インターナショナル・オーディオショウ 2011 東京、に行ってきました。 [オーディオ、楽器]
有楽町の東京国際フォーラムで開催中(11月3日~5日)の「インターナショナル・オーディオショウ 2011 東京」に行ってきました!
国内外のオーディオ製品を展示・紹介する恒例のビックイベントです。09年開催時の様子を、以前ブログにアップしましたっけ(記事はここ→クリック)。
日本のオーディオマニア数は分かりませんが、100万円、200万円が当たり前のハイエンド(ハイ・エクスペンシヴ?)製品展示に、それなり人が集まるんですからリッチなマニアがいるんでしょう。うらやましい限りです。
高価といえば、岡本太郎先生作品を思わせる、にょろ形スピーカー。今年も出品されてました。お値段は670万円・・・高級車なみね、あはははっと。
2時間かけて、ひととおりブースをまわりましたが、マイナー・チェンジ品が目立ちましたね。ガツンとくる新製品が少ない。2年前とあまり変わりません。オーディオは「趣味品」ですから、不景気時に新製品開発は大変なのでしょう。
以下、私が気に入った製品をご紹介しちゃいましょう。
まずラックスマンの”メカ顔”真空管アンプです(下写真はプリメイン)。
武骨で垢ぬけないトグルスイッチやチェンジオーバースイッチがパネル狭しと並んでいます。いいですね~昭和を思わせる懐かしいデザイン。ロの字型のウッド枠で囲んだのは渋い見識です(ますます「昭和」しています)。このデザインだけで、購買意欲をかきたてられます。既発SQ-38u(38万円)に続いてニューモデル(参考出品)がガラスケースに鎮座してましたが、これも良し!
スピーカーに話をうつしましょう。TAOC(タオック)FC4500に注目です(2010年発売)。2.5ウエイの伝統的なフロントバスレフ・フロアタイプ。メーカー説明によればツィーターをディナウデオ製から、スキャンスピーク製リングラジエタータイプに変え、ウーファーもスキャンスピーク製18センチ(×2発)へ変更。理想的な内部抵抗、剛性を実現したそうであります。
説明員の方がさかんに「周波数特性をフラット」にした効果を強調します。その方向、必ずしも正しくないのでは?と疑りつつ、音を聴き良い意味で「うむむ」と唸りました。この図体ですからマッシブな音は当然として、切れ味、軽やかさが見事なんです。クラシック、ジャズ、ロック、ポップスとジャンル選ばずの万能タイプとみました。ペアで100万円は「買い」ですね。ちなみに試聴曲はアラン・パーソンズ・プロジェクトの「シリウス」より、EL&Pの「聖地エルサレム」にしてほしかった・・・って、どうでもいいか。
次は私の自宅スピーカーでもあるイタリアのSONUS FABER社(ソナス・ファベール社)です。ソナスには愛着あります。試聴ブースには意外にも(?)多くの方が集まっていました。
私がブースへ入ったときに、鳴っていたスピーカーはガルネリ・エヴォリューション。20年ほど前(?)に発売のガルネリ・オマージュから連綿と続く、リュート型キャビネットタイプの「新製品」ですね。リア・バスレフでブックシェルフ型。価格はペアで170万円(以下写真はメーカーHPより転載)。
小さなキャビネットサイズにもかかわらず朗々と響き渡る音は見事でしたが、ツボは、ソナスならではの「うっとりするような楽器の音色」でしょうね。日本製スピーカーの「カシャカシャ音」と完全対極をなす、滑らかで落ち着いたサウンドに「さすがはソナス!」と感じった次第。もちろんクラフトワーク(工作)の素晴らしさも特筆ものです。
個人的にはガルネリ・エヴォリューションより「クレモナ」(ペア124万円、下写真)に憧れますけど。「ストラディヴァリ」のペア500万円は論外だよなあ。
ほかに、FOCAL、JBL、LINNなどのブースで、素晴らしい音を体験しましたが、書き始めるときりがないので割愛いたしましょう。
いいですねえ、オーディオ。すっかり「音楽耳」になったワタクシは、自宅へ帰るとオーディオルームのSONUS FABER製スピーカーでCD聴きまくりました。ハイドンの室内楽、シューマンの交響曲、シューベルトの宗教曲から、マル・ウォルドロン、マッコイ・タイナーのジャズピアノを拝聴。ロック系へうつってクリス・コーネル、モーターヘッドのレミー絶唱3連発、AC/DC「ハイウエイ・トウ・ヘル」と一貫性全く無いCD鑑賞でヘトヘトになった夜でありました・・・・だから何なんだって。あはは。
羨ましい~、仕事がかぶっていなければ是非ともご一緒させて頂きたかった。
ラックスマンのプイメインアンプ、良いですねえ。フロントパネルのトグルスイッチ。まだ中学生でオーディオが欲しくて仕方なかった頃、この顔に痺れましたね。
超高級品の連続の後に、38万円と言う値札を見ると、思わず言ってしまう、「や、安い!!」 完全にメーカーの罠にはまってしまいます。
FOCALのスピーカーをまた聞いてみたいですね。今持っているモニターオーディオと比べてどちらにするかかなり迷ったモデルの一つ。
良い音、ユニークな音も含めて、耳福のひと時でした事でしょう。また機会がありましたら試聴をご一緒させて下さい。
by 青兄 (2011-11-06 21:33)
To 青兄様、コメントありがとうございます。
ラックスマンの確信犯的な戦略には脱帽ですね~。購入層を明確に絞っている感じがします。
この「顔」で、かつ、真空管、というところがミソですよね~。いやあ、見事であります。
偶然ですが、20年近く使ってきたSANSUIのプリメインアンプ(いまはセカンドシステムとして使用中)が急に少々不調になってきました。
これは「ラックスマンを購入せよ!」という神の思し召しでしょうか?・・・って、都合良く考え過ぎですね。
いかんいかん、38万円は大金です!
だまされてはいけませんね!
by 門前トラビス (2011-11-10 21:31)