映画「ゴジラVSコング」。極私的ツボは、小栗旬さんの恍惚白目演技と、Judas Priestの名曲であります。 [映画]

2021年7月11日(日)。

9日~10日と九州出張していたワタクシ。昨日は博多で3時間ほどの空き時間があり、じゃ映画でも観っか、と、T―ジョイ博多(博多駅併設のシネコン)の上映スケジュールをチェック。ぴったりの作品を見つけて拝見です。こちら、でございます。

ゴジラ VS コング。2021年アメリカ映画。題名まんまの、世界最強怪獣(?)たるゴジラとキング・コングが戦う、つう単純明快ストーリー。感想は、といえば「ぜんぜんアリ。十分に面白かった!」。そう、勝手な期待や思い入れから、この手の映画にケチをつけるやつぁ観なければ良いのじゃ。大金かけたCG映像を大画面で楽しめはハッピーなのですよ。わははは!であります。

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超メジャー映画のストーリーを、ワタクシごときが、なぞってもしょうがないので、みっつの極私的ツボについて書いちゃいましょう。

ツボその1「前提条件、早っ!」の潔さに拍手

〇〇VS〇〇、という映画は過去にも多々ありました。エイリアン VS プレデター。ジェイソン VS フレディ。バットマン VS スーパーマン。猪木 VS モハメド・アリ・・・は、ちょっと違うか。「VS映画」なるジャンルが出来るくらいの物量ですな。両方のファンを取り込もうという製作会社のえげつない算段も見え隠れします。

さて、VS映画の何が難しいか、というと「両者が戦う必然」「闘いに至るまでの経緯」を観客に納得させること、ですよね。唐突に闘いが始まっても観客は「?」ですもんね。とはいえ、前振りをダラダラ描いていては、映画がだらけ、肝心のバトルシーンがおざなりになってしまう。

この難題に「ゴジラVSコング」はどう応えたか。いやはや、驚きました。ゴジラとキングコングが戦う理由を、有無を言わせず、冒頭で、こう言いきっちゃうんですね。

彼らは、昔からの宿敵だった!

・・・ん?そんな話、あったっけ?という疑問など許されるはずもなく、物語はその前提ありきでじゃんじゃん進行するのであります。なんという潔さ。なんというスッキリ。宿敵なんだから出会えば戦うよね~。ダイオウイカ VS マッコウクジラ。ハブ VS マングース。・・・てな、強引すぎる納得誘導が、むしろ心地よいわけです。ちゃんちゃん。

ツボその2: 小栗旬さんのナイス恍惚演技

日本が誇る名優、小栗旬さんの、白目をむいてブルブル震える恍惚演技は必見でしょう。白目が怖い映画といえば、即座にサム・ライミ監督「死霊のはらわた」が思い浮かびます。あちらは、おそらく俳優が白いコンタクトレンズをはめて死霊を演じたのでしょうが、小栗さんにそんなギミックは不要。生身の白目(という表現も変だけど)で迫力抜群です。謎のちょびヒゲと相まって、ご面相は完全に死霊を超えました!パチパチ。

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ツボその3: ロブさん、サイコー!万歳!!

実はこれを一番言いたかった。ジューダス・プリースト(JUDAS PRIEST)の名曲が、劇中で使われているのであります。ゆえに本作はヘヴィー・メタル好き野郎のツボにはまること間違いなし。ただし、曲の使われ方としては「アイアンマン」におけるAC/DC「Back in Black」、「フルメタルジャケット」におけるローリング・ストーンズ「Paint It, Black」、「ドラゴン・タトゥーの女」におけるツェッペリン「Immigrant Song」といった、主役級扱い、ではなく、クルマのオーディオから流れてる曲、つう、あまりに軽い扱いです。そこに、拘ってもしょうがないですが。

なんたってロブ・ハルフォード御大の歌う「Breaking The Law」ですよ。サビの一節が耳に入っただけで、舞い上がったワタクシです。曲が収録されているアルバム「British Steel」(1980年発表)は、ワタクシが深く愛するメタル・レコードの1枚であります。そして驚いてはいけません、当時、ロブ御大には頭髪があったのです・・・って、言うに事欠いて、そこかい!

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以上、ゴジラとコングの闘いの顛末については、とくに記載せず、ヘヴィメタ愛を語ったところで今日はお終いっ!

おっと書き忘れた。映画を観終わったあと、ワタクシは、博多駅の地下飲食店街に移動。「因幡うどん」さんで「天ぷらうどん 税込み690円也」をいただきました。安定の味わいに、危なく白目をむいて昇天するところでした。ちゃんちゃん。

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