神尾真由子さんの弾くメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲！

2週間前の6月23日、ヴァイオリニスト神尾真由子さんのステージを拝見しました！（埼玉県の大宮ソニックシティ大ホールにて）

超有名曲、メンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴かせていただきました。うひゃー、このベタ感は最高ですね～～。

共演はイヴァン・フィッシャーさん指揮ブダペスト祝祭管弦楽団。ここ数年、評価がうなぎのぼりの実力派オケです。協奏曲だけでなく、後半のシューベルトの「グレイト」（交響曲8(9)番）も楽しみです。

さて、神尾真由子さんといえば、2007年チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界の注目を集める若手のホープ。

余談ですが、NHKが彼女を密着取材した番組で、神尾さんがジョギングしながら聴いておられたのはクラシックではなくパンクでしたね。私が大好きなバンド、バッド・レリジョンであります！♪メリカン・ジーザス～～メリカン・ジーザス～～♪。このエピソードだけで神尾さんファンになった私です（単純？）。NHKのインタヴュアーは神尾さんに対して「ナパームデス、エクソダス、ヴェノムはお好きですか？」とツッコミを入れて欲しかったな～～（絶対、無理だね）。

ま、それは良いとして、6月23日のステージであります。

メンデルスゾーンのコンチェルト、ということもあり、神尾さんのヴァイオリンの「高音」が魅力的でした。冒頭の有名フレーズは、細い線の上をなぞるように、はかない音でありながら、ホール全体にしっかり響きわたります。うむむ、やるなあ～と感心。まさに「つかみはOK!」です。

楽器によるのか、曲にあわせたのか、ビロード的「美音」とは違ったハスキーな音色にうっとり。彼女の周りから立ち上る深い味わい。良い意味で「遊び」があるのもステキです。

6月20日に聴いた庄司紗矢香さんの高速＆正確との比較で言えば、神尾さんは、全体の流れを重視した演奏に感じました。「歌」が強調されている印象です。さすがバッド・レリジョン好きの神尾さんだ！（ちょっと違うか）。ヘタなヴァイオリニストが真似したらヘロヘロの酔っ払い演奏になりそうですが、神尾さんは勢いまかせにしません。緊張感と、気品を失わず一気にクライマックスにもっていきます。恐るべし！

私の好みは庄司紗矢香さんや、ヒラリー・ハーンさんの演奏となりますが、「神尾ワールド」の妖しい（？）魅力に、かなりやられてしまいました。

オーケストラ（ブダペスト祝祭管弦楽団）は、もっと弾けてほしかったけど、協奏曲、交響曲とも、徹底的に訓練されたアンサンブルは見事で、「実直で誠実な演奏」は好感を持ちましたね。

そうそう、はじめて入った大宮ソニックシティ大ホール、立派でした。音響は別として、上層階に傾斜があってステージが見やすいのが良い。音は良いけどステージが見づらい新宿オペラシティよりも、こっちのほうがいいや。。。

コメント 2

こんにちは。
バッレリ好きのヴァイオリニストですか！
なんとカッコよい。
いいですね。私も神尾真由子さんを聴きたくなりました。
でも、神尾さんには「グリーンデイはいかがです？」と質問したいです。
by ふくずみ (2010-07-08 12:23) 

To　ふくずみ様、コメントありがとうございます。
あはは、バッレリ好きに食いつきましたね？
いいですよね~、バッド・レリジョン。
・・・って、クラシック音楽ネタの記事を書いて、そっち（パンク）へ行っちゃうのも問題でしょうかね？

で、やっぱりグリーン・デイ、ですか？
♪メリカン・イデオッーー♪ってことですな。
じゃ、私は明るいポップ系パンクってことで、「シンプル・プラン」で行きたいと思います~~。
だからあ、パンクの話はもういいんだってば！←自分へのツッコミです。念のため。
by 門前トラビス (2010-07-08 23:59)