極私ブームの街、「浅草」の名画座でお寒い映画を・・・ [街の風景]

1か月前に自宅を引越ししたので、通勤に使う電車路線が変わりました。新ルートは都営浅草線~京成線~北総線(下図の赤ルート)であります。沿線は昭和下町的なパラダイス。「酒場放浪記」の吉田類さんが出没しそうな、いい感じの居酒屋が多数・・・うーん、わくわくするなあ。

自宅最寄駅と、職場最寄駅のちょうど中間が「浅草」です(下図青矢印)。 

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浅草といえば、雷門、浅草寺(せんそうじ)、ロック座、昭和の芸人さん・・・でおなじみの有名観光スポットですね。

しかし、私にとっての浅草はずばり「映画の街」。北海道から東京に出てきた約25年前(←表現がレトロやな)、映画を観によく浅草に出かけたものです。封切りから半年ほどのプチ古い映画を、2本立て上映するいわゆる”名画座”が浅草に数軒あり、私は”はしご”して、1日で映画4本観てましたね。ビンボーゆえ、最新作でなくても良いから低料金で沢山観たかった。そうえいば、新橋、八重洲、池袋、三鷹、横浜(日出町、黄金町)、川崎・・・当時は名画座がいっぱいありました。いまは、ほとんど潰れちゃったけど。

話は戻って。

ためしに「浅草の名画座」をネットでチェックしました。OH!マイ・ガー!今もあるのね、浅草中映劇場。いやはや懐かしい。上映作品は?おっ、「フローズン」とウエズリー・スナイプス主演「アート・オブ・ウォー2」の二本立てか!いいね、いいね、このB級感も適切です。

てなわけで「20年ぶりに浅草で映画を観るぞー」と決意も新たに(?)出かけたワタクシなのでした。

浅草といえば、ベタですが雷門前で写真をパチリ。案の定、観光客だらけ。 

浅草4.jpg

雷門前から東を眺めると、東京の新名所スカーツリー(建設中)がくっきりと見えますね・・・二駅お隣の押上(おしあげ)に建ててるので当然ですが。 

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メインイベントの浅草中映劇場!外装はキレイになったようだけど、雰囲気は良い意味で20年前のまんま。窓口のおばあちゃんも、はまってます。映画館の周りで労働者風のオジサンたちがもやもやしているのも嬉しいじゃないですかあ。 

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映画館は左右に分かれ、左が洋画2本立て、右は邦画2本立てです。この日の邦画は、昭和のヒーロー、長谷川一夫さんか、片岡千恵蔵さんか、いずれにしても12月の定番「忠臣蔵」であります。オジサンたちも熱くポスターに見いっておりますね。 

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私は1300円を払って、2本立て”洋画特選”のほうへ。

そして拝見した映画「フローズン」

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題名どおり寒~い映画です。冬休みにスキー場へやってきた大学生の男女3名。最後の滑りを楽しもうと、営業終了時刻ギリギリに山頂にのぼりますが、途中でリフトが停止しちゃう。客が残っていることを操作員が引き継がず、リフトに置き去りにされたのです。スキー場は翌日から1週間の休みに入ってしまう・・・。取り残された3人は、なんとか「脱出」しようとしますが地面までの高さは十数メートル。さあ、どうする?

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吹雪、低温で凍傷も始まり、このままでは死んでしまう。スキー場(というかリフトの上)は生きるか死ぬかの地獄と化していきます。助けを求めにいこうと、意を決して飛び降りた一人は着地で重傷を負い、リフトに残った2名の見ている前で無残に死んでいくのでした・・・。

登場人物のこの表情もよ~く分かりますなあ。ギャーーーー!

浅草7.jpg

あちゃあ、雷門のにぎわいをみた後で、「寒い」「痛い」「怖い」の密度濃すぎの1時間半はつらいわあ。数年前、夏の海に置き去りにされたダイバー2名を描いた「オープン・ウォーター」という恐怖映画がありましたが、比較にならないくらい「フローズン」は映画の出来がよいだけに、厳しさが身にしみましたよお。。。

いずれにしても、20年ぶり、浅草中映劇場さんのご健在を確認できたのは有意義でした。まとめとしては「今はスキー場に行きたくないぞ」・・・って、浅草、関係ないじゃん。あはは。


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