冬の早朝。川霧(かわぎり)がたつ江戸川に、ムンク的風景を観た日。 [日常]

2020年12月29日(火)。

今朝の関東は、早朝、ぐーーっと気温が下がり、ワタクシの住む千葉県市川市には霜がおりました。

気温が低いとは言うものの所詮1℃程度です。氷点下ではない。北海道生まれのワタクシにとっちゃあ、どうってこたないぜ、暑いくらいだぜ、ワハハハと言いたいところですが、いや寒いものは寒い。ブルッ。

さて。早朝まだ暗いうちにクルマで5分ほど走り、江戸川の河川敷まで移動。そこを起点に散歩するのがワタクシの休日のルーチンであります。

今日の景色はサイコーでしたよ。河川敷の柳原排水機場から、2、3分歩き、JR市川駅方面を眺めると、曇り空をスクリーンに、朝の光が縞模様をつくって、建物は霧にけぶっているのであります。

kiri03.jpg
江戸川の川面には霧がたっています。冷えた空気と、水面の温度差によって生じる「川霧(かわぎり)」という現象ですね。その影響でしょう、遠くのビル群は、グレイのシルエットになって、なんともいい感じ。

kiri02.jpg
建物の背景のオレンジ色に染まった空とのバランスがたまらない。ツボにはまりますなあ。この空の色・・・おお、有名なムンクの「叫び」に描かれてたやつじゃん。ギャー――!!(←「叫び」のヒトをイメージ)。

当ブログに何度も書いて恐縮ですが、ワタクシ、ご近所の、こーゆー普通の景色が好きなのです。世界遺産の名建築だの絶景なんかは要らんのですよ、あれはあれで良いのでしょうけど、なんてのかなあ、私は景色をみて感動したいのではなく、しみじみしたい、のであって、となれば目指す行先は、日頃見慣れたご近所で決まりでしょう。

なんて能書き並べても、こりゃ「個人の好み」の問題ですね、失礼しました。

日が昇り周囲が明るくなったので、向きを変え、江戸川をはさんだ向こう岸、東京都側を眺めます。おお、川霧を前景に、東京スカイツリーがクッキリ見えます。特に思い入れはないけど、なんとなく写真をパチリ。

kiri04.jpg
さあて、気温をあがってきたので里見公園まで歩き、地域猫たちを撫でることにしましょう。本日は以上!

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

顔面を真下にして寝る飼い猫そらの不思議。 [家の猫]

2020年12月。

ブログ更新が滞っておりました。まあ、ワタクシのブログ更新を期待する奇特な方など、世の中に皆無と思いますがね、ふっふっふ・・・って、自虐かよ?

それにしても師走とは、バタバタするよう仕組まれているのでしょうな。今年最後の遠出張で長崎県の五島列島に上陸したり、年明け早々投稿締め切りという学会の原稿を無理やり3日で作成したり、貸してるマンション部屋のリフォーム打合せをしたり・・・と、コロナのせいで呑み会もないのに、いや、呑み会がないがゆえに、あれやこれやのカオス状態。ぷしゅーー。

しかし、そんな状態も12月25日にはほぼ収束、いまは自宅でズービン・メータ指揮ロスアンゼルス・フィルによる「シェーラザード」のCD(1975年録音)を聴いて、まったりしております。ちなみに、このCDの、何が一番良いかといえばジャケットであります!・・・って、演奏じゃなく、そこかよ。アングルの名画「グランオダリスク」を使ったアートワークが絶品なんですなあ。嗚呼、なんというベストチョイスだ!・・・というハナシは別の機会に書きましょう。

さて、自宅にいると私のまわりをウロチョロするのが飼い猫の、そら、1歳半であります。

家でリモート仕事をすべく、PC机に向かうと、うわあ、そらが先回りして椅子で寝ているのであります。

sososo01.jpg
かまってほしい、遊んでほしい、ゆえに、私のシゴトを邪魔しようという・・・ウムム。椅子からそらを降ろし、私がそこに座ると、今度は机の上にのぼりシゴトの邪魔をする。。。ワタクシとしては、人間のほうが猫より頭が良いところをガツンと見せねばなりません。そこで考えた作戦が、机上のパソコンの「奥」側に、そらが座れるスペースをつくり、ヤツにはそこで静かにしていただく・・・うわあ、結局、猫に負けてるじゃないのよ、オレ。

sososo01A.jpg
さて、さんざんぱらワタクシの作業の邪魔をしたそらは、満足したのか居間へと移動。ペット用ホットカーペットでヌクヌクしながら、お気楽な睡眠モードへ突入。うーーむ、気持ちよさそうだ。

sososo02.jpg
で、ここからが不思議な展開です。

顔を横に向けて寝ていたそらがいつの間にか、「真下」を向いているのです。そう、顔面をホットカーペットに押し付けています。なんという無理やりポーズだ。

sososo03.jpg
もちろん、この不自然な姿勢は、本人も苦しいようで、2、3分もすると横向きに戻るのですが、熟睡すると、またぞろ顔面が真下に・・・。鼻の頭がこすれるんじゃないの?と問うたところで、爆睡するそらは聴く耳もたず、であります。むふう。

本日は以上!

