プレミア化した焼酎「三岳」を激安で飲めるお店と、文士の肖像。

2010年8月。昨日から九州に出張中で、鹿児島県の鹿屋市（かのやし）に3泊です。この地で酒といえば焼酎ですよね～～。鹿屋には「小鹿」という可愛らしいネーミングの芋焼酎があり、ただいま、その小鹿の水割りを飲みながら、ホテルでブログを書いておる次第。

さて以前も書きましたが、私は屋久島の「三岳（みたけ）」という芋焼酎が大好きだったのです。「だった」と過去形で書いたのは、数年前にブーム（？）が巻き起こり、三岳は、地元の鹿児島県でさえ入手困難なプレミア品になっちゃったからです。価格は高騰、品薄は加速、え～い、なんてこったい！

需要と供給との関係とはいえ、1本（900ml）1,000円そこそこだった三岳の値段が、2倍どころか3倍、さらには4倍ちかくになるなんて、どうかしてるぜ・・・・と、嘆かわしく思うワタクシ。

ところが、先週のこと（ここからが本題です）。東京港区の職場近くの住宅街に、こじんまりしたモノトーンの酒場を発見。BARっぽいですが、日本酒や焼酎も飲めるようなので、ふらっと入ってみました。カウンターだけの店内がジャズバーのようで心地よい雰囲気じゃ。。。

焼酎メニューを拝見、おお、あれほど呑みたかった「三岳」がグラス一杯580円という破格で提供されているじゃん。

や、安いっ。それも焼酎メニューのうち、三岳が一番安いとは、どうゆうことや？だが私は知っている、鹿児島の天文館（繁華街）で何度かだまされたからね。メニューに載ってる酒をオーダーすると、店員が「すいません、今切らしているんですよ・・・」と言い訳するパターン、要するに客寄せパンダ的な掲載、それに決まっているのであ～る。

猜疑心を隠して「三岳をロックでお願いします！」とオーダーする私。すると、私の前に厚手のグラスでサクッと焼酎が置かれます。うまい、あ～～これだ、まさに三岳だ。てえことで、店長の気が変わらないうちに、おかわり下さい！と、三岳ばかり続けて3杯飲む、意地汚い私であります。

焼酎だけつうのもヘンなので、ししゃも焼き、シメサバをオーダー。これが美味いんだ。居酒屋チェーンの安っぽいヤツではなく、香りが抜群で歯ごたえ抜群。うひゃなんすか、この素敵なお店。今まで気づかなかったことが悔しいぜ。

気さくな店長さん（まだお若い）と会話します。「他店には三岳は無いし、あっても一杯で、800～1000円くらいしますけど？」と水を向けると、店長さんいわく「そうですか、ずいぶん高いですね。でもね、原価はそれほどでもないから、うちはそんなに高い値段をつけません」と一刀両断、なんとも優等生的なお答えだ。

ストレートに「焼酎は特別なルートで仕入れているのですか？」と伺うと、「ははは、まあ、そうゆうことですかね」と笑いながら言葉を濁しておられました、店長さん、いい人だ。人気に便乗して儲けようという下劣な輩がひしめく日本において、こちらの店長さんの誠実さは人間国宝ものですよ。パチパチ。

こんな素晴らしいお店ですから、皆様に紹介したいのはやまやまですが、三岳を1杯580円で飲み続けるために、店の情報はいっさい書きません！（きっぱり！）・・・ってオレも、かなりセコいヤツやんか。

さて、三岳のグラスを片手に、有名作家になった体でポートレイトを自撮りしました。文士の肖像に見えませんかね？おっと「どうでもいいわ！」とツッコミの声が聞こえそうなので、本日は以上。ははは。

コメント 2

おおおお、門前さん、素敵じゃないですか～～～！
焼酎もとても似合います♪


私も最近は缶チューハイ」ばかり飲んでおりますが、なかなか焼酎の味までは見分ける？？ことができません。山響の第二ばよりん首席のヤンネ舘野くんは、友人がチョコレートに入れた焼酎を・・・

「あ、コクトウショーチューがハイッテル！」

と言い当ててしまうくらいの焼酎や日本酒通でございます。

門前さん、出張という名の鹿児島焼酎ツアーだったりして♪
by まーちゃん♪ (2010-08-02 22:10) 

To まーちゃん♪様、コメントありがとうございます。
あはは、焼酎が似合う男、意識してグラスを手のひらに載せてみましたよ。って、誰も見ちゃいないよ！ってことですね。

焼酎は、「芋」「麦」「米」「黒糖」をメインに、さまざまな種類がありますので、好みをみつけると、そこから発展できると思いますよ～。
黒糖ならぬｍ、チョコレート焼酎、いいじゃないですか！（ちなみにコーヒー焼酎、というのはありますよん）

鹿児島出張3日目ですが、今回は、焼酎ならぬ、ラーメンツアーとなっております。
ホテルの近くのラーメン屋さんが、妙に美味しくて、さきほど２杯食べてしまいました・・・・。ぎゃっ！
by 門前トラビス (2010-08-03 22:25)