芭蕉さんに、粗末な貧家、とか、気を失うほどの苦しみ、と書かれちゃあ、地元としては「ハハーッ」と詫びるしかありません。正直=良いこと、とはいえ看板を掲げた方は、果たして「おくのほそ道」をちゃんと読んだのか、と疑いたくなります。もろにネガティヴ・キャンペーンですもんね。

まあ、良いでしょう。気を取り直し散策を続けます。白壁の建物を見上げて・・・

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時代劇風の路地を通り・・・

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またぞろワタクシは、うへえ、とプチ驚いたのであります。

こちらの居酒屋さん。店の名前が「夜桜マリ」ですよ。あまりにスナックっぽい・・・入るのに勇気が要りそう。

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こちらの飲食店さんの店名は「りす」。推しが、中華そばと焼鳥とな・・・なんちゅう可愛いネーミングだ。

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飯坂温泉、いいなあ。時間制約があって、まわり切れなかったけど、探せばまだまだすごいネタが見つかりそう。ふううーーー。

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