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

東北の地酒「磐城 壽(いわきことぶき)」一升瓶で、家呑み三昧したハナシ。 [日常]

2020年12月。

師走にはいり、「今年を振り返ると・・・」と一年の総括発言が増えますけど、2020年は、不可避的圧倒的に「コロナ」がメイン・タームですなあ。ウイルスのせいで生活が大きく変わった方、収入面で今後どうしようと途方に暮れる方も多いでしょう。個人や施設、企業各々が、状況・ご事情ごと問題山積で、世の中はいったいどうなるのだあ、と不安と困惑にまみれる向きもありましょう。いっぽうワタクシの哲学は、至極はっきりしております。すなわち、

それはそれ。これはこれ。

ということです。自分さえ良ければ良い、人のことなど知らん、とは申しませんが、大切なのは、連日報じられるコロナ問題(そのほとんどが悪いニュース)に、精神的に引っ張られ過ぎないこと、ですよね。誰もが自分以外の人間にはなれない以上、自分が置かれた環境と立場のなかで、自分のすべきことをする。前向きな意味で「ヒトはヒト。自分は自分」という割り切りが重要、ってことです。

自分をとりまく状況を受け入れること。

無いものねだりをしないこと。

まだ起きていないことをクヨクヨ考えて落ち込まないこと。

乱暴に聞こえるかもしれないけど、コロナ禍にあって、(個人的には)幸せなこともあるんですよね。

たとえば、めちゃ小さいハナシですけど、私の勤める会社は、感染拡大防止のため、ご多聞にもれず、「課」や「部」の忘年会が禁止になりました。その手のイベントを楽しみにするヒト(主にオヤジ?)もおるでしょうが、正直、ワタクシは部署の呑み会(忘年会、納会、新年会)が大っ嫌いなので、ラッキー!と思いました。(誘われても欠席するだけなので、どっちでも同じともいえるが)。

だってそうでしょう。同じ部署にいる、それだけの理由で、話したくもない(もちろん一緒に呑みたくもない)連中と、なにが楽しくて2時間も酒場にいなきゃならんの?ふだん会えない相手なら、最近どうしてたの?くらいの話題もあるだろうけど、しょっちゅう職場で顔を合わせてる相手ですよ。いったい何をどう話せば良いのよ。

ようするに、酒、つうのは、呑みたい相手と呑むから楽しいのであって、呑みたくもない相手と呑めば楽しくないのである(説明がくどいな)。ワタクシは呑み相手くらい自分で決めるわさ、つうわけである。

・・・あれ?コロナウンヌンから、ハナシが逸れてきたので、話題をちょいと変えましょう。

酒場にいく機会がへって家呑みが増えた昨今、ノンベイのワタクシにとって、ありがたいデキゴトがあったのです。昨年(2019年)末から関わっている福島県のプラント仕事。技術アドバイザーと称して、ワタクシが分かったふうなことを好き勝手にほざいていたら、それが良い結果(?)につながったらしく、関係先から、じゃんじゃん、

東北の地酒(日本酒)が送られてくる、

のであります。おお、なんという幸せだろう。金はいらんから、酒をくれ、といったら、ホントに酒を送ってきたよ。で、先日いただいた2本(一升瓶が2本!)のうち、自慢したいのがコレ。どーん。

鈴木酒造店の、磐城 壽(いわきことぶき)、純米大吟醸1升瓶。

iwakikotobuki01a.jpg
鈴木酒造店さんは福島県の浪江町(なみえまち)に蔵をかまえておられましたが、2011年の東北大震災により、浪江での酒造りを断念。紆余曲折のすえ、山形県の長井市に、蔵をうつして再出発されたのであります。

iwakikotobuki02.jpg
大きな苦難を乗り越えて、地道に東北で酒造りを続けるその姿勢と情熱は、お酒の味に如実に現れている、と私は感じました。純米吟醸でありながら、すっきりし過ぎずに、適度なコク、ふんわりした優しさにつつまれ、

この酒を肴に、この酒を呑める、

のでした。そうです、人類永遠の夢である永久機関がここに成立していたのです。新たなエネルギー保存則が生まれ、エントロピーは増大、映画「TENET(テネット)」でいう、逆行、が始まったのであります。イエス・キリストは、たった五つのパンと二匹の魚を5000人に配る奇跡を起こしたのであります。したがって、ワタクシが「磐城 壽」を呑めば呑むほど、瓶の酒が増えていく令和の奇跡が起きないか、と思ったところ、あっけなく一升瓶は空になったのでした。チャンチャン。

いずれにしても、美味しい地酒をくださったYさん、ありがとうございました!

そして、鈴木酒造店さん、これからも応援しております!

iwakikotobuki03.jpg

nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感